おはようございます。
東博のポンペイ展が始まったというので初日(1月14日)に出かけてきた。ぼくはイタリアのポンペイ遺跡を二度ほど訪ねている。二度目は、定年退職してから2年目の2006年6月だった。残念ながら、そのときブログ開始二か月前で、旅日誌はつけていない。ただ、ノート日記はつけていたので、それを元に、大病し退院後の自宅療養中の2017年6月に”思い出旅行”としてブログ記事にしている。そのとき、ポンペイ遺跡の出土品を収蔵するナポリ国立考古学博物館にも行っている。本展では、同博物館の遺跡出土品、150点が展示されている。また家の一部も再現されたり、壁画の映像もあり、十分、楽しめる。写真撮影も可能だったので、ここでは、ふんだんに写真を使い、展覧会を振り返ってみよう。
では、第一会場から順次、廻りましょう。
序章 ヴェスヴィオ山噴火とポンペイ埋没
ヴェスヴィオ山とポンペイ遺跡。 ローマ人がつくった古代都市ポンペイが、79年8月24日のヴェスヴィオ火山の大噴火により、一夜にして灰の下にすっぽり埋まってしまった。ようやく、18世紀になって発掘が進められ、2000年前の都市とは思えない、驚くべき光景を目にすることになる。
バックスとヴェスヴィオ山(噴火前に描かれたフレスコ画)
女性犠牲者の石膏像
凝灰岩にはまり込んだ片手鍋
第一章 ポンペイの街/公共建築と宗教
1万人ほどの人口の古代都市ポンペイの街にも、フォルム(中央広場)、劇場、円形闘技場、浴場、運動場といった公共施設があった。本章では、こうした公共施設にまつわる作品が展示されている。神々を祀る神殿もまた都市に必要な要素であった。ポンペイで信仰されたアポロ、ウェヌス、イシスといった神々に関する作品を通じて、ポンペイにおける宗教と信仰についても思いを馳せる。
フォルム(中央広場)の日常風景(フレスコ画)
アウグストウスの胸像
ライオン頭部形の吐水口
水道のバルブ
凝アルカイテック様式のアポロ(大理石)
ビキニのウェヌス(大理石)
沐浴する直前のウェヌス(ヴィーナス)の姿を表現。サンダルを脱ごうとしている美の女神を、プリアプスとクピドが支えている。装身具を表わす金彩や彩色が残存している。邸宅の広間にあった水盤の前に設置されていた。
(うしろから)
食卓のヘラクレス(ブロンズ)
三美人(フレスコ画)
ウェヌス(フレスコ画)
インド神官とハルポクラテス(フレスコ画)
インド神官
パピルスの巻物をもつイシス神官
ライオン形三本脚つきモザイク天板テーブル
俳優(悲劇の若者役と遊女役)
辻音楽士(モザイク)
円形闘技場での乱闘の家(壁画一部)
兜と臑当て
ポリュクレイトス 槍をもつ人(大理石)
では、次回は第2章へ。(つづく)
それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!