こんばんわ。小石川植物園レポ第二弾です。
小石川植物園は日本で一番古い植物園で、また大学付属の施設だけあって、もみじもいろいろ、歴史もいろいろです。案内書によると、東京ドーム約3.5個分の園内には、約4,000種の植物が栽培されており、見応えのある巨樹や植物園ならではの学問的な由緒のある植物が点在している、とのこと。
正門脇に立つあけぼの杉(メタセコイア)。百万年振りに芽生えた日本第一号。くわしくはここへどうぞ。あとで出てくるメタセコイア林はこの原木からの挿し木で育ったとのこと。
道を挟んで向かいに植えられている大銀杏の前の蘇鉄も歴史的なもの。池野威一郎博士が裸子植物としてはじめて精子を発見したという、同じ系統の蘇鉄です。
もみじ並木に向かう途中、桜もみじに出会う。イヌザクラ。シロサクラとも言われ、桜らしからぬ花を咲かせる。”桜紅葉”も、らしくない。
その先に、ヒマラヤスギの大木。樹齢100年余り。横浜在住のイギリス人ブルークが明治12年(1879)ごろ、インドのカルカッタからヒマラヤ地方原産のヒマラヤスギの種子を取り寄せて栽培したのが始まりといわれている。横浜山手公園に原木がある。その実生苗が新宿御苑やここに植えられたようだ。
もみじ並木前の奥の細道を行くと、柴田記念館がある。植物園に残っているもっとも古い建物。大正8年に、東京大学植物学教室の柴田桂太教授が学士院恩賜賞の賞金を寄付し、建設されたとのこと。現在、内部も公開されている。集合写真の中に牧野富太郎博士の写真もあったが、師弟関係はない。今度、朝ドラの主人公になる牧野博士。きっと、この植物園もロケ地になるのでは。
柴田記念館の前にはシダ園がある。130種もあるとのこと。羊歯もみじは一部。
そして、温室横のイロハモミジ並木。もみじ林はよくあるが、並木仕立てはなかなか見られない。
並木の温室側にはニュートンの林檎の木やメンデルの葡萄がある。(今回は写真は撮らなかった)
もみじ並木の先に巨大なクスノキ。ツバキ苑の真ん中にある。樹齢は300年以上ともいわれる。
平瀬作五郎によって精子が発見された銀杏もすぐそこに。いつも葉が散ったあと。平瀬作五郎も牧野富太郎同様、大学は出ていないが、大きな業績を残した学者。
あぶらちゃん。もうすっかり葉を落としてしまい、油汗。
近くに享保7年(1722)年に設立された小石川養生所で使われた井戸がある。大正12年(1923年)の関東大震災の時には、飲料水として役立ったとのこと。山本周五郎がここを舞台に”赤ひげ診療譚”を書いている。赤ひげ先生は、映画にもテレビドラマにもなっている。


























