おはようございます。
東博の創立150年を向け、特別展、国宝、東京国立博物館のすべてが平成館で開催されているが(12月18日で終了)、表慶館では「150年後の国宝展―ワタシの宝物、ミライの宝物」という特別展が開かれている。
入館すると、つい見上げてしまうドームの天井。
そして、展示室に入ると、いきなり、ごおーーー。ゴジラ!
なに?これが150年後の国宝だって? 東博の常設展の展示品で未来の国宝候補が並んでいるとばかり思っていたのに。
ご挨拶を読んでみると、こういうことだった。
東京国立博物館ができた明治5年から150年。トーハク史上初の公募型展覧会がはじまります。個人や企業から集められた“ワタシの宝物”を「150年後の国宝候補」として展示します。その候補は、わたしたちの生活の中にある、携帯電話、車、マンガ、ゲーム、ファッション、映像、ロボット、食文化、建造物や風景。「150年の月日」が新たな国宝を生み出す、壮大なタイムカプセルです。
企業部門と一般部門に分かれていて、ゴジラは企業部門のトップバッターだったのだ。東宝株式会社の出展。1954年に登場して以来、円谷監督の特撮手法を含め、日本を象徴するアイコンのひとつにまでなった。なるほどザ”未来の国宝”!
日本発のエンターテインメントやスポーツカルチャー、そして未来を作っていくための新しい技術。ゴジラに加えて、ガンダム、プリキュア、ハローキティ、たまごっち、ベネッセアートサイト直島、ポテトチップス のり塩、初音ミクなど、なるほど、なるほど。
ガンダム。
初音ミク 歌詞とメロディーを入力して歌を歌わせることができるソフトウェア。
アメリカで生まれたポテトチップを日本人好みに変身。
ほかにも日本生まれの世界のスポーツ、ケイリン。
スーパーカブ。世界中で大ヒットした乗り物。現在も増え続けている。
建設会社からは木造の高層ビルやCO2の発生を極力抑えるコンクリートの製造など環境配慮型の建築。
”国宝”というより、ノーベル賞か。東芝から量子暗号通信も。
さて、一般部門では。それぞれの人の思い出の品物。それぞれのわたしの国宝が文章と共に展示される。
昭和後期のこどもの「城」/ある男子の勉強机まわり 手塚治虫作品 それぞれの時代の源氏物語 日本各地で集めた煮干しのコレクション 努力の足跡 英単語帳 ジャノメ製 足踏みミシン 思い出のキーホルダー、父がつくったおもちゃのアイロンなどなど。
昭和後期のこどもの「城」
思い出のキーホルダー(出張が多かったお父さんのお土産はいつもキーホルダーだった)
ウルトラマンのスクラップブック(13巻のスクラップブックの一つ)
なかなか面白い展覧会でした。入場無料です。ちょっと覗いてみられたらいかがですか。
あの日、東博のメタセコイアといちょうは見頃だったが、今はもう散っているだろうか。
それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!