こんばんわ。
いよいよ年も押し迫ってきたが、のんびりと北鎌倉の4つの古刹を巡ってきた。昨日は、明月院、浄智寺、東慶寺を、そして、今日30日には円覚寺で締めた。これらのお寺はいずれも北鎌倉駅に近く、四季折々、ぼくがよく足を運ぶお寺で、いってみれば今回の散策は、暮れのお礼参りといったところ。蝋梅の花がお目当てだったが、名残りの紅葉が予想外にきれいだった。おまけに、青い空には上弦の月がぽっかりと浮かび、年の瀬の北鎌倉散歩に色を添えてくれた。
明月院
ここは蠟梅の名所で境内に十数本はある。そのうち、紫陽花道の両側の二本の蠟梅が早くも咲き始めていた。どちらも五分咲き以上に。
右側の蠟梅。今年の初見。いい香り。
左側の蠟梅、竹林を背景に。
名残りの紅葉は本堂丸窓の向こうの裏庭に。
ぎゃーぎゃー鳴き声が聞こえるので目を凝らすと。栗鼠の姿!栗鼠も紅葉狩り。
開山堂横のやぐらの前には紅葉と日本水仙。
浄智寺
ここにも蠟梅が数本あるが、まだ開花していなかった。その代わり、山門周辺の紅葉がまだまだ綺麗だった。
東慶寺
二本の蠟梅が花盛り。黄色系の名残の紅葉もなかなかだったが、ここはいつの頃から境内撮影禁止。なので残念ながら紹介できない。このままだと、早春のハクモクレンも彼岸桜も、その先のイワタバコも。どうぞ、なるべく早く、解禁してください。
円覚寺
黄梅院の蠟梅がもう七、八分咲き!
蠟梅の先の空には上弦の月!
名残りの紅葉は、漱石が二週間ほど逗留した帰源院へ向かう道沿いに。
途中に、小津安二郎の墓地の紅葉。
帰源院への坂道。
帰源院山門
さらに、本堂への道沿いに真っ赤な紅葉。年末の紅葉とは思えない。
漱石は明治27年12月末から1月にかけて(ちょうど今頃)、釋宗演の下で参禅、帰源院に逗留し、後にこの参禅体験をもとにして『門』を書いた。
真民さんの詩。
夕方の上弦の月。木星と並ぶ。
金星も三日連続観察。もちろん、ほかの惑星も勢ぞろいで。
楽しい年の瀬の北鎌倉古刹巡りでした。
では、おやすみなさい。
いい夢を。
(仏殿前の白梅も開花!)
(仏日庵のハクモクレンの蕾も膨らむ)