まろねふの廊下からの呟き

中年オヂさんの呟き転じて、人生備忘録となる…

古レール

2010年06月08日 | ひろでん
『電車まつり』では、普段は公開していない“教材”を展示しましたが、その中でもアタシが一番気になったのが、輸入物の古レールでした。

最近はネットで検索をすると色んな事が判りますが、このレールを製造したメーカーも直ぐに判りました。




刻印を左側から順に撮影

検索でヒットした『古レールのページ』の資料によると、このレールは、ベルギーのOUGREE(ウグレー)社製の60ポンドレールである事が判りました。更に刻印の解説から、1922年7月製造、レール規格はASCE(アメリカ土木協会)-6040、製鋼法(平炉を用いて製鋼)である事が判りました。
宮島線は、大正11年8月23日に己斐~草津間が開業したのが始まりで、大正13年には廿日市まで開通しています。時期的には、この頃に敷設されたレールか…? 

さて、これと同じレールは現在も荒手車庫で使用されています。


使用中の同レール 平成22年6月4日撮影

『これは面白い…』と、更に探すと…


官営八幡製鉄所製 60ポンドレール(1922年製)


官営八幡製鉄所製 50ポンドレール

他にも刻印が読み取り難いものもあったので、再度調査しないといけないでしょね。
荒手車庫の“原っぱ”や、宮島口駅の側線が怪しいかも…(笑)

参考させて頂いた資料:『古レールのページ』(http://homepage1.nifty.com/arashi/