続いて、1035号で使われていたES‐531形制御装置について、解説してみましょう。
まず1030形の制御装置は1031~1034と1035で事なります。
前車の制御装置はES‐157で、基本的にはES‐531と変わりませんが、逆転器の動作方式に違いがあり、前者は電磁石を用いた電磁線輪式、後者は圧縮空気で動作する電空式となっております。
また、ES‐157は非自動加速(手動進段)が可能です。
ES‐531形制御装置
ノッチ段数は直列7段、並列6段で、ES‐157は直列5段 並列4段ですが連結運転は可能となっています。
主幹制御器は、ES‐531とES‐157で異なっており、大きな違いはノッチ数が異なる点です。
ES‐531の主幹制御器はES56で、ノッチ数は3でデットマン装置を設けております。
デットマン装置
逆転レバーを前進位置にすると、画像右側の棒が回転し右上のストッパーも一緒に回転します。
逆転ハンドルを前進位置にいれた状態で、制御ハンドルから手を放すと握り部分が飛び出し、主幹制御機内の接触子が離れ電気回路が断たれます。
更にバネの力で、制御ハンドルと一緒に回転するドラムスピンドルにあるストッパーが下がる事で放出弁が動作し、非常制動がかかります。
また、この主幹制御器は逆転ハンドルを前進位置から更に押し込むと高加速運転ができます。
中立位置
前進位置
高加速位置
一方、ES‐157の主幹制御器の形式は不明ですが、ノッチ数は手動進段が行えるという事で制御器のノッチ段数に合わせて9ノッチです。ES56同様にデットマン装置も備えております。
自動進段から手動進段への切り替えは、逆転ハンドルを前進位置から更に押し込む事で切り替わります。
これを聞いてピンときた方もいらっしゃると思いますが、1080形と同じ動作を行うようですね。
某所に保管してあるらしい、1080形の主幹制御器を調査しなければ…
さて、これでターヘルアナトミア的解説は終わりです。
どこかと一緒でネタが、また枯渇してしまいました…(汗)
参考:広島電鉄教習所『車輌構造』上・下巻
まず1030形の制御装置は1031~1034と1035で事なります。
前車の制御装置はES‐157で、基本的にはES‐531と変わりませんが、逆転器の動作方式に違いがあり、前者は電磁石を用いた電磁線輪式、後者は圧縮空気で動作する電空式となっております。
また、ES‐157は非自動加速(手動進段)が可能です。
ES‐531形制御装置
ノッチ段数は直列7段、並列6段で、ES‐157は直列5段 並列4段ですが連結運転は可能となっています。
主幹制御器は、ES‐531とES‐157で異なっており、大きな違いはノッチ数が異なる点です。
ES‐531の主幹制御器はES56で、ノッチ数は3でデットマン装置を設けております。
デットマン装置
逆転レバーを前進位置にすると、画像右側の棒が回転し右上のストッパーも一緒に回転します。
逆転ハンドルを前進位置にいれた状態で、制御ハンドルから手を放すと握り部分が飛び出し、主幹制御機内の接触子が離れ電気回路が断たれます。
更にバネの力で、制御ハンドルと一緒に回転するドラムスピンドルにあるストッパーが下がる事で放出弁が動作し、非常制動がかかります。
また、この主幹制御器は逆転ハンドルを前進位置から更に押し込むと高加速運転ができます。
中立位置
前進位置
高加速位置
一方、ES‐157の主幹制御器の形式は不明ですが、ノッチ数は手動進段が行えるという事で制御器のノッチ段数に合わせて9ノッチです。ES56同様にデットマン装置も備えております。
自動進段から手動進段への切り替えは、逆転ハンドルを前進位置から更に押し込む事で切り替わります。
これを聞いてピンときた方もいらっしゃると思いますが、1080形と同じ動作を行うようですね。
某所に保管してあるらしい、1080形の主幹制御器を調査しなければ…
さて、これでターヘルアナトミア的解説は終わりです。
どこかと一緒でネタが、また枯渇してしまいました…(汗)
参考:広島電鉄教習所『車輌構造』上・下巻