いつも楽しませて頂いているサイトで、大阪電車の話題が出て、その管理人様より『大阪市電台車の乗り心地は…?』と尋ねられましたので、アタシが17年半以上の運転士経験から“超個人的”な感想でネタにさせて頂きます!(笑)
大阪市電の台車と言えば、この住友大阪市電型台車を思い浮かべる方が多い事でしょう。
アタシが運転士になった頃は、762・767~769・772・601・602が履いておりましたが、現在では602号のみが現役で、休車では768号で見る事が出来ます。(762号は廃車となった587号と振替え、その元の市電台車も廃車となった771号の台車…)
一般的には、この台車の乗り心地は良いと言われておりますが、フワフワした乗り心地でしたが、軌道の状態によっては激しくバウンドする事がありました(汗)
また、ラッシュ時の広島駅で一気にお客様を乗せると、発車前にブレーキを緩めた瞬間『ドスン!』と音がして車体が一気に下がります!
そして、今はそんな事はなくなりましたが、減速時にきついブレーキを使うと、停車直前に大きなビビり振動が発生し乗り心地が非常に悪かったです。アタシも若い頃は、このビビり振動を発生させない制動操作を自分なりに研究し、何とか克服したのも今となっては、よき思い出ですが、相対的に乗り心地は悪くないけど…って感じでしょうか。
そういえばこの台車、直通電車の2511~以降にも使われていました。
宮島線内では、車内巡回の時にまっすぐ歩けないほど、全方向に揺れたとか…(大汗)
大阪電車の台車で一番好きだったのは、760号が履いていたKS40J台車でした。
大阪電車のオリジナルではなかったようですが、この台車は実によく転がりました。
760号は最後まで冷房を積まなかったので、車体も軽く楽に運転できました…但し、夏場以外は…(滝汗)
また、この車両は思いで深く、平成4年に大きな被害を出した台風19号直撃の翌日、宇品界隈で高潮による冠水車を引き上げに行ったときの救援車としてハンドルを握りました。引っ張ったのは1157号だったかな?
今でも教育のネタにする、単線運転を行う時の保安方式『指導法』を体験した唯一の機会でした。
で、そのKS40J台車は760号の他に、元750形の52号も履いていました。
見ての通り、760号より更に軽い車体で、51号に比べると大変運転しやすい車両でした。
52号の台車は、760号が廃車になる時に振替えられましたが、その後は余り動くことが無くなり廃車となってしまいました。
その52号を嬉しげに運転するアタシ…(爆)
さて、その51号が履く台車はコレ。
型式は失念しましたが、軽い車体のくせして、52kwモーターを履く厄介な車両です。
花電車と言えば上半分がないんで、その分車輪の粘着力も少なく、特に上り勾配の起動時に空転が起きやすくなります。特に、己斐を出て新己斐橋に向かう時や、比治山線の的場町電停から荒神橋に上がる時は特に要注意でした。
一旦空転が始まると、ノッチオフにして再度ノッチを入れても同じことの繰り返しになるんで、そんな時はノッチを入れたまま、ブレーキハンドルをチョンチョン… 強制的に回転数を落として坂を上がっちゃいま~す(爆)
~おまけ~
大阪電車ではありませんが、元神戸1104・1105号が履いていた扶桑台車。一旦走り出すとトロッコのように、ゴロゴロと音と振動がする最悪の台車でしたが、903・909号が休車となった時に交換されちゃいました。
広い意味で言えば、元大阪市電の車両と運命を共にした台車ですかね(笑)
久し振りに、ウンチクを語っちゃいました。
現場を離れて、もうすぐ丸9年…今度は何を語ろうかな?
大阪市電の台車と言えば、この住友大阪市電型台車を思い浮かべる方が多い事でしょう。
アタシが運転士になった頃は、762・767~769・772・601・602が履いておりましたが、現在では602号のみが現役で、休車では768号で見る事が出来ます。(762号は廃車となった587号と振替え、その元の市電台車も廃車となった771号の台車…)
一般的には、この台車の乗り心地は良いと言われておりますが、フワフワした乗り心地でしたが、軌道の状態によっては激しくバウンドする事がありました(汗)
また、ラッシュ時の広島駅で一気にお客様を乗せると、発車前にブレーキを緩めた瞬間『ドスン!』と音がして車体が一気に下がります!
そして、今はそんな事はなくなりましたが、減速時にきついブレーキを使うと、停車直前に大きなビビり振動が発生し乗り心地が非常に悪かったです。アタシも若い頃は、このビビり振動を発生させない制動操作を自分なりに研究し、何とか克服したのも今となっては、よき思い出ですが、相対的に乗り心地は悪くないけど…って感じでしょうか。
そういえばこの台車、直通電車の2511~以降にも使われていました。
宮島線内では、車内巡回の時にまっすぐ歩けないほど、全方向に揺れたとか…(大汗)
大阪電車の台車で一番好きだったのは、760号が履いていたKS40J台車でした。
大阪電車のオリジナルではなかったようですが、この台車は実によく転がりました。
760号は最後まで冷房を積まなかったので、車体も軽く楽に運転できました…但し、夏場以外は…(滝汗)
また、この車両は思いで深く、平成4年に大きな被害を出した台風19号直撃の翌日、宇品界隈で高潮による冠水車を引き上げに行ったときの救援車としてハンドルを握りました。引っ張ったのは1157号だったかな?
今でも教育のネタにする、単線運転を行う時の保安方式『指導法』を体験した唯一の機会でした。
で、そのKS40J台車は760号の他に、元750形の52号も履いていました。
見ての通り、760号より更に軽い車体で、51号に比べると大変運転しやすい車両でした。
52号の台車は、760号が廃車になる時に振替えられましたが、その後は余り動くことが無くなり廃車となってしまいました。
その52号を嬉しげに運転するアタシ…(爆)
さて、その51号が履く台車はコレ。
型式は失念しましたが、軽い車体のくせして、52kwモーターを履く厄介な車両です。
花電車と言えば上半分がないんで、その分車輪の粘着力も少なく、特に上り勾配の起動時に空転が起きやすくなります。特に、己斐を出て新己斐橋に向かう時や、比治山線の的場町電停から荒神橋に上がる時は特に要注意でした。
一旦空転が始まると、ノッチオフにして再度ノッチを入れても同じことの繰り返しになるんで、そんな時はノッチを入れたまま、ブレーキハンドルをチョンチョン… 強制的に回転数を落として坂を上がっちゃいま~す(爆)
~おまけ~
大阪電車ではありませんが、元神戸1104・1105号が履いていた扶桑台車。一旦走り出すとトロッコのように、ゴロゴロと音と振動がする最悪の台車でしたが、903・909号が休車となった時に交換されちゃいました。
広い意味で言えば、元大阪市電の車両と運命を共にした台車ですかね(笑)
久し振りに、ウンチクを語っちゃいました。
現場を離れて、もうすぐ丸9年…今度は何を語ろうかな?