「古都浪漫こころ寺巡り:薬師寺」
不東の精神 #こころ寺巡り
"不東"というのは、天竺へお経を取りに行った玄奘三蔵が、西方の天竺に辿り着くまで、決して東には戻らないと語ったことに由来。薬師寺の玄奘三蔵院伽藍には"不東"の文字が掲げられている。玄奘三蔵が薬師寺にとって重要な人物であることについては後ほど!
薬師寺金堂は裳階のある龍宮造 #こころ寺巡り
金堂はご本尊の薬師三尊をお祀りした場所。裳階(もこしWikipedia)が施されている。本来は屋根の補強用だったようだけれど、装飾として美しいので寺院建築で用いられることが多いのだそう。龍宮造って書いちゃったけど本当は竜宮造り。竜宮造りについて詳しくは(
竜宮造りとは|Weblio辞書)で!
薬師如来=医王如来 本来は身体と心の苦しみを救う #こころ寺巡り
薬師如来(Wikipedia)は病に苦しむ人々を救うと思われがちだけれど、本来は病だけでなく心身の苦しみを救う仏様なのだそう。
680年白鳳時代、天武天皇発願。皇后(持統天皇)の病気平癒のため。天武天皇(Wikipedia)が亡くなった後、持統天皇が引継ぎ、697年藤原京(
Wikipedia)に建立。その後、奈良に移された #こころ寺巡り
こちらが建立の由来。持統天皇(Wikipedia)の病気平癒のために発願されたのに、ご自身が亡くなってしまったのね
唯識の教えてをインドから持ち帰ったのが玄奘三蔵 訳経僧 #こころ寺巡り
薬師寺にとって玄奘三蔵(Wikipedia)が信仰の対象である理由がこれ! 唯識(
Wikipedia)というのは薬師寺の宗派である法相宗(
Wikipedia)の元になった教え。その唯識をインドから持ち帰ったのが玄奘三蔵。玄奘はそもそもは経を翻訳する僧、訳経僧(
Wikipedia)であったが、宗教について深く知りたいと天竺を目指した。
薬師寺は南都六宗の1つ法相宗の総本山となった #こころ寺巡り
南都六宗:法相宗・倶舎宗・三論宗・成実宗・華厳宗・律宗 詳しくは(Wikipedia)
西塔 青丹よしを意識 #こころ寺巡り
"あおによし"というのは奈良の枕詞。青丹よし(青丹よしとは|Weblio)と表記。西塔はこれを意識して彩色されている。
伐蘇畔度菩薩と阿僧伽菩薩 唯識 #こころ寺巡り
薬師寺の大講堂に弥勒三尊の脇に立たれた2体。伐蘇畔度菩薩(ヴァスバンドゥ)と阿僧伽菩薩(アサンガ)はインドの僧。ちょっと聞き漏らしてしまったのだけど、唯識を広めたんだっけ? 確立したんだっけ? 忘れた・・・ 薬師寺は廃物希釈で寺が荒れ、高田 好胤管主の写経勧進により復興を果たした。この写経勧進は現在も続いており、これにより古の伽藍の姿を取り戻しつつある。その一環なのかな? ちなみに造られたのは中村晋也(
Wikipedia)氏。
聖観音菩薩立像 古代インドの造形を白鳳時代の奈良に伝わった #こころ寺巡り
薬師寺の東院堂にいらっしゃる聖観音菩薩立像は、古代インドの造形をしているのだそう。確かにちょっとエキゾチック。奈良はシルクロードの終着点だったと言われているけれど、白鳳時代にインドの文化が入っていたってホントスゴイ!
古都浪漫こころ寺巡り:毎週土曜 21:00~@BSフジ