今日はまた新しいエンジンでミッションのスターターギア取り付け部がもげたW190のミッション交換。
普通はスターターギアが欠けてしまうんだがこのエンジンの場合はミッションの方が根を上げたらしく、
写真のエンジンの上にそのスターターギアが載っていて、
下にあるミッションに交換すれば良いだけだと思っていた。
バラしてみたら右側のクランクケースのキックスピンドルの穴がガッツリと欠けてケースの破片がバラバラになり下に溜まっていた。
ミッションとクランクケースが交換になるって事で世間ではコレを全損と呼ぶんだが、
部品が揃えば新品買うより安くは済むが、部品代に手間まで入れると4万近くになるから何とも微妙。
このエンジンでキックスタートってリスクしか無いから私はお勧めしていないんだが、
セルモーターが重いので取りたいってのも分かる気がする。
実はW190やデイトナアニマ190などセル付きモデルの場合はセルスターター始動の方が絶対に良く、
でもこのエンジンが出た当初はスターターチェーンが切れるなどトラブルもあったが今は条件さえ揃えれば全く平気と言い切って良いんでないかな。
190ccもあるエンジンを使っている方でチェーンを切る方は何回も切るんだけど全く切らない方もいて不思議に思っていたんだが、
先日バイク屋さんで働いていてこのエンジンのユーザーさんとお話をしたんだが、
チェーンを切らないようにする最大のポイントはバッテリーのサイズらしい。
意外な答えでビックリしたわ。
モンキーやマグナなど小型のバッテリーや放電が進んだバッテリーだと巨大なセルを回し切れずにチェーンやワンウェイクラッチに負荷がかかるんだけど、
250ccや400ccのバッテリーなど放電量の多いバッテリーの方が電圧は一緒だとしてもアンペア数はかなり多いから、
スターターに負担をかけずに始動が可能で、
実際に250ccのスターターチェーンやワンウェイクラッチはホンダの250ccクラスと全く同じらしく、
ただバッテリーを大きくすれば問題が簡単に解決するだけだったようだ。
モンキーのバッテリーだとTR4Aがノーマルで上だとTX4Lとかになるんだが、
例えばKLX250やDトラッカーと同じTX7Lのサイズになると放電量は倍になるからスターターに負荷はかからなくなるらしい。
そもそもエンジンは250ccクラスなんだからバッテリーも大きくしないとダメって事みたいだ。
よってスターターチェーンを切ってしまった経験がある方はバッテリーを大きくして試して欲しい。
これだけでW190やanima190が快適に使えれば安いもんだ。
私がDトラッカーで使っていたTX7Lサイズのバッテリーなんだが写真の物で液がジェル状になっていて、
冬季にトリクル充電をしていればビックリするくらい超寿命で、
開放型より遥かに安いんだがとにかく上がり難く、もし完全放電してもゆっくり充電すれば復活したりするから、
もうこのバッテリー以外を使う気になれなくて他の自分のバイクはバッテリーが死んだらジェルバッテリーにしている。
よってもしバイクのバッテリー交換する時は絶対ジェルバッテリーにしよう。
昔のMFバッテリーなんて使う気にもなれなくなるよ。
もしキックスタートに拘るならモダンワークスさんやヤフオクで販売されているケッチン対策CDIを必ず使って下さい。
始動時のみ点火時期が遅くなるだけだからエンジンがかかってしまえばいつもの点火時期になるし金額も高くないから、大排気量エンジンのユーザーさんは是非お試し下さいな。