今日、13都道県知事、4政令市長、44道府県議員、
15政令市議会議員の投開票があります。
いずれも即日開票され、結果は9日未明に決まることでしょう。
注目の東京都知事選では、「最後の訴え」の場に
都庁のある新宿を選んだ候補者が多かったようです。
浅野史郎候補は新宿東口、石原慎太郎候補は新宿西口。
黒川候補ともニアミスしたみたい。
以下に、新聞各紙の記事を紹介します。
都心で「最後のお願い」 都知事選の主要候補ら
東京新聞 2007年4月7日 21時55分
東京都知事選の主要候補は選挙戦最終日の7日、都心のターミナル駅前に立ち「最後のお願い」に夜まで声をからした。
現職の石原慎太郎氏(74)は最後の演説場所に新宿駅西口を選んだ。自民党東京都連会長で石原氏の長男伸晃氏が「父の最後の選挙。最後までよろしく」と口火を切り、国会議員や都議が次々に立った。ファンファーレが鳴ると、石原氏が登場。聴衆から大きな拍手と歓声がわき起こった。
石原氏は福祉や子育て支援などの実績を強調。五輪招致にも触れ「若い人に良い夢を残しましょう」と呼び掛けた。陣営は「実績と政策を訴え続けてきたことが浸透してきた」と語る。
前宮城県知事の浅野史郎氏(59)も新宿駅東口でマイクを握った。「皆さんの力で知事になれると思う」と力を込める。
選挙カーには野党の幹部が並んだ。民主党の菅直人代表代行は「浅野さんが知事になって、初めて東京の民主主義が始まる」。社民党の福島瑞穂党首は「高慢なおれさま政治の石原知事に退場を」と訴えた。陣営幹部は「約100カ所で街頭演説をした。本人の訴えも浸透している」。
共産党推薦の吉田万三氏(59)も新宿駅などで、志位和夫委員長とともに「庶民の代表」をアピール。陣営は「人柄と政策、元足立区長の実績が浸透してきた」。吉田氏も「試験の結果を待つ受験生の気持ち」と、満足そうな表情を見せた。
建築家の黒川紀章氏(73)は日本橋で、女優で妻の若尾文子さんとともに演説。「銀座の恋の物語」を歌い、「町を壊す五輪招致はもってのほかだ」と強調した。その後「(石原氏から)政策を聞かせてもらう」と新宿駅に向かい、演説中の石原氏に近づこうとしたが、スタッフに拒否される場面もあった。
発明家のドクター・中松氏(78)は渋谷駅前で演説を締めくくった。
(共同・東京新聞)
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繁華街で「最後のお願い」=買い物客らに支持訴え-都知事選
2007/04/07-21:18 時事通信
統一地方選前半戦の選挙運動最終日となった7日、知事選などの候補者は各地の街頭で「最後のお願い」に力を込めた。首都決戦の東京都知事選では、有力候補らが買い物客らでにぎわう繁華街に繰り出し支持を訴え、17日間の選挙運動を締めくくった。
元足立区長で共産党推薦の吉田万三氏(59)は午後7時40分、若者が行き交う渋谷で最後の演説。「税金の使い方を大型開発から暮らし優先に切り替えることが必要」と声をからしながら訴えた。
現職の石原慎太郎氏(74)は、江東区内の商店街を買い物客と握手をしながら練り歩いた後、新宿駅西口に移動。千人を超える聴衆を前に2期8年の実績をアピールした上で、「(五輪招致で)みんなで楽しい大きな夢を見ようじゃないですか」と訴えた。
元宮城県知事の浅野史郎氏(59)は午後6時すぎ、支援者らが待つ新宿駅東口へ。民主党の菅直人代表代行らも応援に駆け付ける中、「(石原都政を)あと4年間我慢できるか。ガラス張りの都政、これが浅野都政なんです」と、声高に訴えた。
建築家の黒川紀章氏(73)は、午前から多摩地域などを中心に精力的に遊説した。
都知事選にはこのほか、発明家のドクター・中松氏(78)らも立候補している。
(2007/04/07 時事通信)
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<東京をどうする 都知事選4・8投開票>(日刊スポーツ)
東京都知事選は今日7日、選挙戦最終日を迎える。事実上の一騎打ちとなっている石原慎太郎氏(74)と浅野史郎氏(59)が、JR新宿駅を挟んで西口と東口に陣取り、同時間帯に“最後のお願い”で激突することが分かった。都庁のおひざ元。現職とチャレンジャーは、聴衆(有権者)獲得で戦いのフィナーレを迎えることになりそうだ。同駅では、黒川紀章氏(72)も妻で女優若尾文子(73)を伴い、最終演説に臨む。
7日夜の新宿。浅野氏は、石原氏との「最終決戦」に先んじて乗り込む。東口で午後6時10分から同8時まで1時間50分、弁士を交えて街頭演説に臨む。先月22日の告示日も、新宿(都庁前)で第一声のマイクを握り、都庁のおひざ元へのこだわりは強い。告示日に石原氏の選挙事務所がある新橋で演説したが、期間中に両陣営が同時間帯にニアミスするのは初めてだ。
初の接近戦を前に、浅野氏は「私は私のやり方でやる」と淡々と話したが、石原氏との違いがはっきり出る戦略を、自ら決めた。午後8時以降はマイクを使った訴えができないが、選挙運動が可能な8日午前0時まで、新宿駅周辺で辻立ちして支援を訴える。大規模な選挙の主要候補が、街頭でギリギリまで選挙運動するのは珍しい。7日の始動は午前8時。各社世論調査で優勢が伝えられる石原氏に体を張って、16時間のラストランに臨む。
この日、世田谷区などでの演説でも、都庁に週3日しか登庁しない石原氏を「パートタイム知事」とこき下ろした。「私は宮城県知事の時からフルタイム。選挙のあり方が知事をつくると思う。フルタイムの知事になるには、選挙もフルタイムだ。気力、体力が試されるが(16時間)やってみる」と、意気込んだ。
浅野氏の応援に入った土井たか子元衆院議長(78)は「政治家で、にこにこ笑っている人に限ってくせ者。選挙でにこにこと笑う人は、もっとくせ者だ。選挙が終われば態度が変わるんですよ」。今回の選挙期間中、“独裁”批判をかわすためスマイル作戦を展開している石原氏を暗に批判し、浅野氏を援護射撃した。
[2007年4月7日 日刊スポーツ]
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さあ審判、各陣営声からし訴え…統一選きょう投開票(読売新聞2007.4.7)
「首都決戦」の東京都知事選で、17日間に及んだ選挙戦のフィナーレを迎えた7日、主要な各候補は新宿、渋谷などのターミナルで「最後の訴え」に声を振り絞り、政党の支援を受ける候補の陣営では党首クラスや都連トップらも次々とマイクを握った。
1000万人有権者が選択するのは、都政の継続か、それとも刷新か――。
買い物客や帰宅を急ぐ人でごった返す新宿駅前。現職の石原慎太郎候補(74)は午後7時20分、都庁を見上げる西口に姿を見せた。
長男の石原伸晃・自民党都連会長や公明党の山口那津男・都本部代表の応援演説の後、トランペット奏者がファンファーレを鳴らし、「T」「O」「K」「Y」「O」の5枚の幕を五輪のマークの形に掲げる演出の中、石原候補が選挙カーの上へ。ロータリーを埋めた聴衆に「オリンピックをやって、若い人にいい夢を残していきましょう」と訴え、「横田基地の軍民共用化で、1日60便の飛行機が飛びます」と「東京の夢」について熱弁を振るった。
駅をはさんだ反対側の東口では同じ時間、前宮城県知事の浅野史郎候補(59)が「反石原」の姿勢を強調してきた選挙戦を締めくくった。広場に集まった支持者が小旗を打ち振る中、民主党の菅代表代行や社民党の福島党首らから「浅野さんから本当の民主主義が始まる」とエールを送られながら登場した。
浅野候補は「戦いの相手は石原さんではなく、政治に対するあきらめの気持ちだった。あしたが、東京から日本の政治が変わるスタートの日となる」と声を張り上げた。午後8時以降もマイクを使わず、新宿駅周辺で道行く人に握手を求めながら支持を呼びかけた。
共産党推薦で元足立区長の吉田万三候補(59)は午後7時40分、渋谷駅近くで、「言っていることやマニフェストが途中で変わるような人に都政は変えられない。本気で都政を改革できるのは私だけだ」と訴えた。
建築家の黒川紀章候補(72)は午後6時過ぎから日本橋で、能登半島地震後に発表した「東京防災計画緊急提言」をPR。この後、石原候補と政策論争をしようと新宿駅前に出向いたが、支持者らに制止され、拡声機で「石原都政は閉鎖的だ」と訴えた。
(読売新聞2007.4.7)
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選挙公報を見てみよう 都知事選・その1(ポケ日記)
主要候補の選挙公報を50音でならべて見ました。
最後に、
わたしが4年前の統一自治体選挙で朝日新聞に連載した
「私流せんきょ心得(下)」を紹介します。
私流せんきょ心得(下) 寺町みどり
議員や首長は「特別職の公務員」。市民のために働き、「住民の福祉を増進させる」ことは当然の責務です。今までこの責務が果たされなかったからこそ、有権者の政治不信を招いたのです。
選挙は、有権者と候補者の「契約の場」。候補者は選挙で当選したら、市議なら年750~1500万円、町議なら約500万円の報酬を4年間、税金から受け取ります。だから、議員はあなた自身の意思で慎重に選びましょう。
たとえば高価な買い物をしたとき、誇大広告や虚偽表示の商品なら交換や中途解約ができますが、議員や首長は、いねむりばかりしている人でも「返品」はできません。
まちの条例や政策、税金の使い方を決める議員は、有権者の一票一票の積み重ねで選ばれます。その一票は、有権者自身のもの。組織や自治会が割り当てをしたり、支援を強要することは「選挙の自由」を妨害することになります。
まちの未来は、白地のキャンバスです。多くの人が希望の絵を描きたいと思って一票を投じれば、まちは人々の望む姿に変わります。でも多くの人が変える希望をおきらめれば、まちは正直に腐敗していくでしょう。
「自治」とは「みずから自由意思で自由に行為を行うこと」。「自治体」とは、ものごとを決めるシステムのある地域社会のこと、そこで日々くらす人々の集団です。
「みずから」とは、あなたのことであり、わたしのことです。「役所は自治体の事務所」にすぎません。あなたのまちを、あなたが望む姿に変えることができるのは、そこに住むあなた自身です。
「わたしのまちのことはわたしが決める」。投票はその第一歩です。
(2003.4.17 朝日新聞)
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わたしも県議会議員選挙の投票に行ってきます。
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