みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

第9章仲間をどうつくるか?「市民派議員になるための本」 

2007-04-17 00:30:19 | 選挙関連
昨日から、議員候補者のところを応援に回っているので、
選挙期間中だから具体的にはかけないし・・・・画像も使えないし、
ということで、先に下書きしておいた、
『市民派議員になるための本 立候補から再選まで』(学陽書房)
の紹介をつづけることにする。

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第9章 仲間をどうつくるか?
9‐1 信頼できる核はあるか?


 選挙をするときに、必要なものはなんでしょう?
 市民型選挙で必要なものは、「候補者、仲間、市民」です。この章では、仲間をど
のようにつくっていったらよいのかを、考えてみましょう。
 すでに「政治を変えたいね」と話しあっている数人の仲間がいて、そのなかのだれ
かが候補者にきまっている場合もあるでしょう。候補者が決まっているとすると、つ
ぎに必要なのは核になる仲間、候補者といっしょにホンキで選挙をになう人です。市
民型選挙をしたい人から「おカネはいくらぐらいで、何人いればできますか?」とい
う質問をよく受けます。「わかりません」と答えるのがほんとうなのでしょうが、経
験的に「ホンキの5人と30万円」と答えています。
 核になる人の第1の条件は、とにかく候補者自身がなんでも話せて信頼できること
です。かならずしもいままで市民運動をやってきた人でなくてもよいでしょう。市民
運動は好きじゃないけれど選挙ならやりたいという人もいますし、選挙だけはキライ
という人もいます。政治を変えたいという仲間たちと、新たな運動をつくっていくの
が市民型選挙です。 核になる人は、候補者の意中の人がいれば、その人にお願いす
るのが最善です。ここは他人の評価ではなく、候補者自身の直観を信じましょう。
「仲間のなかからえらばねば」と話しあって決めると、候補者がニガテだと感じてい
る人が選ばれたりします。ことわると気まずい関係になるし、譲歩すると最後まで苦
しい選挙になるでしょう。あわない人とはぶつかり続け、候補者のストレスとなり、
途中で決裂ということもあります。
 核になる人がすぐ見つからない場合は、役割を固定せずに、いっしょにやっていく
なかで、この人ならという人を見つけましょう。
 核になる人の資質と条件は、「候補者を支えることができる」「仲間から信頼され
る」「時間が自由になる」「調整能力がある」「ものごとに動じない、かつ柔軟な判
断ができる」「ネガティブな発想、発言をしない」などです。
 この条件をすべてクリアしていなくてもよいのですが、まったくこの条件にあわな
い人は避けたほうがよいでしょう。よく読むと、候補者に必要な資質と共通します。
運動をになうことができる人は、候補者にもなれるということです。責任者になる人
はひとりですが、こういう人が、ほんとうに5人も見つかれば最高です。
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9‐2 ヒトからヒトへどうひろげるか?

 市民型選挙では、ヒトとヒトのつながりが最大の資源であり、財産です。政策を決
めてからは、リーフレットで市民にメッセージを届けることが大切ですが、まだなに
もかたちがない段階で、どのように運動をひろげ、仲間をつくっていったらよいので
しょう。
 なにか運動をしようとする時には「ヒト・モノ・カネ」が動きます。ヒトとモノと
カネは自然に勝手に動くわけではなく、動かすには「運動をになう人=シカケ人」が
いるということを理解しましょう。
 ヒトからヒトへ運動をひろげるのにいちばん威力を発するのは「口コミ」です。口
コミで伝わる情報量の多さとはやさはオドロキです。なにか起きたとき、翌日には
みーんな知っていたという経験はだれでもあるでしょう。これを興味本位の井戸端会
議としてではなく、作戦として、選挙にかかわると決めた人が、この人と思った人に
思いを伝え、仲間をふやしていきます。友人たちに電話をかけまくってもいいし、F
AXや電子メールを送ってよいでしょう。市外の友人にもはやめに伝えましょう。こ
の段階はまだ不特定多数の市民が対象ではありません。自発的に動く仲間がふえるほ
ど、運動はひろがります。メッセージを受けとる市民を「ひとり」とすると、メッ
セージを発する「ひとりの仲間」は「千人力」のはたらきをします。運動を立ちあげ
るのは、ある程度の仲間があつまってからのほうがよいでしょう。すでに動きだして
いる運動に途中から加わるより、最初から加わってつくりあげていくほうが参加意識
が高まります。
 その時期を判断し、運動の作戦を立てるのは、候補者と核になる人たちです。その
ひとまわり大きいネットワークが運動の仲間。「みんないっしょに平等に」がよいと
考える人がいますが、選挙にかける思いの強さは人それぞれ。選挙の情報は平等に均
一にひろがるわけではありません。
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9-3 集会で仲間をふやそう

 口コミである程度の仲間がひろがったら、カオあわせの集会を開きましょう。
 このとき、市民型選挙の原則や方針を共通認識としておくとよいと思います。候補
者にはじめて会う人もいるでしょうから、候補者の思いをしっかりと伝えることが大
切です。投票日まで仲間としてやっていくことになる人たちですから、参加者にも自
由に思いを語ってもらいましょう。ここで出た願いや意見は政策としてかたちになる
ことが多いので、記録をキチンととること。運動に参加するかどうか決めずに誘われ
てきてる人もいるでしょうから、集会のシカケ人は、できるだけ前向きな話題を提供
しましょう。仲間が数人しかいないなら、集会というより会合でもいいのです。
 この後、告示日まで、積極的にミニ集会を組んでいきましょう。集会に大切なの
は、あつまった人の数ではありません。ひとりでも仲間がふえれば大きなチカラにな
ります。だから、候補者を自宅に招いて友人と話を聞きたい、と頼まれたらどこにで
もでかけましょう。候補者は、事務仕事をするよりは、まちに出てヒトに会うことを
重点に。候補者はひとりしかいないわけですし、市民は候補者に会って話したいもの
です。ミニ集会をかさねて、候補者に共感し、自発的に動いてくれる支持者がふえれ
ば、運動は確実にひろがります。この人を応援したいと決めた人は、候補者が休んで
いるときも寝ているときも、まちを走りまわってくれます。
 市民型選挙は、一票ずつを積みあげるたし算の選挙であると同時に、支持者が自発
的にひろげるかけ算の選挙でもあるのです。
 個人と個人が自発的に相乗的に動くとき、ヒトの動きはうねりとなって、新たな風
を起こします。おなじ立場の市民は、この女たちの変化の風を、きっとまちのどこか
で感じとるでしょう。
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9-4 事務局体制をどうつくるか?

 市民型選挙の活動は、スタートから投票日まで、情報を収集し、話しあいをかさ
ね、目標と作戦を立て、それを確実に実践し、結果を見て、つぎの行動に反映してい
くというプロセスをたどります。これは政策をつくるプロセスにきわめて似ていま
す。つまり「問いを立て、計画立案し、具体的な政策を策定し、実践し、評価する」
という、おなじプロセスをたどるのです。市民型選挙をやっていくと候補者と仲間
は、選挙という現場で、このプロセスを実践的に学び、確実にきたえられます。政策
まで仲間でつくるわけですから、議員に必須の政策立案能力もつくというわけです。
 この市民型選挙をになうには、運動のカナメとなる事務局体制が必要になります。
事務局も「やりたい人がやる」が基本です。
 当選という目標に向けてやるということが大前提で、情報を収集し、具体的な運動
を組みたて、方向性を出す、行動方針を決めるということが、事務局の最大の役割で
す。同時に、仲間たちに情報を発信し、連絡調整することも大切な仕事です。
 事務局体制は、候補者と核になる人を中心に、思いの強い人で、気心のしれた仲間
でつくるとうまくいきます。事務局は、運動がすすむとほとんど毎日あつまって話し
あいをすることになるので、時間の余裕がある人がよいでしょう。人数は4~5人か
ら多くても7~8人。事務局は、方針を決めるときにゲキ論になることがあります
し、選挙には作戦上、外に出さないほうがよい情報もありますから。
 事務局メンバーが決まったら、候補者はその人たちの家にごあいさつに行くといい
でしょう。事務局になる人は候補者と同じくらいの時間を選挙にさくことになるの
で、先制して、夫や家族に候補者みずから了解を取っておくのです。
 わたしは選挙のとき、中心メンバーの家を「今後○○さんにお世話になります。ご
家族にはご迷惑をおかけすることになると思いますが、よろしくお願いします」と一
軒ずつ訪問しました。「ワザワザ来てもらわなくても」と言われましたが、その後、
彼女たちが家をあけやすくなったのは言うまでもありません。
 「候補者がアタマをさげる」ことも、効果的なひとつの作戦になります。 
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とりあえず、今回はここまで。
10章以降を読みたい人は、どうぞ本をお読みください。

話は変わりますが、
奈良のホテルは素泊まりだったので、大宮駅近くを散策。
ホテルで教えてもらった居酒屋で夕食。
手作りの安くておいしい料理でした。
  

ほろ酔い気分で、帰り道の公園の夜桜見物。
川沿いの八重桜も見事だったのですが、暗くて写せませんでした。
  

昨日の福井県敦賀市。
選管が各候補者に「きれいな選挙を推進しましょう」という
  
看板を配っているとかで感心しました

明日は、早朝から長野県です。

余裕があったら、撮りためたお花の記事をアップします。
この半月ほどのお花が、ドンドン賞味期限切れになっていきます(悲)。

ではまた。

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最後まで読んでくださってありがとう
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 明日もまた見に来てね
 

コメント
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