みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

セキに効く漢方薬/麦門冬湯・柴朴湯・麻杏甘石湯

2008-01-17 13:56:10 | 健康/くらし/薪ストーブetc
先週からたてつづけにくしゃみが出て
「とうとうわたしも花粉症?」と思っていたら、
週明けから、微熱と頭痛があって、セキも出はじめた。

わたしは、アレルギー体質なので新薬であわないものが多いので、
ツムラの漢方薬を病院で処方してもらって、常備薬にしている。

「風邪の引きはじめには葛根湯(かっこんとう)」ということで、
すぐに効く葛根湯アンプルを飲んだが直らずに、翌日も葛根湯。

これで様子を見ていたが、すっきりと直らなかったので、
翌日は「風邪のこじれ」に効く柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)を飲んだ。

 柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)  

【処方】柴胡・半夏・オウゴン・甘草・桂枝・芍薬・大棗・人参・生姜
【解説】小柴胡湯と桂枝湯の合方と考えてもよい。その両方の薬効を兼ねた繁用
    処方である。桂枝湯は病が体表にある時、小柴胡湯は病が胸郭(半表半裏)
    にある時用いる。風邪でいったん解熱して軽快したあと、咳がとれない、食
    欲がわかない、微熱があるなど、新薬ではなかなか解決出来ない。漫然と服
    み続けると自然治癒さえ妨げられる。これは、病が胸郭にあり軽い炎症が続
    くものと考えられる。漢方独特の考え方であるが、このときは柴胡という薬草
    の配合された処方で胸郭の微熱を取り除く。
    風邪に限らず胃、脇腹などが痛む時、新薬の痛み止めでは、殆ど効果のな
    い場合がある。このような時、柴胡の配合された処方を服用すると見事に治
    る。病が胸郭にあるという科学的証拠はないが、治癒の結果から、仮説に正
    当性が得られる。風邪などの熱性疾患はじめ肝炎、胃炎、胆嚢炎、腹膜炎
    慢性膵炎、大腸炎、鼻炎、中耳炎、神経痛、ノイローゼ、不眠など。
【加減】月経時の熱・・・桃仁、当帰、牛膝
    イライラ、手足のほてり・・・地黄、牡丹皮
    胸脇の膨満、げっぷ・・・香附子、枳殻、陳皮
    黄疸・・・茵陳蒿、山梔子
    不眠、ノイローゼ・・・竜骨、牡蛎、茯苓(茯神)
【合方】黄疸・・・茵陳蒿湯
    月経時の熱・・・四物湯
    腹部膨満、便秘、熱・・・小承気湯
    気管支喘息、気鬱・・・半夏厚朴湯
    尿不利、浮腫・・・五苓散
【類方】小柴胡湯、大柴胡湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、柴胡桂枝乾姜湯、四逆散
     加味逍遥散、補中益気湯、乙字湯


風邪に効く漢方薬

風邪をひどくしないために!


子どもや普通の人の風邪なら、これでだいたい治るのだけど、
通信の編集をしながら、セキがひどくなっていくししんどいので、
こりゃこまったなぁ、と思っていた。

4~5年前、肩を痛めていたのと平行して、1年くらい咳が止まらず、
HRCT(精密CT)で小さな陰影が見つかり肺がんの疑いもあって、
呼吸器系の専門医で精密検査を受けていた。
肺がんだけでなく、結核、非定型抗酸菌症、肺真菌症などあれこれ調べたが、
肺がんではない、といわれて、ひとまずホッとしただけで、
「経過観察」ということになったが、陰影の原因はいまだにわかっていない。

このとき「アレルギー性気管支炎(喘息もあり)」の診断を受けている。

「風邪をひかないようにしてください」といわれて注意していて、
この1年くらいはセキもでずに調子がよかったのに・・・・。

セキに対応する漢方薬は、麦門冬湯(ばくもんどうとう ) 、
柴朴湯(さいぼくとう)・麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)
の3種類の処方薬を常時持っている。



「アレルギー性気管支炎(喘息もあり)」の治療薬としては、
「パルコミート200タービュヘイラー」を毎日続けるようにといわれたが、
吸入ステロイド薬なので、持ってるだけで使っていない。
これは、気管支の炎症を予防的に改善する薬で、
発作を抑える薬ではないので、セキや発作に即効性はない。

喘息(呼吸器系の病気)

呼吸器疾患における漢方治療(中医クリニック)

麻杏甘石湯は、ひどいセキや呼吸器発作の特効薬で、
頓服で飲んでもすぐに効くので、呼吸困難にも対応できる優れもの。
わたしは、この薬をお守りのようにいつも持ち歩いている。

柴朴湯(さいぼくとう)は、麦門冬湯が効かない
重いセキに効くということで薬を変えて処方してもらったが、
飲んですぐに吐き気がして胃が痛くなり、
からだが受け付けなかった。

で、まずは、わたしに一番あっている麦門冬湯(ばくもんどうとう ) を飲み始めた。
麦門冬湯は体力が中程度の人によいので、
わりとどんな人にも副作用を起こさずに効くセキの漢方と注目されている。

  麦門冬湯(ばくもんどうとう ) とはこんな漢方

 刻々と変化する日本の四季。秋から冬は空気が乾燥する季節になります。秋に起こりやすい症状は咳(せき)。空気の乾燥はノドや気道が乾燥する原因のひとつとなり、日ごろ健康な人でもこの時期は咳が出やすくなります。また、秋から冬は喘息が悪化しやすい季節でもあります。
 麦門冬湯は金匱要略(きんきようりゃく)という漢方の古典で紹介されている漢方薬です。主薬(メインとなる生薬)が麦門冬(ばくもんどう)であることから、麦門冬湯と名付けられました。庭や道端で見られるジャノヒゲという植物の根から得られる生薬が麦門冬で、せき止め、痰きりなどの作用のほかに、体内に潤いを与える効果もあります。

  麦門冬湯には、主薬である麦門冬ほか、半夏(はんげ)、粳米(こうべい)、人参(にんじん)、大棗(たいそう)、甘草(かんぞう)の全部で6種類の生薬が含まれています。麦門冬と半夏は、主にせき止め、去痰に働き、麦門冬、粳米、人参は乾いた体に潤いを持たせる効果があります。人参、大棗、甘草には体に元気をつけていく効果もあります。つまり麦門冬湯は、咳などの原因となる体内の潤い不足を補いながら咳を止め、弱った体に元気をつけていくような漢方薬ということができるのです。

歳を重ねるほどノドが乾いて咳が出る
 カゼの症状としても出やすい咳ですが、煙草の吸いすぎや体の弱り、体内の乾燥などさまざまな原因があります。このような場合に使用される漢方薬が麦門冬湯です。
空気が乾燥すると、ノドや気道も乾燥しやすくなります。また、発熱消耗性疾患(カゼによる発熱など)や長患いで体内を潤す水分が減った時にも口、ノド、気道などに乾燥が起こります。
 ノドや気道は粘膜です。常に粘液を分泌し、その潤いで表面を守っています。空気の乾燥によって水分を奪われた場合や、体の水分不足で充分な粘液を分泌できないと、粘膜の表面はカラカラに乾いてきます。乾燥した状態では粘膜を守ることができません。つまり、粘膜は少しの刺激でダメージを負いやすくなってしまい、ちょっとしたことで咳や痛みが発生するようになります。また、分泌された粘液は痰の材料にもなります。そのため、乾燥が起こっているときの痰はかさが少なく、その分粘り気が出るため流れが悪くなり、ノドにはりついて排出しにくくなります。このような場合は乾燥と同時に炎症が起きていることも多く、痰の色が濃い黄色などに着色することもあります。はりついた痰を排出することができず、ゴホゴホとこみ上げるように咳き込み、苦しくて顔が真っ赤になる人もいるようです。痰が切れにくく咳が出るという、ノドや気道の乾燥によって起こる症状を改善する漢方薬が麦門冬湯です。
 麦門冬湯は潤いを補うせき止め薬ですので、空気が乾燥する季節の咳、体内(特にノドや気道)の乾燥による咳に使用されます。体に元気をつける作用もあるので、虚弱者や高齢者、病後で体力が落ちている方の咳にも適しています。特に高齢者には、気道が乾燥することによって起こる空咳が止まらずお困りの方が多くおられます。加齢とともに気道などの粘膜の潤いが低下して咳が発生しやすくなるからです。高齢者の空咳にも麦門冬湯がよく使用されています。
最近では煙草の吸いすぎによるセキや、降圧剤の副作用による空咳にも使用されることがあるようです。

どのようなことに気をつけたらよいのでしょうか
 空気が乾燥している季節はマスクなどを使用して、乾燥した空気がノドを直撃しないように注意することです。マスクを使用すると、呼気に含まれる蒸気で適度な湿度を保つこともできます。また、ノドや気道が乾燥している時は刺激に敏感になっているため、小さなホコリや冷たい空気などでも咳が出やすい状態になっています。マスクで咳の原因となる刺激物をある程度は遮断することもできます。辛い食事なども粘膜への刺激となりやすいので避けたほうがよいでしょう。
 また、咳はカゼの代表的な症状のひとつです。カゼをこじらせると咳だけがとれず長引いてしまうことがよくあります。カゼをひいた時には葛根湯などの服用と共に体をゆっくり休ませて、早い段階で治すようにしましょう。


セキは横になるとかえってひどくなるものなので、
昨日は一日、体を温めてぶらぶらしていたのだけど、
夜は比較的楽だったので、ベッドの中でこれはよくなったかもと思ってたら、
あにはからんや、今朝は、色のついた痰がからんだ重いセキから始まった。

やっぱり数日で、一気に気管支炎にすすんでしまったようだ。

麻杏甘石湯に切りかえて、朝と昼とのんだら、咳が軽くなったようなので、
3年目の最終日のブログを書いている。



つれあいは、条例改正の直接請求を提出しに、市役所に出かけた。

前にも2度、呼吸困難で救急外来に行ったことがあるので、
呼吸ができなくなったらやばい、というのは、かなりの恐怖感。

『む・しの音通信』65号は、編集に突入してるのに止まったままで、
わたしの分担の原稿も書けておらず、
来週は、勉強会もあるしどうしよう・・・・。


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最後まで読んでくださってありがとう
2008年も遊びに来てね 
 また明日ね
 

コメント (1)
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