少し東にある秘境・霧多布湿原は「花の湿原」と呼ばれます。
「花の浮島」と呼ばれる礼文島も行きたかったのですがあきらめて、
今回の旅は、道東を中心に回りましたが、これが正解。
霧多布湿原(きりたっぷしつげん)は、
釧路湿原、サロベツ原野に次いで国内3番目の広さで、
ワタスゲやクロユリなど約100種類の花が咲くお花畑です。
ラムサール条約にも登録されている、3大湿原のひとつなのですが、
訪れる人は意外と少ないようです。
立派な霧多布湿原センターは、貸切状態でした。



霧多布と名づけられているように、別名「霧の湿原」、
霧が出やすく晴れてる日は少ないそうです。

(霧多布湿原センターから南をみたところ)
湿原の真ん中にある、マグロードを走ると、
幸運なことに、ちょうどワタスゲが満開でした。


といっても、白いのは花ではなくて、花後の綿毛。

ワタスゲ(綿菅・カヤツリグサ科ワタスゲ属の多年草)
別名は、スズメノケヤリ(雀の毛槍)。


ワタスゲは、北海道と本州中部以北の「高層湿原(こうそうしつげん)」に生える。
高層湿原とは、雨や雪などの栄養のない水により水分が得られている湿原で、
気候が涼しく植物も分解されないので、栄養分が非常に低い。




ワタスゲの大群落の中には、エゾイソツツジもちらほら。



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霧多布湿原はナショナルトラストでも有名ですが、
湿原センターは「NPO法人霧多布湿原トラスト」が指定管理者として運営していいて、
ここの活動が、2007年エコツーリズム大賞を受賞していることを知りました。



霧多布湿原には整備された木道がいくつも作られていて、

キスゲにはまだ早かったのですが、木道を歩くと足元には、
本州では高山にしか見られない、クロユリが咲いていました。

見慣れない美しい薄紫の花、名前が分からないので気になっていたら、
「クシロハナシノブ」と判明。
道東の湿地に咲く花で「湿原の貴婦人」と呼ばれているそうです。

どうりで、美しいはずです。

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