みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

うれてる!『断る力 』いけてる!勝間和代さん

2009-03-29 18:15:23 | ほん/新聞/ニュース
昨年、毎日新聞で西原理恵子さんとの対談が載ってから、
「勝間和代のクロストーク」の連載を、勝間さんって面白いひとだなあ、
って思いながら、興味をもって読んでいました。

先日、いまが旬の、ナマ勝間さんの番組をテレビでやっていて、
個性的で素敵な女性だなぁ、ってもっとすきになりました。

翌日本屋に行ったら、なんという偶然か、
勝間さんの顔が平積みになって並んでいます。

もちろん、即、買いましたよ(笑)。


『断る力』勝間和代著(文春新書)
 内容紹介
◎私が今、タイムマシンに乗って20代後半の自分にたった一つアドバイスをするとしたら、「『断る力』を一刻も早く、身につけること」と言うでしょう。実際、私が「断る力」、英語にすると「Say No」、すなわち相手の言いなりにならずに拒否をする力を身につけることができたと確信したのは、34歳で初めての離婚をしたときからだと思います。そして、その時から、私の世界はドラマティックに変わりはじめました。
◎これまで、私はさまざまな著書のなかで、どうすれば私たちの仕事の生産性がアップするかをいろいろな観点から紹介してきました。その中で、最も大事なことをこれまで、強調し切れていませんでした。もう、おわかりだと思いますが、生産性を上げる最も重要で、かつ効果的な秘訣とは――、
「断る力」をつける
ということ、これに尽きるのです。
◎この本では、「断ること」をしないことが、いかに私たちの生産性向上を阻害し、成長を阻害し、ストレスをためるかということを説明していきます。そして、どうやったら「断る力」を身につけることができるのか、その訓練方法を含めて具体的に説明をしていきます。
◎この本を2時間後に読み終わったとき、そして、「断ること」を能動的にはじめたその時から、あなたの生産性は何倍にも、何十倍にも向上するのです。ただし、「断る力」はたいへん強力な武器であるため、扱いもとても慎重に行わなければなりません。むやみやたらに断るのではなく、どういうところでは断り、どういう場面では逆に歯を食いしばって引き受けてベストを尽くすべきなのか、その判断能力をこの本をきっかけに、みなさんの生活の中で培っていってほしいと思います。


1時間半ほどで一気に読んだのですが、おもしろかったです。
題名もとってもいいですね、『断る力』。

滑り出しの「総論」には、アサーティブネス(Assertiveness) のことも載っていて、
かんたんに読めるけれどメッセージ性も高く、共感するところの多い本です。

アサーティブトレーニング
アサーティブの4つの柱
誠実(自分の気持ちに気づいて、ごまかさないこと)
率直(気持ちや要求を伝える時は、相手にきちんと伝わる形で)
対等(自分を卑下したり、相手を見下したりしない)
自己責任(言ったら言ったなりの、黙っているなら黙っているなりの、自分の行動の結果を自分で引き受けること)

12の権利
私には、日常的な役割から自立した一人の人間として、自分のための優先順位を決める権利がある。
私には、賢くて能力のある対等な人間として、敬意を持って扱われる権利がある。
私には、自分の気持ちを言葉で表現する権利がある
私には、自分の意見と価値観を表明する権利がある
私には、『イエス』『ノー』を自分で決めて言う権利がある
私には、間違う権利がある
私には、考えや気持ちを変える権利がある
私には、『わかりません』と言う権利がある
私には、欲しいものを欲しい、したいことをしたいという権利がある
私には、人の悩みの種を自分の責任にしなくてもよい権利がある
私には、周囲の人から認められることに頼ることなく、人と接する権利がある
私には、アサーティブでない自分を選択する権利がある


最終章の、(ジャンプ)「断る力」で、自分と周囲との好循環を作る、
■最後は、間違った考え方、間違った社会に
NOを言える力を養うことを考えたい

に共鳴しました。

で、
今日のブログ記事は、勝間さんの『断る力』と紹介しようと思っていたら、
朝から編集画面の調子が悪く、気分転換にコーヒーをいれて新聞を開いたら・・・
なんと、朝日新聞の書評に『断る力』が載っています。

『断る力 』勝間和代著
朝日新聞 2009.3.29

「特注品」への脱皮のススメ
 日本人にとって、「断る」という行為は、心理的な障壁が非常に高い。内心では不合理だと思うことも、相手の機嫌を損ねたくないがために引き受けて、挙げ句、関係者全員にいい結果がもたらされなかった、という例は枚挙にいとまない。
 それでも少し前までは、よしとされていた。なぜなら、クルマでも家電でも、作れば何でも売れたからだ。そんな時代は、上司の言うままに働く「コモディティ(汎用品)」な人材が重宝がられた。が、そんな右肩上がりの時代は終わった。あらゆる場面で判断、決断が求められる今、汎用品は取り換え可能な部品として使い捨てられるだけ。ゆえに、「スペシャリティ(特注品)」に脱皮しなさい、というのが本書の主眼。そのキーワードが「断る力」だ。
 とはいえそれは、なんでもかんでも拒否するという態度のことではない。
 「むやみやたらに断るのではなく、どういうところでは断り、どういう場面では歯を食いしばって引き受けてベストを尽くすべきなのか」。今まで私たちが苦手としていた判断の態度を磨くことが、生産性の向上につながり、ひいては人間にとって最も大切な個の幸せを保証する、と著者は説く。
 出す本出す本がベストセラー。こうまで売れると、逆に、カツマ本には背を向けたくなる人も出てこようが、それはもったいない。「断る力」は「受け入れる力」とワンセットだ。(文春新書・945円)
清野由美(ジャーナリスト)
(朝日新聞 2009. 3. 29) 


朝日は書評がwebにアップされないので、
PCを直してもらっているうちに、Letsnoteで記事を打ち込みました。

アサーティブネスって一言で言えば、「自己主張」のこと。
自己主張するには、「わたし」の考えを持って判断することが必要。

「断る力」は「引き受ける力」とセット。

クリエィティブでオリジナリティのあるスペシャルナ女性になろうと
女たちの背中を押してくれる本。

女性には(心ある男性にも)お勧めの本です。


勝間和代公式ブログ「私的なことがらを記録しよう!!」

文藝春秋|勝間和代『断る力』|特設サイト

毎日jp連載「勝間和代のクロストーク~みんなの経済会議」  

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昨年、毎日jpに連載された西原理恵子さんとのメチャおもしろい、
「最強ワーキングマザー対談:西原理恵子×勝間和代」も紹介しますね。


最強ワーキングマザー対談:西原理恵子×勝間和代(1)「女の人は働いたほうがいい」
(毎日新聞 2008年6月 3日 )

 「毎日かあさん」作者の漫画家、西原理恵子さんと、いまビジネス書の分野で「勝間ブーム」を起こしている経済評論家の勝間和代さん。「毎日かあさんち」のリニューアルを記念して、このほど行われた特別対談のほぼ全部を7日間、13回に分けて掲載します。ワーキングマザーの本音を縦横無尽にぶつけあった、笑いあり、怒りありの一部始終、じっくりとお付き合いください。【司会・志摩和生(毎日新聞出版局)、まとめ・嶋野雅明】

 --(司会)本日はお忙しいところをありがとうございます。まあお二人は、もしかしたら、いま日本で最強のワーキングマザーのお二人という気がしないでもない。
 勝間 最強って(笑い)。
 西原 旦那がいないから働くしかない(笑い)、情けない現状で。旦那がいてもワーキング、ってんだったらかっこいいけどねえ。

--お二人とも離婚なさってますからね。
 西原 でもまあ、離婚できる自由ってのも素晴らしい。
 勝間 そうですね。離婚率高いです、働くお母さんは。
 西原 地方の温泉地で、離婚がすごく多かったという話を聞いたことがある。仲居さんができるから。
 勝間 ああ、仕事があるから。
 西原 仲居さんって70、80になってもできるでしょ。だから、クラスの4割が離婚だって。
 勝間 潜在離婚率がそれくらいあるってことなんでしょうね。
 西原 そうですね。保育園でお母さんたちと仲良くなって話すじゃないですか。そうすると、夫婦として破綻している人ってすごく多いんですよ。
 勝間 破綻してない人が少ない気がするくらい......。
 西原 本当に人間って一緒にいるのが難しいんだな、というのを感じます。

 --今のところ、世間的には、西原さんと勝間さんはイメージが重ならないかもしれませんが。
 西原 そうですねえ。

 --そもそもから言うと、『4000人に聞きました ハッピー・ワーキングマザーBOOK』という本がありまして。勝間さんがやってる「ムギ畑」というワーキングマザー支援サイトの内容をまとめた本。勝間さんが今みたいに有名になられる前、2年前に出た本ですが。
 その表紙に、西原さんの「毎日かあさん」の作品(『毎日かあさん2 お入学編』収録の「祝福」)を使われた。働く女性が保育園に子供を送り迎えする情景を描いた作品でした。この作品を選んだ理由は何ですか?

  勝間 この話がすごく私たちが言いたいことだったんですよ。「こんな苦労が男にできるかバカヤロウ」というのが。編集者さんもムギ畑のライターさんもこれを絶対使いたいとリクエストを出して。探していただいたんですね、これ原画を、たしか。
  西原 すみません、自分のもの一切管理できてないもんで......。
 勝間 原画を探して、たしか1カ月くらい遅れたんですよ、出版が(笑い)。それでも絶対、これで出したかった。
 西原 うれしいですねえ。本当はこれ、20ページくらいで書きたかった話なんですけどね。子供の熱が出て、まだちょっと調子悪いんだけど、保育園に預けなきゃいけない。子供もむずがって泣いている。お母さんは「何のために私、働いてるんだろう」、って思う。保育園代でお給料が消えちゃったりするお母さんもいるんですよ。
 勝間 ええ、ええ。
 西原 でもやっぱり、女の人は絶対働いたほうがいいと私は思ってて。保育園のお母さんたちって、もう同志なんですよ。野郎の体育会系の同志みたいになって。だから「あの人はああだこうだ」って言ってるヒマはないの。
 勝間 協力し合わないといけない。
 西原 小学校で専業主婦の方なんかと一緒になると、嫁しゅうとめ問題や人間関係で頭がいっぱいで大変なことになってる人がいるんです。人間って、そんなこと考えるヒマがないくらい、忙しくしてたほうがいいと思うんですよ。途上国に行くと、ほんと悲惨な現場に行っても、みんなけっこう笑ってるんです。悲しんでいるヒマがない。憎んでたり悲しんでたりするというのはヒマだってことだから。
 勝間 子供をしかってるヒマもないというか。
 西原 顔合わせる時間は限られてんだから、お互い調子よく行こうぜ、みたいな(笑い)。
(その2「スカートは、はかない」につづく) 

■かつま・かずよ
 1968年、東京都生まれ。経済評論家。慶応大学卒。在学中に公認会計士試験に合格。監査法人に勤めるが、ワーキングマザーとしての働きにくさから外資系企業に転職。97年から、ワーキングマザー支援サイト「ムギ畑」を主宰。その活動を評価され、2005年に米ウォールストリートジャーナル紙の「世界の最も注目すべき女性50人」に選ばれ、06年にはエイボン女性大賞を受賞。07年に経済評論家として独立、次々とベストセラーを生み出し、出版界に「勝間ブーム」を起こしている。18歳、14歳、9歳の娘の母。著書に『無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『お金は銀行に預けるな――金融リテラシーの基本と実践』(光文社新書)、『効率が10倍アップする新・知的生産術――自分をグーグル化する方法』(ダイヤモンド社)、『勝間式「利益の方程式」――商売は粉もの屋に学べ!』(東洋経済新報社)、ほか。最新刊は『勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。

■さいばら・りえこ
 1964年、高知市生まれ。漫画家。武蔵野美大卒。在学中に「ちくろ幼稚園」でメジャー誌にデビュー。「恨ミシュラン」などで一躍人気を博す。1997年、「ぼくんち」で文芸春秋漫画賞、2005年、「毎日かあさん カニ母編」でメディア芸術祭漫画部門優秀賞、06年、「上京ものがたり」「毎日かあさん」で手塚治虫文化賞短編賞を受賞。10歳の息子と7歳の娘の母。

 西原理恵子公式ホームページ「鳥頭の城」
 http://www.toriatama.net/
(毎日新聞 2008年6月 3日 )


 (2)「スカートは、はかない」

(3)「日本は子供に冷たい国」

(4)「『手伝う』って言うな」

(5)「ひどい会社から逃げよう」

(6)「私立ならどこでもいい病」

(7)「おばあちゃんは絶対必要」
 


8,9,10,11,・・・と対談はまだまだ続きます。


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