みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

山県市議会の勇断に拍手!/「地方議員年金廃止を求める意見書」を全会一致で可決

2009-12-01 18:10:35 | 市民運動/市民自治/政治
わたしが住んでいる自治体の山県市議会は、
昨日開会した12月議会で、「地方議会議員年金制度の廃止を求める意見書」を全会一致で可決しました。

この問題については、わたしも先日取り上げたばかり。
地方議員年金、存廃議論が白熱化/12.6「地方議員年金を廃止する議員と市民の会(仮)」結成(2009.11.25)


「受給者となる地方議員側から、廃止の意見書がでるのは全国的に珍しい」そうで、
山県市議会議員のみなさんの勇断に拍手です。

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以下は、朝刊各紙の記事です。

山県市議会:地方議員年金廃止の意見書、全会一致で可決 /岐阜
毎日新聞 2009年12月1日

 12年以上在職した地方議員が退職後に受け取る「地方議会議員年金」をめぐって、山県市議会は30日、「地方議会議員年金制度の廃止を求める意見書」を全会一致で可決した。国会議員年金は特権的だなどとみなされて廃止され、地方議員年金も存続をめぐって議論が起こっている。受給者となる地方議員側から、廃止の意見書がでるのは全国的に珍しい。
 地方議員年金は現在、議員が支払う6割と、公費から投入される4割の資金で運営されている。しかし、平成の大合併で市町村数が大幅に減り、年金の受給者となる退職議員が急増したことなどから、このままでは制度が破綻(はたん)するとされている。このため、総務省の検討会で、扱いが研究されている。国は、制度の廃止か、存続させる場合でも、現職議員の負担を増やし退職議員への給付を減らすなど計3案を示している。
 これに対し、「退職金のない議員には年金が必要だ」などとして、公費負担を増やしてでも制度を維持すべきだとする動きもある。全国市議会議長会は、議員と公費の負担をいずれも5割とし、給付額は下げないことなどを提案し、各県で意見をまとめるように要望していた。
 地方議員年金の廃止を求める意見書の可決について、山県市議会の寺町知正市議は「全国でも極めてまれな結果。そもそもが議員特権の象徴のような制度で、正しい判断だと思う」と話した。【石山絵歩】
(2009.12.1 毎日新聞)


議員年金「廃止して」 岐阜県山県市議会が意見書可決

朝日新聞 2009年12月1日

 岐阜県山県市議会は30日の定例市議会で、地方議員年金制度の廃止を求める意見書を全会一致で可決した。総務省によると、廃止を求める意見書の可決は全国では6例目。
 意見書では「国、地方の厳しい財政状況の中、制度維持のための公費負担の引き上げや、議員の掛け金の引き上げは困難な状況」などと制度の廃止を国に求めている。
 市議らの議員年金は地方公務員等共済組合法で定められ、現役議員の掛け金と自治体の公費で運営する。しかし、平成の大合併で掛け金を払う議員が減った上、退職する議員が相次ぎ受給者が急増。2011年度に積立金がなくなり、破綻(はたん)すると懸念されている。
 このため、総務省は廃止を含めた制度の見直しを検討している。全国市議会議長会は制度の存続を求めている。
 地方議員の年金は、受給資格が在職計12年以上。市議なら、年額平均103万円が65歳以上の退職議員に死亡するまで給付される。公費の負担割合は約4割で、「議員の特権」という批判もある。
(2009.12.1 朝日新聞)



議員年金廃止求める意見書可決 山県市議会
岐阜新聞 2009年12月01日09:52 

 「平成の大合併」で議員数が激減し、破たん危機にある地方議員の年金制度に関し、山県市議会は30日、議員発議による「地方議会議員年金制度の廃止を求める意見書」を全会一致で可決した。同議会事務局によると、同意見書の可決は県内21市では初めてとしている。
 同年金制度は、12年以上議員を務めた65歳以上の退職者が年金を受給できる制度。議員は、毎月の議員報酬から16%を掛け金として払うほか、自治体の負担もあり、同市は本年度当初予算で受給者51人分1033万円を負担している。
 市町村合併に伴って地方議員が減り、全国的に受給者が急増。2011年度には、積立金が底を付く見通しとなっている。
 同市議会は「これ以上の公費負担や議員年金掛け金の引き上げは受け入れ難く、制度の維持は困難」とし、同意見書で廃止に向けた措置を国に求める。
(2009.12.1 岐阜新聞)


以下は、山県市議会の「地方議会議員年金制度の廃止を求める意見書」です。
山県市議会議員の一人である、「てらまち・ねっと」から拝借しました。


地方議会議員年金制度の廃止を求める意見書


  地方議会議員の年金制度は、平成の大合併により議員年金の担い手である議員が大幅に減少し、受給者の急増によって年金財政が悪化し、このままの状態で推移すると、平成23年度にはその破綻が見込まれている。
 この事態を解消するため、先に総務省の地方譲会議員年金制度検討会において「給付と負担の見直し案」が示されたところである。
 見直し案によると、議員年金制度を維持するためには、公費負担の引き上げ、議員年金掛金の引き上げ、給付額の削減が必要となる。
 現在、厳しい経済情勢の中、国及び地方の財政状況も極めて厳しいことから、年金制度を維持するための公費負担の増加は、困難な状況下にある。
 このような状況に鑑み、当議会においては、政務調査費・市内支給の費用弁償・期末手当の20%加算の廃止及び選挙における自動車の使用・ポスターの作成に関する公費負担の廃止などの対応を進めてきたところである。
 また、平成14年以降、2度にわたる給付と負担の見直しによって、議員年金掛金率の引き上げ及び給付の削減が行われていることから、さらなる議員の負担増及び給付の削減は受け入れ難い。
 このような事態に及んで、先人の議員関係者のご理解を願いつつ、制度の廃止を求めるしかないと結論づけるものである。
 よって、国におかれては、地方議会議員年金制度の廃止に向けた特段の措置を講じられるよう強く求める。

以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

平成21年11月30日
                岐阜県山県市議会

衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣 様
総 務 大 臣
財 務 大 臣



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11月30日(月)のつぶやき

2009-12-01 00:38:45 | 花/美しいもの
16:55 from web
今日も半日、庭でガーデニング。12月に入ると寒くなるので、金柑にパオパオで霜よけして、花アロエとハイビスカスを鉢にあげました。挿し木したアジサイが大きくなっていたので植えようと思ったら日没。日が短くなりましたね。
17:28 from web
昨日ののブログ記事です。●事業仕分け、終了-1/総括・事業仕分け(毎日新聞・特集より) http://blog.goo.ne.jp/midorinet002/e/13e02446c15215040b164db7cea8c524
17:29 from web
昨日のブログ記事、事業仕分けの続きです。●事業仕分け、終了-2/事業仕分け、舞台裏(記者座談会・中日新聞より) http://blog.goo.ne.jp/midorinet002/e/be770a495203812bbb99965ac71598c7
19:27 from web
上野さんの朝日の記事をふたつアップしました。●著者に会いたい『男おひとりさま道』上野千鶴子さん~/悩みのるつぼ~介護はひとりで引き受けないで http://blog.goo.ne.jp/midorinet002/e/f1947426ead6d9c7c1524154210b827e
by midorinet002 on Twitter
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