毎日新聞の生活面「くらしナビ」の特集で、
4月5日から8日までの四日間連続で、「今どきの更年期」の連載がありました。
とってもおもしろいので、毎日記事を切り抜いていました。
「更年期」は、済んでしまえば「ああ、あれがそうだったのか」と思い当たるのですが、
渦中にいるときは、体調不良にみまわれてもなにが起きているのか、分からないものです。
正確な情報があれば、診断や治療法も見つかるもの。
ということで、連載記事を紹介したいのですが、一つずつの記事が長いので、
全部紹介すると1万字を大幅に超えてしまうので、「1 原因分からず、病院はしご」と、
男性の更年期を取り上げた「4 男性にも、めまい・うつ」を紹介します。
「2 閉経前、増えるうつ症状」と「3 高齢出産、育児と重なり」は、
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全部紹介すると1万字を大幅に超えてしまうので、「1 原因分からず、病院はしご」と、
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「2 閉経前、増えるうつ症状」と「3 高齢出産、育児と重なり」は、
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毎日新聞記事
今どきの更年期:/1 原因分からず、病院はしご 毎日新聞 2010年4月5日 人生のターニングポイントを迎える更年期。だれもが心身ともに、何らかの変調を感じる。ストレス過多、晩婚・高齢出産が進む時代を反映し、更年期への考え方、症状も変わりつつある。最近の更年期事情を4回にわたり、リポートする。【小川節子】 ◇症状、治療法…患者も医師も情報不足多く 「内科、精神科、耳鼻科、婦人科など5、6軒の病院を回りました。原因が分からず、本当につらかった」 札幌市に住む大山さん(54)=仮名=は夫と2人暮らしで、27歳の息子は東京で働く。子育てが終わった45歳ごろから、イライラや手足の冷え、腹痛などに悩まされた。 更年期だと思い、婦人科を受診したところ「まだ早い」と帰された。次第に食欲が落ち、夜も眠れなくなった。多汗や頭痛を伴うようになり、内科や耳鼻科も受診したが、異常は見つからなかった。婦人科も数カ所を受診したが、血液検査をしないまま「気のせい」にされたり、男性医師からは「ぼくは男なんで女の体は分からない」とさえ言われた。 大学病院でようやく「更年期症状」の診断を受けた。「1年以上、何が何だか分からず悶々(もんもん)としていたので、原因がはっきりしただけで救われました」と話す。 東京都在住の遠藤さん(52)=同=は40代半ばから、ほてりに悩まされた。「ホットフラッシュ」と呼ばれるほてりやのぼせが、多い時で1日に十数回、襲って来た。「真冬でも1人、顔中から汗が噴き出し、周囲の人に変な目で見られることもたびたび。仕事に集中できず、つらかった」 近所の婦人科で更年期症状と診断され、2年近く漢方薬を処方されたが思うように改善しない。そんな時、勤め先の会社の産業医から「更年期外来」を紹介され、ホルモン補充療法(HRT)を始めた。 * 更年期に関する電話相談に応じているNPO法人「女性の健康とメノポーズを考える会」(東京都新宿区)によると、相談者2086人の調査で、受診した診療科が「婦人科のみ」は29%だったが、「複数科」は51%に上った。内訳も「3カ所」が36%と最多で、「5カ所」も8%あった。どこを受診したらいいのか、悩んでいる人が多い実態が浮かんでくる。 同NPOは「更年期を前向きにとらえよう」と、体験者の女性たちが96年に結成。会の名称の「メノポーズ」は更年期を意味する英語だ。理事長の三羽良枝さんは「発足当時、女性たちは更年期を口に出すこともできないような状況でした。医療機関でも家庭でも理解されず、苦しむ女性がたくさんいた」と話す。 女性が積極的に生きていくための情報を発信しようと、生き方全般の提案もしている。「働く女性が増え、更年期と言っていられない状況。適切な治療とケアが必要な時代」と三羽さんは語る。 * 更年期症状への有力な治療法がHRTだ。加齢に伴い少なくなるエストロゲン(女性ホルモン)を補うもので、服薬のほか張り薬、塗り薬、挿入薬など種類は多い。 大山さんは47歳からHRTを受け、気持ちの落ち込みや動悸(どうき)などの症状が改善された。遠藤さんもHRTを始めて半年後に、ホットフラッシュが一日1~2回程度に治まったという。 HRTはホットフラッシュなど血管運動神経症状をはじめ、萎縮(いしゅく)性膣炎(ちつえん)、骨粗しょう症などに効果がある。一方で、副作用として乳がんや子宮がん、血栓症のリスクも指摘されてきた。 更年期医療に長年携わってきた東京医科歯科大名誉教授の麻生武志さんは「残念ながら、HRTの効果とリスクを理解し、治療に生かしている専門医はまだ少ない。女性自身にもホルモン剤へのアレルギーがいまだ強くある」と指摘する。 麻生さんによると、40~50代女性への意識調査(09年)で、HRTを受けたことがある人は7・2%。一方で、「知らない」という人は46%と半数近かった。 「これからの女性は閉経後30年は生きる。女性ホルモンの急激な低下を緩やかにするため、医師と相談の上、必要な量のエストロゲンを補充することは有効。副作用も、定期的な検診でチェックしていれば対応できる」と麻生さんは話す。=つづく ■更年期の電話相談 「女性の健康とメノポーズを考える会」の電話相談は、毎週火・木曜日午前10時半~午後4時半(祝日、8月、年末年始休み)。電話03・3351・8001。無料。 ============== ◇更年期 女性ホルモンを分泌する卵巣の働きは年齢とともに衰える。閉経(日本女性の平均年齢51歳)の前後各5年間が「更年期」と呼ばれ、女性ホルモンの激減により心身に不調を覚える。主な症状は▽ほてり・のぼせ▽冷え▽動悸▽頭痛・めまい▽耳鳴り▽肩こり▽腰痛▽口の中の乾き▽肌のかゆみ▽生理不順▽骨粗しょう症▽うつ症状--など。症状は多様で個人差が大きく、自覚症状がほとんどない人もいる。 ============== ■ご意見お寄せください 連載への感想をお待ちしています。表題を「更年期」として、郵便とメールは欄外のあて先へ。ファクスは03・3212・5177 (毎日新聞 2010年4月5日) ------------------------------------------------------------ 今どきの更年期:/2 閉経前、増えるうつ症状 毎日新聞 2010年4月6日 今どきの更年期:/3 高齢出産、育児と重なり 毎日新聞 2010年4月7日 |
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今どきの更年期:/4止 男性にも、めまい・うつ 毎日新聞 2010年4月8日 ◇ストレスで症状悪化 「人生、減速の時」意識を 4年前の秋、長野県で自営業を営む男性(52)はイスから立ち上がろうとした時、今まで経験したことがないめまいを感じた。「遊園地の回転イスに振り回されているようで、吐き気もひどかった」 突然のことに驚き、脳外科に駆け込んだ。CTスキャンで検査しても異常は見つからず、その後も症状は続いた。横向きに寝てじっとしていると少しは治まるが、動くとすぐに気持ちが悪くなるという繰り返し。そんな時、受診先で50代の女性看護師が「もしかしたら更年期じゃない? 私もひどい時は同じようになるわよ」とアドバイスしてくれた。 わらにもすがる思いで泌尿器科を受診。血中の男性ホルモン量が一般男性の基準値よりかなり低かった。男性ホルモンを投与してもらったところ2カ月後には症状が緩和した。現在も月1回、定期的に治療を続けている。 思い返せば、40代半ばから腹筋や首の筋肉の衰えを感じ始めていたという。大勢の人の前で話す時、滑舌が悪くなり、口が重くなってきたと感じていた。こうした症状も、現在は改善されている。 「まさか更年期とは。40代から始まっていたのかもしれませんね」 同年代の妻も2年前からめまいに悩まされ始めた。「お互い理解し合いながら更年期を乗り越えていこう」と夫婦で話し合っている。 * 男性にも更年期症状が表れることが近年、注目されている。女性は閉経前後に女性ホルモンが激減するのに対し、男性ホルモンは20代から徐々に減るため分かりにくい。専門医も少ないのが現状で、内科、脳外科、耳鼻科などを転々と受診する「ドクターショッピング」になりがちだ。 長野赤十字病院(長野市)の第2泌尿器科部長、天野俊康さんは「中年期以降の男性で、原因が分からない心身の不調に悩まされたら、更年期障害を疑ってみてほしい。総合病院などの泌尿器科に相談を」と話す。 メンズヘルス医学会と泌尿器科学会は、「加齢男性性腺機能低下(LOH)症候群」と名付け、血液中の男性ホルモン(フリーテストステロン)量による診断基準を示している。 症状としては、(1)身体面(筋肉・体力の低下、ほてり、めまい、耳鳴りなど)(2)メンタル面(不眠、いらいら、うつ傾向など)(3)セクシュアル面(性欲減退、勃起(ぼっき)不全)--に大別される。「体に力が入らない」と訴える患者が多いが、症状には個人差が大きい。精神科を受診し、抗うつ薬を服用している患者もいる。 「性格や環境も影響する」と天野さんは指摘する。きちょうめんで、若いころからバリバリ仕事をこなしてきた人に多いという。40~50代は中間管理職を務めたり、不況やリストラへの不安などストレスが大きい。親の介護や死別、子供の自立、妻との2人っきりの生活など家庭環境の変化も重なり、症状が重くなりがちという。 治療法としては、男性ホルモンが低下している人は原則的に、ホルモン補充療法が有効とされる。うつ症状の強い人には抗うつ剤の併用、勃起障害には「バイアグラ」などの治療薬が使われ、全体的な症状をみながら漢方薬も活用できる。 「夫婦一緒に更年期を乗り越えることで、今までと違う関係を築くことができる。がむしゃらに走ってきた人生をギアチェンジし、減速する時だという認識が男性にこそ必要」と天野さんは話す。【小川節子】=おわり ============== ■男性の更年期のチェック表 ◇採点法 なし(1点)、軽い(2点)、中くらい(3点)、重い(4点)、非常に重い(5点) ◇チェック項目 (1)全体として不調 (2)関節、筋肉の痛み (3)発汗 (4)不眠 (5)よく眠くなる、しばしば疲れを感じる (6)いらいらする (7)神経質になった (8)不安感 (9)身体の疲労や行動力の減退 (10)筋力の低下 (11)憂うつな気分 (12)「人生の山は越えた」と感じる (13)力尽きた、どん底にいると感じる (14)ひげの伸びが遅くなった (15)性的能力の衰え (16)朝立ちの回数の減少 (17)性欲の低下 ◇合計点の判定 男性更年期障害の程度 17~26点 なし 27~36点 軽度 37~49点 中度 50点以上 重度 |
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