みどりの一期一会

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「慰安婦 必要だった」 橋下氏、持論展開/橋下氏、米軍司令官に「風俗業活用を」/橋下氏の発言要旨

2013-05-14 21:21:41 | ジェンダー/上野千鶴子
お天気がよくて気温がぐんぐん上がり、各地で5月では最高気温を記録。

庭のお花を撮ったのでブログにアップしようと思ったのですが、
橋下徹氏の「従軍慰安婦」問題についての問題発言で、
マスコミは沸騰。

非難やら擁護やら、政治家は大揺れ。

わたしは、といえば、女性蔑視まるだしの発言要旨で「怒り心頭に発する」。
ということで、橋下氏の問題発言記事を集めました。

   「慰安婦 必要だった」 橋下氏、記者団に持論展開  
2013年5月14日 東京新聞

 日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長は十三日、旧日本軍の従軍慰安婦問題について「当時は軍の規律を維持するために必要だった」と、容認する考えを表明した。その上で「世界各国が持っていた。なぜ日本だけが取り上げられるのか」と慰安婦問題に関する国際世論に反発した。在日米軍幹部に対し、海兵隊員による風俗業者の活用を求めたことも明らかにした。市役所で記者団の質問に答えた。
 橋下氏は慰安婦に関し「あれだけ銃弾が飛び交う中、精神的に高ぶっている猛者集団に必要なのは誰だって分かる」と持論を展開。
 同日夜にも「必要だった」との認識を強調。「国を挙げて暴行、脅迫、拉致をした証拠が出てくれば反省しなければいけない」と話す一方、「(二〇〇七年に安倍内閣が)証拠はないと閣議決定している」と、強制連行も重ねて否定した。
 午前には「韓国とかいろんなところが宣伝し、欧米社会に『日本はレイプ国家だ』とみられている」と指摘した。
 午後には、元慰安婦が、面会を要望していることを明らかにし、公開の場なら応じるとした。
 橋下氏は大型連休初めに沖縄県の米軍普天間飛行場を視察。幹部に対し「海兵隊の猛者の性的エネルギーをコントロールできない。建前論だと人間社会は回らない」との理由で風俗業者の活用を求めたとした。

◇橋下氏発言要旨
 日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長の旧日本軍の従軍慰安婦問題に関する発言は次の通り。

 【午前】あれだけ銃弾が飛び交う中、精神的に高ぶっている猛者集団に休息を与えようとすると、慰安婦制度が必要なのは誰だって分かる。
 なぜ、日本の従軍慰安婦制度だけが取り上げられるのか。当時は世界各国が持っていた。ベトナム戦争でも朝鮮戦争でも制度としてあった。
 韓国とかいろんなところが宣伝し、欧米社会に「日本はレイプ国家だ」とみられている。ただ、暴行、脅迫をして拉致した事実は裏付けられていない。
 戦争の悲劇の結果なので、慰安婦になってしまった方には、心情を理解して優しく配慮していくことが必要だ。

 【午後】軍を維持し、規律を保つために、当時は必要だった。国を挙げて暴行、脅迫、拉致をした証拠が出てくれば反省しなければいけないが(二〇〇七年に第一次安倍政権が)証拠はないと閣議決定している。
 慰安婦制度は、今は認められないが、風俗業は必要だと思う。だから(大型連休初めに)沖縄に行った時(米軍の)司令官に会い「もっと風俗業を活用してほしい」と言った。
 そしたら司令官は凍り付いたような苦笑いになって「米軍では禁止だ」と言った。「そういう建前みたいなことを言っているからおかしくなる」と伝えた。「そうしないと海兵隊の猛者の性的エネルギーをコントロールできない」とも伝えた。建前論だと人間社会は回らない。
 元慰安婦の方が大阪市役所に来るときに、暴行、脅迫、拉致されたのかお聞かせ願いたい。(強制連行が)あるという話になれば、それを否定している人も文句を言わなくなる。

◆到底許せない発言
 日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワークの西村寿美子共同代表の話 信じられない発言で、到底許せない。当時は公娼(こうしょう)制度があったから慰安婦制度は当たり前という考えかもしれないが、働けるとだまして連行するのはいつの時代でも犯罪行為だ。風俗業者の活用に関する発言も、恥ずかしい。こんな人が公党の代表や市長であることは信じられない。国際的な人権感覚を身に付けてほしい。

◆歴史認識で済まぬ
 元外務省主任分析官の作家佐藤優さんの話 慰安婦に関しては、選挙に向け内政的にプラスだと判断したのだろうが、国際社会にとっては単なる歴史認識では済まない論外な発言だ。例えば、かつての米国の奴隷制度は当時の基準で正しかったと言うのと同じで、欧米諸国も橋下氏の発言に「価値観が共有できない人」と感じるだろう。普天間についても、性的処理を地元の風俗業にゆだねるという発想で、沖縄からの反発は必至だ。


  橋下氏発言に女性団体憤慨「最低の発想」
2013年5月14日 沖縄タイムス 

 「言語道断で、とんちんかんも甚だしい」「女性を道具とみる最低の発想だ」。戦時中の従軍慰安婦制度を「必要だった」と主張し、在沖米海兵隊員の「性的エネルギー」解消に風俗業者を活用するよう勧めた日本維新の会の橋下徹共同代表の発言に、県内女性団体のメンバーは憤慨した。
 「風俗店で解消するという発想は、自分の体験から出たのではないか」。基地・軍隊を許さない行動する女たちの会共同代表の高里鈴代さん(73)は、橋下氏の意図をいぶかる。
 米兵の精神的な高ぶりや性欲を風俗店で解消するという意見に「性暴力の理由を肯定し、人権意識を喪失している」と批判。米兵による性暴力は、過重な基地負担が原因の一つと指摘し、「風俗店に行けば性暴力が減るという根拠はない。基地を減らす方が先で本末転倒な考え方だ」と批判した。
 1995年の暴行事件で加害米兵に対し、「犯行に使用した車を借りる金があれば女(売春婦)を買えたのに」と暴言を吐いた当時の米太平洋軍司令官は、県民の非難を受け、辞任した。
 県女性団体連絡協議会の伊志嶺雅子会長(69)も、橋下氏の発言は売春を肯定しているととらえる。その上で「戦時中であろうとなかろうと、女性を道具として使うこと自体がおかしい。男性が頑張っているから女性は我慢しろというのか」と反論した。
 ジャーナリストの由井晶子さん(79)は「維新の会の底が知れた。尖閣問題などで危機感をあおり、威勢のいい言葉を並べて、人気を得てきたが、本質が出た」とみる。橋下氏の発言以上に、それを許す日本の世論に目を向け、「強い国、美しい国の裏で、弱いもの、小さいものを踏みつけても気付かない鈍感な風潮が今の日本にはある。今回の発言を許すのか、許さないのか、試されている」
 ジェンダー問題を考える会代表の安次嶺美代子さん(66)は「女性に対するレイプ発言と同じ。女性の人格、人権の全否定につながる。絶対に許されない」と語気を強めた。 


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 橋下氏、米軍司令官に「風俗業活用を」 
2013年5月13 朝日新聞

 沖縄・普天間 日本維新の会の橋下徹共同代表は13日夕、今月初めに沖縄県の米軍普天間飛行場を訪問した際、司令官に「もっと風俗業を活用してほしい」と進言した、と明らかにした。大阪市役所で記者団に語った。

慰安婦問題、風俗業をめぐる橋下氏の発言要旨
 橋下氏は13日午前、戦時中の旧日本軍の慰安婦について「猛者集団をどこかで休息させてあげようと思ったら、慰安婦制度は必要なのは誰だってわかる」などと発言した。橋下氏は同日夕、こうした発言をめぐる質疑の中で「慰安婦制度じゃなくても風俗業は必要だと思う。(米軍の司令官には)『法律の範囲内で認められている中で、性的なエネルギーを合法的に解消できる場所は日本にあるわけだから、もっと真正面からそういう所(風俗業)を活用してもらわないと、海兵隊の猛者の性的なエネルギーをきちんとコントロールできないじゃないですか。建前論じゃなくて、もっと活用してほしい』と言った」と述べた。
 橋下氏によると、「司令官は凍り付いたように苦笑いになって『禁止している』と言った。『行くなと通達を出しているし、これ以上この話はやめよう』と打ち切られた」という。
 橋下氏は記者団に「兵士は自分の命を落とすかも分からない極限の状況まで追い込まれるような仕事。エネルギーはありあまっている。どこかで発散することはしっかり考えないといけない」と説明した。


 慰安婦問題、風俗業をめぐる橋下氏の発言要旨 
2013年5月14日 朝日新聞

 日本維新の会の橋下徹共同代表の13日の発言要旨は次のとおり。

【午前】
 侵略の定義について学術上、きちんと定義がないことは安倍首相が言われているとおりだが、日本は敗戦国。敗戦の結果として侵略だということはしっかりと受け止めないといけない。実際に多大な苦痛と損害を周辺諸国に与えたことも間違いない。反省とおわびはしなければいけない。
 ただ、事実と違うことで日本国が不当に侮辱を受けていることにはしっかりと主張しなければいけない。
 なぜ日本の慰安婦問題だけが世界的に取り上げられるのか。日本は「レイプ国家」だと、国をあげて強制的に慰安婦を拉致し、職業に就かせたと世界は非難している。その点についてはやっぱり、違うところは違うと言わないといけない。
 意に反して慰安婦になってしまった方は、戦争の悲劇の結果でもある。戦争の責任は日本国にもある。心情をしっかりと理解して、優しく配慮していくことが必要だ。
 当時は日本だけじゃなくいろんな軍で慰安婦制度を活用していた。あれだけ銃弾が雨嵐のごとく飛び交う中で命をかけて走っていくときに、そんな猛者集団というか、精神的にも高ぶっている集団は、どこかで休息をさせてあげようと思ったら慰安婦制度は必要なのはこれは誰だってわかる。
 ただ、日本国が、韓国とかいろんなところの宣伝の効果があって、レイプ国家だと見られてしまっている。ここが一番問題。証拠が出てくれば認めなきゃいけないが、今のところ2007年の(第1次安倍内閣の)閣議決定ではそういう証拠がないとなっている。そこはしっかり言っていかなきゃいけない。
【午後】
 慰安婦制度じゃなくても、風俗業っていうものは必要だと思う。だから沖縄の海兵隊・普天間に行ったとき、司令官に「もっと風俗業を活用してほしい」と言った。司令官は凍り付いたように苦笑いになって「米軍ではオフリミッツ(出入り禁止)だ」と。(ぼくは)「そんな建前みたいなことを言うからおかしくなるんですよ。法律の範囲内で認められている中で、いわゆるそういう性的なエネルギーを合法的に解消できる場所は日本にあるわけだから、もっと真正面からそういう所を活用してもらわないと、海兵隊の猛者の性的なエネルギーをきちんとコントロールできない」と言った。(司令官からは)「行くなと通達を出しているし、これ以上この話はやめよう」と打ち切られた。
 兵士なんていうのは、命を落とすかも分からない極限の状況まで追い込まれるような任務のわけで、どっかで発散するとか、そういうことはしっかり考えないといけない。建前論ばかりでは人間社会は回らない。
 (慰安婦制度は)朝鮮戦争の時もあった。沖縄占領時代だって、日本人の女性が米軍基地の周辺でそういうところに携わっていた。良いか悪いかは別で、あったのは間違いない。戦争責任の一環としてそういう女性たちに配慮しなければいけないが、そういう仕事があったことまでは否定できない。
 歴史をひもといたら、いろんな戦争で、勝った側が負けた側をレイプするだのなんだのっていうのは、山ほどある。そういうのを抑えていくためには、一定の慰安婦みたいな制度が必要だったのも厳然たる事実だ。そんな中で、なぜ日本が世界から非難されているのかを、日本国民は知っておかないといけない。


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5月13日(月)のつぶやき

2013-05-14 01:08:08 | 花/美しいもの

ハーグ条約、期待と懸念 年度内にも加盟/踊子草、ホウチャクソウ、エビネ blog.goo.ne.jp/midorinet002/e…


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