みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

福島第一原発:タンク汚染水300トン漏出「レベル3」に/ズッキーニ料理いろいろ

2013-08-22 18:31:09 | 地震・原発・災害
足の太さくらいの巨大なズッキーニがあったよ、と
つれあいが畑から収穫して持ってきました。
どうやら、採りのこしのようです。

5センチくらいの輪切りにして、皮を厚めにむいて、
細い千切りにして、冷やし中華にたっぷり入れました。

ほんのり甘みがあって、しゃきしゃきしておいしいです。


夕ご飯には、薄切りにして、ラッキョウ酢で合わせた酢のものと、
  
黒豚ミンチと5ミリくらいのいちょう切りにしたズッキーにを炒めて、
金目鯛の煮汁と本くずでとじたあんかけ風。
メーンはキンメダイの煮付けです。

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ここからがきょうの本題です。

福島第一原発内で高濃度汚染水が、タンクから300トン漏れ出ていたというショッキングなニュース。

原子力規制委員会は、この汚染水漏れをレベル1からレベル3相当に引き上げるとのこと。

最初は数十リットルと発表し、あとになってから300トンと訂正。

地下水の海洋流出が参議院選投票日の翌日だったことにつき、
東電は「この日に認識できた」旨を説明していたが、その後、追及で、選挙期間中だったことを認めた。
一か月以上前から漏れていたのを、知っていたのに
自民党を勝たせるために、隠していたのか。

いずれにしても、東電の隠ぺい体質は、事故当時から変わっていない。
事故は収束するどころか、最悪のシナリオが次々に現実になっていく。

敷地内でタンクなどにためている汚染水の総量、20日現在で約43万トン。

きょうのニュースで東電は、「海に流れていることも否定できない」と他人事のようにコメントしているが、
高濃度汚染水が、なすすべもなく海に垂れ流されていることは間違いないだろう。

  【社説】レベル3相当 新しい事故に等しい 
2013年8月22日 中日新聞

 たかが水漏れと侮っていたのだろうか。レベル3。大事故に重なる大事故と言っていい。福島第一原発内で大量の高濃度汚染水が漏れていた。止められる見込みもついていない。国は無責任すぎないか。

 これは新しい事故である。

 それも、ただの事故ではない。原子力規制委員会は、国際的な尺度(INES)に合わせたこの事故の重大性の暫定評価をレベル1からレベル3まで引き上げる。

 レベル3は「重大な異常事象」と定義され、レベル4以上が「事故」ということになっている。

 しかし、一般の常識に照らせばそれは重大な事故であり、人災ではないのだろうか。

 レベル7の「深刻な事故」に分類される福島原発は、収束に向かうどころか、大事故の上に大事故を日常的に重ねている状態だ。

 これでは漁師たちだけでなく、周辺住民もたまらない。

 汚染水漏れを起こしたとみられるタンクは、二年前から応急的に導入された「フランジ型」と呼ばれるタイプである。

 鋼鉄の板をつなぎ合わせてボルトで留めたもの。つなぎ目はゴムパッキンで埋めてある。水漏れの危険があることは素人にも分かる。近づくだけで人の命が危険になるような、高濃度汚染水の保管場所とは思えない。二十五メートルプール一杯分もの水漏れを見逃していたずさんな管理体制のこともある。そのうち、海へ流せばいいと、高をくくっていたのではないか。

 国際的な影響も出た。

 韓国のアシアナ航空は十月以降、ソウル-福島間のチャーター便の運航を止めるという。このままだと波紋はさまざまに広がりかねない。

 溶接型のタンクを一基造るのに数カ月かかるとか、周囲を凍土壁で囲むのに一~二年かかるとか、費用を負担するのは誰かとか、そんな悠長なことを言っている場合ではないはずだ。

 内外の不安に対してもっと真剣な危機感を持って対策を急いでもらいたい。レベル3の事故を何とかせねば、レベル7を収拾できるはずもない。

 国民の東電への不信は、さらに高まった。今や政府への不信も募りかねない。

 産・官・学の総力を挙げて地下水の流入箇所と流出場所を突き止め、ふさぐ努力をしてほしい。

 今この瞬間にもタンクから漏れ出ていくのは、この国の安全と信用なのである。


  タンク汚染水漏れ レベル3に引き上げへ 規制委、評価見直し
東京新聞 2013年8月21日 夕刊

 東京電力福島第一原発のタンクから三百トン(東電の推計)の高濃度汚染水が漏れた問題で、原子力規制委員会は二十一日の定例会で、国際的な事故評価尺度で下から二番目のレベル1としていた暫定評価を、レベル3に二段階引き上げる可能性があるとの見解を示した。

 規制委は、汚染水にベータ線を出す放射性ストロンチウム90(法定基準は一リットル当たり三〇ベクレル)などが一リットル当たり八〇〇〇万ベクレルと、放出が認められる濃度限度の数百万倍に達する極めて高い濃度であり、三百トンの漏出量から数千テラベクレル規模(テラは一兆)の漏出があると推定。規制委事務局は放射線の管理上、レベル3の重大な汚染に相当するとしている。

 汚染水漏れが発覚した十九日の段階では、漏れた汚染水の量がはっきりしなかったため、規制委は暫定的にレベル1と評価していた。その後、東電が漏れた量を三百トンと推定したことから、評価を見直すことにした。

 ただし、国際基準は通常の原発での事故を評価対象にしている。すでに福島第一原発事故自体は最悪のレベル7と認定されており、それに関連して起きた今回のタンク事故を個別に評価することが適切なのか、基準を所管する国際原子力機関(IAEA)に確認するとしている。

 国内でのレベル3事故は、一九九七年に起きた動力炉・核燃料開発事業団(当時)東海アスファルト固化処理施設爆発事故がある。

 国際評価尺度(INES) 原発など原子力施設で発生したトラブルの規模や深刻度を示す世界共通の物差し。国際原子力機関(IAEA)などが設定した。レベル1~3は「異常な事象」、レベル4~7は「事故」に区分。評価基準は施設内の汚染度合いや安全設備の状態などで、レベル2は相当量の汚染、安全設備の重大な欠陥などが該当し、レベル3は数千テラベクレルの放射能の放出、安全設備が残されていない事故寸前の状態などが該当する。最終的な判断は、IAEAに意見を聞く場合もあるが、各国の規制機関が評価する。



 クローズアップ2013:汚染水対策、赤信号 「最後のとりで」地上タンク漏れ 「経営最大の危機」 
毎日新聞 2013年08月22日 東京朝刊

 東京電力福島第1原発で発生した地上タンクの高濃度汚染水漏れ事故。東電はタンクを増設して、増え続ける汚染水をためる「自転車操業」を続けてきたが、「最後のとりで」とされるタンクの安全性が揺らぎ、汚染水処理計画は崖っぷちに立たされた。原子力規制委員会は国際評価尺度(INES)のレベル3(重大な異常事象)に該当するとしたが、原発事故の長期化で、これまでの尺度では判断のつかない事態になっている。

 「経営の最大の危機。喫緊の最優先課題であると重く受け止め、対応したい」。東電の相沢善吾副社長は21日の記者会見で危機感をあらわにした。汚染水を保管する地上タンクから約300トンも漏えいしていたからだ。行き場のない汚染水をたくわえるタンクからの大量漏えいは、東電の汚染水の保管計画そのものに「赤信号」が点灯したことになる。

 ◇保管の汚染水、総量約43万トン
 汚染水は毎日、増え続けている。壊れた原子炉建屋に1日400トンの地下水が流れ込み、溶けた核燃料と接触しているためだ。これが、高濃度汚染水で、事故直後から発生している。高濃度汚染水を装置で浄化した比較的低濃度の汚染水もある。濃度の高低を問わず汚染水が外部に出ると、環境を汚染するため、東電は敷地内でタンクなどにためている。20日現在で総量は約43万トンに上る。

 東電は当初、建設に手間がかかる地上タンクに比べて一度に大量の水を保管できる地下貯水槽7基(容量計5万8000トン)を造った。ところが、今年4月に漏えいが見つかり、ためていた2万数千トンを急きょ増設した地上タンクへ移送。タンクの「余力」が一時、3600トンまで逼迫(ひっぱく)することが予測される事態に陥った。

 東電は62種類の放射性物質を取り除き、1日最大500トンの汚染水を処理できる浄化装置「ALPS(アルプス)」の本格稼働を目指している。また、東電は汚染水の発生を減らすため、建屋に流れ込む前の汚染されていない地下水をくみ上げ、海へ放出する「地下水バイパス」も計画した。今月7日には、安倍晋三首相が「東電に任せるのではなく、国として対策を講じる」と表明。建屋への流入を減らすため、周囲の土壌を凍らせて壁(凍土遮水壁)を造る工事に対し政府が財政支援に乗り出した。

 政府や東電は、こうした対策で汚染水の発生を抑えることができれば、2016年度までに地上タンクの容量を計約80万トンまでに増設するという現行計画で、汚染水保管問題に対処できると考えてきた。

 だが今年3月末に試運転を開始したALPSは、6月に設備に水漏れが見つかり、点検のため停止を余儀なくされている。それに加え、この装置では、放射性物質のトリチウム(三重水素)を技術的に分離できない。地下水バイパス計画も、風評被害を懸念する地元漁協の反発で実現していない。大規模な凍土遮水壁の実績は国際的にもなく、成否は不透明だ。今回問題となったタンクの寿命は5年で、次々と建て替えが迫られてくる。漏えいの原因は未解明で、すでに敷地に増設を重ねた大小1000基以上のタンクを点検するという新たな課題も加わった。

 規制委が21日夜に開いた作業部会では、出席者から「漏れがあったタンクと同じタイプのタンク内の水位計を配備すべきだ」という提案とともに、「タイプの異なるタンクに汚染水を移すべきだ」との指示が東電に出されたが、移すべきタンクを確保するのも容易ではない。

 規制委の田中俊一委員長は「海に捨てないと、タンクがどんどん増えて、コントロールできなくなることが怖い」と述べ、ALPSで処理後の水を海に放出することが必要だと強調する。しかし、その実現には地元の了解が不可欠となる。そのさなかで7月に発覚した汚染地下水の海洋流出や、「レベル3」の今回のタンク漏えいは、地元の理解へのハードルをより高くする。

 政府の汚染水処理対策委員会の大西有三委員長(京都大名誉教授)は「抜本策を早急に講じなければ、福島第1原発はいつか破綻する」と警告するが、打開策は見えない。【鳥井真平、藤野基文】

 ◇国際尺度適用に限界
 INESは、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故(1986年)をきっかけに、IAEAが92年導入した。レベル0(尺度以下)〜レベル7(深刻な事故)の8段階あり、政府は2011年4月、福島事故について、チェルノブイリ事故と並ぶレベル7と定めた。

 「福島事故では過去にもレベル0や1、2相当のトラブルが起こっている。しゃくし定規に決める必要はない」。規制委の田中俊一委員長は21日の記者会見で、福島原発での今後のトラブルにINESを適用しない考えを示した。

 規制委は14日、福島原発の廃炉を進めるため東電が提出した実施計画を認可。これまで事故後の緊急事態が続いていることを考慮して、正式な法令報告を求めていなかったが、廃炉計画認可を機に復活した。漏れが発覚した19日、法令に基づく初の報告を東電から受け、規制委は21日、レベル3に相当すると判断した。

INESは正常な原子力施設で発生した事故を念頭にしており、福島のように放射性物質が漏れ続けるケースへの適用を想定していない。規制委は、福島原発で起きる今後のトラブルにINES評価を適用するのが妥当かどうかIAEAと協議を始めたが、従来の「物差し」では福島事故のレベルを評価しきれなくなってきた現実を示す。【中西拓司


  福島第1原発から汚染水300トン漏出―東電 
2013年 8月 21日 ウォールストリートジャーナル日本版

【東京】東京電力は20日、福島第1原子力発電所の貯蔵タンクからおよそ300トン(7万9000ガロン)の高濃度放射能汚染水が漏れたと発表した。2011年に同原発の原子炉3基がメルトダウン(炉心溶融)を起こして以来、最大規模の汚染水漏れだ。

 今回の漏出は東電にとって新たな打撃だ。東電は既に推計数百トンの汚染された地下水の処理に苦慮している。専門家は、地下水が原発敷地内から毎日、海に流れ出ているとみている。

 東電は今回の漏出の起きた時期を明らかにしなかったが、海には恐らく流れ込んでいないとし、その理由として、海に流出する際に最も通る可能性の高い側溝の放射線量がそれほど上がっていないことを挙げた。しかし、測定された汚染水の放射線量は非常に高く、近くにいると作業員の年間被ばく上限をすぐに超えてしまうほどだ。

 汚染水は今回の漏出でタンク周辺の地中に吸い込まれた。これを受け、日本の原子力規制当局はその他の貯蔵タンクの検査を検討し始めた。東電は放射線量の高い原子炉建屋とタービン建屋から出る1日当たり推定400トンの水を保管する場所を探すのに苦慮しており、敷地内には1000基ほどの貯蔵タンクが並んでいる。

 原子力規制委員会の森本英香次長は20日の記者会見で、他のタンクについても漏出がないか調べる必要があるかもしれないが、どの程度調査するかは今回の漏出の原因次第だと述べた。

 今回の漏出は、汚染水を保管していた地下貯水槽からの水漏れが4月に発覚し、この汚染水を移送するために急きょ設置された350基の貯蔵タンクの1つで発生した。東電の広報担当者によると、これらのタンクはそれ以前に設置されていたタンクほど頑丈でないという。

 東電は、漏出が見つかったタンクから残りの水を付近のタンクに移送する準備を進めており、その後、原因を調査する計画だ。このタンクに汚染水が貯蔵されたのは、東電が放射性物質を除去するシステムを導入する以前だった。このため、このタンクの水は敷地内に保管されている他の大半のタンクの水より汚染濃度が高い。

 東電は放射性物質を含む汚染水の処理に苦慮している。汚染水は地下貯水槽からの水漏れが発覚して以降急激に増えているが、その後、汚染された地下水が海に流れ込んでいることも発覚し、政府が汚染水対策に直接介入することになった。安倍晋三首相は今月、政府が資金やその他の資源を投入して解決策を見いだすと発表した。

 今回の汚染水漏出が差し迫った脅威をもたらすわけではない。近隣の住民は避難を続けているほか、海で計測した放射線量の数値は現在のところ、それほど上がっていないようだ。それでも、政治家や専門家は、今回の漏出は、東電が同原発を適切に管理できていないことを改めて示していると指摘する。同原発では2011年3月の巨大地震と津波によって電源が失われ、3基の原子炉が制御不能になった。

 問題は、地下水が同原発の裏手にある山側から海側に向かって流れていることにある。1日約1000トンの水が原発の敷地の地下を通っているとみられている。このほかに、溶融した炉心を冷却するため1日400トンの水が損傷した建屋に注入されている。

 東電は原子炉建屋の地下から1日約800トンの水をくみ上げ、半分を処理して再利用、残りの半分を貯蔵している。これ以外は海に流れ出ているわけだが、うち1日約300トンは海岸近くの側溝にたまっている他の放射性物質を含む水と接触し、汚染されている可能性がある。

 東電は、政府の3つの関連組織の協力を得て、地下水が汚染された構造物と接触しないようにし、汚染水が海に流出しないよう対策を講じる構えだ。


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8月21日(水)のつぶやき

2013-08-22 01:09:39 | 花/美しいもの

8月のシネエッセイ② 「再会の時」 川口恵子 | WAN:Women's Action Network wan.or.jp/reading/?p=120…


読書日記:社会学者・上野千鶴子さん 「当事者研究」の成長見守る goo.gl/GAIbya


はだしのゲンが読めない学校? wan.or.jp/reading/?p=121…

寺町みどりさんがリツイート | 1 RT

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