みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

【福島第1原発の現状】/汚染水の流出で危機的状況続く/福島の3市町村 家の中の線量 外と変わらず

2013-08-27 18:23:14 | 地震・原発・災害
処暑を過ぎたら、ほんとに暑さがしのぎやすくなってきました。
朝晩涼しい風が吹くようになって、
室内より外のほうが気温が低いので、
エアコンのスイッチを切って、風が吹き抜けるようにしています。

今朝は5時ころウォーキングに出かけたら、
鳥羽川に濃い霧が出ていて肌寒いくらいでした。

ところで、
福島第1原発の地上タンクからの高濃度汚染水もれは、有効な対策の施しようもなく、
汚染水をためるタンクは、長期使用に耐えるものでなかったことも明らかになってきました。
行き当たりばったりの安いタンクにとりあえず汚染水をためておけばよい、
とでも思っていたのでしょうか。

続出する問題は、何一つ解決の見通しも立たず、危機的状況を脱する見込みもなく、
原発事故の深刻さは深まるばかりです。

  【福島第1原発の現状】  急造タンク、限界あらわに  後手の対策、危機招く  

 東京電力福島第1原発の地上タンクから高濃度汚染水約300トンが漏れ出し、急ごしらえタンクの限界を露呈した。当初から耐久性が懸念されていたにもかかわらず対応は後手に回り、汚染水問題の危機は深まるばかりだ。 24日には地盤沈下の影響で解体・再利用し、接ぎ目が劣化した可能性なども浮上。 政府はタンクの強度向上も検討し始めたが、汚染は既に外洋や地下水に広がりつつある。
 「これだけ大量の水が漏れているのにどうして気づかなかったのか」

 福島県の 内堀雅雄 (うちぼり・まさお) 副知事は24日、県庁に東電の 相沢善吾 (あいざわ・ぜんご) 副社長らを呼びつけ、怒りをぶつけた。

 相沢副社長は「汚染水問題に最大限のリソースを投入する。私も福島に常駐し現場で指揮する」と頭を下げたが、内堀副知事は「県民が求めているのは謝罪ではなく実行」と厳しく突き放した。

 汚染水対策は“自転車操業”状態だ。原子炉建屋に流れ込み放射性物質と混ざる地下水が1日約400トンずつ増え続け、現在は約33万トンに。

 東電はタンク約千基で汚染水を保管するが、総容量は約39万トンと余裕がなく増設し続けている。

 タンクは接ぎ目を溶接するタイプとボルトで締めるだけの2種類ある。漏えいしたのはボルト型で、溶接型より設置しやすく重宝されてきた。

 ただ、接ぎ目の樹脂製パッキンが劣化しやすく耐用年数は5年で、信頼性は疑問視されていた。

 東電は24日、漏えいしたタンクは2011年6月に設置した際、地盤沈下が起きたため、いったん解体して現在の場所に移設したと発表。タンクの部材がゆがみ、接ぎ目が劣化したり緩んだりした可能性もあるとみる。

 東電は漏えいに備え、タンク群の周りを高さ30センチのせきで囲い、作業員が1日2回パトロールしてきた。だが、タンク群のエリアは広大で放射線量も高い上、せき内には降雨による水たまりもあり、見分けが難しい。

 23日に現地調査した原子力規制委員会の 更田豊志 (ふけた・とよし) 委員は「水たまりがあっても当たり前になっていた。点検がずさんだった」と批判した。

 漏れた汚染水300トンの行方も不明だ。一部は排水溝を通じて外洋に流れたとみられるが、規制委は地中にかなり染みこんだ可能性を指摘する。

 地中に汚染が広がれば、汚染前に地下水をくみ上げて海に放出する「地下水バイパス」運用開始も難しくなる。

 政府の汚染水処理対策委員会は23日、緊急対策の検討に入った。耐久性の高い溶接型タンクへの交換も取りざたされるが、汚染水の移送先確保が難問だ。「タンク増設は時間との勝負。(今後も)溶接式でないことはあるかも」(相沢副社長)と当面、ボルト型を使い続けるしかない状況だ。
(共同通信)2013/08/26


 福島第1原発:汚染水流出 使い回しタンクから漏出 「金かけず作った」 協力会社会長が証言 
毎日新聞 2013年08月25日 東京朝刊

 地盤沈下が原因で移設されていたことが明らかになった東京電力福島第1原発の汚染水タンク。高濃度の放射性物質を含んだ汚染水約300トンの漏出は、この移設が原因なのか−−。廃炉作業に参加している東電協力会社(福島県いわき市)の会長(72)は毎日新聞の取材に「タンクは工期が短く、金もなるべくかけずに作った。長期間耐えられる構造ではない」と証言した。

 同社は事故前から原発プラントの設計・保守などを東電から請け負い、同原発事故の復旧作業では汚染水を浄化して放射性物質を取り除く業務に携わっている。このため汚染水を貯留しているタンクを設置したゼネコンともやり取りがあり、内部事情に詳しい。

 会長が東電幹部やゼネコン関係者から聞いた話では、今回水漏れを起こしたタンクは、設置工事の期間が短かった上、東電の財務事情から安上がりにすることが求められていた。タンクは組み立て式で、猛暑によってボルトや水漏れを防ぐパッキンの劣化が、通常より早まる可能性も指摘されていたという。

 会長は「野ざらしで太陽光線が当たり、中の汚染水の温度は気温より高いはず。構造を考えれば水漏れは驚くことではなく、現場の感覚では織り込み済みの事態だ。現場の東電の技術スタッフも心配はしていた」と明かす。

 現在、タンク内にあるのは原子炉を冷却した汚染水から放射性セシウムを除去した汚染水。今回のような事態が続くと住民感情が悪化しかねない。会長は「そうなれば廃炉作業への影響も出る。政府が前面に出た上で、早く敷地内への地下水の流入を防ぐ抜本的対策を講じるべきだ」と強調した。【袴田貴行】


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  【福島第1原発の現状】 汚染水対策は事実上破綻  海洋流出防げるか不透明 

 福島第1原発からの汚染水の海洋流出を受け、東京電力は護岸の地盤改良など流出防止策を急ぐが、対策の効果は不透明だ。加えて敷地内の汚染水は1日400トンのペースで増え続け、抜本的な解決策もない。廃炉に向け当面の最重要課題とされた汚染水対策は事実上、破綻している。
 「1リットル当たり23億5千万ベクレル」。原子力規制委員会が汚染水の漏えい源と疑う敷地海側のトレンチ(地下道)にたまっていた水の放射性セシウム濃度だ。東電が27日、発表した。トレンチが通る2号機タービン建屋東側の一帯では5月以降、観測用井戸で高濃度汚染水の検出が相次いでいる。

 東電は4月、港湾内で長さ約780メートルにわたって鋼管約600本を壁のように打ち込む「海側遮水壁」の工事を始めた。完成は来年9月ごろで、汚染水が海に漏れ出さないよう“念のため”の措置だった。

 ところがわずか約2カ月後、敷地海側や港湾内の海水で高濃度汚染水の検出が相次ぐと、水ガラスという薬液で護岸などの地層を固める「土の壁」の工事に着手せざるを得なくなった。

 トレンチには事故直後に流れ込んだ極めて高濃度の汚染水がたまっている。2011年4月に2号機取水口近くで汚染水漏れがあったことを受け、継ぎ目部分の縦穴を埋めて水の流れを遮断しているが、本来は配管や電源ケーブルを通すためのトレンチに、防水処理は施されていない。

 東電は早期に汚染水を抜き取ってトレンチを埋める計画だが、ここが汚染源だとすれば、完了までは高濃度の汚染水が漏れ続ける。今月26日に記者会見した 広瀬直己 (ひろせ・なおみ) 社長は「もっと早くやるべきだった」と悔やんだ。

 一方、汚染水をどう減らすのかも重要な課題だ。建屋に流れ込む前の地下水を井戸でくみ上げて海に出す「地下水バイパス」計画は地元の強い反発でめどが立たない。1~4号機の周囲の地盤を凍らせて地下水流入を防ぐ「凍土遮水壁」は15年の完成を目指すが、世界的に例のない取り組みで効果は未知数だ。「まずは流入量を減らさないとだめだが、抜本策は挙げられない」と広瀬社長は苦悩をにじませている。
(共同通信)2013/07/29  


  福島の3市町村 家の中の線量 外と変わらず  
2013年8月19日 中日新聞

 東京電力福島第一原発事故で避難している住民が帰還する際に前提となる放射線量が、除染後も国の想定ほど下がらないケースが多いことが、本紙が福島県内で実施した実測調査で分かった。国は家屋が外の放射線を六割遮ることを前提にしているが、家の中でもほとんど減らないためだ。

 国は、住民の一日の生活パターンを屋外に八時間、屋内に十六時間と想定。家の中は壁などが放射線を遮ることで、屋外の四割しか線量がないことを前提にしている。

 原子力規制委員会によると、屋内の線量が屋外の四割にとどまるとの考え方は、国際原子力機関(IAEA)が目安として示した値をそのまま引用したものだという。

 しかし本紙が今月上旬、田村市や川内村、楢葉(ならは)町で、住宅の除染が終わって一時帰宅していた住民の協力を得て実測した結果、庭先や玄関先の線量と、居間や寝室などの線量はほとんど変わらないケースが大半だった。

 窓越しに水田や裏山がある部屋では、玄関先より線量が高いケースも散見された。

 特に農家では、玄関や縁側を開けっ放しにして生活しているケースが多い。屋外からの放射線なのか、屋内に再び入り込んだ放射性物質からの放射線なのかは明確ではないが、少なくとも国が想定するような状況とはかなり異なっていた。

 川内村の農家宅で、昨年四月に帰宅してから十六カ月間、屋内に置きっぱなしになっていた積算線量計は二・四七ミリシーベルト(一年間に単純換算すると一・八五ミリシーベルト)と、一般人の上限値の年一ミリシーベルトの二倍近い値を示していた。

 国は上限値の一ミリシーベルトを下回るには、除染などにより放射線量を毎時〇・二三マイクロシーベルト(一マイクロシーベルトは一ミリシーベルトの千分の一)に下げることが必要としており、これを帰還の目安としている。

 福島の放射線量をモニタリングしている規制委事務局に、こうした事実を伝えたが、屋内の線量は屋外の四割だとする日本原子力研究開発機構の報告書を基に「線量の測り方によっても結果は違ってくる」と説明。住民の年間被ばく量を一ミリシーベルトに抑えるための考え方を見直すつもりはないと答えた。
(東京新聞) 


  福島第一原発、汚染水の流出で危機的状況続く
2013.8.7 CNN

(CNN) 東京電力福島第一原子力発電所で放射能に汚染された水が海に流出している問題は、有効な対策を求める政府の要請にもかかわらず、解決の見通しが立たない危機的状況が続いている。

原子力規制庁で福島第一原発の事故対策を率いる金城慎司氏は5日、ロイター通信とのインタビューで、東電は「危機感が希薄」だと批判し、「現状は非常事態」との見方を示した。原子力規制委員会の菅義偉官房長官は問題の早急な解決を望むと述べ、政府として全力を尽くすと表明している。

汚染水流出の問題は1年以上前から科学者らが指摘してきたが、東電は先月になって、観測用の井戸の地下水や港の海水から高濃度の放射性物質が検出されたことを明らかにした。

同社の報道担当者は今週、汚染水が湾に流れ出して止められない状態となっているのは「非常に重大な問題だ」と述べ、流出を防ぐために地下に壁を設けていると説明。それでも汚染水が壁を越えたり、横から回り込んだりして海へ流れ込む恐れがあることを認めた。
米海洋化学者のケン・ビュセラー氏は、早くから汚染水の問題に懸念を示してきた。流出を防ごうと壁を設けても、「水が高い所から低い所へ、つまり海へ向かう流れは止められない」と話す。

米国で原発の操業に関わった経験を持つ専門家、マイケル・フリードランダー氏は「問題は山側からの地下水が原発の建屋に入り込み、汚染水と混ざって流れ出していることだ。汚染水を敷地内のタンクに貯蔵する対策は一時しのぎにすぎない」と指摘する。

「最終的には汚染水を海に捨てるか、蒸発させるかの選択になるのではないか。どちらも世論の猛反対を受けるだろう」と、フリードランダー氏は語る。同氏によれば、米スリーマイル島の原発事故では、連邦当局が汚染水の蒸発処理を許可した。ただし福島第一原発は事故の規模がまったく異なり、「未知の領域だ」としている。


 福島第1原発、タンクから汚染水漏れか 毎時20ミリシーベルト
2013年8月19日 北海道新聞

 原子力規制庁は19日、東京電力福島第1原発の原子炉の冷却に使った後の汚染水を貯蔵するタンク付近で、毎時20ミリシーベルト以上と非常に高い放射線量の水たまりが見つかったと発表した。タンクから漏れた可能性が高いが、排水溝などに流れ出た形跡はなく、海への流出はないとみられる。

 規制庁などによると、同日午前10時40分ごろ、見回り中の東電社員が、タンクの周囲に水漏れを防ぐために設けられている鉄筋コンクリート製のせきの排水弁から、水が流れているのを発見。せきの設備の外側に、縦横3メートル程度、深さ1センチほどの水たまりを確認した。


 福島第一 また2作業員汚染 東電基準値超す 
2013年8月19日 東京新聞

 東京電力は十九日、福島第一原発でバス待ちをしていた二人の男性作業員の頭部が、社内基準(一平方センチ当たり四ベクレル)を超える一三ベクレルの放射性物質に汚染されているのを確認した、と発表した。国の管理基準(同四〇ベクレル)は下回った。東電によると、十九日午前十時五分ごろ、現地対策本部がある免震重要棟前に設置してある放射性物質の濃度を測る機器で警報が鳴った。二人はバスに乗り、正門近くにある作業員の出入りを管理する施設で、汚染が確認された。
 福島第一では、十二日にも、免震重要棟前でバス待ちをしていた東電社員ら十人の顔面や頭などから同四~一九ベクレルの放射性物質が検出された。重要棟前では、熱中症対策で水を霧状に噴霧する器具が設置され、近くのダムから引いた水が使われていた。当初はこの水の汚染が疑われたが、調査の結果、汚染はなかった。霧発生器は十二日以降止められており、東電は、通行車両が放射性物質の付着したほこりを巻き上げ、汚染につながった可能性もあるとして、原因の特定を進めている。


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8月26日(月)のつぶやき

2013-08-27 01:13:03 | 花/美しいもの

8月は、日本軍「慰安婦」問題=軍事性奴隷制度を考える月に ⑪ | WAN:Women's Action Network wan.or.jp/reading/?p=118…


「松江の問題」、「はだしのゲンの問題」と考えずに、「自分たちの地域の問題」、「どんな書籍が排除の対象となっても、それが妥当か否かを考えなければならない問題」と捉えていくべきだと思う。地域の図書館活動が高齢化で下火になりつつある中、防衛ラインの再構築しなければならないと思う。

寺町みどりさんがリツイート | 52 RT

過熱する憎悪:中高生、抗議の原動力 排斥デモおかしい(毎日新聞) mainichi.jp/select/news/20…


過熱する憎悪:中高生、抗議の原動力 排斥デモおかしい mainichi.jp/select/news/20…


「はだしのゲン」閲覧制限を撤回 松江市教育委員会 - 47NEWS(よんななニュース) 47news.jp/CN/201308/CN20…


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