みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

<この国はどこへ行こうとしているのか>憲法よ 近現代史家・加藤陽子さん◇若者に危機回避の希望

2013-08-28 19:21:57 | ほん/新聞/ニュース
先日、三重県・長島温泉のアウトレット「ジャズドリーム長島」に行ってきました。

お目当ては、スポーツメーカーのフードつきUVカットジャケット。
ウオーキングと外出用にも着るので、紫外線をカット+吸汗速乾性も外せません。

国内最大の200超の店舗数ですが、何回か行ってるので、お店の場所はおおよそ見当がつくので、
アディダス、ナイキ、プーマとみて回ったのですが、おいてなかったりイマイチだったり・・・、
4店目のアシックスで「UPF50+」の紺色のパーカーをみつけて即購入。
着てみると、紫外線だけでなく熱も遮断するみたいで、
ひんやりと爽やかな着心地です。

最後に行ったコロンビアでは、この日いちばん気に入ったジャケットを見つけました。
試着してみたら、大きめのサイズもぴったし、UPF50で柔らかくて肌触り抜群。
 コロンビア「ウィメンズウィズザラークスフーディー」
胸のログの横にほつれがあったので、B品で半額の4000円。
ほつれはじぶんで簡単に直せそうだったので買いました。

足を棒にして、半日歩き回っての感想としては、
国内メーカーは「UPF」表示のある紫外線カットのジャケットは意外に少なかった。
店員さんに聞いても「UPF」を知らなかったり、探してもらってもなかったりして。

コロンビアは、シャツもパンツもジャケットも「UPF」表示のものが充実していました。
アメリカのメーカーなので、紫外線対応が配慮されきちんと表示されている、ということかと思いますが、
次に買う時のために、ちゃんと覚えておきましょう。


「けずりいちご」とゴディバのチョコソフトクリームも美味しかったです。

応援クリック 人気ブログランキングへ してね 
本文中の写真をクリックすると拡大します。

ところで、
毎日新聞の夕刊に掲載される「特集ワイド」がおもしろいです。

少し前の、<この国はどこへ行こうとしているのか>は加藤陽子さんでした。
「婦人公論」での上野千鶴子さんとの対談のことにも触れられています。

  特集ワイド:<この国はどこへ行こうとしているのか>憲法よ 近現代史家・加藤陽子さん  
毎日新聞 2013年08月22日 東京夕刊

 ◇若者に危機回避の希望−−近現代史家・加藤陽子さん(52)

 ◇「いつか来た道」という言葉は嫌い 私たちの選択、疑うことが必要


 日本近現代史の論客、加藤陽子さんと向き合ったのは偶然にも戦後68回目の終戦記念日だった。

 「8月15日が近づくとよく語られる『いつか来た道』という言葉が嫌いなんです」

 ソプラノのような声、ゆっくりとした話し方。耳に優しいが内容は刺激的だ。「私たち日本人は、そんな脅されるような言い方でしか戦争というものを考えられないのか、それは戦争を防ぐために本当に有効なことなのか。そう思えてしまって。いらだちすら覚えてしまう」

 嫌いな言葉がもう一つあるという。「『二度と戦争は起こさない』。そんな誓いを何回繰り返しても、実行されなければ意味がない。軍事技術の発展や最新の国際情勢といった新たな戦争につながりそうな問題を解決しない限り、誓いは果たせない。今起きていることを『いつか来た道』にあてはめるだけでは、解決になりませんよね」

 2009年に出版しベストセラーになった「それでも、日本人は『戦争』を選んだ」。日清戦争から太平洋戦争まで個々の戦争ごとに国民の意識に変化が生じ、戦争を主体的に受け止めるようになる過程について、中学生と高校生に講義した内容をまとめた。「人々の意識に、いつ劇的な変化が生まれ、戦争を正当化するようになるのか。その瞬間を正確に認識することは、次の戦争の萌芽(ほうが)に対する敏感な目や耳を養うことになる」。そう語るリアリストにとって憲法はどんな存在なのか。

 「9条放棄の結果が出たら日本国籍を見放す」。昨年秋、社会学者の上野千鶴子さんと「婦人公論」で対談した際に言い切った。「9条を変えられるのはすごく嫌。あれだけの戦争をしてアジア諸国や日本に死者を出した後の憲法なのだから、誰がつくっても平和主義を柱にしたはず。その象徴が9条であり戦後、アジアに警戒されずに経済成長をひた走れたのも9条のおかげです」。上野さんも「国籍放棄」に同意見だったが、さすがに活字にするのはどうかと2人で悩んだ。「けれど、やっぱり正直な気持ちを残しておこうということになって。本当にそうなったらカナダ国籍でも取ろうかしら」

 自民党の議員らが「日本を守ろうとする米軍が攻撃されているのに、日本が反撃できないのはおかしい」と主張していることにいかがわしさを感じている。「9条が改正されて自衛隊が正式に国防軍となり、集団的自衛権行使の名目で海外に派兵される。派兵の細部は法律で定めるという。でも法律に譲ってしまうのはよくないでしょう。それなのに国民に対して、そういう説明はあまりない」

 おもむろにメモ帳をテーブルに置き、中国大陸の略図を描き始めた。さらに黒ボールペンで、1931年の満州事変以降、日本の関東軍が主張する“領土”が拡大していく様を斜線で表した。「当初、関東軍が主張した旧満州(現中国東北部)の権益は南満州鉄道の沿線でしたが、やがて満州南部から全満州に広がった。関東軍はソ連、米国との戦争を支える基盤として満州全体の占領を目指していた。一方、国民に対しては中国の条約違反などをあげつらい、反中感情を巧みにあおった。国民を納得させるための説明と政府の本音には常にズレがあるというのが、私が研究から得た基本的な考え方です」

 加藤さんにとって満州は研究対象にとどまらない。父が44年に野砲兵として立った戦地でもある。この地にはソ連軍の侵攻に備え、砲台や地下壕(ごう)が建設された。父は熊本県の予備士官学校に入るために満州を離れ、終戦を米軍の上陸に備えた高知県で迎えた。その父に聞いた話から学んだことがある。「関東軍はソ連軍の侵攻に備え、38年にはソ満国境に強大な陣地を築きます。しかし現実には、日本軍の正面は太平洋の米軍であり、この要塞(ようさい)を巡る激戦は終戦時までなかった。関東軍が陣地に投じた莫大(ばくだい)な鉄材、コンクリート、人力は無駄になりました。戦況が変われば戦場も変わる。最前線で防衛拠点を拡大しようとするのは意味がない。現在の尖閣問題においても危機だからと島に防衛拠点を築いたりするより、緊張緩和に重きを置くべきではないでしょうか」

 史料を駆使し、当時の国民や為政者の心理にまで分け入ろうとする研究態度はどこから来たのか。「私ね、小学生の頃は『朝起きた時、そこがピラミッドの中だったらどんなにいいだろう』と祈りながら寝ていたの。ツタンカーメン王が死に、ミイラにされる時にも立ち会いたかったくらい」。今でいう「歴女」、しかも筋金入りだった。

 好きなテレビ番組はNHKの歴史教養番組「タイムスクープハンター」だ。「この番組は時代考証がしっかりしているし、ドラマ場面の登場人物たちは自分の頭髪をそったり結ったりしてリアル。歴史的な場面をつぶさにこの目で見てみたいという私の願いをかなえてくれるようだから」と笑みを浮かべた。

 学者として研究対象に選んだのは、日本が破滅に向かった1930〜40年代。戦後、繰り返し問われたのは「なぜ戦争への道を進んだのか」だった。加藤さんに問うと腕を組み、精神を当時に飛ばそうとしているかのように目をぎゅっと閉じた。「当時の国民や政治家は道を誤るのかとドキドキしながら戦争への道を選んだのではありません。中国をこらしめ、アジア解放を妨げる米英と戦うのは正しい選択だと信じ、戦争を正当化したのです。国民は決してだまされたのではない」

 ならば今、求められる姿勢とは何か。「この国には、いったん転がり始めたら同調圧力が強まり、歯止めが利かなくなる傾向がある。例えば、育ちのいい政治家がやることだから間違いはないと信じていいのでしょうか。政治家の言動、私たちの選択は正しいのだろうかと疑うことが必要だと思うのです」

 改憲への「同調圧力」は徐々に強まっているが、加藤さんは希望を捨てない。「自民党などが法案を提出した児童ポルノ規制が漫画やアニメに広がりそうになった時、大人は鈍感でしたが、若者たちは『表現の自由が制限される』とインターネットなどで反対の声を上げました。国防軍の問題点や現憲法の意義を分かりやすく若い世代に伝えれば、憲法の危機だって回避できるのではないでしょうか」

 過去ではなく未来にタイムトリップしたら、どのような日本が見えるだろう。再び目を閉じ、しばし考え、穏やかに言った。祈りのように。「今よりも……もっと女性が社会で活躍していて平和な時代が続いていると思います、きっと」【瀬尾忠義】

==============
 ■人物略歴
 ◇かとう・ようこ

 1960年、埼玉県生まれ。89年東大大学院博士課程修了。スタンフォード大フーバー研究所訪問研究員などを経て東大大学院人文社会系研究科教授。専攻は日本近現代史。著書は「徴兵制と近代日本」など多数。
==============
 ◇「特集ワイド」へご意見、ご感想を
t.yukan@mainichi.co.jp
ファクス03・3212・0279


きのうと今日の「上・下」の連載もおもしろいので、また明日、紹介します。


最後まで読んでくださってありがとう
  クリックを

 記事は毎日アップしています。
明日もまた見に来てね
  


P-WANのバナーのトップページのリンクはこちらから。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

8月27日(火)のつぶやき

2013-08-28 01:08:40 | 花/美しいもの

はだしのゲン:松江市教委、閲覧制限撤回 「市教委の責任重い」 小学校長ら検証要求 mainichi.jp/feature/news/2…


フェミニズム・正義・グローバルな連帯 8月は、日本軍「慰安婦」問題=軍事性奴隷制度を考える月に ⑪ | WAN:Women's Action Network wan.or.jp/reading/?p=118…


【福島第1原発の現状】/汚染水の流出で危機的状況続く/福島の3市町村 家の中の線量 外と変わらず goo.gl/bySyeH


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする