みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

「アンネの日記」破られる被害相次ぐ/「はだしのゲン」 都内で撤去請願教委・議会に14件

2014-02-22 22:48:30 | ほん/新聞/ニュース
「はだしのゲン」を学校図書館などから撤去するように求める請願や陳情が
去年から今年にかけて、東京の都・区・市にだされているとのこと。

都教委は、いずれの請願にも応じないことを決めたようで、まずほっとしたけれど、
よく読むと、「一部に教育上の配慮が必要な暴力的表現がある」とも指摘して、
適切な読書指導を行うよう周知したというのは、図書排除につながる恐れがなくなっていないということ。

東京都内では公立図書館の「アンネの日記」が破られる
という事件も頻発していて、警察が器物損壊の疑いで捜査をすすめる

おりしも、安倍首相は、「戦後教育はマインドコントロール」として、
教育改革を推し進めるつもりのようだ。

特定図書の排除は、表現の自由の侵害で許せないが、
このような思想信条の侵害、表現の自由の侵害が
同時発生的にあちこちで起きているのは偶然だとは思えません。

  はだしのゲン 都内で撤去請願 教委・議会に14件
2014年2月21日 東京新聞

 原爆投下後の広島を描いた漫画「はだしのゲン」を教育現場から撤去するよう求める請願や陳情が昨年九月以降、東京都と都内の区市の教育委員会・議会に計十四件提出されたことが、東京新聞の調査で分かった。松江市の小中学校で閲覧制限問題が発覚して以降、作品を子どもたちから遠ざけようという動きが浮かび上がる。全国の道府県教委も調べたところ、都以外では請願は出されていない。東京での議論が全国の平和教育のありように影響を与える可能性もある。 (飯田孝幸、樋口薫、大平樹)

 一月から二月にかけ都と島しょ部を除く都内五十三市区町村を調査した。十四件の内訳は都教委が三件、練馬区が三件、千代田区が二件、港、新宿、大田、中野、足立区と西東京市が一件。

 請願は「旧日本軍の残虐行為を捏造(ねつぞう)している」「天皇に対する侮辱や国歌の否定が含まれる」として、学校図書館などからの撤去を求めている。練馬区教委などに請願を出した「教育問題懇話会」の代表者は「史実をねじ曲げた思想宣伝の教材になっている。親や教員の指導がないまま、子どもに読ませるには毒が強すぎる」と話した。一方、対抗する形で、都や練馬区などには、自由に閲覧できるよう求める請願も出された。

 都教委は一月「幅広い知識を身に付けさせるため、さまざまな資料が必要」として、いずれの請願にも応じないことを決めた。一方で「一部に教育上の配慮が必要な暴力的表現がある」とも指摘。校長や教委関係者の会議で、適切な読書指導を行うよう周知した。

 六の市や区では「海外からも評価を得た作品」(港区教委)として現状のままとしたり、校長が判断すべきこととして「一律の撤去には応じられない」(千代田区教委など)としたりした。足立区議会では「誤った歴史が事実かのように描かれている」とする議員と、「原爆や戦争の悲惨さを伝えている」とする議員の意見が対立。約半年にわたり継続審査となっている。中野区教委は今後審議に入る。
(東京新聞) 



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  「アンネの日記」破られる被害相次ぐ  
2014年2月21日 NHKニュース

東京都内の公立図書館で、所蔵する「アンネの日記」や関連する本のページが破られる被害が相次いでいることが分かりました。
被害は、7つの区と市の36の図書館で少なくとも280冊余りに上り、届けを受けた警視庁が器物損壊の疑いで捜査しています。

「アンネの日記」などの本のページが破られていたのは、東京・杉並区や豊島区、西東京市などの公立図書館で、先月上旬以降、「アンネの日記」をはじめ、アンネ・フランクの伝記、それにホロコーストに関する本などのページが破られているのが相次いで見つかったということです。
NHKが都内の自治体に取材したところ、被害は合わせて7つの区と市の36の公立図書館で、少なくとも282冊に上っています。
最も多かったのは杉並区の11の図書館で119冊、次いで、中野区の5つの図書館で54冊、練馬区の9つの図書館で41冊、新宿区の3つの図書館で39冊、豊島区の3つの図書館で12冊、西東京市の3つの図書館で10冊、東久留米市の2つの図書館で7冊です。
一連の被害の中では数十ページが破られていたり、カッターのようなもので切られたりしたものもあったということで、5つの区はすでに警視庁に被害届を出しました。
警視庁は器物損壊の疑いで捜査を進め、本の返却時に異常はなかったとみられることから、何者かが図書館の館内でページを破ったとみて、本の検索記録や防犯カメラの映像を解析するなどして調べています。
杉並区の井出隆安教育長は、「区民の憩いの場であり、知の財産を共有する場所である公立図書館において、いかなる理由においても図書を意図的に毀損することは許されない行為だ」というコメントを出しました。

世界記憶遺産にも
「アンネの日記」は、第2次世界大戦中、ナチス・ドイツによるユダヤ人に対する迫害から逃れ、ドイツ占領下のオランダに家族と隠れて暮らしていたユダヤ人の少女、アンネ・フランクの日記を基にした本です。
戦争や人種差別の問題を少女の目線から描いた名作として、日本でも多くの学校や図書館などに置かれている世界的なベストセラーです。
本の中には、「この日光、この雲のない青空があり、生きてこれをながめている間、私は不幸ではないと心の中で思いました」とか、「この恐ろしい戦争は、いつかは終わるでしょう。私たちがただユダヤ人というのでなく、再び一般の国民となる日がきっと来るでしょう」など、厳しい状況の中でも希望を捨てずに生きたアンネの思いが記録されています。
2009年にはその歴史的価値が認められ、ユネスコ=国連教育科学文化機関の世界記憶遺産に登録されています。

ひきょうで心が痛む
アンネ・フランクの親族と40年以上にわたって親交を続けている「ホロコースト記念館」の大塚信館長は、「社会にはいろいろな考えを持つ人がいますが、みんなが読む図書館の本を破る行為はひきょうで心が痛みます」と語りました。
大塚さんは、20日もアンネの親族とメールをやりとりして戦争の悲惨さを伝える活動の大切さを話し合ったということで、「アンネの日記には憎しみや恨みは一切なく、平和を願う純粋な気持ちだけが込められているからこそ、世界55か国で読み続けられていると思います。誰がこのようなことをしたのか分からないが、ぜひ考えを改めてほしい」と話していました。

イスラエル大使館 報道に触れショック
イスラエル大使館の広報担当者はNHKの取材に対して、「報道に触れてショックを受けています。アンネの日記は、体験者の視点からホロコーストについてのよりよい理解が得られる作品で、日本でも広く、敬意を持って知られています。日本の捜査当局はこうしたひどい行為を犯した人物に対して速やかに対応し、裁きを受けさせるものと確信しています」とコメントしています。

極めて遺憾 恥ずべきこと菅官房長官は午後の記者会見で、「事件の背景は全く予測しかねるが、被害を受けた図書館から警察に被害届が出され、現在、捜査が行われている。今回の事件はわが国として受け入れられるものではなく、極めて遺憾であり、恥ずべきことだ。警察当局も、しっかりと捜査するだろう」と述べました。


 戦後教育はマインドコントロール 首相、衆院委で発言  
2014年2月21日 東京新聞

 安倍晋三首相は二十日の衆院予算委員会で、教育改革に関し「教育基本法は(第二次大戦後の)占領時代につくられたが、衆参両院で自民党単独で過半数をとっていた時代も手を触れなかった。そうしたマインドコントロールから抜け出す必要がある」と意欲を示した。
      ◇

 安倍晋三首相は二十日の衆院予算委員会で、戦後に長く教育基本法を見直さなかったことを「マインドコントロール」と表現し、教育改革に意欲を示した。

 首相は第一次安倍内閣で掲げていた「戦後レジーム(体制)からの脱却」とのうたい文句について「あえて使っていないが、捨てたわけではなく、変わらない」と強調。「憲法や教育制度を私たちの手で変えていくことこそが、戦後体制からの脱却になる」と力説した。

 憲法については「(戦後の)占領時代につくられ、時代に合わない仕組みもある。不磨の大典ではない」と述べた。政府・自民党は今国会で、自治体の教育委員会のあり方を見直す関連法改正を目指している。

 一方、首相は自衛隊の海外での武器使用基準見直しでは「相当、抑制的になっている。法改正していくことになる」と、緩和のための自衛隊法改正を目指す考えを示した。

 国連平和維持活動(PKO)など海外での自衛隊の武器使用基準は現在、正当防衛と緊急避難に限定されている。首相は海外での邦人救出や、PKO活動時に他国軍の救助ができないと説明し「本当に認められないのか」と訴えた。


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種なしキンカン「ぷちまる」の蜜煮、つくりました。

2014-02-22 21:47:06 | 梅仕事/手作りしょくひん
朝は氷点下5度くらいに冷え込んだのですが、
陽射しはかくじつに暖かくなって、
見るたびに、クロッカスの花がふえています。


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ポリとパオパオをかけてもらって、
ぶじ冬越しした種なしキンカン「ぷちまる」。

たくさんついている実は、生でも甘くておいしくて、
種がないので、木からちぎってパクパク。
皮も果肉も苦味がなく、風邪予防にも効果的です。

いつもの年は、1月には寒さで凍みてしまうのですが、
今年は、まだ黄色い実がしっかりついています。


2月になってしなびてきたので、全部収穫して蜜煮にすることにしました。

とった実は、竹串でへたを取って、穴を10か所くらいあけ、
きれいに洗って、ひたひたのお湯を2度くらい替えて煮立たせて、苦みを抜きました。
  
水に一晩くらいつける人もいるのですが、
「ぷちまる」は苦みもアクも少ないので、そのまま甘みをつけて煮ることにしました。

入れる甘みは、喜界島のさとうきび粗糖です。
約1キロのきんかんに100グラムの粗糖を入れて、
弱火でアクをとりながら10分くらい煮ます。
  
火を止めて甘みを含ませて、あと100グラムの粗糖を入れて、
何度か火をとめて、さいごは弱火でことこと煮詰めます。
  
一つ味見をして、できあがり。


きれいに洗ったビンに詰めて、シロップが少ないものには、
蜂蜜を少し足して、しっかり蓋をして脱気します。


小さいな実ばかりを摘めたビンは、すぐに食べられるように、
粗熱が取れてから、冷蔵庫に入れました。

しっかり冷めてから一粒食べたら、ほどよい甘みで、
ほんのりと苦みがあって、とっても美味でした。

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2月21日(金)のつぶやき

2014-02-22 02:02:12 | 花/美しいもの

女ひとり旅 いいことだらけ(上野千鶴子さん)/地域防災に新たな役割…男女共同参画センター blog.goo.ne.jp/midorinet002/e…


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