みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

【悩みのるつぼ】A(上野千鶴子)ご両親は「人持ち」なんですね/板取川の天然アユと茗荷の甘酢漬け

2014-08-25 19:19:13 | ジェンダー/上野千鶴子
8月23日土曜日の朝日新聞beの「悩みのるつぼ」。
今回の回答者は、上野千鶴子です。

相談は「両親の不思議な近所つきあい」に批判的な40歳の主婦。
うえのさんの回答は、「ご両親は『人持ち』なんですね」ということで、
情けはひとのためならず(最近では意味が逆転したようですが)。ひとはつながりで生きていきます。
ご両親はそのつながりをつくりだすことに積極的な方のようですね。
きっと貧しい人にも貧しくない人にもお友だちがたくさんいらっしゃる「人持ち」なんでしょうね。
そのなかには互いに迷惑をかけあうことも含まれます。
 ご両親はわけへだてなく他人と接する立派な方なのでしょうねえ。
あなたもご両親の背を見て学んでください。
 
と結んでみえます。

ひとのつながりを大切にされる、「人持ち」の上野さんならではの回答です。



 【悩みのるつぼ】 
両親の不思議な近所つきあい
 
2014年8月23日 朝日新聞

相談者:主婦 40歳

40歳、子どもが2人いる主婦です。

 私の実家は高級住宅地の山の手にあります。そこに住む両親と、家族ぐるみ(相手は独り者ですが)のつきあいになった生活保護の70代の男性がいます。20年ほど前に母と知り合い、ご近所付き合いを通して、お酒を断ち、健全な生活に戻ったようで、母に感謝しています。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(略)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・私は、生活保護の方が他人のために大量の食料品を買う光景はおかしく、結局腐らせるものを喜んで受け取るフリをするのは不誠実ではと思うので、両親の気持ちが理解できませんが、両親に訴えても、「おまえのような年齢のものにはまだ分からない」と言われておしまい。

 両親は、身寄りのない女性の後見人を探すなど、恵まれない人のために行動し、感謝されていますが、このケースは金銭がからむので、腑(ふ)に落ちず、後ろ暗い気持ちになります。客観的なご意見が聞きたいのです。


================================================================================
ご両親は「人持ち」なんですね
回答者:社会学者 上野千鶴子


 カネは天下のまわりもの。生活保護の受給者が生活保護費が入ったときに「気前よく」おカネを使うのは、そのために月末に生活を切り詰めなければならないとしても、ご本人の選択なんだから、いいじゃありませんか。生保受給者だって気晴らしも必要だし、何におカネを使うかの優先順位は、ご本人が決めることです。どのみち受け取る以上のおカネは使えないのですから、それをどう使うかをあなたが心配するのは筋違いというもの。

 いただきものが来ることと、そのおカネの出所が生保であることを切り分けましょう。その男性がご両親におカネを無心するわけじゃなし、付け届けをするのは、その方の感謝の気持ち。それどころか、貧者の一灯、生活保護費のなかから捻出(ねんしゅつ)したギフトはかえってねうちが増すでしょう。それを、ご両親は「問題」とは見なしておられないのですから、はて、いったい何が問題なのでしょう?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(略)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 生保受給者が暮らしを自己完結すれば孤立します。他人にものをあげたりもらったりする関係が、その男性にとってのセーフティーネットなんでしょう。それをもっと広げることにご両親が貢献なされば彼の「投資」は大きな効果を持つことになります。

 情けはひとのためならず(最近では意味が逆転したようですが)。ひとはつながりで生きていきます。ご両親はそのつながりをつくりだすことに積極的な方のようですね。きっと貧しい人にも貧しくない人にもお友だちがたくさんいらっしゃる「人持ち」なんでしょうね。そのなかには互いに迷惑をかけあうことも含まれます。
 ご両親はわけへだてなく他人と接する立派な方なのでしょうねえ。あなたもご両親の背を見て学んでください。



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ところで、
まどくんがヤナに行ったおみやげ、
板取川の天然アユの塩焼きを持ってきてくれました。

   

お湯につけて塩出しして、焼きなおしたのですが、
さすが天然アユ、とってもおいかったです。
おなかに、ちっちゃな卵を持っていました。

「バーターナッツ」でかぼちゃの煮物
   

こんなに雨が続くのはいやなのですが、
畑では、乾燥が嫌いなミョウガはたくさん花芽が出ているようです。

早生茗荷もどっさり届きました。
   

少しだけ薬味用にとっておき、あとは半分に切って、
みょえがの甘酢漬けにしましょう。
   

80度くらいのお湯に1分ほど浸けてから、
あたたかいうちに、千鳥酢と昆布茶都初蜜少々を入れて混ぜます。
   

これでひとば晩おけば、茗荷の甘酢漬けのできあがり。
   

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