みどりの一期一会

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風邪にはあまーい手作り甘酒/韓国教授無罪:学問の自由は侵せない/学問の批判は学問の場/学問の自由侵した訴追

2017-01-28 19:21:06 | ほん/新聞/ニュース
咳と37度くらいの微熱が続いていて、今日も一日ブラブラしていました。
名古屋でWANの理事会があったのですがきゅうきょ欠席。
久しぶりに皆さんとお会いできると思っていたのですが、残念です。

きのう玄米のおかゆでつくった甘酒を、3食とも食べていました。












つれあいが、大量の大浦ごぼうできんぴらごぼうを作ってくれました。

で、きょうのゆうごはんも、
甘酒ときんぴらごぼうとヨーグルト。


薬は昨日までは、咳に効く漢方薬の「五虎湯」を飲んでいたのですが、
咳が収まらず、喘鳴も出るようになったので、
きょうは、新薬のフスコデとムコダインにしました。

咳が出る時の、かかりつけ医の処方薬です。

気管支が弱いので、また咳をこじらせて、
呼吸困難を起こすんじゃないか、というのは、けっこうこわいです。

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ところで、
朴裕河さんの著書「帝国の慰安婦」をめぐっての裁判で、
朴さんに無罪判決が出ました。

この関連で、朝日新聞と中日新聞の社説を紹介します。

  社説:朴教授の判決 学問の自由侵した訴追
2017年1月27日(金)付 朝日新聞

 史実の探求に取りくむ学問の営みに公権力が介入することは厳につつしむべきである。

 韓国・世宗大学教授、朴裕河(パクユハ)さんが韓国で出版した著書「帝国の慰安婦」をめぐる裁判で、ソウルの地裁は朴さんに無罪判決を言い渡した。

 とかく日本との歴史認識問題に関しては、厳しい世論のまなざしに影響されがちだとの指摘もある韓国の司法だが、今回は法にのっとった妥当な判断をしたと言えるだろう。

 この裁判は、「帝国の慰安婦」が元慰安婦らの名誉を傷つけたとして、検察当局が朴さんを在宅起訴したものだ。

 判決は、検察が名誉毀損(きそん)にあたるとした35カ所のうち、大半が朴さんの意見を表明したにすぎないとし、他の部分についても特定の元慰安婦個人を指していないなどと指摘した。

 また、朴さんが本を書いた動機は、日韓の和解を進めることにあり、元慰安婦の社会的地位をおとしめるためではなかったとして無罪判決を導いた。

 著書が強調するのは、慰安婦となった女性には多様なケースがあったという事実や、植民地という構造が生み出す悲劇の数々である。

 これまでの日韓の学界による研究の積み重ねにより、植民地の現実は様々な形で浮き彫りになってきた。朝鮮半島では暴力的な連行の必要すらないほど、慰安婦の募集などがシステム化されていた側面があるという。

 韓国社会の一部に強く残る慰安婦のイメージと合わない部分があるからといって、歴史研究の中での見解や分析を封印しようとするのは誤りだ。まして、時の公権力が学問や表現の自由を制限することは、民主主義を放棄することに等しい。

 しかし検察は昨年末、「学問や表現の自由を逸脱した」などとして懲役3年という異例の重い求刑をした。

 検察は、そもそも訴追すべきではなかったことを反省し、慰安婦問題の議論の場を法廷からアカデミズムの世界に戻さねばならない。

 一方、慰安婦問題をめぐる日韓両政府の合意は、ソウルの日本大使館前に続き、釜山の日本総領事館近くにも慰安婦問題を象徴する少女像が設置されたことで、存亡の危機にある。

 日韓がナショナリズムをぶつけ合うのではなく、それを超えた和解が必要だというのが朴さんの一貫した主張でもある。

 日韓双方にとって、対立の長期化がもたらす利益などない。両国関係を立て直し、進展させる意義を改めて考えたい。 


  社説:韓国教授無罪 学問の自由は侵せない 
2017年1月27日 中日新聞

 旧日本軍の慰安婦に関する著作で名誉毀損(きそん)罪に問われた韓国の研究者に、韓国の地裁で無罪判決が出た。強硬な世論や運動とは一線を画し、表現、学問の自由を保障した判決だと評価したい。

 ソウル東部地裁は、著書「帝国の慰安婦」で元慰安婦らの名誉を傷つけたとして起訴された朴裕河・世宗大教授に無罪(求刑懲役三年)を言い渡した。著作は日韓の和解のために書かれたとも指摘した。名誉毀損を刑事罰で裁くのは、国際的に少数派になっている。

 検察は同書が「慰安婦の本質は売春婦」「日本軍と同志的な関係にあった」と表現したことなどを虚偽であり、名誉毀損に当たると主張した。だが、判決は「資料を引用して分析、評価したうえでの意見の表明」「特定の慰安婦の名誉を傷つけたとみるのは難しい」と判断した。

 判決はさらに、学問の表現は正誤を別にして保護すべきであり、反論があれば学問の場や社会での議論で対応するものだと述べた。

 歴史研究では資料選択と見解の多様さを尊重すべきであり、判決がはっきり支持したといえよう。感情や道徳的な視点から一歩距離を置いて、史実を正確に捉えようとする努力が日韓双方に必要だ。

 朴教授は韓国語版とは内容、構成が異なる同じ書名の日本語版も著した。日本では複数の賞を受賞し、慰安婦問題の再考を促すきっかけをつくった。

 著作では、元慰安婦の証言に加えて、日本軍関係者の証言録や戦争文学などの資料も読み込んでいる。慰安婦とは日本がまず自国の女性に強要して海外に送り込み、次に植民地の女性がその代替にされたと指摘する。兵士として動員された日本人男性と共に、帝国主義下で最も過酷な経験を強いられたと記述する。

 韓国の市民団体が主張する、少女が連れ去られて慰安婦にされたという一律な見方には否定的だ。慰安婦問題を象徴する少女像についても、「抵抗と闘争のイメージだけを表現する少女像では、日本に協力しなければならなかった朝鮮人慰安婦の本当の悲しみは表現できない」と記した。日韓両国民が心に留めるべき考え方ではないだろうか。

 今回の判決で日韓関係のさらなる悪化はひとまず回避できた。だが、ソウルの日本大使館と釜山総領事館前に設置された少女像の撤去にはめどが付かず、対立の火種は残ったままだ。 


  社説:朴教授に無罪 学問の批判は学問の場で
(2017年01月27日 山陽新聞)
 
 旧日本軍の従軍慰安婦問題に関する著書「帝国の慰安婦」で元慰安婦らの名誉を傷つけたとして、韓国検察が名誉毀損(きそん)罪で在宅起訴した朴裕河(パクユハ)・世宗大教授の判決公判で、ソウル東部地裁は無罪を言い渡した。

 民主主義社会では言論や表現の自由は最大限、尊重されるべきだ。そもそも、起訴自体が学問の自由への公権力の介入といえるものであり、不当だった。無罪判決は当然といえよう。

 朴氏の著書は、戦時下における女性差別や植民地支配下での慰安婦の置かれた構造を過去の証言や文献から探った研究書である。2013年に韓国語版、14年に日本語の書き下ろし版が出版された。帝国主義下での日本の責任を指摘するとともに、女性らの貧困や人身売買業者の存在など、多様な背景があったことを提示している。

 検察は「慰安婦と日本軍の関係が基本的には同志的な関係」などとする35カ所の記述が元慰安婦の名誉を傷つけたとし、懲役3年を求刑していた。判決は、日韓間の和解を目指すとした著書の目的は否定できず、「中傷の意図は認められない」と指摘。大半の記述は朴氏の意見の表明や事実を示したものであるとして検察の主張を退けた。「自発的な意思によって慰安婦になった人がいる」などの一部記述は名誉毀損に当たるものの個人を特定しておらず、罪として成立しないと判断した。

 慰安婦の実態をめぐってはさまざまな見方がある。同書によると、韓国内では「少女20万人が強制連行された」とする定説が定着する一方、これを否定する日本の一部論者による「売春婦」とする主張がある。朴氏は双方の主張を極端だとし、慰安婦問題の「総体的な像を描き直す」ことを試みたという。韓国内では朴氏を「親日派」とみなして非難する声があるようだが、著書を読めば日本を擁護していないことは分かる。

 朴氏の見解に批判があれば、学術や言論の分野でこそ論争すべきだ。求められるのは韓国内、ひいては日韓双方において冷静に学術的な議論が進められる環境をつくることだろう。

 慰安婦問題をめぐっては、15年12月に日本側が元慰安婦への支援に10億円を拠出することで日韓合意に至ったが、朴槿恵(パククネ)大統領の親友による国政介入疑惑が発覚したこともあり、韓国内では合意への批判が強まっている。釜山の日本総領事館前に慰安婦を象徴する少女像が設置された問題も、解決の見通しが立っていない。

 年内に行われる次期大統領選の複数の有力候補は日韓合意についておおむね否定的な考えを示し、再協議に含みを持たせている。だが、一度、日韓合意が無になれば、和解の道はどれほど遠のくか。韓国の司法が冷静な判断を下したように、政治においても冷静な対応を求めたい。


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1月27日(金)のつぶやき

2017-01-28 01:04:12 | 花/美しいもの
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