みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

<環境視点>(下)合成繊維の洗濯、糸くずが海汚す/手づくりの無添加有機キウイフルーツ(ゴールデンキング)ジャム

2020-01-05 21:28:11 | 花/美しいもの
生食用にならない小さなキウイやしなびたキウイで、
保存用のジャムを作りましょう。

皮をむいたキウイにオーガニック砂糖を入れて15分ほど置きます。
左が不自由で包丁で切れないので、丸のまま。

水分が出てきたら、電子レンジに5分ほどかけます。

柔らかくなったら少しつぶして、さらに 5分ほどチンします。

鍋に移し替えて、かき混ぜながら30分ほど煮てできあがり。

ジャムビンに詰めて一番上に蜂蜜を入れて、
長期保存できるよう瓶ごと煮沸して脱気します。

キウイフルーツ(ゴールデンキング)ジャムの出来上がりです。

こうしておけば変質しないので、数年はおいしく食べられます。

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後半は、
中日新聞生活面のシリーズ、
「<環境視点>(下) 合成繊維の洗濯、糸くずが海汚す」です。

  <環境視点>(下) 合成繊維の洗濯、糸くずが海汚す 
2020年1月4日 中日新聞

 普段何げなく行っている洗濯。その都度、衣服からはがれた糸くずが、マイクロプラスチックとなって川や海に流れ出ているかもしれない。そんなことを想像したことがあるだろうか。
 先日、米国のアウトドア用品製造会社「パタゴニア」が販売する編み目が極めて小さな洗濯ネットで、他社のフリース製ジャケットを洗ってみた。ネットは水は通すが、直径五十マイクロメートルより大きいごみは外に出さない。洗濯後、白いネットに目を凝らすと、一ミリほどの糸くずが複数見つかった。
 マイクロプラスチックは、直径五ミリメートル以下の微小なプラスチックごみ。海洋汚染の原因としてペットボトルやレジ袋の破片などが知られているが、実は石油由来の合成繊維も少なくない。フリースは合成繊維のポリエステル製。洗濯ネットの糸くずはすべてマイクロプラスチックだった。
 洗濯ネットは自然保護を目的に作られ、日本では二〇一八年に発売。海洋汚染が話題になる中、問い合わせも増えているという。

◆自然に分解せず
 海洋のプラスチック汚染については、昨年六月に大阪であった二十カ国・地域首脳会議の首脳宣言に「二〇五〇年までに追加汚染をゼロにする」との目標が盛り込まれるなど、欧米を中心に削減の機運が高まっている。
 国連の海洋汚染専門家会議グループのメンバーで東京農工大の高田秀重教授(60)によると、多くの衣服に使われている合成繊維のくずは洗濯機のフィルターや下水処理ですべてを取り除くことが難しく、汚染要因の一つになっている。実際、高田教授らが一七年に東京の多摩川へ流入する下水処理水を調べたところ、多くのマイクロプラスチックが見つかり、六割は繊維状だった。海外では、フリース一着を一回洗うと、約二千本の合成繊維が流れ出るとのデータもある。
 海で見つかる合成繊維のくずは衣服だけでなく、漁具の破片やすり切れたタイヤなどさまざま。四日市大の千葉賢教授(62)が四日市港管理組合の協力で一八年に伊勢湾の同港で採取した泥からも由来不明のくずが見つかっている。
 ポリエステルやナイロン、アクリルなどの合成繊維は綿やウールなどの天然繊維と違い、自然界で分解されない。燃えにくくしたり、耐久性を上げたりするためにさまざまな化学物質も添加される。これらを魚などが食べていることも判明。高田教授らが日本近海のイワシの体内を調べたところ、見つかったマイクロプラスチックの一割が繊維状。二枚貝では二割だった。
 魚や貝に目に見える影響は出ておらず、高田教授は「現状なら食べても問題はない」と指摘。ただ、使われている化学物質は環境ホルモンとして作用することも知られ、海中の有害物質を吸着する可能性も指摘されている。「このままの量を海へ排出し続ければ、生態系への影響も考えられる」と警鐘を鳴らす。

◆新素材開発進む 環境意識の高まりの中、合成繊維メーカーの帝人フロンティア(大阪市)は、保温性を持たせたまま洗濯時の毛落ちが半分以下というフリースの代替素材を開発。担当の尾形暢亮さん(51)は「繊維くずを出にくくする努力は続けたい」と話す。

 消費者としてできることは何か。高田教授によると、普通の洗濯ネットを使うだけでも服の絡まりが抑えられ、排出を減らせる。
 国際的な自然保護団体「世界自然保護基金(WWF)」の日本法人で、問題の啓発に取り組む三沢行弘さん(48)は「まず服を買ったり、洗ったりする際、どんな繊維が使われているかタグで確認して」と提案。ただ、糸くずを回収しても、ごみとして燃やせば、二酸化炭素(CO2)が発生する。「服を使い捨てずに、大切に長く着る。ごみを出さない意識を持つことが第一」
 (植木創太) 


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