みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

上野千鶴子さん講演会&「鶴見俊輔さんと語る」生きる覚悟。

2007-03-11 18:48:51 | ジェンダー/上野千鶴子
新宿のアーバンホテルをチェックアウトして、駅に向かう途中に、
おどろくほど大輪の椿の大木がある。

前夜も写したのだけど、暗くてきれいに撮れなかった。
手を伸ばして、やっといちばん下の花が接写できるくらい。
こんなに大きな椿の木を見るのははじめて。


よく見ると、ボタンのような赤花に白の斑入り。
  
わたしが写真を撮っているものだから、
道行く人も立ち止まって見上げている。

新宿駅から上野さんの講演会場のある「田町」まではすぐなので、
とりあえず東京駅まで行って、コインロッカーに荷物をいれ昼ごはん。
キッチンストリートというところを一回り見て、
そばではなく、うどんを食べることにした。
  
北海道産の地粉をつかった、腰のある太うどん。
二つとも大盛にしたのだけど、量が超おおいので、
ともちゃんがわたしの倍くらいを食べた。

会場には1時間前についたが、すでに並んでいる人がいて、
開場まえだったので、整理券が配られた。
「上野千鶴子のああいえばこういう-男女共同参画を斬る」。
チケットには、撮影・録音禁止と書いてあるので、入り口だけ(笑)。

 

講演はレジメも充実していて、内容も盛りだくさん。
冒頭で「福井事件」や「国分寺事件」にも触れられたが
個別のことより、「臭いにおいは元から絶たなきゃだめ」ということで、
「バックラッシュ」を歴史的な背景と視点でときあかし、
今後、わたしたちにどのような選択肢があるのか、
さらに、石原都政になってから都の女性政策がどんなに悪くなったか、
女性センターはもう不要なのか、女性センターが果たす役割、などなど
上野さんの話は、いつものことだけど、おもしろいし元気が出る。

前日の浅野さんの集会とも関連があり、もやもやしてた頭もスッキリ。

最後に司会者が「朝日新聞に鶴見俊輔さんとの対談が載ってた」
と紹介されたけど見た覚えがない。東京版?ではなく全国版らしい。

ということで、
今日は床から30センチほど積みあがった新聞の整理。
わが家は、5紙の朝夕刊を取っているのだけど、
最近はふたりともゆっくり読んでる暇がなくて、
どんどんたまっていくばかり・・・・で、
なにか理由がないと、片付ける気にもならない。
1畳(90×180)の食卓も、書類の山で50cmほどの空きがあるだけ。

やっと見つけたのは、2月20日の朝刊。
福井から帰ってすぐで、浅野さんの呼びかけなど始めた頃だったので、
ぜーんぜん気がつかなかった。
上野さんから届いた本や資料にも入ってなかったし・・・。

本文はどうぞ拡大してご覧ください。
_____________________________________________________________
「鶴見俊輔さんと語る」生きる覚悟(2007.2.20朝日新聞)

 「人生、下り坂」を自認する社会学者の上野千鶴子さん。
日本の学校教育の衰退を憂える鶴見俊輔さん。
独自の発想で語る2人は、展望の見えない今の日本で、
押し付けられた型にはまらない個人として生きる覚悟を迫る。
 
老後は自立できないということをいかに受け入れるか(上野)
老いて覚悟を持って生きている女性は多いが、男は少ない(鶴見)
公と私がつながる問題の立て方、難しくなった(上野)
_____________________________________________________________________________

 
上野×鶴見とくれば、『戦争が遺したもの』で
鼎談してる小熊英二さんも仲間に入れてあげなくちゃ。
ということで、小熊さんの2月27日の記事も見つけておいた。

つ・づ・く。

  
岐阜市内で見つけたボケの花と実
  
すっかり開花した大杯水仙とクリスマスローズ
  

写真をクリックすると拡大。その右下のマークをクリックするとさらに拡大

最後まで読んでくださってありがとう
「一期一会」にクリックを 
 明日もまた見に来てね
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「百万回の永訣~柳原和子 がんを生き抜く~」NHKBS-2で今日再放送 

2007-03-11 08:04:31 | お知らせ
緊急のお知らせです。

3月4日にNHKで放映され、たいへんな反響があった
柳原和子さんの「百万回の永訣 ~柳原和子 がんを生き抜く~」
が、今日、再放送されます。
お見逃しなく。

NHK番組ガイド 再放送 
「百万回の永訣 ~柳原和子 がんを生き抜く~」
 2007年3月11日(日) BS-2 10:00~11:54


「あなたのアンコール サンデー」の中で、
2007年3月4日(日)に放送された(福岡・佐賀のみ3月10日)
「百万回の永訣 ~柳原和子 がんを生き抜く~」を再放送します。

 ノンフィクション作家の柳原和子さんが、卵管がんの再発を告げられたのは4年前の11月。
 がんはすでに肝臓に転移し、医師たちは不治を宣告、余命半年を覚悟するよう告げた。
 絶望の中から、柳原さんは自分から闘病の記録を撮影して欲しいと申し出た。
 初発のあと、柳原さんはノンフィクション作家として数多くのがん患者や医師を取材し、患者の視点からがん医療のあり方を問う「がん患者学」を著した。
 再発を経験した今度は自らの病を通じて、がん医療とは何かを明らかにしようという決意だった。
 死の恐怖からいったん大学病院を逃げ出した柳原さんは、夜明け前の南禅寺での気功や玄米菜食などを組み合わせた“癒しのプログラム”を組み立て、闘病生活に入った。
 様々な専門医を探し、徹底した議論と対話を尽くし納得の医療を求め続けた。
 そして3年半を生き抜いた。
 「なぜ私は医師たちの余命告知を超えて生きることができたのか」、これまで克明に記録してきた治療や日々の様子の記録をたどりながら、柳原さんは、その答えを明らかにしようとしている。
 これは自らの生と死に向き合いながら思索を続ける1人のノンフィクション作家の“命の物語”である。
 ※2006年5月にハイビジョン特集で放送した番組を再編集したものです
__________________________________________________________________


わたしの『百万回の永訣』の本の記事にもアクセスがふえています。
『百万回の永訣 がん再発日記』柳原和子著(2006.1.23)

柳原和子さんとは、昨年7月、京都でお会いしている。

おだやかで、真摯に生と向き合う姿に感動した。

  

野に咲く花のようなひとだった。


写真をクリックすると拡大。その右下のマークをクリックするとさらに拡大

最後まで読んでくださってありがとう
「一期一会」にクリックを 
 明日もまた見に来てね
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

浅野史郎さんと都民が語った3・9イベント。今日は上野千鶴子さんの講演会。

2007-03-10 09:01:02 | 市民運動/市民自治/政治
「浅野さんと都民が語る会」に参加するために東京に来ました。

まずはホテルにチェックイン、仕事の打ち合わせで人に会い、
その後、「なかのZERO大ホール」へ。
偶然、電車で乗り合わせた五十嵐敬喜さんと
中野駅から会場まで、話しながらご一緒しました。

 __________________________________________________________
“浅野さんと都民が東京を語る会” 
 日 時: 2007年3月9日 金曜日
       18時30分 開場 19時 開演
 場 所: なかのZERO大ホール
    JR・地下鉄東西線「中野駅」南口から徒歩8分
    会場案内・地図 
 参加費: 500円
主 催:都民のハートに火をつける3・9イベント実行委員会
_____________________________________________________________


開場前に着いたのですが、入り口に並んでいる人の列。
せっかく来たのですから、前から3列目の浅野さんがみえるところに着席。

アルバ演奏のあと、浅野さんが登場。
会場は割れるような拍手のあらし。
浅野さんにつぎつぎに花束が渡されて、感動の再会。


さいしょに浅野さんが、「今日からは石原都政の悪口は言いません。
建設的な話をしたい」と約20分、「政策とスタンス」、
都政にかける思いを語られました。

浅野史郎・夢らいん

そのあと、参加者・都民のみなさんから、東京のここが問題、
東京をこう変えたい、と「わたしの一言マニフェスト」のアピール。
「男女平等政策」「障がい者福祉」「都市開発」「築地市場問題」
「地方自治/分権」「特別区への権限委譲」にかかわる
現場の当事者のことばは、さすが説得力があります。
安積遊歩さんの「障害者に夢と希望を」の言葉には胸をうたれました。


じっと聴き入る浅野さん。

都内や全国に「勝手連」がたくさんできていて、
次々に紹介されていました。


最後に、浅野さんを撮ろうと思ったのですが、
その後の記者会見でマスコミが殺到して、もみくちゃにされていたので、
よりつくこともできなくてあきらめました(笑)。

 

おなかもペコペコで、2週間ぶりに再会したMさんと新宿で夕食。
  


ビールで「かんぱーい」しようとしたら、電話がはいり・・・・・
思いがけない人たちも合流して、盛り上がりました。

宿のアーバンホテルは、一部屋だけ空いていた最上階のデラックスツイン。
というよりは、51㎡の1LDKのマンションの一室のようです。
  

今日は、午後から、上野さんの講演会です。

================================================
男女平等参画センターパワーアップ事業 上野千鶴子講演会
 上野千鶴子の「ああいえば、こういう」
-「男女共同参画」を斬る-

日時: 3月10日(土) 13:30~15:30
会場: 男女平等参画センター「リーブラ」
定員: 200人(参加費無料・定員になり次第、締め切り)
[企画]リーブラ・サポーターズクラブ
問合せ:男女平等参画センター(リーブラ)03(3456)4149 
[共催]リーブラ・サポーターズクラブ・港区立男女平等参画センター
=================================================


先着200名なので、まだ間に合いますよ。
充実の二日間になりそうです。


写真をクリックすると拡大。その右下のマークをクリックするとさらに拡大

最後まで読んでくださってありがとう
「一期一会」にクリックを 
 明日もまた見に来てね
 
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

"無党派層"はどこへ行くのか(田中秀征さん)/浅野氏の都知事選、異例の挑戦

2007-03-09 10:59:43 | 市民運動/市民自治/政治
予想通り、浅野史郎さんへのネガティブキャンペーンが始まった。
浅野さんの立候補が「だれか」の脅威になっている証拠。
選挙にネガティブキャンペーンはつきもの。

わたしたちにできることは、この手の情報を広げたり、
動揺したり浮き足だったりしないこと。
候補者にできることは、目に余るものには法的手段をとるなど
冷静な対応をして、おなじ土俵に上らないことです。

ネガティブキャンペーンに対抗する最善の方法は、
「さらに支援の輪を広げる」こと。

ということで、
今日は“浅野さんと都民が東京を語る会”に行きます。
都合のつく人は、かけつけてくださいね。
  __________________________________________________________
“浅野さんと都民が東京を語る会” 
 日 時: 2007年3月9日 金曜日
       18時30分 開場 19時 開演
 場 所: なかのZERO大ホール
    JR・地下鉄東西線「中野駅」南口から徒歩8分
    会場案内・地図 
 参加費: 500円
主 催:都民のハートに火をつける3・9イベント実行委員会
_____________________________________________________________


お花の記事の前にネットで検索していたら、
田中秀征さんの興味深い記事を見つけた。
共感するところも多いので、紹介したい。

 ---------------------------------------------------------------------------
日経BPネット 2007年3月8日
 田中 秀征の一筆啓上(第19回・2007年3月8日)
都知事選で"無党派層"はどこへ行くのか-1

(田中 秀征=福山大学教授)

 3月6日、浅野史郎・前宮城県知事が、正式に東京都知事選への出馬を表明。これで3月22日に告示される同知事選の戦いの構図が整った。
 名乗りを上げているのは、石原慎太郎・現都知事、吉田万三・元足立区長(共産党推薦)、建築家の黒川紀章氏、それに浅野氏が加わって計4人。他に意外な候補が飛び出す可能性もある。
 選挙は自民党が支援する石原氏と、民主党・社民党が支援する浅野氏の一騎打ちとなる公算が強まっている。
 当落の鍵を握るのは、ほぼ6割を占めると言われる無党派層の動向だ。果たして“無党派層”はどこに行くのか。

・首長選挙の6つのチェック・ポイント
 今のところ無党派層には戸惑いがある。先の宮崎県知事選挙のような大きな流れにはなっていない。じっと戦いの様相を見極めようとしているのだろう。
 私が選挙、特に首長選挙を観測するとき、いくつかのチェック・ポイントがある。

人物──資質、能力、性格、経歴、知名度など。その人がどんな人か
主張──選挙公約(マニフェスト)、今までの政治的発言、歴史認識など。その人が何を考え、何をしようとしているか
出馬の経緯──自ら手を挙げたのか、推されて出馬するのか。決断の動機は何か
支援体制──主要な支持基盤。中核となる連動組織。要するに、主としてどんな政党や団体が支援活動をしているか
政治状況──現在の内外の政治情勢。一般的に有権者意識の動向
選挙戦の構図──どんな候補がどんな運動を展開しているか
これらのチェック・ポイントは私に固有のものではなく、「無党派層」が投票する候補を決めるときの一般的なチェック・ポイントと言ってもよいだろう。

 人物がよい。主張がよい。それだけでは有権者(特に無党派層)は動かない。主張が実現できるかを、出馬の経緯や支援体制を厳しく観察する。「しがらみ」があるかどうかである。そのことが今回の都知事選の帰趨(きすう)を決めるのではないか。

都知事選で"無党派層"はどこへ行くのか-2(田中 秀征)

・無党派層は“政党隠し”を見破っている
 既報の通り、石原氏は自民党の推薦を断り、浅野氏は民主党などの推薦を断った。無党派層に配慮した判断だ。
 しかし、無党派層の眼はそんなに甘いものではない。両氏ともに戦略的に“政党隠し”をしていると見ているからだ。無党派層の戸惑いはそこにある。
 石原氏と浅野氏が政党から実質的な支援を受けるとすると、無党派層の関心は「その人と政党との力関係」に集中するだろう。その人が、支援を受けた政党からフリーハンドを保てるかどうかである。
 その点では石原氏が有利かもしれない。現在の自民党に縛られず「我が道を行く」ことができると受け取られている。浅野氏もその点では甲乙つけがたいのだが、いかんせん石原氏には自民党に対決した数々の実績がある。

・浅野氏が勝利する鍵は、無党派層に実質的に足場を築くこと
 おそらく選挙戦が佳境となれば、石原陣営の応援弁士として無党派の神様、小泉純一郎前首相が登場する。安倍晋太郎首相の人気が低迷しているときだけに、小泉前首相は多くの人々を集めるに違いない。
 そうなれば、浅野陣営も黙ってはいられない。渋谷や新宿に小沢一郎・民主党代表など幹部が連日くり出すことになる。
 選挙戦がそんな展開になれば、大きなスキャンダルが出ない限り浅野陣営には勝ち目がなくなるかもしれない。
 浅野氏が勝つとしたら、それは、民主党が独自の推薦候補を立てた場合であった。それこそ首都に大きな無党派の波が起きただろう。浅野氏はもちろんそれを承知のはず。だからこそ、出馬決定に至るまで悩みぬいたのだ。これから、与えられた「選挙戦の構図」の中で、見せかけではなく、実質的にも無党派に足場を置く体制を築くことが最大の課題と言ってもよい。

田中 秀征(たなか しゅうせい)
1940年長野県生まれ。東京大学文学部西洋史学科、北海道大学法学部政治学科を卒業。83年衆議院議員に初当選。93年6月に自民党を離党して新党さきがけを結成、代表代行。自民党時代は宏池会(宮沢派)に所属。細川政権の発足に伴い首相特別補佐。第1次橋本内閣で経済企画庁長官。現在、福山大学教授。「民権塾」主宰。
最近刊の「判断力と決断力」(ダイヤモンド社)をはじめ、「日本リベラルと石橋湛山」(講談社)、「梅の花咲く 決断の人 高杉晋作」(講談社)、「舵を切れ 質実国家への展望」(朝日新聞社)などの著書がある。
-----------------------------------------------------------------


2月8日投開票の「愛知県知事選」は、
3期目を目指す神田真秋知事(55)=自民・公明推薦=、
石田芳弘・前犬山市長(61)=民主・社民・国民新党推薦、
阿部精六(66)=共産推薦=の3候補だった。
わたしの友人の無党派市民たちは、最初は石田さんを応援しようと
思っていたのだが、民主党との距離が近すぎてひいてしまった。
結局、選挙本番にはいり、よけい民主党だのみにウエイトがかかり、
マスコミもそれを書き立てるものだから、
「女は産む機械」発言で終盤は追い上げたのだけど、
石田さんは、僅差で落選してしまった。

東京都知事選は、石原さんも浅野さんも政党の推薦を受けていないから、
愛知と同じ構図ではないのだけれど、市民には政党との関係はわかりにくい。
マスコミも、「政党がいなければ選挙はできるはずがない」と、
政党の側から今回の選挙を論じているが、
田中秀征さんは「無党派市民」の心情と行動をよく言い当てている。

「無党派」とは、「支持政党なし」で政党に一線を画す人たちだから、
「政党も市民も両手に花」という候補者には、とうぜん不信感を持つ。
「市民派」とは、既存の右にも左にもくくられない、
弱い立場の市民の目線と足場に立つ、ひとびとである。

浅野さんは、わたしが知る限り、ポーズではなく本物の「無党派」なんだから、
自信を持って、「市民」と組んでほしいと思う。


「知事という一種の『職人』が今後、世の中に存在できるのか否か。
今回の浅野さんの挑戦は、そんな未来を占う実験ともいえる」という、
以下の、東京新聞(中日新聞3/9夕刊)の切り口もおもしろい。
 ---------------------------------------------------------------------
『卒業』浅野氏の都知事選挑戦(2007.3.8東京新聞) 

【特報】知事"請負人"時代に?
首都舞台に新たな流れ(2007.3.9中日新聞夕刊)

 「知事は卒業する」という言葉を残して三期十二年務めた宮城県知事を勇退した浅野史郎氏(59)が、今月二十二日告示の東京都知事選に名乗りを上げた。戦後、同じ人物が二つ以上の都道府県知事になった例はないが、他県の知事経験は首都の知事にも通用するのか。首長の人材不足が指摘される中、浅野氏の出馬は、知事“請負人”時代の幕開けとなるか。

 浅野氏、異例の挑戦 
 「東京は一自治体とは違う。日本そのものだ。田舎の知事の経験を積んでやるメリットはあるというアドバイスも頂いた。今、荒れんとしているのは、東京ではなく、日本だ。政治への無力感を訴える悲痛な声が東京だけでなく、全国から寄せられている。なぜ宮城の人が出るのかと問われれば、私は日本人だからだ」
 浅野氏は六日の記者会見で、「知事業は卒業」と言いながら都知事を目指す理由を尋ねられ、こう強調した。宮城県知事を勇退したのは二〇〇五年十一月。当時の記者会見では「知事は一回やればいいんじゃないか」とも発言していた。
 退任後は知事在任中に兼職していた県社会福祉協議会会長にとどまり、「ライフワーク」の障害者福祉に取り組んだ。また、東北大客員教授、慶応大教授にも就任し、地方自治分野で言論活動を続けた。この間、約一年半。今度は都知事への転身を決断した。
 本紙の集計では、一九四七年に地方自治法が施行され、知事が普通選挙で選ばれるようになって以降、知事経験者が別の都道府県知事になったことはない。都選管によれば、六三年四月の知事選に前兵庫県知事の阪本勝氏(故人)が立候補し、落選したことはある。今回、浅野氏が当選すれば、複数の都道府県知事を務める初めてのケースになる。

 期待と批判交錯
 浅野氏の異例の挑戦に対し、地元・宮城県では、期待と批判が交錯している。
 浅野氏の選対幹部だった特定非営利活動法人(NPO法人)「チャレンジドネットワークみやぎ」の佐藤豊副理事長は「浅野氏が『福祉に専念したい』と知事を勇退したのは、宮城のことだけではなく、弱者の生きやすい社会づくり、社会改革、国の改革につなげたいという理念からだ。(都知事選出馬とは)矛盾しない」と転身に賛意を示す。
 その上で「都知事は一知事ではない。彼の福祉づくりのノウハウ、能力が全国規模で発揮されることは、福祉関係者に歓迎されることだ。都知事の立場で社会改革を進め、日本改革の一歩として期待したい」と話す。民主党県連選対委員長の内海太県議も「東京は一自治体ではなく、全国の手本となる。地方分権も大きく推進されるのではないか」と期待を寄せる。
 一方、浅野氏の後継候補との激戦を制して就任した村井嘉浩知事は「前知事が都民になるのは非常に寂しい」。浅野氏が立候補に伴い県社会福祉協議会会長を退くことについても、「宮城の福祉をどうするのか。何の話もなく納得できない部分もある」と批判する。
 浅野県政下で野党だった自民党県連幹事長の中村功県議は「いま宮城は、財政難など浅野氏が残した負の遺産で苦労している」と指摘。続けてこう言い放った。「これだけむちゃくちゃにして、浮かれて都知事をやりますというのは県民をばかにしている。そんなに知事がやりたいなら宮城でやればいい」

 識者は好意的
 一方、今回の浅野氏の出馬自体については、識者の評価はおおむね好意的だ。
 「石原都政への批判票の広範な受け皿ができた。都政活性化のためにもよい状況ができた」と位置づけるのは、千葉大学の新藤宗幸教授(行政学)だ。
 都職員の経験がある中央大学の佐々木信夫教授(地方自治論)も「統一地方選の核である都知事選に花を添えた」と歓迎しながらも「都知事選では過去、現職が敗れたケースはない。それに並はずれた知名度の高さが求められる。そうしたハードルの高さから対立候補探しは難航しがちだ」と歴史を振り返る。
 ところで、浅野氏が宮城県知事を三期十二年務めた行政手腕をどうみるか。
 新藤氏は「何と言っても情報公開。県警本部とケンカした首長も彼だけだ。宮城県では女性の幹部登用も初めてで、風通しがよくなった。福祉でも収容型から地域に開いた方向へ大胆に転換した」と高く評価。
 また、地元では財政面で借金を増やしたという批判についても、新藤氏は「民間と違い、行政では借金の多寡が問題ではない。何に使われたかが問題だ」と反論する。が、佐々木氏は「(厚生)官僚出身の彼は情報公開の徹底が改革につながることを熟知していた。だが、財政危機については『人気取りのため』という地元の声は無視できない」と慎重な見方をする。
 さらに佐々木氏は石原、浅野両氏の政治手法が「対極」ではないとみる。「石原さんが独裁型というのは分かる。では、浅野氏はというと、選挙では市民型だが、県庁では『浅野天皇』という呼び名もあった。つまり、自分の判断最優先で職員とは距離があった」
 同じ知事とはいえ、宮城と東京では人口の規模も違う。浅野氏の知事経験は東京でも通用するのか。
 新藤氏は「局長も意思決定にかかわれないという現在の都に風穴を開けるという点では、宮城での実績からも期待できる」とみる。
 一方、佐々木氏は“違い”をこう説明する。「東京には国を動かす経済人も多いので、情報公開だけで通用するかどうか。小泉(首相)・石原知事時代の反動で福祉、生活への関心が高まっているが『世界の東京』ゆえ、インフラなどで大きな構想力が求められる」
 浅野氏が当選すれば、二つ以上の知事を務める初めての知事誕生となるが、都知事選では六三年の阪本氏に加え、九一年には元熊本県知事(後に首相)の細川護熙氏が出馬を検討して断念した例もあった。
 新藤氏は「戦前の官選知事が戦後、公選で務めた例もあり、特段問題はないだろう。一九六〇年代までよく見かけた名誉職的な『上がり双六(すごろく)』の知事の方が問題だった」と指摘する。
 県知事時代に浅野氏と親しかった佐々木氏も、原則問題はないとするが「知事には定年があると語っていた彼の心の中に再び権力のいすに座りたいという気持ちがあれば、それは『多選知事』と同じ。それがなければよいが」と心配する。
 確かに知事から知事の誕生はまだないが、市長から知事という例は愛知、三重、栃木県などの現職をみても珍しくはない。

 背景に人材不足
 背景には、行政経験者以外からのなり手不足も指摘される。特に、地方では深刻だが、新藤氏は「政党の出す候補がいないだけ。無党派層が増え、既存の集票マシンが働かず、当選後に政党の介入を避けたいと考えれば、当然。しかし、首長をやりたい人は少なくないはず」とみる。 佐々木氏は「人材不足はある」と分析。その上で「経済人には、現行の選挙システムはリスクが大きすぎる。県議が市長、国会議員が知事という流れはフレッシュさに欠ける。好況時代の学者知事が、不景気で行政手腕のある中央官僚に取って代わられ、その官僚もいまや使い捨て。その中で首長から首長の流れも生まれている」と説明し、今回の都知事選のもう一つの注目点をこう語った。
 「知事という一種の『職人』が今後、世の中に存在できるのか否か。今回の浅野さんの挑戦は、そんな未来を占う実験ともいえる」
(2007.3.9中日新聞夕刊・本文記事追加)

<デスクメモ> 統一地方選を前に、鳥取県知事の片山善博氏ら「改革派知事」と呼ばれる知事の引退表明が相次いだ。年齢もやっと五十歳代半ば。現職時代に何度も取材しただけに、寂しい気持ちもあるが、新天地で頑張ってほしい。その新天地がいつの日か別の現場であってもいいと思う。浅野氏の挑戦に注目したい。(吉)
-------------------------------------------------------------------------
 


おまけは、都知事選の立候補予定者の動き。

------------------------------------------------------------------
丸山弁護士、都知事選出馬を検討 周囲は慎重論、流動的(朝日新聞2007年03月09日)

 テレビ番組などで活躍する弁護士の丸山和也氏(61)が、22日告示の東京都知事選に立候補する意向を関係者に伝えていることが分かった。関係者によると、丸山氏の代理人が8日、都庁の都選挙管理委員会を訪れて立候補届け出書類を入手しており、丸山氏は都政を変えたいとの趣旨の発言をしているという。ただ、周辺には慎重論も強く、立候補に踏み切るかどうかは流動的だ。
 丸山氏は兵庫県新宮町(現たつの市)出身。69年に早稲田大を卒業後、司法試験に合格。弁護士業務の傍ら、バラエティー番組「行列のできる法律相談所」に出演。演歌のCDも出している。
-------------------------------------------------------------------------
石原陣営“空中分解”(ゲンダイネット)
 早々と出馬表明し、準備万端、浅野史郎氏を迎え撃つはずの石原都知事陣営がここにきて慌て始めているという。周囲から漏れてくるのは「大丈夫か?」の声ばかり。選対本部も「てんで動いていない」し、ポスターやマニフェストもまだ。このままでは陣営は空中分解の危機も……圧勝した過去2回の選挙では考えられなかったような事態になっている。
-------------------------------------------------------------------------


丸山氏立候補か?の情報はともかく、
石原陣営がここに来て慌てているというのはさもありなん。
「オレに任せとけ」とトップダウン方式。で、都政は右に急旋回。
マニフェストも作らず、つぎの4年間の政策も示さず、
楽勝ムードで選挙にのぞむつもりだったのだろう。
これほど、有権者をバカにした候補者もいないとおもうんだけど・・・・。

浅野さんが実現しようとしているのは、
トップダウンではない、「市民とつくる市民の政治」だ。

選挙に必要なのは「政策」だが、それと同じか
それ以上に、政治家としての「スタンス」(立ち位置)が重要だ、
と、わたしは思っている。

候補者同士の正攻法の論争を期待したい。


写真をクリックすると拡大。その右下のマークをクリックするとさらに拡大

最後まで読んでくださってありがとう
「一期一会」にクリックを 
 明日もまた見に来てね
 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

踊子草・雪割草・ヒマラヤユキノシタ/山野草も咲きはじめた。

2007-03-09 08:38:16 | 花/美しいもの


今年も踊子草が咲いた。
「オドリコソウ」は春に咲く山野草の仲間。
1月に春と間違えて一度咲いたので、正確には2番咲き。

踊子草・オドリコソウ(シソ科)

田舎とはいえわが家のような平地に自生しているのは珍しい。
「花の形が笠をかぶった踊子に似ている」から名づけられた。
別名「踊花(おどりばな)」「虚無僧花(こむそうばな)」。


  



わが家の庭は白花から濃い桃花まで、よりどりみどり。
とっても優雅な踊子草が咲くとほんとに踊り出したくなる気分。


  



雪割草(キンポウゲ科・ミスミソウ属 ) 

昨年200円で買った鉢↓を、

花が終わってから、地面に植えた。
夏の間は草に埋もれてて、消えてしまったと思っていたら、
赤い花が一輪みえた。

よく見ると、白い花も咲いている。
とっても小さいので見過ごすところだったけど、うれしい。

  
下向きに咲く花なのでボケボケだけど、初お目見えです。
  

  

ヒマラヤユキノシタ
早春に花を咲かせるヒマラヤユキノシタ。
去年、美山の奥で咲いているのを見つけたので、
さっそく一鉢買って、木の下に放置しておいたのですが、
つぼみが見る見る大きくなって、花が咲きました。

暑さに弱いかと思っていたのですが、
けっこう、強健で育てやすいようです。
  



とってもきれいなピンクの花です。

PS:
今日は“浅野さんと都民が東京を語る会”の集会に出かけます。
その前に、浅野さん関連の記事をひとつアップしていきますので、
また、遊びにきてくださいね。
ノートPCを持参しますので、コメントは読めます。

花たちとも、しばしの別れじゃ(笑)。

写真をクリックすると拡大。その右下のマークをクリックするとさらに拡大

最後まで読んでくださってありがとう
「一期一会」にクリックを 
 明日もまた見に来てね
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

よくばりイチゴ(ピンクパンダ)と早咲矮性チューリップ&ムスカリ。

2007-03-08 17:32:33 | 花/美しいもの
けさは、今年いちばんの寒さでうっすらと雪化粧。
浅野さん関連の記事ばかり続いて、
花をアップしないうちに庭はすっかり花ざかりに。

クロッカス・ストライプビューティのお隣には、
早咲き矮性のチューリップ、ハーツデイライトが咲いた。
そとは赤、開くと中がピンクのかわいい花。
  

  
玄関の右には、よく似た黄花のヨハンシュトラウス。
  

今年はムスカリもいろんな種類を植えたので
どんな花が咲くのか楽しみにしている。
  

昨年の秋に植えた「よくばりいちご(ピンクパンダ)」。
イチゴの花は純白、と思っていたのだけど、
珍しい赤花で、見てよし食べてよしの四季咲きイチゴ。


  

鮮やかな濃いピンクの花がつぎつぎに咲き始めた。


  

 

明日は踊子草と山野草をアップする予定。
お楽しみに!
 
写真をクリックすると拡大。その右下のマークをクリックするとさらに拡大

最後まで読んでくださってありがとう
「一期一会」にクリックを 
 明日もまた見に来てね
 
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ストップ石原都政!「浅野氏立候補」関連の記事より

2007-03-07 14:58:26 | 市民運動/市民自治/政治
昨日の浅野史郎さんの都知事選立候補表明を受けて、
夜の報道番組は、このニュースがそろった。

表明時点で、「候補者等(立候補予定者)」となるので、
各局とも、決意表明前の加熱ぶりと比べて慎重な報道。

  
NHKニュースの浅野さん
  
報道ステーション(メーテレ)の各候補者の談

1週間ほど前から、web上の反応を見ているが、
浅野さんへのネガティブキャンペーンもはじまりそうな気配もあり。
反浅野のニュースソースはそう多くなさそうなので、
自分で検証せずに、ネガティブな伝聞情報を鵜呑みにしている記事もある。

ネット選挙はまだ解禁になっていないが、今回の統一自治体選挙では、
かなりwebの果たす役割は大きくなると思う。
選挙講座をするにあたって、総務省(選挙課)に解釈を尋ねたところ、
HP(ブログも)やMLは「公選法上の文書・図画(とが)」にあたるとのことだけど、
すでに「○○さんに投票しよう」などと事前運動してる(笑)のもあり、
これだけ膨大な数をどうやって規制するつもりなのだろう。

ところで、
今日の朝刊各紙も「社説」で言及および都知事選特集を組んだ。
とりあえず、いくつか紹介したい。
----------------------------------------------------------------------
都知事選の舞台裏 東京新聞
 【核心】都知事選
挑む浅野氏 守る石原氏
 

 「石原」か「反石原」か-。4月8日投開票の東京都知事選は6日、前宮城県知事の浅野史郎氏(59)が正式に出馬表明し、現職の石原慎太郎知事(74)に挑む構図が固まった。「都政の私物化、側近政治」と述べ石原都政に「ノー」を突き付けた浅野氏は、なぜ挑戦者となる決意を固めたのか。受けて立つ石原氏は「防衛戦」をどう戦うのか。建築家の黒川紀章氏(72)と元足立区長の吉田万三氏(59)とともに顔触れがそろった、首都決戦の舞台裏を追った。 (社会部・石川修巳、小坂井文彦)

■都民の良識に期待

 「断る理由は百ある。やる理由を見つけなさい」-。浅野史郎氏に都知事選出馬を決意させたきっかけの一つが、厚生省(当時)時代の上司の戒めの言葉だった。
 二月七日夜、仙台市内のアメリカンパブに、かつらをかぶり、白いタキシードを着てプレスリーを熱唱する浅野氏の姿があった。五十九回目の誕生日パーティー。友人代表は浅野氏に、「(宮城県)知事を辞めて一年ちょっと。そろそろ次のステージを考える時期です」と熱っぽく語った。
 語ったのは浅野県政を裏方で支え、「同志」と呼び合う元同県福祉事業団理事長の田島良昭氏。浅野氏が出演するテレビ番組で笑いを取ることにも、「いつまでも、おちゃらけているわけにはいかないだろ」と戒め、今夏の参院選出馬などを促していたという。民主党から都知事選への出馬の話が舞い込んだのはその矢先のことだ。
 「意欲がわかない」「知事は卒業」「家族の反対」。「百の理由」で固辞する浅野氏の気持ちは、「宮城の改革を東京でやれば日本が変わる」といった友人たちの説得により、「注がれた水がコップからあふれ出すように」変わっていった。
 「国民の政治に対する不信感にこたえる」「自分は知事のエキスパート」。理由は見つかった。「なぜ宮城の人が東京で」という疑問にも、浅野氏は六日の出馬表明会見で、「東京は日本そのもの。私は宮城県民の前に日本人」と力を込めた。
 六年前のインタビューで「石原さんは次元が違う」と答えた浅野氏。この日の会見では、そんな弱気な姿勢は見られず、「当然、勝ちます。都民の良識に期待したい」と前を見据えた。

■逆風 意地でも圧勝

 「何で宮城の人が東京に来るのか分からんねえ」「警察にはものすごくヒステリック。トラウマ(心的外傷)でもあるのかと思った」
 浅野史郎氏が都知事選の対抗馬に浮上した二月下旬、石原慎太郎都知事はそう口にした。「東京発の日本再生はまだ第一章を終えたばかり」と知事。「改革派」の看板を背負う前宮城県知事の参戦に、「批判票の受け皿になる。言ってみれば防衛戦だ」と周辺は言う。
 過去最高の得票率を記録した前回選挙の約三百八万票からどれだけ票を落とす「引き算」となるかが、多くの関係者の見方だ。石原知事をめぐっては昨年来、海外出張旅費や知事交際費、都文化施策への四男関与などの問題が続発。側近は「スキャンダルを抱えて臨む選挙戦は初めて」とも言った。
 「こうなったら十票差でも勝ってやる」。一月下旬、都内のホテルで開いた政治資金パーティーで、石原知事は千人を超す支援者らを前にこう漏らした。側近はこれを、「“石原流”の逆説的表現」と解説する。意地でも逆風をはね飛ばして圧勝するぞ、という決意の吐露だというのだ。
 長男で衆院議員の伸晃氏を都連会長に据え、二〇〇五年衆院選で三男宏高氏を公認候補として当選させるなど、自民党は石原家に貢献。その見返りとして「推薦」の看板を背負ってもらうよう熱望したが、知事は辞退した。無党派層の票を呼び込むための方策とされる。一方で票を手堅く積み上げるため各種団体に小まめに顔を出し、推薦も申請するという。
 知事周辺は言う。「圧勝できるかどうかが大事。結果次第では“石原王国”の崩壊の始まりにもなりかねないからだ」
(2007.3.7 中日新聞)
-----------------------------------------------------------------------

 (←写真の記事とはちがいます) 
都知事選―これで面白くなった(2007.3.7 朝日新聞社説)  

 前宮城県知事の浅野史郎氏が、東京都知事選への立候補を表明した。3選をめざす石原慎太郎知事に挑戦する。
 団塊の世代に属する浅野氏は、旧厚生省の出身だ。宮城県知事3期の間に、得意の福祉の分野で独自の政策を推し進める一方、情報公開を徹底した。捜査報償費の公開を求めて宮城県警と激しくやり合うなど、改革派知事として名を売った。
 一方の石原氏は人気作家から国会議員に転身し、さらに都知事になった。いささか荒っぽい言動とトップダウンで都庁を率いてきた。オリンピックの招致を鶴の一声で決めたのも、その一例だ。
 経歴、持ち味、政策、どれをとっても対照的な2人である。浅野氏の立候補で都知事選はようやく面白くなった。
 石原氏は早々と3選への出馬を表明した。ところが、最大野党である民主党がなかなか候補者を決められなかったため、私たちは社説で「東京を選挙区とする菅直人代表代行を立てて首都決戦を挑め」と主張していた。
 実際にそうはならなかったが、浅野氏が都民の声に推されるかたちで立ち、民主党は一歩退いて支援に回る。自民党も裏に回って石原氏を応援する。浅野氏と石原氏が表舞台でぶつかるだけでなく、2大政党の対立が鮮明になったのは結構なことだ。
 浅野氏は立候補の理由として「東京だけでなく、全国各地から寄せられた『石原都政はもうたくさん』という悲鳴にも似た声」を挙げた。そのうえで、「社会的に弱い立場にある人たちが、生きやすい環境を作り出す」「透明性のある都政、風通しのよい都政にする」などを約束し、石原都政を厳しく批判した。
 オリンピックについては「真に優先すべきものであるかどうかは、慎重に考え直す必要がある」と述べた。
 石原氏はタカ派的な言動に批判がある一方で、銀行への課税やディーゼル車規制で名を上げた。前回の選挙では300万票を取り、得票率は7割を超えた。ほかの候補者は全く歯が立たなかった。
 しかし、今回はかなり様相が異なる。すでに74歳になる。自らの豪華な海外出張が問題になったうえに、都の文化事業に四男が関与したことが明らかになった。そうした公私混同への批判に加え、8年の間に側近政治の弊害も指摘されるようになった。
 石原氏も危機感を強めているのだろう。そのまんま東氏が政党の推薦候補らを破った宮崎県知事選の後、自民党の推薦を返上し、無党派層を取り込もうとしたのも、その表れに違いない。
 2人のほかに、共産党が推薦する元足立区長の吉田万三氏と、オリンピックに反対する建築家の黒川紀章氏らも立候補を表明している。
 首都決戦が盛り上がれば、各地の選挙も熱を帯びるだろう。候補者は真っ向から政策をぶつけ合い、各党も総力で支援することを期待したい。
(2007.3.7 朝日新聞)
-------------------------------------------------------------------------
都知事選:浅野氏、冗談やたとえ話で親しみやすさ演出(毎日新聞)
 
 「石原都政の実態を知るにつれ、心の中のコップに注がれた水がこぼれる瞬間があった。そこからドラマが始まった」。浅野氏は6日の会見で、立候補決意の理由をこう表現した。一度は出馬を否定していたが「カードが裏返るように心変わりしたわけではない」とも強調した。
 都知事選出馬が取りざたされてから、浅野氏は冗談やたとえ話を駆使して自らの心情を表現し、親しみやすさを演出した。百数十人の報道陣が参加したこの日の会見でも「浅野節」は健在。A4判10枚の資料を配り「泣きながら勉強してパソコンを打った。私がホチキスでとじた」と庶民感覚をアピールした。
 浅野氏は先月、民主党の出馬要請を一度は断ったが、先月25日の市民集会で態度保留に転じてからは「私は失語症」「フリーズ(凍結)」と沈黙。同28日に突如「『フリーズ』は溶け『プリーズ』になった」と言葉遊びで意欲を表明した。
 この間に、浅野氏は民放各社のテレビ番組に出演し続けた。日ごとに出馬意欲の度合いを高め「都民から悲鳴に似た声が聞こえる」などと石原都政批判を展開。知名度アップのためのメディア戦略とも取れる行動だった。こうした言動に支援者からは「テレビに出過ぎてタレントのよう」と苦言も。浅野氏は「その時々の気持ちを正直に話している。私の言葉が真実」と強調するが、浅野氏をよく知る宮城県幹部は「追い込まれないと決断しない傾向がある」と評した。
 浅野氏の正式出馬表明について石原慎太郎知事は6日、「出たり引っ込んだりして、やっぱり出たってことかな。あまり江戸っ子向き、東京っ子向きじゃないね」と皮肉った。【鈴木梢】
毎日新聞 2007年3月6日 20時40分 (最終更新時間 3月6日 21時08分)
-------------------------------------------------------------------------
都知事選:浅野氏が正式出馬表明 五輪招致見直し(毎日新聞) 

 前宮城県知事の浅野史郎慶応大教授(59)は6日、東京都庁で会見し、4月8日投開票の東京都知事選への立候補を正式に表明した。3選を目指す石原慎太郎知事(74)が進める16年五輪招致を見直す考えを示し「社会的弱者への差別、都政の私物化などを変えるため、立ち上がらなくてはならない」と対決姿勢を鮮明にした。
 全国知事会によると、浅野氏が当選すれば複数の都道府県で知事を務める初のケースになる。
 浅野氏は会見で、出馬の理由を「地方分権を進めるには、最大で最強の自治体の東京都が立ち上がらなければならない。その役割を引き受けたい」と説明。また五輪については「招致計画の見直し」を掲げ「都民が真に望んでいる課題なのかを見極めつつ、判断していく必要がある」と語った。さらに、公約として▽私物化や側近政治など石原都政のゆがみを正す▽新銀行東京などのチェック▽透明性の高い都政--などを掲げた。告示前に、マニフェストを公表するという。
 浅野氏は仙台市出身。70年に厚生省(現厚生労働省)入りし、93年に退官して宮城県知事に当選、3期12年務めた。昨年4月から慶応大総合政策学部教授。

 ◇社民も支援発表
 民主党は5日、都知事選での浅野氏の支援を決めている。浅野氏は会見で「推薦申請や政策協定はしない」と述べる一方で「最大限支援いただきたい」と民主党に期待を示した。社民党も6日、浅野氏支援を発表した。
 都知事選にはこのほか、共産党が推薦する元足立区長の吉田万三氏(59)、建築家の黒川紀章氏(72)らが立候補表明している。【鈴木梢】

毎日新聞(最終更新時間 3月6日 22時44分)
-----------------------------------------------------------------------
 浅野氏、石原都政をボロクソ批判(日刊スポーツ)
 
 前宮城県知事の浅野史郎氏(59)が6日、都庁で記者会見し、東京都知事選(22日告示、4月8日投開票)への出馬を正式表明し、石原慎太郎知事(74)の3選阻止へ強い意気込みをみせた。「石原都政は害が多すぎる。このまま続けば取り返しがつかない。当然勝ちます」と自信で、石原氏の側近政治を皮肉り「私のブレーンは都民」とも。無党派を強調する一方、民主党にもあいさつ回り。告示まで約2週間。内心は、なりふり構っていられないのかもしれない。
 浅野氏は冒頭、10ページの声明を読み上げた。「出馬理由」から石原都政へのだめ出しだった。
 「『石原都政はもうたくさん』という声が、東京だけでなく全国から寄せられた。2期目の石原都政の実態を詳しく知るにつれ、私の中で何かが変わった。ここで立ち上がり、石原都政にストップをかけなければ、東京や都民にとってだけでなく日本の政治にとっても取り返しのつかないところまでいってしまう」。
 ひょうひょうとした語りの浅野氏だが「(石原都政が)また4年続くとなると害が多すぎる」と、この日は毒舌だった。独断的とされる石原氏の手法を意識して「強制、管理、抑圧を強調するような手法とは決別する」と強調。石原氏肝いりの新銀行東京を「思い付き政策の典型的プラン」と、ばっさり。「明日の天気は変えられないが、明日の政治は変えられる」と、とことん変化を訴えた。
 「不出馬」を明言しながら、市民グループの出馬要請で「頭がフリーズ」。先月28日「フリーズではなくプリーズ(お願い)」へ、気持ちは揺れた。「心の中のコップにつがれた水が、ある時こぼれる瞬間があった。一度はとんでもないと思ったが耳を傾けてみようと。そこからドラマは始まった」と、強調。時間が足りずマニフェストは発表はできなかったものの、「ホームページで意見を募り、取り入れられるものは取り入れたい」。都民との「手作りマニフェスト構想」を打ち出すしたたかさもみせた。
 当選すれば、地方自治体の長から都政のトップに転じるのは初めて。勝算を聞かれ「勝算がなくて出る人はいない。当然勝ちます」と自信をみせたが、前回300万票を獲得した石原氏に比べ、知名度は低い。会見ではカメラマンの求めに約5分間ポーズをとり、夕方から夜にかけてテレビ各局にも出演した。
 会見は浅野氏に出馬要請した市民グループのメンバーも見守ったが、浅野氏は会見を終えると、推薦要請を断った民主党都連にあいさつへ。7日は民主党本部で小沢一郎代表(64)とも面会する。都民を巻き込んだ無党派選挙を目指す半面、勝手な支援は政党でも欲しい。自ら「チャレンジャー」と名乗る浅野氏が目指すチャンピオン石原超えは決して楽ではない。
[2007年3月7日9時13分 紙面から]
------------------------------------------------------------------------

「ホームページで意見を募り、取り入れられるものは取り入れたい」。
都民との「手作りマニフェスト構想」を打ち出すしたたかさもみせた。

とのことですが、
ちなみに「浅野史郎・夢らいん」
浅野さんへのメールアドレスは、
yumenet@asanoshiro.org です。


最後まで読んでくださってありがとう
浅野さんに応援クリックを 
 明日もまた見に来てね
 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

浅野史郎さん決意表明!「政治をあきらめるな」「透明性ある都政の実現」「選挙のありようが知事を決める」

2007-03-06 20:38:50 | 市民運動/市民自治/政治
友人の愛知県日進市議会議員の
ごとう尚子さんの一般質問の傍聴に行ってきた。
8年間の議員生活を締めくくるすばらしい一般質問だった。
尚子さんの質問を聴こうと、傍聴席を埋める人たちもすばらしかった。
盲導犬をつれた女性、車椅子の男性、手話通訳つきの聴覚障害者、
障害児と一緒のお母さんたちが詰め掛けて傍聴席は立ち見が出るほど。
一般質問終了後、障害児のお母さんが
「なおこさんはわたしたちの手が届かない高いところにあった行政や議会を、
わたしたちがいる低いところにまで持ってきてくれた」
と話していたのが印象的だった。
障害者でも、子連れでもだれでも議会を傍聴できるようにしたのは
障害者や弱い立場の人たちに寄り添って、
市民派議員として8年間はたらいた尚子さんの功績だ。

無党派・市民派議員がいるだけで議会がこんなにかわるなら、
無党派・市民派首長になれば自治体はどんなに変わるだろう。

尚子さんとの別れを惜しみながら帰ってきたら、
NHKで「東京都知事選 浅野氏立候補表明」のニュースが流れた。

わたしたちがまだ日進にいた、4時から記者発表だったとのこと。
  



生中継は見逃したけれど、webに動画が配信されていた。

 すべて見せます!浅野氏の都知事選出馬会見
 前宮城県知事・浅野史郎氏が6日午後、都庁で会見を開き、
都知事選への出馬を正式表明した(NNN日本テレビ系)
会見のもようを動画で配信(約15分)/font>


4月の統一選には、東京都など13都道県で知事選があるそうだ。
  



東京都知事選挙出馬の理由
記者発表資料全文(PDF版)
 ------------------------------------------------------------------
 私、浅野史郎は、来る3月22日告示、4月8日投票の東京都知事選挙に立候補することを、ここに表明いたします。
 三期12年宮城県知事を務め、「知事業は卒業」と考えていた私が、今回の都知事選挙に立候補することを決意した最も大きな要因は、東京だけでなく、全国各地の人たちから寄せられた「石原都政はもうたくさん」という悲鳴にも似た声です。社会的弱者に対する差別発言、都政の私物化、公私混同、側近政治、恐怖政治のような教育現場など、石原都政がもたらした数々の問題点を指摘しながら、その変革を必死になって願うメールや意見に接するうちに、誰かがこういった都政を変革するために立ち上がらなければならないと思うようになりました。
 その誰かが私である必然性は感じられませんでしたが、二期目以降の石原都政の実態を詳しく知るにつれ、私の心の中のコップに水が注がれて、徐々にその量を増し、いつかコップからあふれ出すかの如き感じで、何かが変わったのです。今、ここで立ち上がり、石原都政にストップをかけなければ、東京や都民にとってだけでなく、日本の政治にとっても取り返しのつかないところまでいってしまう。そういった危機感を、私も共有するに至りました。その危機感をしっかりと受け止めて、私は、今、都知事選挙に出馬することを決意しました。
 そういった決意をしたうえで、改めて東京都政を見直してみると、未来に向けてのいくつかの課題が見えてきました。
 慶應義塾大学で地方自治について、学生相手に一年間論じてきました。その中で、国と地方との関係、地方分権をいかに進めていくか、私自身が深く考えました。東京都も地方自治体です。その東京都が、地方分権を進めていく戦いの中で、必ずしも中心的役割を果たしていないのではないかということは、宮城県知事として最大限努力をしてきた中でも、私が強く感じてきたことです。最大・最強の地方自治体である東京都が、本気で立ち上がらなければなりません。他の自治体とともに、真の地方分権を進めていく体制の中で、牽引車的な役割を果たす必要があります。知事として、私はその役割を果たすべき立場を引き受けたいと考えました。
 最近、国民の間で、政治に対する無力感が募り、政治家に対する不信感、嫌悪感も顕著になっています。こういった風潮が蔓延していったら、日本はどうなるのでしょうか。現在の東京都政に疑問を感じながら、問題意識を研ぎ澄ませている人たちが、東京以外の全国各地にもいることを、今回、私に出馬を促す多数のメールなどから知りました。この国の政治のありように関して、国民の間で閉塞感がどれだけ深まっているか、そして、その突破口を求める人たちがいかに多いかを痛感しました。
 「政治をあきらめるな」ということも、私を都知事選挙出馬へと突き動かした要因です。
 政治に期待したって無駄だ、政治なんて国民には変えられない、選挙にはまったく興味ない、誰が選ばれても同じだ、自分の一票では何も変わらないということを言う人も増えています。明日の天気は変えられませんが、明日の政治は変えられます。ここであきらめてはいけないのです。
 「地方自治は民主主義の学校」と慶應義塾大学の授業で言い続けてきました。学校なら、まず入学し、行動すべきです。この都知事選挙を契機に、政治は信じられる、期待していいということを、都民みんなで確認する場にしたいと強く願っています。そのことを実証するために、私はここに東京都知事選挙に出馬することを決意しました。

都政運営の基本姿勢
1.東京から新しい風を起こす
東京都政を転換することにより、この国の政治への不信感を払拭する。それによって、閉塞感に風穴を開けて、生き生きとした日本を蘇らせる。

2.人と自然にやさしい首都を創る
都政の手法として、強制、管理、抑圧といった側面を強調するような手法とは決別する。社会的に弱い立場にある人たちが、生きやすい環境を作り出す。

3.透明性のある都政、風通しのよい都政にする
情報公開こそ、都政を貫く基本姿勢であるべきもの。政策立案の過程も外から見えるようにし、都民、職員が積極的に参加する形の意思決定ができる体制に転換する。

4.納税者のお金を大切に使う
都民から預かる税金について、都民にわかりやすい説明をしながら大切に使う。都民に説明がつかないようなお金の使い方はしない。

5.都民のために、誠心誠意、全力を尽くして働く都政を確立する
都職員全員が、「公僕」の名に値する仕事ぶりになるよう徹底する。それを率いる知事本人は、全身全霊で都政に情熱を傾ける。

政策の骨子
「誰もが誇りを持てる東京の実現を」

 豊かなはずの東京で、いま都民が直面するのは大きな不安である。全国を上回るペースで進む少子高齢化、経済や年金の先行きが不透明なままに広がる格差、近い将来必ずやって来る大地震。高齢者や若者をはじめ多くの都民が、未来が見えない不安を胸に抱えているが、こうした都民の不安を現在の都政は汲み取ることが出来ないでいる。
 地方分権の実現についても、東京は全国自治体の牽引役を果たせていない。それどころか、これ見よがしに財政力を誇示する態度が、全国からの孤立化を招き、地方の反発を招いている。
 いま求められているのは、オリンピック招致の前に、財政に余力がある今の時期に、現在の東京の未来に投資し、都民の不安を解消することである。また全国の自治体の先頭を切って、地方分権の実現へ向けて真摯に努力することである。
 私は、都政が都民のため、国民のために、持てる本来の力を十分に発揮できるよう、全身全霊を尽くしたい。

Ⅰ 東京に安心を取り戻す
1. 震災の不安
東京に大地震は必ずやってくる。
震災で一人の犠牲者も出さない東京にする。
遅れている耐震改修策で東京が全国の先頭に立つ。

2. 高齢化への不安
東京の高齢化は地方より一拍遅れで急速に進行する。東京都の介護保険3施設(特別養護老人ホーム、老人保健施設、介護療養型医療施設)の人口当たりの定員数は全国最低水準である。
グループホーム、在宅療養支援診療所での機能強化など地域で住み続けるための施策を大幅に拡充するために緊急プランを作成する。

3. 若者の不安
若者を中心として東京の一般労働者と非正規雇用労働者の賃金格差は広がっている。
若者への就労支援策を拡充し、高齢者にはセーフティネット施策を整備する。

4. 地域の安全への不安
地域での連帯のきずなが崩れ、孤立する家族が多くなり幼い子どもたちへの犯罪を防ぐことがむずかしくなっている。
団塊の世代を中心として、地域のシニアの地域活動への参加を促進する。

5. 環境の不安
地球環境問題をはじめ、環境問題への対策は待ったなしである。
「環境先進都市・東京」を目指し、日本の環境問題への解決策を東京から発信する。

Ⅱ 東京で連帯を進める
1. 多摩・島嶼と23区の連帯
多摩・島嶼と23区との格差是正に向けて積極的に取り組む。

2. アジアとの連帯
多文化都市東京を目指す中で、まずアジアとの連帯・共生を進める。

3. ふるさと(地方)との連帯
東京は、全国各地からの出身者の寄り集まりである。それぞれがふるさとを持っている。そのふるさとのために、東京として何が出来るか。「東京マーケット(仮称)」などを拠点に、ふるさととの連帯を進める。

4. 障害を持つ人、持たない人との連帯
東京の地域の中では、障害者、高齢者、外国人などさまざまな人が混在して住み続けている。障害者の地域生活の支援を進める。障害者差別撤廃条例の制定を目指す。

Ⅲ 東京の未来を切り開く
1. 歩くことが楽しくなる都市東京へ
ゆったりと歩きたくなる、魅力あふれる都市・東京をつくるために、街の安全を確立し、身近な自然を大切にする街づくりを目指し「東京まちづくり百年プラン(仮称)」を策定する。

2. 子どもが愛情に包まれて健やかに育つ東京へ
のびのびと学べる学校環境をつくることが、いじめ、不登校、学級崩壊を防ぐ道である。スクール・カウンセラーの小学校への配備、少人数学級の導入、複数担任制度の導入を進め、フリースクールへの支援を行う。
親の就労形態の多様化に対応して、保育サービスの多様化を図る。地域や会社も含めた子育て支援ネットワーク、会社での育児休業制度やデイケアの充実も図るべきである。

3. 地方分権改革の先頭に立つ東京へ
全国の自治体と連携し、地方分権の確立に向けての改革において、その先頭に立って推進する役割を確実に果たす。

4. 文化の花咲く東京へ
東京都交響楽団への助成の大幅削減など、東京都の文化予算はこの5年間で16%削減されている。
東京の文化を振興するために、東京都としてやるべきことをやる姿勢をとり戻す。

Ⅳ 緊急提言
1. 石原都政のゆがみを正す
私物化・側近政治による都政のゆがみを直し、都政を正常化する
・ 情報公開制度の拡充で、都民の目による監視の制度化
・ 都民、NPO、企業市民や職員が積極的に参加できる民主的な体制づくり
・ 高額給与の特別秘書の廃止、交際費などの抜本的見直し

2. 「都民のための都庁プラン(仮称)」の策定と実行
・ 思いつき施策の点検、終息にむけてのプロセスの検討・明示
・ 都政全体を総点検し、人と自然にやさしい首都づくりにむけて具体案を示す

3. オリンピック招致計画の見直し
2016年のオリンピック招致にかける費用、人員、労力が多大なものいなることを考えれば、都政における数々の課題の中で、真に優先すべきものであるかどうかは、慎重に考え直す必要がある。9月の正式申請まで時間はある。ここで、いったん立ち止まり、基本に立ち返って考え直すべきものである。
---------------------------------------------------------------------- 


新聞各紙もweb配信開始。夕刊には、まだ出ていなかった。 

 --------------------------------------------------------------------------------
浅野氏が正式出馬表明 都知事選、石原氏と対決色(北海道新聞2007/03/06)
 前宮城県知事で慶応大教授の浅野史郎氏(59)は6日、東京都庁で記者会見し「都政を転換させ、この国の政治への不信感を払拭したい」と述べ、4月の都知事選出馬を正式に表明した。
 浅野氏は「透明性のある、風通しのよい都政にする」と述べ、情報公開の徹底などの公約を発表。3選を目指す石原慎太郎知事(74)への対決色を鮮明にした。
 知事選には共産党推薦の元東京都足立区長吉田万三氏(59)、建築家黒川紀章氏(72)が既に立候補を表明しており、首都決戦の立候補者がほぼ出そろった。
 自民党は石原氏、民主党は浅野氏をそれぞれ支援するため、夏の参院選の前哨戦として与野党対決の構図も注目されそうだ。
 吉田氏以外の3氏は政党の推薦を受けず、無党派層の取り込みを狙った選挙戦を展開するとみられる(共同)。
--------------------------------------------------------------------------
都知事選 浅野氏が正式出馬表明
 前宮城県知事で慶応大教授の浅野史郎氏(59)は6日、東京都庁で記者会見し「都政を転換させ、この国の政治への不信感を払拭(ふっしょく)したい」と述べ、4月の都知事選出馬を正式に表明した。
 浅野氏は「透明性のある、風通しのよい都政にする」と述べ、情報公開の徹底などの公約を発表。三選を目指す石原慎太郎知事(74)への対決色を鮮明にした。
 知事選には共産党推薦の元東京都足立区長吉田万三氏(59)、建築家黒川紀章氏(72)が既に立候補を表明しており、首都決戦の立候補者がほぼ出そろった。
 自民党は石原氏、民主党は浅野氏をそれぞれ支援するため、夏の参院選の前哨戦として与野党対決の構図も注目されそうだ。
 吉田氏以外の三氏は政党の推薦を受けず、無党派層の取り込みを狙った選挙戦を展開するとみられる。
(2007年3月6日スポーツ報知)
--------------------------------------------------------------------------

記者発表ぎりぎりまで、自分で原稿をPCで打ち、
ホチキスで記者会見用の資料10枚をとじたという。

最後に、「選挙についての基本姿勢」で浅野さんはこう結んだ。

「いい知事になるためには、いい選挙をしなければならない。「いい選挙」とは、都民の一人ひとりが関わっていける、行動していける選挙のことと考えています。「いい選挙」は、それに関わった都民の意識と行動を変えます。結果の如何にかかわらず、関わった都民にとっての大きな自信につながり、目減りのしない財産になります。こういった過程を経て日本の政治風土が変わっていくことを確信しています。・・・・・・」

「公職選挙法を厳正に守ること、選挙の運営について情報公開を徹底すること、最小限の予算で選挙を終えること、「小さな選対、大きな人の輪」といった基本的な姿勢は、私が過去に候補者として関わった宮城県知事選挙の場合と同様です。今までの東京都知事選挙ではなかったような形の選挙を、今回の選挙でぜひ実現したいと考えています。それによって、都民が変わります。政治が動きます。期待していてください。」


マニフェストは間に合わなかったようだけど、
争点(対立軸)を鮮明にした、浅野さんの思いあふれる
「スタンスと政策」になった。

「選挙のありようが、その後の知事任期のありようを決定づける」
という浅野さんらしい公正で自由な選挙をしてほしい。

最後まで読んでくださってありがとう
「一期一会」にクリックを 
 明日もまた見に来てね
 

コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

速報!いよいよ正式表明!浅野史郎さん。春がきたぁ!

2007-03-06 02:57:31 | 市民運動/市民自治/政治
浅野史郎さんの立候補表明は今日「3月6日午後3時」から、
との一報がとびこんできた。

よかった! よかった!
________________________________________________________
浅野さん立候補記者会見
日時:3月6日(火)16時から17時
場所:都庁舎記者会見室
勝手連も浅野さんの記者会見に連動するかたちで
会見に臨みます。担ぎ手、集まれ!!


3月9日(金)には
“浅野さんと都民が東京を語る会”も開催。
わたしたちも駆けつけます。

 

都民のみなさん、浅野さんにエールを!
HP「浅野史郎・夢らいん」

「浅野史郎さんを勝手に応援する無党派ネット」
 「東京がかわれば、地方自治がかわる」


-----------------------------------------------------------------

浅野氏 6日に都知事選出馬を正式表明へ  
 前宮城県知事・浅野史郎氏が、6日に東京都知事選への出馬を正式に表明することがわかった。
 都知事選への出馬に意欲を見せていた浅野氏は、6日午後に会見を開き、正式に出馬を表明する。会見では、選挙で訴える公約の骨子も明らかになるものとみられる。
 一方、民主党東京都連は、都知事選への独自候補擁立を断念し、浅野氏を支援することを決めた。浅野氏が政党の推薦は断る姿勢を見せていることから、側面的な支援になる見通し。
 来月8日投票の都知事選には、現職・石原慎太郎氏のほか、建築家・黒川紀章氏、共産党推薦の吉田万三氏らが出馬を表明している。
日テレニュース<3/5 21:43>
--------------------------------------------------------------------------
都知事選:民主の浅野氏支援決定…揺らぐ現場の結束(2007.3.5 毎日新聞)

 4月8日投開票の東京都知事選で、民主党は5日、既に出馬の意向を表明している浅野史郎前宮城県知事(59)の支援を決めた。独自候補擁立か浅野氏支援かで揺れた党内。浅野氏支援には推薦か支持の党決定が不可欠としてきた都議団からは「単なる支援は事実上の自主投票だ」との声も漏れる。党内の和解を急いだ執行部の意に反し、現場の結束は揺らいでいる。
 5日夕、民主党本部。小沢一郎党代表との会談を終えて記者団に囲まれた円より子都連会長は「石原都政を倒したいという思いは浅野さんと私どもでまったく同じ。じゃあぜひ、浅野さんに勝っていただこうと支援を決めました」と説明。記者から独自候補を立てられなかった感想を聞かれると「まあ、とにかく石原(慎太郎知事)さんを倒せればいいので……。(浅野氏の)意向に合わせた支援になるのかなあとしか今は分かりません」などと疲れた表情で答えた。
 その後、「小異を捨てて大同につき」「(浅野氏を)全面的に応援する機運をつくりあげる」との談話を発表。円氏らは都知事選を7月の参院選に向けて挙党態勢を築く好機と位置付け、「独自候補」にこだわってきただけに、「苦渋の決断」がにじむ文面だった。
 「民主党に『お願いします』って言ってこない人物を、なんで支援する必要があるのか」。この日の浅野氏支援決定について都議の一人はそう吐き捨てる。03年の前回知事選でも候補者擁立に難航した同党は、告示3日前に評論家の樋口恵子氏の支持を決めた。しかし、この都議を含む8人が石原氏を支援し、圧勝を許す。
 このため都議団の田中良幹事長は「造反を防ぐ」を最優先にしてきた。大義名分が「石原氏に勝てる党独自候補の擁立」だった。しかし、先月末に市民団体が中心となった浅野氏擁立が濃厚になると、都議の間には浅野氏への不満の声が広がっていた。
 4日にテレビ出演した浅野氏は、都知事選について「多くの人が関心を持って参加してほしい。民主党もその一員」と発言。勝手連方式の宮城県知事選を振り返り「東京でもやれれば」と述べた。都連幹部によると、浅野氏はこの日までに、同党の推薦や支持は受けないと伝えてきたという。 都議団は6日に議員総会を開催。田中幹事長が事実経過を説明し、推薦などの正式な党議拘束がなくても、「石原氏打倒」のため浅野氏支援という党の方針に理解を求める。【夫彰子】
毎日新聞 2007年3月5日 23時03分 (最終更新時間 3月6日 0時11分)
-----------------------------------------------------------------------

  

  

  

春 が き た ぁ !

写真をクリックすると拡大。その右下のマークをクリックするとさらに拡大
 浅野史郎さんに応援クリックを 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「石原氏はおごりが出てきた」とサンデープロジェクト生出演の浅野史郎さん

2007-03-05 00:44:46 | 市民運動/市民自治/政治
マニフェスト作りで忙しいと思いきや、
浅野さん、メーテレのサンデープロジェクトに生出演していました。



まずは、宮城県知事時代の12年の話。
情報公開の話は、自分の手柄にせず、
「最初は逃げたい、隠したいだったんです」と率直に告白。

  

そこからが「フツーの知事」と違う浅野さんの真骨頂で
「逃げない。かくさない。ごまかさない」で徹底して情報公開を進めた。
と、そつなく話して、けっこう好印象(ひいき目ではありません)。


  

石原都政に対しては、いきなり全否定するのではないけれど、
情報公開にはかなり問題あり、と批判。

第10回全国情報公開度ランキング 都道府県 総合ランキング

  

田原さんに、まず何に取り組みたいかと聞かれた浅野さん。




「個別政策ではなく、分かりにくいかもしれないけれど全体のこと。
石原都知事の社会的弱者に対する差別的発言に多くの人は怒っている。
1期目はよかったが、2期目くらいからゆらいだ。
分かりやすく言えばおごりが出てきた。
これはそんなに小さな問題ではない。
女性、障害者、外国人などの社会的弱者は、
強者に強く言われたらうつむくしかない。
石原都知事は、発言だけでなく、姿勢もそうじゃないかと思われる。」



都庁には毎日登庁するかと問われ、

「とうぜん・・・」といいかけて、
「石原さんは週に3日しか登庁しないとか。
わたしは毎日まいります。
何事にも全身全霊で取り組む。それがわたしの信条ですから。」
と、かっこよく決めました。

「事実上の出馬表明ですよね?」と水を向けられ
「スタートラインは見えている。
一日も早く表明できるようがんばります」。

かくさずハダカの自分を見せる浅野流は、
人を見下す傲慢な発言をくりかえす石原都知事と対照的でした。

 都民のみなさん、浅野さんに政策提言を!
HP「浅野史郎・夢らいん」
こちら側のサーバー設定の不手際で
3月2日16時前後から3月3日19時前後に
yumenet@asanoshiro.org 宛にお送り頂いたメールが
届いていない可能性がございます。
申し訳ありませんが、再度お送り頂きますよう、
よろしくお願いいたします。(HPより)


「浅野史郎・応援ネット」も参加者の呼びかけを続けています。
 「東京が変われば、地方自治がかわる」
あなたもご参加を!


ところで、
先日紹介した、3/9イベントは、
浅野さんの立候補が確実になったので、
きょうきゅ、タイトルを変更(したらしい)。

_________________________________________________________
都民のハートに火をつける3・9イベント
“浅野さんと都民が東京を語る会”

日 時:2007年3月9日 金曜日
    18時30分 開場 19時 開演
場 所:なかのZERO大ホール
    JR・地下鉄東西線「中野駅」南口から徒歩8分
    会場案内・地図  
参加費:500円
主催:都民のハートに火をつける3・9イベント実行委員会
_______________________________________________________



写真をクリックすると拡大。その右下のマークをクリックするとさらに拡大
一期一会のクリックを


今日は日曜日ということもあって、ニュースが少なかったのか、
他社がサンデープロジェクトの発言を使っていました。

---------------------------------------------------------------
石原都知事に対決姿勢=「2期目になっておごり」-浅野氏(時事通信)
2007/03/04-13:10  4月8日投開票の東京都知事選に事実上の出馬表明をした浅野史郎前宮城県知事(59)は4日、テレビ朝日の番組に出演し、現職の石原慎太郎知事(74)について「社会的な弱者に対する差別的な発言に多くの人は怒っている。2期目になっておごりのような感じが出てきた」と批判、対決姿勢を鮮明にした。
---------------------------------------------------------------------------
浅野氏、改めて都知事選出馬へ意欲示す(TBS) 
 来月行なわれる東京都知事選挙に出馬の意向を固めた浅野史郎・前宮城県知事が4日朝、都内で取材に応じ、「一日も早くスタートラインに立ちたい」と述べ、改めて出馬への意欲を示しました。
 「一日も早くスタートラインに立てるようにというのが今の心境です」(浅野史郎・前宮城県知事)
 浅野氏はこのように述べ、改めて都知事選出馬への強い意欲を示しました。
 また、浅野氏は4日朝に出演したテレビ番組で、石原都知事について「1期目は評価しているが、2期目からおごりが出てきている」などと批判しました。
 都知事選を巡っては、これまでに現職の石原知事のほか、建築家の黒川紀章氏や、共産党推薦で元足立区長の吉田万三氏らが出馬を表明しています。(04日13:37)
-----------------------------------------------------------------------
浅野氏 仰天サラリーマン議員構想(2007年03月04日スポーツニッポン)

 4月の東京都知事選に、事実上の出馬宣言を行った前宮城県知事で慶応大学教授の浅野史郎氏(59)が3日、大阪市内で開催されたシンポジウムに出席し、サラリーマンと地方議員を兼業する“サラリーマン議員構想”について語った。会社員でも出席できる土曜、日曜、さらに夜間も議会を開催するというアイデアだ。
 都知事選の出馬について連日、注目を浴び続ける浅野氏が参加したシンポジウムのタイトルは「どうなる どうする 地方自治~統一地方選を前に~」。くしくも本人が統一地方選に出馬することになりそうで、約300人を超える聴衆がその発言に耳を傾けた。
 飛び出したのは議会の土日、夜間開催という仰天プラン。「土日とか夜間に議会を開けば、日中仕事をしていて、一番、議員になりにくいサラリーマンも仕事をしながら議員をやれる。いろんな人たちを選ぶことが、議会の活性化につながる」と語った。
 議会は会社員が働いている平日の午前や午後に開催されるため、物理的に会社員が議員を兼業することは難しい状況。実際、“サラリーマン議員”は全国でごく少数だ。そこで、浅野氏は通常の会社員が勤務している時間以外に議会を設定することで、昼は会社員、夜は地方議員という2つの顔を持てるアイデアを語った。
 浅野氏は2日に都知事選について「後戻りできない状況」と事実上の出馬宣言を行ったが、「現在都政を勉強中」として公約などは明かしていない。そんな中で知事選につながりそうなアイデアが初めて語られた。
 この日も出馬表明は行わなかったが、「残念ながら石原都知事については(地方)分権について言うとちょっと物足りなさを感じていた」と石原批判は忘れなかった。
 知事選にはほかに共産党推薦の吉田万三氏(59)、建築家の黒川紀章氏(72)が出馬を表明している。

 ≪菅氏「展開は理想的」≫民主党の菅直人代表代行は3日の講演で、浅野史氏について「候補者選びの段階から市民が参加する形がいい。これまでの展開は理想的だ」と述べ、民主党が浅野氏の実質支援に回る形での都知事選勝利に自信を示した。菅氏は「最終的な(民主党としての)形は決まってないが、浅野氏は形式的な意味での政党の推薦、支持は求めないだろう」と指摘した。
[ 2007年03月04日付 紙面記事 ]
--------------------------------------------------------------------------
誤データで浅野氏批判と共産党謝罪(3/2日刊スポーツ)

 共産党は2日、志位和夫委員長が1日の記者会見で、東京都知事選に出馬の意向を示している浅野史郎前宮城県知事が在任中に宮城県の福祉指標が低下したと批判した際、根拠として引用したデータに誤りがあったと訂正、謝罪した。
 志位氏は1日の記者会見で、宮城県の福祉指標について「(浅野氏の在任中に)社会福祉費は全国で28位から43位に、児童福祉費は22位から41位に落ちた」などと指摘。「冷酷に福祉を切り捨てた」と批判していた。
 しかし会見後、項目を積み上げる際に計算ミスがあったことが判明。浅野氏の在任中は、社会福祉費は43位、児童福祉費は41位で、いずれも横ばいのままが正しかったという。
 共産党の植木俊雄広報部長は「まったくのミスで、ご迷惑をお掛けした」などとコメントした。

[2007年3月2日22時42分]
--------------------------------------------------------------------------


共産党についての日刊スポーツはおまけ。

本当に単なる集計ミスなのだろうか?
「赤旗」記事を信じて、ネット上で、浅野さんの宮城県知事時代の
福祉政策批判を展開しているブログもある。
共産党によいイメージを持っている人も多いとおもうけれど、
わたしたちは、現職の梶原(前)知事に対し、「無党派候補」を立てた
97年の岐阜県知事選で、対立候補をぶつけられたし、
自分の議員選挙でも酷い目にあっている。

選挙期間中の投票日直前、組織的に大量の事実無根の誹謗中傷ビラをまかれ、
証拠をつけて、公選法違反で県警に告発寸前までいった。
共産党は、遠くで見てるとよく見えるが、当事者になってみると、
少なくとも選挙に関しては、「無党派・市民派」を目の敵にしている。
わたしは、この事件以来、共産党に強い不信感を持っている。

浅野さんには、党利党略とは無関係なく、
都民にダイレクトにメッセージを送ってほしい。
わたしたちは、岐阜県知事選でポスター6500枚を
各地の県民に呼びかけて、自主的な市民の手で1日半で張り終えた。

ともあれ、
まさに注目の人、「今が旬」の浅野さん。
今夜は徹夜でマニフェストづくりだろうか。

1200万人の市民が暮らす東京から、地方自治をかえてほしい。

 都民のみなさん、浅野さんにぜひ政策提言を!
HP「浅野史郎・夢らいん」


最後まで読んでくださってありがとう
「一期一会」にクリックを 
 明日もまた見に来てね
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする