みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

アメリカハナミズキ&統一選の開票速報

2007-04-22 21:30:55 | 花/美しいもの
統一地方選挙の投票が8時で終わった。
開票が始まり、まずは全国の市長の当選の報がどんどん入ってくる。

その間に、ブログにハナミズキをアップしよっと・・・・
と思うまもなく、福島で民主党の増子候補が当選確実の第一報。
ブログのPCと、TVの開票速報の画面を交互に見ながら忙しい。

わが家のアメリカハナミズキの花は、さいしょ黄緑色。
  
だんだん花が大きくなり、色もぬけてきて・・・
  

花が開くにつれて真っ白になる。
  



  

ハナミズキのおおきな花びらに見えているのはガクで、
本物の花は、中心に固まって咲いている。
最初はみどりのカプセルみたいなんだけど、
  
小花にはちゃんと、メシベもオシベもあって、意外とかわいい。
  
突然ですが、上の右の画像。
CaplioR4のマクロ+望遠機能で撮ったものです。
接写だとズームで1cmなんだけど、14cm離れると、
「望遠」でマクロ写真が取れると昨日知ったのです。
お花を次々に「望遠」で撮りました。
クローズアップレンズなしでもきれいです。

赤花のアメリカハナミズキも、少し遅れて咲きました。
  
花は白よりすくないけれど、グラデーションがうつくしい。


  

こちらは、姉の家のアメリカハナミズキ。
よく似た花だけど、ひとまわり大きな木にびっしり咲いている。
  


高知県東洋町長選では、前町長が高レベル放射性廃棄物最終処分場の
候補地調査に手を挙げて、それに反対する市民グループから立候補した
沢山保太郎さんが当選確実。

高知・東洋町長選、反対派新人が初当選
=核廃処分場調査、白紙へ-統一地方選

2007/04/22-21:21 時事通信
 高レベル放射性廃棄物最終処分場の候補地調査開始の是非を問う高知県東洋町の出直し町長選は22日投開票され、調査阻止を掲げる新人で元室戸市議の沢山保太郎氏(63)=無所属=が、推進派で4選を目指した前町長の田嶋裕起氏(64)=同=を破り初当選した。投票率は89.26%。沢山氏は国に応募取り下げを申請する考えを示しており、全国初の応募を受けた調査への動きは着手直前で白紙となる見通し。


岐阜で高レベル放射性廃棄物問題に取り組んでいる友人が
いても立ってもいられなくて、今日、東洋町に駆けつけた。
沢山さんには選挙前から「殺人予告」などが届いていたそうで、
選挙についても、連れ合いが友人から何度も相談を受けていた。
ぶじ当選して、ほんとうによかった。

市町議会議員の当選の報はまだない。

ドキドキするけど、夕ご飯を食べながら吉報を待つことにしよう。

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明日はいよいよ投票日です/わが家のチューリップ

2007-04-21 21:24:25 | 選挙関連

統一自治体選挙の最終日。
8時を過ぎて、「電話かけはまだできるのですね」
とある候補者から電話がかかった。
「今晩12時までは電話がかけられますよ」と答えた。

午後8時で拡声器を使っての選挙カーの使用はおしまい。
投開票日の前日の24時までは選挙運動ができる。

明日はいよいよ投票日。
この日のために、勉強会を重ねてきた無党派・市民派の候補者たちは
選挙運動で、思いのたけを有権者に伝えることかできただろうか?
私たちも2年間かけて、選挙講座を組んで伴走してきた。
選挙運動ができるのは泣いても笑ってもあと数時間。
明日の結果がたのしみだ。

選挙運動期間中、4年前の選挙では駆け足で10数人のところを回ったが、
今回は、選挙講座に出た仲間のところに重点的に行った。

わたしは基本的には、ひとの選挙カーには乗らないし、
応援演説もしないことに決めているのだけれど・・・・
今回は、初めて市民型選挙を経験する候補者は例外とした。
できるだけ告示日に行って、車で少しだけ後ろについて走ってから、
選挙カーでの連呼と街頭演説のペースがつかめない人の選挙カーには、
1~2時間乗せてもらって、じっさいにマイクを持って連呼をしてみせた。

選挙カーの街頭演説と連呼のリズムを、候補者だけでなく、
マイクの人にもドライバーにもチームの全員に
オンザジョブでからだで覚えてもらうためだ。
マイクを交代して横で聞きながら、まずは誉めて(笑)、
ちょっとアドバイスするだけで、どの選挙カーも見違えるようになる。

「連呼」の組み立ても重要だ。
導入→スタンス→政策でワンセットにすると聞きやすいんだけど、
政策連呼ばかりだらだらとやっていると、インパクトもメリハリもない。

このスキルだけは事前にどんなに勉強会で説明しても
じっさい選挙カーを動かしてみるまでは分からない。

どんなによい演説を用意していても、告示日から数日間、
選挙カーのペースがつかめないと、雰囲気が低調になり、
デフレスパイラルに陥り、なかなか立て直せないということが、
統一選までのいくつかの選挙を見た、わたしの反省点。

選挙カーからのメッセージは、話しことばに乗せて、
拡声器で有権者に届けられる。
単に「○○をよろしくお願いします」という名前だけの連呼ではない、
オリジナルな連呼が、他候補との違いをきわただせる。

候補者の「よい演説」で思いが伝わる、のはもちろんだけど、
「よい連呼」との連携によって、さらに言葉が生きてくる。
ことははリズムだ。
ムダのない精選されたことばでのコンパクトな連呼は、
話しやすいだけでなく、聞きやすく、ひとの心に残るものだ。

とはいえ、
有権者の心を動かすのは、やはり候補者の街頭演説。

選挙で思いのたけを語った候補者は、当選したら、
その思いを実現するために、市民派議員として働いてほしい。




   

  

  

  

  

  

  

  

  


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野のスミレと庭のビオラ/今日は穀雨。

2007-04-20 19:46:42 | 花/美しいもの
今日4月20日は、24節季の「穀雨(こくう)」

「春雨降りて百穀を生化すれば也」

「穀雨」とは、「雨が降って百穀を潤す」という意味で、
この時期は、田んぼや畑の準備が整い、
やわらかな春の雨が降って大地を潤します。
今週はぐずついたお天気が続いています。

今朝は晴れたので、畑のまわりを散歩しました。
畦にはスミレやサギゴケなどの野の花が咲いていて、
田んぼを起こすまでのつかの間の春。

野に咲くスミレ

早春から晩春まで、次々に咲くスミレの花が好きです。
 
  

  

  

白スミレは、わが家の畦にビッシリ咲いています。
  

  

昨年、小諸すみれ(白)の苗を植えたのですが、
紫と白の花が咲きました???
  
こちらは信州の友人宅の小諸スミレです。
  

庭に咲くビオラ

こぽれ種でどんどん増えるビオラ。
 


  

  
自然交配するのか、微妙に違う花色です。

  

   

  

栽培種のビオラもカラフルでかわいい花色が増えています。


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テロや暴力を許さない社会を!/かれんな野の花たち

2007-04-19 20:27:05 | 選挙関連
アメリカの大学の銃の乱射事件と、
長崎市長襲撃事件には、やりきれない思いで、
家に帰っても、けっこう落ち込んでいた。

気を取り直して庭の草むしりなどやっていたのだけど、
けっきょく、ブログにも手がつかず・・・・
たまったメールのお返事を書いて、とりあえず、
関連の中日新聞と朝日新聞の社説を紹介したい。

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長崎市長襲撃 テロに毅然たる姿勢で
【社説】中日新聞 2007年4月19日

◆ 平和憲法の改定、戦後体制からの脱却が論じられるなか、非戦と核廃絶の象徴である長崎市長が殺害されたのは衝撃的だ。国民一人ひとりが卑劣な犯行を憎み、テロにひるまない社会を築きたい。

 多くの日本人は、米バージニア州の大学での銃乱射事件を、銃器があふれる米国で起きた特異事件と受け止めていたのではないか。だが、長崎市の伊藤一長市長が暴力団幹部に銃撃されて死亡した事件は、日本社会も病んでいることを示した。

 長崎市では一九九〇年、天皇の戦争責任に言及した当時の本島等市長が、右翼団体幹部に銃撃され重傷を負っており、市長襲撃は二度目だ。暴力団組員や過激な右翼活動家が当たり前のように短銃を持ち、人前で政治家を襲撃できる現状では、米国の事件を人ごととは思えない。
 戦前、戦中、暴力で政治、行政がねじ曲げられたさまざまな経験を持ちながら、私たちはいまだにテロを根絶できないでいる。政治家の襲撃が後を絶たず、昨年八月には、加藤紘一・元自民党幹事長の実家が右翼団体幹部の放火で全焼した。
 伊藤市長を襲撃した男の供述によれば、自動車事故の処理、公共事業受注をめぐる不満が動機のようだ。政治的、思想的テロには当たらないとしても、自分と意見の異なる者、気に入らない相手を圧殺しようとする無法行為の本質は変わらない。
 これで暴力にひるむような雰囲気が社会に広がると、襲撃者の思うつぼであり、民主主義が崩壊するおそれがある。政治家はもちろん国民もテロには毅然(きぜん)たる姿勢で立ち向かわなければならない。

 安倍晋三首相や各党幹部らが憂慮や怒りを表明したのは重大な結果に照らし当然だが、それらすべてが心底からの怒りだったろうか。真相究明だけを期待した、事件発生直後の首相コメントには、民主主義に対する危機意識を感じ取れなかった。
 加藤元幹事長宅の放火の際は、政府や自民党内部からテロに対する厳しい非難の声が上がらなかった。そうした姿勢が新たなテロが生まれる背景になっていないだろうか。
 たけなわの統一地方選、それに続く参院選では、事件への候補者の反応も有権者の判断要素になり得ることに留意したい。
 それにしても、銃器を持つ男が野放しにされ、繁華街でやすやすと殺害行為が実行できたのだから、社会の安全を守るべき警察が役割を果たせなかったことは明らかだ。
 全国の警察は深く反省し、銃器の取り締まりや、警備情報の収集、体制強化を急ぐべきだ。
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長崎市長殺害―テロへの怒り共有しよう
【社説】朝日新聞 2007年4月19日


 暴力団の凶弾に倒れた伊藤一長・長崎市長が、帰らぬ人となった。
 何とか一命をとりとめてもらいたいと願っていたが、かなわなかった。心から哀悼の意を表したい。
 今回の事件が意味するものは何なのか。あらためて考えておきたい。
 逮捕された山口組系暴力団幹部の男は、動機について市発注工事の現場での交通事故の補償をめぐる恨みなどを供述しているという。いまのところ、政治的、思想的な背景をうかがわせるものは出ていないようだ。
 しかし、容疑者の挙げる動機がなんであれ、この凶行が民主主義に対するテロであることに変わりはない。
 首長や議員は国民に選ばれ、その代表として行動する。そうした政治家が暴力にさらされ、自由に活動できないようでは、民主社会は成り立たない。
 まして、今回は有権者に選択を問う選挙の真っ最中だった。核廃絶運動の強化などを公約した伊藤氏から政治活動の機会を奪い、伊藤氏を支持する有権者から選択肢を奪った。
 民主主義の根幹である選挙を暴力で破壊する。その罪は、いくら批判しても批判しきれない。
 伊藤氏は1995年、右翼に銃撃された本島等市長の5選を阻んで、初当選した。この保守政治家を反核の「平和市長」に育てたのは、被爆者や市民、市幹部らだった。伊藤氏を狙った凶弾は、結果として、そうした人々にも向けられたものであることを忘れてはならない。
 政治家や経済人、言論人を狙ったテロは戦前から枚挙にいとまがない。
 戦後も、浅沼稲次郎・社会党委員長が刺殺され、中央公論社の社長宅が襲われ、お手伝いさんらが死傷した。右翼だけでなく、左翼の過激派によるテロもあった。
 朝日新聞社も阪神支局が襲われ、記者が殺された。靖国神社へのA級戦犯合祀(ごうし)をめぐる昭和天皇発言を報じた日経新聞本社に火炎瓶が投げつけられた事件では、右翼活動家の男性が逮捕された。
 テロがなくならないからといって、絶望したり、ひるんだりしてはいけない。それは暴力で相手を黙らせ、社会に恐怖心を植えつけて、自らの主張を通そうとする勢力の思うつぼだからだ。
 実家と事務所に放火された加藤紘一・元自民党幹事長は、今回の事件を聞いて「暴力で発言や行動をとめることがあってはならないという怒りをもっと強く共有しないと、こういう事件は続発する」と述べた。その通りだと思う。
 その意味で、安倍首相の事件発生直後のコメントには首をかしげざるを得ない。「真相が究明されることを望む」というひとごとのような言葉からは、怒りが感じられなかったからだ。
 政治家や経済人、言論人が先頭に立って、テロへの怒りを持ち、テロを追いつめる。それが今こそ求められている。
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テロと暴力とは関係なく、野の花はかれんに咲いている。

  
カキドオシ
  
ムラサキケマンソウ
  
レンゲとタンポポ
  

種がこぼれたその場所で、争うことなく咲くやさしい花たち。


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町村長・町村議員選の告示日/長崎市長が銃撃され亡くなる。

2007-04-18 08:01:17 | 選挙関連
昨日は町村長・町村議員選の告示日。
選挙数は、合併が進んで4年前間半分程度に減った。

    

  

わたしたちも、町議選の候補者の所を回った。
午前中は長野県の諏訪大社の町、下諏訪町へ行き、
諏訪湖半でしばし休憩(写真を撮っただけ)。

  
↑小諸すみれ     ↓諏訪湖
  

午後は高速で愛知県に戻り、2候補者のところを激励。

とまりは、半田ステーションホテル。

一風呂浴びてから、近くのオシャレなお店で夕食。
  

  

ホテルの部屋で、テレビをつけたら、
「長崎市長が銃撃された」との衝撃的なニュース。
今朝になって亡くなったことを知った。
選挙中に候補者が襲撃されるということにショックを受けている。

言論に対する暴力はぜったい許せない。


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第9章仲間をどうつくるか?「市民派議員になるための本」 

2007-04-17 00:30:19 | 選挙関連
昨日から、議員候補者のところを応援に回っているので、
選挙期間中だから具体的にはかけないし・・・・画像も使えないし、
ということで、先に下書きしておいた、
『市民派議員になるための本 立候補から再選まで』(学陽書房)
の紹介をつづけることにする。

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第9章 仲間をどうつくるか?
9‐1 信頼できる核はあるか?


 選挙をするときに、必要なものはなんでしょう?
 市民型選挙で必要なものは、「候補者、仲間、市民」です。この章では、仲間をど
のようにつくっていったらよいのかを、考えてみましょう。
 すでに「政治を変えたいね」と話しあっている数人の仲間がいて、そのなかのだれ
かが候補者にきまっている場合もあるでしょう。候補者が決まっているとすると、つ
ぎに必要なのは核になる仲間、候補者といっしょにホンキで選挙をになう人です。市
民型選挙をしたい人から「おカネはいくらぐらいで、何人いればできますか?」とい
う質問をよく受けます。「わかりません」と答えるのがほんとうなのでしょうが、経
験的に「ホンキの5人と30万円」と答えています。
 核になる人の第1の条件は、とにかく候補者自身がなんでも話せて信頼できること
です。かならずしもいままで市民運動をやってきた人でなくてもよいでしょう。市民
運動は好きじゃないけれど選挙ならやりたいという人もいますし、選挙だけはキライ
という人もいます。政治を変えたいという仲間たちと、新たな運動をつくっていくの
が市民型選挙です。 核になる人は、候補者の意中の人がいれば、その人にお願いす
るのが最善です。ここは他人の評価ではなく、候補者自身の直観を信じましょう。
「仲間のなかからえらばねば」と話しあって決めると、候補者がニガテだと感じてい
る人が選ばれたりします。ことわると気まずい関係になるし、譲歩すると最後まで苦
しい選挙になるでしょう。あわない人とはぶつかり続け、候補者のストレスとなり、
途中で決裂ということもあります。
 核になる人がすぐ見つからない場合は、役割を固定せずに、いっしょにやっていく
なかで、この人ならという人を見つけましょう。
 核になる人の資質と条件は、「候補者を支えることができる」「仲間から信頼され
る」「時間が自由になる」「調整能力がある」「ものごとに動じない、かつ柔軟な判
断ができる」「ネガティブな発想、発言をしない」などです。
 この条件をすべてクリアしていなくてもよいのですが、まったくこの条件にあわな
い人は避けたほうがよいでしょう。よく読むと、候補者に必要な資質と共通します。
運動をになうことができる人は、候補者にもなれるということです。責任者になる人
はひとりですが、こういう人が、ほんとうに5人も見つかれば最高です。
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9‐2 ヒトからヒトへどうひろげるか?

 市民型選挙では、ヒトとヒトのつながりが最大の資源であり、財産です。政策を決
めてからは、リーフレットで市民にメッセージを届けることが大切ですが、まだなに
もかたちがない段階で、どのように運動をひろげ、仲間をつくっていったらよいので
しょう。
 なにか運動をしようとする時には「ヒト・モノ・カネ」が動きます。ヒトとモノと
カネは自然に勝手に動くわけではなく、動かすには「運動をになう人=シカケ人」が
いるということを理解しましょう。
 ヒトからヒトへ運動をひろげるのにいちばん威力を発するのは「口コミ」です。口
コミで伝わる情報量の多さとはやさはオドロキです。なにか起きたとき、翌日には
みーんな知っていたという経験はだれでもあるでしょう。これを興味本位の井戸端会
議としてではなく、作戦として、選挙にかかわると決めた人が、この人と思った人に
思いを伝え、仲間をふやしていきます。友人たちに電話をかけまくってもいいし、F
AXや電子メールを送ってよいでしょう。市外の友人にもはやめに伝えましょう。こ
の段階はまだ不特定多数の市民が対象ではありません。自発的に動く仲間がふえるほ
ど、運動はひろがります。メッセージを受けとる市民を「ひとり」とすると、メッ
セージを発する「ひとりの仲間」は「千人力」のはたらきをします。運動を立ちあげ
るのは、ある程度の仲間があつまってからのほうがよいでしょう。すでに動きだして
いる運動に途中から加わるより、最初から加わってつくりあげていくほうが参加意識
が高まります。
 その時期を判断し、運動の作戦を立てるのは、候補者と核になる人たちです。その
ひとまわり大きいネットワークが運動の仲間。「みんないっしょに平等に」がよいと
考える人がいますが、選挙にかける思いの強さは人それぞれ。選挙の情報は平等に均
一にひろがるわけではありません。
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9-3 集会で仲間をふやそう

 口コミである程度の仲間がひろがったら、カオあわせの集会を開きましょう。
 このとき、市民型選挙の原則や方針を共通認識としておくとよいと思います。候補
者にはじめて会う人もいるでしょうから、候補者の思いをしっかりと伝えることが大
切です。投票日まで仲間としてやっていくことになる人たちですから、参加者にも自
由に思いを語ってもらいましょう。ここで出た願いや意見は政策としてかたちになる
ことが多いので、記録をキチンととること。運動に参加するかどうか決めずに誘われ
てきてる人もいるでしょうから、集会のシカケ人は、できるだけ前向きな話題を提供
しましょう。仲間が数人しかいないなら、集会というより会合でもいいのです。
 この後、告示日まで、積極的にミニ集会を組んでいきましょう。集会に大切なの
は、あつまった人の数ではありません。ひとりでも仲間がふえれば大きなチカラにな
ります。だから、候補者を自宅に招いて友人と話を聞きたい、と頼まれたらどこにで
もでかけましょう。候補者は、事務仕事をするよりは、まちに出てヒトに会うことを
重点に。候補者はひとりしかいないわけですし、市民は候補者に会って話したいもの
です。ミニ集会をかさねて、候補者に共感し、自発的に動いてくれる支持者がふえれ
ば、運動は確実にひろがります。この人を応援したいと決めた人は、候補者が休んで
いるときも寝ているときも、まちを走りまわってくれます。
 市民型選挙は、一票ずつを積みあげるたし算の選挙であると同時に、支持者が自発
的にひろげるかけ算の選挙でもあるのです。
 個人と個人が自発的に相乗的に動くとき、ヒトの動きはうねりとなって、新たな風
を起こします。おなじ立場の市民は、この女たちの変化の風を、きっとまちのどこか
で感じとるでしょう。
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9-4 事務局体制をどうつくるか?

 市民型選挙の活動は、スタートから投票日まで、情報を収集し、話しあいをかさ
ね、目標と作戦を立て、それを確実に実践し、結果を見て、つぎの行動に反映してい
くというプロセスをたどります。これは政策をつくるプロセスにきわめて似ていま
す。つまり「問いを立て、計画立案し、具体的な政策を策定し、実践し、評価する」
という、おなじプロセスをたどるのです。市民型選挙をやっていくと候補者と仲間
は、選挙という現場で、このプロセスを実践的に学び、確実にきたえられます。政策
まで仲間でつくるわけですから、議員に必須の政策立案能力もつくというわけです。
 この市民型選挙をになうには、運動のカナメとなる事務局体制が必要になります。
事務局も「やりたい人がやる」が基本です。
 当選という目標に向けてやるということが大前提で、情報を収集し、具体的な運動
を組みたて、方向性を出す、行動方針を決めるということが、事務局の最大の役割で
す。同時に、仲間たちに情報を発信し、連絡調整することも大切な仕事です。
 事務局体制は、候補者と核になる人を中心に、思いの強い人で、気心のしれた仲間
でつくるとうまくいきます。事務局は、運動がすすむとほとんど毎日あつまって話し
あいをすることになるので、時間の余裕がある人がよいでしょう。人数は4~5人か
ら多くても7~8人。事務局は、方針を決めるときにゲキ論になることがあります
し、選挙には作戦上、外に出さないほうがよい情報もありますから。
 事務局メンバーが決まったら、候補者はその人たちの家にごあいさつに行くといい
でしょう。事務局になる人は候補者と同じくらいの時間を選挙にさくことになるの
で、先制して、夫や家族に候補者みずから了解を取っておくのです。
 わたしは選挙のとき、中心メンバーの家を「今後○○さんにお世話になります。ご
家族にはご迷惑をおかけすることになると思いますが、よろしくお願いします」と一
軒ずつ訪問しました。「ワザワザ来てもらわなくても」と言われましたが、その後、
彼女たちが家をあけやすくなったのは言うまでもありません。
 「候補者がアタマをさげる」ことも、効果的なひとつの作戦になります。 
-----------------------------------------------------------------------

とりあえず、今回はここまで。
10章以降を読みたい人は、どうぞ本をお読みください。

話は変わりますが、
奈良のホテルは素泊まりだったので、大宮駅近くを散策。
ホテルで教えてもらった居酒屋で夕食。
手作りの安くておいしい料理でした。
  

ほろ酔い気分で、帰り道の公園の夜桜見物。
川沿いの八重桜も見事だったのですが、暗くて写せませんでした。
  

昨日の福井県敦賀市。
選管が各候補者に「きれいな選挙を推進しましょう」という
  
看板を配っているとかで感心しました

明日は、早朝から長野県です。

余裕があったら、撮りためたお花の記事をアップします。
この半月ほどのお花が、ドンドン賞味期限切れになっていきます(悲)。

ではまた。

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第8章 公選法をどう使いたおすか?/『市民派議員になるための本』

2007-04-16 06:47:32 | 選挙関連
今日は、
『市民派議員になるための本 立候補から再選まで』(学陽書房)
第8章 「公選法をどう使いたおすか?」。

候補者は、告示日の前と後では、できること・できないことが
逆転するので、公選法を理解することは大切。

だけど、必要以上に怖がると、自由な選挙ができない。
拡大連座制強化の法制化のとき、
「有権者の自由な選挙を妨げないように」という付帯決議もある。

候補者も有権者も、選挙運動期間中(告示日から投票日前日まで)は、
個人から個人への「話し言葉による選挙運動」は自由にできるので、
「○○さんを議員に」「○子さんに投票してね」という
電話は口コミでどんどん広げてほしい。

 ------------------------------------------------------------
『市民派議員になるための本』(寺町みどり著/上野千鶴子プロデュース/学陽書房)
第8章 公選法をどう使いたおすか?
 

8‐1 公職選挙法とはなにか?

 「選挙」に適用される法律はただひとつ、公職選挙法(公選法)です。
 自治体(議員)選挙から、国政選挙まで、全国のどの選挙にも共通です。公選法は選挙期間だけでなく「政治家」に対して日常的に適用されますので注意してください。「政治家」とは「候補者になろうとするもの=候補者等」で、現職議員も、落選中の候補者も含まれます。
 「公職選挙法」は「だれもが平等に立候補し、かつ公平な選挙運動ができるように定めたもの」だそうですが、禁止事項が多いわりには、アミの目が粗いザル法です。
解釈と運用に幅があり小魚も大魚もとりにがす「法は法でも悪法」です。
 公選法は、違法な「選挙運動」を取り締まるものです。
 「選挙運動」とは、選挙期間中に許される、①特定の選挙において、②特定の候補者を当選させるために、③選挙人にはたらきかける行為です。これを「選挙の3要素」といいます。この選挙運動は、逆に告示日以前はいっさい禁止されています。これを「事前運動の禁止」といいます。
 事前運動とは、「立候補の届け出前の選挙運動のこと」です。つまり「①いつ、どの選挙に、②だれが立候補し、③投票をお願いすること、の3つを選挙の本番以外でしてはいけません」ということです。カンタンにいうと、「いつ、どこで、だれが、どの選挙に出るかを言っていけないし、投票依頼をしていけない」ということです。
 公選法は禁止の多い複雑な法律だと思われていますが、ようするに、文書でも、話し言葉でも、この3つをしなければよい、と覚えてください。
 公選法は罰則がきびしいので候補者にこわがられています。でも公選法をチャンと理解すれば、だいじょうぶ。公選法は、国の法律なので全国共通です。法律は公平に適用されますので、どこかで使えたノウハウやスキルは、全国どこでもマネできます。もしもどこかのまちで使えないとすれば、そのまちの選挙管理委員会(選管)やケイサツの解釈と運用がまちがっているのです。

《法律条文》
・〔一般選挙、長の任期満了に因る選挙及び設置選挙〕 公職選挙法第33条
-----------------------------------------------------------------------
8‐2 政治活動とはなにか? 

 「政治活動」とは、「政党、その他の政治団体が行う宣伝活動や、個人の講演会」のことです。選挙の告示日までにできる政治にかかわる運動が「政治活動」です。
 「政治団体の届け」をすれば、カンパをあつめたり、カンバンを立てたりできます。「政治団体の届け」は、選挙と候補者を特定することが届け出の要件になっていますので、役所に文書で届け出た時点で立候補予定者とみなされます。
 市民型選挙に不可欠の、リーフレットやニュースなどの政策を書いた文書の作成や配布は、この「政治活動」にあたります。文書を作成するときは「選挙の3要素」を書かないように、記載内容をじゅうぶんチェックします。文書は「うごかぬ証拠」となるので、公選法に違反する文書が市民に配布されると摘発されることもあります。
 市民型選挙は「名前と政策」をメッセージとして届け、投票してもらうので、当選するためには、合法的に名前を覚えてもらうことが必要です。当選を意図して立候補予定者の名前を強調する「売名行為」ととられないようなリーフレットをつくりましょう。
 支持者をひろげるときは、公選法の「個別訪問の禁止」に抵触しないように注意します。戸別訪問とは、「不特定多数の有権者宅を、無差別に連続に訪問して、投票の依頼をおこなうこと」です。政治活動の賛同者をふやすために、3要素に抵触しないようにリーフレットを配ることは禁止されていないのですから、公選法は一般的には理解しにくい法律です。この本ではここまでしか書けませんが、公選法に抵触しない(法のウラをかく)マル秘のテクニックもあります。
 また候補者となろうするもの、または公職にあるもの(長・議員)は、選挙区での年賀状、見舞状、これに類するあいさつ状は、いっさい禁止されています。これも証拠が残りますので、立候補しようと思ったら、出さないことが最善です。

《法律条文》
・〔戸別訪問〕 公職選挙法第138条
・〔あいさつ状の禁止〕 公職選挙法第147条の二

《用語解説》
・政治活動とは→政党その他の政治団体が、「政治上の主義・主張を同じくするものを組織化して綱領政策を決定し、これを国民の間に普及宣伝し国民の指示を求め、選挙に当たって多数の議席を獲得して自己の政策の実現を図る」ことです。
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8‐3 どこまで許されるか? 

 政治家には、「政治活動」は許されていますが、選挙の「事前運動」は禁止されています。コトバのちがいだけですが、合法・違法の決定的なちがいとなりますので、厳密に区別して使うようにしましょう。
 一般的な「政治活動」は、政治団体へのお誘い、政治活動への理解を深めるための文書の配布や、集会を開くことなどができます。
 議員なら、議会だよりの配布も政治活動です。一般的に、現職議員のほうがひろく許容されます。なぜなら4年間政治活動をしている実績、告示日直前までが政治活動と解釈され、選挙の事前運動とみなされないからです。議員が選挙前に名刺を配って歩くことは「売名行為」とみなされますので注意してください。
 ホンバンの「選挙」のための「立候補の準備行為」(11章)は許されています。選挙カーやポスターや選挙はがきは、事前に準備しないとまにあわないからです。
 候補者になりたい人が、自分に対する支持状況を調査する「瀬踏み(せぶみ)行為」もOKです。これは「わたし出たいんだけどどう思う?」ってあちこち聞いてまわることです。
 刑罰が課されるおもな選挙犯罪には、「買収罪」「おとり罪」「選挙の自由妨害罪等」「虚偽事項公表罪」「文書図画の制限違反罪」などがあります。このうち市民派候補が注意をしなければならないのは、選挙期間中だけはリーフレットやニュースなどの「文書図画(この場合“ずか”ではなく“とが”と読みます。ご存じでしたか?)」が配れないということです。
 選挙本番での、言論(はなしことば)による選挙運動は、ほんらい自由にできるもので制限をしないタテマエとされています。なぜなら、人物、政策を有権者によく知らせることが選挙運動のほんらいの目的だからです。コトバによるもので、まったく禁止されているのは「戸別訪問」。一定の制限のもとにできるのが、「個人演説会」「街頭演説」「連呼(れんこ)行為」。自由にできるものは「電話利用」と「幕間(まくあい)演説」であることを覚えておきましょう。
 インターネットなどのニューメディアを利用しての政治活動は、現行の公選法の想定外ですが、告示前に表示したものについては、告示中に手を加えなければ、現時点では黙認されています。

《法律条文》
・〔選挙期日後のあいさつ行為の制限〕 公職選挙法第178条
・刑罰が課される選挙犯罪~〔買収及び利益誘導罪〕同法221条、222条、223条、〔おとり罪〕同法224条の二、〔候補者の選定に関する罪〕同法224条の三、〔選挙の自由妨害罪〕同法225条、226条、〔投票の秘密侵害罪〕同法227条、〔投票干渉罪〕同法228条、〔虚偽事項の公表罪〕同法235条、〔事前運動、教育者の地位利用、戸別訪問等の制限違反〕同法239条、〔選挙運動に関する各種制限違反、その一〕(文書図画の制限違反罪)同法243条
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8‐4 選挙違反はしない 

 どんな表現で有権者にメッセージを伝えても、8-1の「事前運動の禁止」に抵触しなければ選挙違反にはなりません。公選法をむやみにこわがることはありません。
 市民派候補は、おカネをかけないキレイな運動をウリモノにしているので、不正をするなんて、だれも思っていません。選管にしてもケイサツにしてもおなじです。ケイサツが摘発するのはほとんどが「買収行為」です。
 自治体の選管は、従来型の選挙しか知りませんし、やってよいことといけないことをチャンと理解していない場合が多いので、公選法の解釈(できること、できないこと)を選管に問いあわせるのは時間のムダ。聞けばほとんどダメと言います。選管は事前の行為を注意するところで、ケイサツはやった行為の違法を判断するところ。政党系候補者は、公選法違反スレスレという文書でも、警告覚悟で平気で配っています。ケイサツのほうが選挙妨害といわれるのをビビって動きません。
 このように文書はかなりキワドイこともできますが、公選法違反をあえてする必要はありません。ガケから落ちないところまでちゃんと知っていれば、公選法の範囲内で、じゅうぶん政治活動や選挙運動ができます。「わたしたちキレイな手づくり選挙をすすめています」と言いながら、できること、思いつくことを、ノビノビたのしくやりましょう。

《法律条文》
・〔選挙事務の管理〕 公職選挙法第5条
・〔選挙管理委員会の設置及び組織〕 地方自治法第181条
・〔職務権限〕 地方自治法第186条
・〔選挙の自由妨害罪〕 公職選挙法第225条
・〔職務濫用による選挙の自由妨害罪〕 公職選挙法第226条
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詳しいことは、本には書いてないけど、
要するに公選法は、「意図するところ」を問題にする法律、だってこと。
つまり、やった行為の目的はなにか。

ということで、「特定の候補者の当選を目的にした脱法行為」
には厳しい制限があり、制限は候補者との距離に反比例する。

候補者(選挙事務所)>確認団体>支持者>一般の有権者。

つまり、候補者との関係が近いほど、強い制限を受ける、ってこと。
特定の候補者と関係がない一般の人が、公選法をむやみに恐れることはない。

わたしがなぜ選挙期間中に、こんなもろ選挙の記事が書けるかというと、
「特定の候補者の当選を意図していないから」(笑)。

「インターネットを使っての選挙はどこまで許されるのか」、
についても書きたいのだけど、出先なのでここまで。

今日はこれから京都府の候補者のところへ行き、
午後は、福井県の敦賀に向かう予定。


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奈良公園と鹿たち/告示日の夕ぐれ

2007-04-15 20:16:57 | 選挙関連
朝一で家を出て、愛知県の無党派・市民派候補の激励に行き、
ちょっとだけアドバイスして、お昼までいて東名阪で西へ向かった。



高速までの信号待ちで車が揺れていたので、
「また車がへんになった??」って話していたら、
蟹江インター付近で、「四日市・亀山間、地震で通行止め』の電光表示。
あわててNHKTVを聞いたら、なんとつい30分前に、
わたしたちが行くつもりの亀山で震度5強の地震があったとのこと。

明日は京都、今日のとまりは奈良なので、亀山から名阪国道を抜ける予定だった。

きゅうきょ引き返して、名神高速経由で一路奈良へ。
せっかく奈良へ来たのだからと、ホテルにチェックイン前になら公園へ。



予想はしていたのだけど、大仏付近は景色が見えないほどのすごい人で、
春日山や大仏などの観光地はパスして一番奥まで車でドライブ。
桜は散っていたけれど、新緑が美しくて、待望の鹿にもあえた。

  

  

  

宿泊は、温泉施設つきの奈良ロイヤルホテル。
まずは温泉に入ってひとやすみ。





窓から見える夕日がきれいだった。


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『市民派議員になるための本』一挙公開/第7章いままでの仲間や地域とどうかかわるか?

2007-04-15 07:11:40 | 市民運動/市民自治/政治
今日はいよいよ統一選後半戦告示日。
週の前半は、選挙講座に参加した「む・しネット」会員の選挙を
激励にまわる予定です。

『市民派議員になるための本 立候補から再選まで』(学陽書房)
第一部『勝てる選挙」を告示日までに紹介するつもりでしたが
都知事選で途中下車したために、開店休業してしまいました。

本番編までは間に合いそうにもありませんが、とりあえず遅れを取り戻すために、
前回の6章の続きから「第8章 公選法をどう使いたおすか? 」まで、
1章ずつ、駆け足で紹介します。

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『市民派議員になるための本』(寺町みどり著/上野千鶴子プロデュース/学陽書房)
6‐3 親(自分の親/夫の親)との関係をどうするか?


 同居の親がいる場合は、夫の親でも自分の親でも、かなり生活に影響を及ぼすのでキチンと向きあって話しましょう。でも世代のちがいは、価値観のちがいでもあることが多いので、つよく反対されたらムリに説得しようとしないことです。
 これは、説得をやめるということではなく、なにがなんでも親を説得してからしか動けないという考えをちょっとヨコにおくということです。「反対したらやめさせられる」「言うことを聞かせられる」と親が思っている現実の関係を見なおすチャンスと割りきって、少しいままでの関係よりキョリをおいてみてはいかがでしょう。状況が変われば関係も変わってきます。仲間や夫やご近所が、あなたを立候補予定者と認めていることがわかれば、あきらめるでしょう。
 同居していない親の場合は、立候補を知らせるだけでよいでしょう。いずれも「決心してから伝える」が基本です。立候補する前に「親に相談して決める」という関係だとしたら、親子の関係性にベツの問題があるのではないでしょうか。
 親は、選挙がはじまったら、ほっとかないものですが、ほっといてもらうほうがよい場合もあります。立候補することを話したら大賛成で、なにからなにまで口だしされて困ったというケースもあります。そのほうがよほどメンドウです。親も支持者のひとりとして割りきり、市民型選挙のルールを話して応援してもらいましょう。親の世代の人間関係は思いのほかひろいので、動いてもらえればありがたいものです。
 使える資源は親でも使う、が市民型選挙の基本です。
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6‐4 親族との関係をどうするか?

 市民型選挙は、従来型の地縁血縁選挙ではありませんので、立候補の決心を話しにいくかどうかも含めて作戦を立てましょう。 まだ立候補表明をしないつもりなら、なにも話さないほうがよいかもしれません。
口さがない親族から、ウワサはドンドンひろがります。親族は基本的に他人と割りきって、市民とおなじ対応をするのがブナンです。選挙事務所に毎日やってきて、候補者の欠点や、失敗話などバクロされて困ったというケースもあります。信頼している身近な親族は、親とおなじ対応でいいでしょう。
 候補者と、それぞれの人とのキョリをいちど整理しておくとよいのですが、市民型選挙の場合は、いちばん大切にする人は運動をになう仲間たちです。夫も仲間と考えられれば入れてあげましょう。つぎは活動に共感してくれてなにかかかわりたいと考えている市民。その人たちから、ヒトからヒトへ、運動がひろがっていきます。
 たとえ血縁者であってもここにはいらなければ、他人と割りきって、一線を画しましょう。夫でも、親でも、親戚でも、この関係をこえて運動に介入してくると、仲間たちはフユカイな思いをします。候補者が血縁関係を重視すると、市民型選挙の趣旨に反するわけですから、仲間に不信感が生まれます。候補者や仲間はだれかに指示命令されたり、コントロールされる存在ではありません。
 この心配がある人に対しては、はやいうちに候補者自身が、市民型選挙とはなにかを、相手にキッパリと伝えることが必要です。
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6‐5 選挙でくらしはどう変わるか?

 選挙にかかわると、予想以上にくらしは大きく変わります。生活が変われば、当然いままでの夫婦や家族との人間関係も、大きく変わります。
 候補者が、夫を説得するために「家事の手ヌキをしません」と口約束して立候補しても、家事をいままで通りできる可能性はほとんどありません。じっさいに動きだすまでは見えてこなかった変化が見えはじめると、「こんなハズじゃなかった」と夫は言うかもしれません。でも現実に、妻は毎日、仲間たちとリーフレットを配りに出かけて家にいないわけですから、なんとか対応すしかありません。子どもたちも、いままでのように、いたれりつくせりの世話をしてもらえないことにスグに気づくでしょう。
 選挙は当選をめざしますので、候補者は投票日まで、この運動に没頭することになります。当選すればしたで議員としてはたらくわけですから、きっと生活はもとどおりにはならないでしょう。決心して動いている候補者は、どんなことが起きても対応する覚悟ができているのですが、家族やまわりはいやおうなく、この動きに巻きこまれます。
 もとに戻したいと思っても、家族が選挙に出れば、選挙というものが、いかに多くの人がかかわる大きなエネルギーであるかということを、身近にいる人は感じざるをえません。候補者はだれから見ても遊んでいるわけではありません。いままで知らなかった前むきな候補者の姿は、家族に大きな影響を与えます。
 生活や人間関係が変わるのは、候補者だけではありません。仲間たちもそれぞれ、選挙にかかわる決心をし、夫や子どもを説得し、運動にかかわります。
 市民型選挙はくらしを変え、家族との関係を変え、ヒトとヒトとの関係を変えます。選挙の前むきなエネルギーは、前むきな影響をまわりに与えます。この影響でくらしも関係もたぶんよいほうに変わるでしょう。いままで変えようとしても変わらなかった夫は家事を少しはするようになり、子どもはひとまわり成長し、子バナレ親バナレもすすみます。 
 だから選挙は「出たもの勝ち」です。
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『市民派議員になるための本』(寺町みどり著/上野千鶴子プロデュース/学陽書房)
第7章 これまでの仲間や地域とどうかかわるか?


7‐1 候補者になったら周囲はどう変わるか?

 だれかが立候補するというウワサがまちに出まわりはじめると、その立候補予定者へのまちの人たちの対応は、ガラリと変わります。いつものように役所へ行くと、手のひらを返したように親切な対応をされるかもしれません。なんといっても数カ月後には議員になって自分に権力をふるうかもしれない人ですから、当選して役所に来たときにイジワルされたくないのでしょう。タダの市民のときにはイジワルしていたのに、権力関係が逆転したのです。役所の一般職員の議員に対する見方は、こんなもんです。
 立候補をやめさせたい人たちは、アノ手コノ手であらぬウワサを流し、圧力をかけることもあります。このことは12-8「ネガティブキャンペーンが起こったら」の項目であらためて取りあげます。
 いままで「気が強い、ハッキリものを言うヘンな人」だと思われていたのが、「ヤッパリ議員になる人はちがうね」と評価があがることもあります。こういう反応をする人が意外に多いのにおどろきます。タダの市民なら目立つのは許せないけれど、議員なら自分の意見をハッキリ言う人がよいという、市民の期待があるのでしょう。候補者にことさらに近づいてくる人もいます。きっと当選したときに、利益誘導してほしいのでしょう。
 本人が「わたしはなにも変わらないわ」と思っていても、周囲の見方が変わるということは、立候補を予定した時点で、すでに“タダの人”ではなくなるということです。「議員は権力者」であることを周囲の反応は端的にあらわしています。タダの人ではなくなった立候補予定者の言動は注目されます。候補者自身もこのことを自覚して、運動を組みたてることが大切です。
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7‐2 仲間はどう反応するか?

 あなたが選挙に立候補する意志があると聞いた友人の反応は、さまざまです。
 政治を変えたいと思っていた人は大賛成で、今後もいっしょにやろうと言ってくれるでしょう。こういう人には積極的にこれからの政治活動をつくる核になってもらいましょう。 市民運動をずっといっしょにやってきた人でも、政治ギライの人はいます。その人にとっては、あなたの立候補はウラギリと感じるかもしれません。「選挙に出たくてわたしたちを利用したのね」と言って去っていく人もいます。こういう人たちをムリに引きとめようとしないことです。だれにでも新たな運動に参加するかどうかの、選択の自由はあります。決定的に関係がこじれなければ、たのしい市民型選挙を遠まきに見ていて、また参加してくれるかもしれません。
 「イイじゃないの」と言いながら、ホントは自分が出たかったのに、わたしのほうがずっとすぐれているのに、と思う人もいます。この手の人がいちばんやっかいで、さきにいって運動全体のブレーキになることがあります。候補者が仲間のだれから見ても文句なしにリーダーシップがあり、信頼されている場合は起きにくいのですが、ドングリの背くらべの場合に起きやすいようです。ようするにシットが原因なのですが、運動からはなれるわけでもなく、さりげなく立候補予定者のネガティブな情報を仲間に流したり、ホメゴロシをしたりします。本人は無自覚にやっている場合が多いので、この関係に気づいた場合は、相手にあなたの感じていることを率直に話して「運動の足をひっぱらないでほしい」と伝えることが大切です。スグに言えない場合は、すくなくとも運動の中心メンバーに入れないようにしましょう。
 いままでの仲間をひとりも落とさず選挙をやりたいと思わないこと、人それぞれだと覚悟して、相手の意思を尊重することが大切です。
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7‐3 仲間とどうつきあうか?

 いままでの市民運動と、政治活動や選挙運動は、ベツものと分けて考え、いっしょにやってきた仲間や友人にもそのことを伝えましょう。その意味でも、政治活動をすることを明確にしたネットワークを立ちあげるのがよいでしょう。のちに政治団体届けをすることも考慮し、「○○と◇◇市を考えるネットワーク」のような、候補者の名前を入れ、政治団体であることがわかるようなネーミングを考えてみてください。
 政治活動のスタートの時点で、あつまった仲間で4-2の「行動3原則」を合意しておくと、さきの運動がしやすくなります。運動をすすめていくと仲間同士でもなんらかの対立はかならずあります。選挙は市民運動よりかかわりが深いので、それぞれのやりかたの好みや、思いのちがいが鮮明になります。市民運動をいっしょにやってきても、ホンネで話したこともない仲間もあります。このとき、ホンネでぶつかりあうことを避けても、さきにいっておなじ問題がもっと大きいカタチで噴出します。
「気づいたときに話しあう」が原則です。「やりたい人がやる」は問題ないのですが、「やりたくない人がやりたい人の足をひっぱる」ことが往々にしてあります。そのことを問題点と自覚して話しあう場が必要でしょう。このとき、立候補予定者は、自分もこれだけガンバッテいるのだから相手も、と思わないこと。やりたくてもできない事情があって、結果的にさきに行く人たちの足をひっぱることもあります。
 走るのがはやい人も、ゆっくり歩く人も、どの人も気持ちよく参加できるように配慮するのは、やはり候補者の役目です。たったひとりで選挙に出る決心したことを思いだせば、仲間は来てくれるだけでありがたいものです。選挙は「みんないっしょ」ではありません。それぞれちがう役割を自発的ににない、どの人がいなくても運動はありえなかったと、当選したときに気づくでしょう。候補者はやはり候補者で、タダの市民とおなじではありません。候補者がケンキョであること、ひとりひとりに感謝のきもちを持ち、「ありがとう」とねぎらいの言葉をこまめにかけることが候補者への信頼と求心力になります。
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7‐4 地域とはキョリをおく

 99年の「候補者アンケート」の回答で、「立候補する際の障害」で「家族」とならんで多かったのが「地域」です。地域のなにが障害になるのでしょうか。
 ひとつは、地域にすでに現職議員がいる場合です。「地域からの支援く、町内会役員(男)がぜんぶ現職議員を応援するなか、地道な草の根の後援会会員を少人数あつめ、そのなかでボランティアでたたかった」。
 この回答が地域型選挙のすべてを語っています。
 地域(自治会、町内会)は地区の代表を議会に送りだし、自分の地区の道路改良などの利益誘導を期待します。この地域代表議員は、まち全体のためにはたらくことや、議会で発言することを期待されていません。そんなヒマがあるなら、ヨソの地区より少しでも多くワガ地区に予算を取ってきてほしという利害がむきだしです。そんななかで、市民型選挙をしようとしても、妨害されるか、地域を分裂させるウラギリものと白い目で見られるかのどちらかです。
 現職議員がいない場合もおなじようなものです。地区の有力者たちは議員が欲しいので、「女だけどいないよりはマシ」と思って、応援したいと言ってくる場合があります。なにもしなくても支持者がふえるわけですから、この申し出は魅力的です。でも地域と仲よくしたいと思って応援を受けいれれば、多かれ少なかれ当選したら利益誘導するように言われます。応援してやったんだから、その分のモトは取るという従来型の選挙の発想です。市民型選挙で出た無党派・市民派議員は、この発想自体を根本から否定するわけですから、とうてい両立するわけがありません。それに地域ぐるみ選挙は、公選法に反します。
 地区の道路改良が、議員がいないために他地区より遅れているのが事実ならそれが問題なのです。自分の地区の利益誘導ではなく「議員の利益誘導をやめさせ、税金を公平に使います」という政策を立てればよいのです。
 もちろん、地域の仲間も運動に参加しやすくするためには、ことさらに地域と対立することは避けたほうがよいでしょう。作戦として割りきって、自治会長のところに「市民型選挙をするので地区の推薦は遠慮しますが、個人的な応援は歓迎します」と(立候補の)ごあいさつをかねて訪問するのがおススメです。地区を無視してすすめるよりは、好感を持たれます。ついでに地域の自治会員への「選挙の際にはご迷惑をおかけします」というごあいさつに全世帯をまわるのもよいでしょう。
 いずれにせよ議員活動を考えても、「地域とは距離をおく」のがブナンです。
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明日は選挙には不可欠な「第8章 公選法をどう使いたおすか?」
を掲載する予定。

では、いってまいります。

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私流せんきょ心得(上・中・下)/市民派女性議員を増やそう!

2007-04-14 14:38:17 | 選挙関連
明日は、統一自治体選挙後半戦の告示日。
4年前の統一自治体選挙の半年前に、
『市民派議員になるための本 立候補から再選まで』(学陽書房)を書いてから、
地方自治や選挙についての発言を求められることが増えました。

以下のコラムは、4年前の4月15日から3日間、朝日新聞に連載したもの。
辛口でけっこう評判になった(物議もかもした・笑)記事です。
先日(下)を載せたら、全部読みたいとのリクエストがありましたので
あらためて紹介します。

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私流せんきょ心得(上)     「無党派」候補増えたが・・・      
                         寺町みどり
 

 4年に一度の選挙の春がやってきました。今回は4年前と様変わりしました。有権者の政党離れに合わせて、一気に無党派候補が増え、何がなんだかよく分かりません。
 「無党派」とは、読んで字のごとく「党派性」が「無い」ということ。私の考える無党派候補とは、選挙でも議会でも特定の政党や既存の利益団体とのつながりや利害関係がない人です。でも巷(ちまた)ではもっと拡大解釈して使われています。
 選挙のとき、特定の政党の公認を受けない候補者はすべて、新聞に「無所属」とかかれます。四角い囲みは、政党の「推薦」や「支持」を表します。まずこういう人は政党の応援を受けているので無所属であっても、無党派とはいえないでしょう。
 無党派もいろいろで大きく分けると四つに分かれます。
(1)「選挙だけ無党派」は、最近まで政党に入っていたけれど、それを隠して立候補する人です。無党派と信じて投票しても、当選後は政党に舞い戻る可能性が高いのです。
(2)「保守系無所属」の人は、確かに政党の公認は受けていませんが、政党や利益団体、地元自治体などとのつながりが深いものです。応援してくれた支持者のために働くことになるでしょう。
(3)自称「無党派」の人もいます。無党派と名乗ればよいのですから、これは簡単になれます。でも政策も議員になってやりたいこともない人は、議員になりたいだけの人でしょう。
(4)本当の「無党派」の人は、当選しても政党や団体に所属せず、フリーハンドで働く議員になる人です。
 これらの違いをどうして見分けるのか?
 次回は候補氏のメッセージを読み取るコツを種明かししましょう。

寺町みどり
52年、岐阜県大垣市生まれ。91~95年高富町議。
自らの経験元に執筆した『市民派議員になるための本』(学陽書房)が評判になっている。
(2003.4.15 朝日新聞)

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 私流せんきょ心得(中)      候補者を見分けるには 
 
 候補者の考えは、告示前ならリーフレットで、告示後は選挙公報やポスター、選挙はがきで知ることができます。選挙カーからの連呼や演説でもメッセージを聞き比べてみましょう。
 候補者を知るには、まず「政策」。実現可能で具体的かどうかが大切です。政策が無ければリーフレットも作れないし、街頭演説もできません。議会で一般質問もできないでしょう。だから、政策を明らかにしない候補者は論外です。
 でも、地縁血縁型選挙をする候補者は政策を必要としません。地元の利益さえ訴えれば、支持を得られるからです。「地域ぐるみ選挙」になると、有権者個人の自由な意思を制限することになり、問題があります。
 政党所属の候補者は、党議拘束を受けますから政党の政策などが重要な判断基準になります。2期目以上の候補者なら、選挙で言っていることより、今までやってきたことを知るほうが、より正確に判断できます。
 政策と同じくらい大切なのがスタンス。4年間何を足場にするのかということです。市民の視点で、市民のために働く人であるかがポイントです。利益誘導や口利きを優先する候補者は、「投票してくれた人のために働きます」というメッセージを発しています。
 また、演説もしないで「○○です」と名前だけを連呼している選挙カーや、それに候補者が乗っていない場合は、有権者にメッセージを伝える努力を放棄しているのではないでしょうか。「無党派」「市民派」をかたるだけの人も許せません。
 候補者に、最低限必要な資質は、正直で誠実であることです。あなた自身の受信能力で見極めましょう。                  (寺町みどり)
(2003.4.16 朝日新聞)
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私流せんきょ心得(下)     希望のまち描く第一歩 
 
 議員や首長は「特別職の公務員」。市民のために働き、「住民の福祉を増進させる」ことは当然の責務です。今までこの責務が果たされなかったからこそ、有権者の政治不信を招いたのです。
 選挙は、有権者と候補者の「契約の場」。候補者は選挙で当選したら、市議なら年750~1500万円、町議なら約500万円の報酬を4年間、税金から受け取ります。だから、議員はあなた自身の意思で慎重に選びましょう。
 たとえば高価な買い物をしたとき、誇大広告や虚偽表示の商品なら交換や中途解約ができますが、議員や首長は、いねむりばかりしている人でも「返品」はできません。
 まちの条例や政策、税金の使い方を決める議員は、有権者の一票一票の積み重ねで選ばれます。その一票は、有権者自身のもの。組織や自治会が割り当てをしたり、支援を強要することは「選挙の自由」を妨害することになります。
 まちの未来は、白地のキャンバスです。多くの人が希望の絵を描きたいと思って一票を投じれば、まちは人々の望む姿に変わります。でも多くの人が変える希望をおきらめれば、まちは正直に腐敗していくでしょう。
 「自治」とは「みずから自由意思で自由に行為を行うこと」。「自治体」とは、ものごとを決めるシステムのある地域社会のこと、そこで日々くらす人々の集団です。
 「みずから」とは、あなたのことであり、わたしのことです。「役所は自治体の事務所」にすぎません。あなたのまちを、あなたが望む姿に変えることができるのは、そこに住むあなた自身です。
 「わたしのまちのことはわたしが決める」。投票はその第一歩です。  
                              (寺町みどり)
(2003.4.17 朝日新聞)
--------------------------------------------------------------------

 
ところで、
わが家の源平花桃、最初は白なんだけど、不思議なことに
開くにつれて、木の全体の桃色が濃くなります。


おまけに。白花スイセンの変わり咲き3種。
  

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