みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

最新!57年以前生まれに免疫か/「弱毒性」ならではの対策/漢方で治る/新型インフルエンザ

2009-05-21 16:51:26 | 健康/くらし/薪ストーブetc
新型インフルエンザが首都圏にも広がったからか、
きょうマーサ(ジャスコ)に買い物に行ってみたら 
数日前にたくさんあった不織布マスクが、ひとつもない。

「一人当たり20-25枚備蓄しておくことなどが推奨」とのことだけど、
みなさん、すでに買いしめたのだろうか。
身近に歯医者さんに勤める関係者がいるのだけど、医療の現場でも品薄とのこと。
かくいうわたしは、呼吸器が弱いので、マスクをして外出することが多く、
以前はかなり目立っていたのだけど、いまは「ふつう」のひと。

マスクも当分の間の分は確保してある。
岐阜ではまだ確認されてないので、短時間のときは、洗って再利用している。
手洗い、うがい、マスク洗い・・・が、外から帰ったときの手順(笑)。

母が姉たちと、東京女子医大病院に手術一年目の診察に行っているので、
「人ごみではちゃんとマスクしてね」と送り出したのだけど、
年配の人には免疫があるらしい、という最新ニュースを見つけた。


 57年以前生まれに免疫か
2009年5月21日(木)10時54分配信 共同通信

 【ワシントン20日共同】米疾病対策センター(CDC)のジャーニガン・インフルエンザ部副部長は20日の記者会見で、57年より前に生まれた人の一部に、新型インフルエンザに対する免疫がある可能性を指摘した。さまざまな年齢層から採取した血液の分析で、57年より前の世代の血清から、新型インフルエンザのH1N1型ウイルスに対する免疫反応を示唆する結果が得られたという。


 わたしも来週、東京に行くけど「57年より前」なのでちょっとだけ安心かな。

若者に感染者が多いので、関係者に「マスクをつけたら」というのだけど、
「だいじょうぶだよ」というばかり。。
「わたし一人がうがい、手洗い、マスクをしても、関係者が感染すると困るのだけど・・・な」

とはいえ、
手洗いは、ハッピバースディの歌2回歌うくらいの時間をかけて丁寧に、
まずは手洗い、次にうがいの順番をまちがえないようにね。


新型インフル、感染者が高校生に集中するのはナゼ? 
2009年5月18日(月)17時0分配信 夕刊フジ

 兵庫、大阪の高校生を中心に感染者が一気に拡大した新型インフルエンザ。感染者が主に高校生に集中するのはなぜなのだろうか。
 米疾病対策センター(CDC)の調査によると、米国では642人の感染者のうち約60%が18歳以下だった。通常のインフルエンザでも感染を繰り返すうちに免疫がついていくことからCDCでは、「過去に類似のウイルスに感染したことなどで、高齢者は若者にない免疫を持っているのではないか。免疫のない若者は新型ウイルスに無防備なのかもしれない」と解説する。
 一方、国立感染症研究所感染症情報センターの岡部信彦氏は「医学的に感染しやすい体質を持っているというよりは、その年代の行動パターンを重視すべき」と指摘。高校生は、学校の教室で長時間の集団生活をし、スポーツの部活動などでは、ペットボトルの回し飲みをするなど接触する機会も少なくない。今回も高校のバレーボール部に所属している生徒を中心に感染が広がっており、学校間の交流試合も感染拡大の一因と考えられる。


新型インフル:解説 首都圏で確認…想定内、冷静な対応を
毎日新聞 2009年5月21日

 新型インフルエンザの感染者が検疫での発見例を除き、関西以外で初めて確認された。複数の専門家が国内で感染が拡大している可能性を指摘しており、新たに感染者が見つかるのは驚くべきことではない。新型インフルの多くは症状は軽い。事態を冷静に受け止めたい。
 今回感染確認されたのは、米ニューヨークを訪れた高校生2人。成田空港到着時に38度を超す熱があったが、いずれも検疫で簡易検査の結果は陰性だった。簡易検査の信用性は7~9割程度で遺伝子検査に比べて低く、今回のようなすり抜けも予想されていた。
 ニューヨークで新型への感染が広がっていることを考えると、当地で感染した可能性は高く、同行した生徒らの感染の有無と帰国後に接触した人の把握を急ぐ必要がある。
 高校生が渡航中に感染したとすれば、国内で人から人への感染が始まる前に発見されたと考えられ、そもそもの感染原因が不明で感染者が拡大し続けていている関西の状況とは異なる。
 新型インフルの多くは症状は軽いが、持病を持った人が感染した場合に重症化する恐れが指摘されている。感染拡大を防止することは、それらの人の命を守ることでもあり、個々人が感染を避ける努力が必要だ。
 今回感染が確認された東京都は渡航歴などの症例定義にかかわらず、インフルエンザ患者の新型への感染を調べる遺伝子検査を実施し始めている。行政も感染者の早期発見に向けた積極的な対応が求められる。【関東晋慈】
毎日新聞 2009年5月21日


前にも書きましたが、
週刊朝日にも「新型インフルエンザは漢方で治る」の記事が載っているそうです。
それも「麻黄湯(まおうとう)」は、タミフルより効果があるらしいのです。

 「新型インフルエンザは漢方で治る」説が浮上 
(週刊朝日 2009年05月22日号掲載) 2009年5月13日(水)配信

新型インフルエンザの感染者が入院した病院では警備員もマスク姿 [拡大]
ワクチンは間に合うのか、タミフルは足りるのか? 新型インフルエンザ上陸で不安が広がるなか、「漢方薬で治る」との説が浮上してきた。映画「レッドクリフ」の時代である3世紀の中国で生まれた「秘伝書」に、すでに処方が書かれているという。意外な組み合わせだが、東洋の知恵が救世主となるのだろうか。

「まあ、この表を見てください」
 横浜市立大医学部非常勤講師(漢方医学)の森由雄医師が示した臨床結果は、漢方の力を示していた。
 表は2007年11月から08年3月まで、森医師が診察したインフルエンザ患者のうち、「タミフル」で治療した13人と、「麻黄湯(まおうとう)」と呼ばれる漢方薬を与えた11人を比較したもの。高熱で来院した患者が36・9度以下の体温になるまでの時間を計測したところ、タミフルが平均25・38時間に対し、麻黄湯は14・09時間だった。
「これまでも大青竜湯(だいせいりゅうとう)などがタミフルと同等の効果があることが分かっていましたが、タミフルよりも効果がある漢方薬があることが分かったのです」
・・・・以下略・・・・・・


タミフルは医師の処方箋薬で備蓄しておくわけにはいかないので、
今度は「麻黄湯(まおうとう)」が売り切れるかも知れませんね。


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何はともあれ、新型インフルエンザの情報をきちんと知って、
自分が感染者になって他人にうつさないためにも、
過剰にならない程度の、対策は必要だと思う。

新型インフルエンザ、「弱毒性」ならではの対策とは
国内で二次感染が急拡大中
2009年5月18日

 新型インフルエンザの国内感染者数が、ここ数日で急拡大して100人近くに上っている。関西地方の学童・教師が中心だが、本日18日午前中には、銀行行員の感染も確認されている。
 これらここ数日の感染者がこれまでの日本国内の感染者と異なるのは、海外渡航歴が無く、どこから感染したのかわからない点。つまり追跡が困難なわけで、現在は関西圏にほぼ限られているここ数日の感染者だが、今後日本でも、通常の季節性インフルエンザ同様、感染が広い範囲に拡がる可能性がある。
 幸いなところ、今のところ、新型インフルエンザH1N1ウイルスは弱毒性であることが明らかになっている。ここでは、現在の情報を元に、弱毒性新型インフルエンザに対し、個人がどう対策すればいいか緊急にまとめるので、ぜひ参考にしてほしい。
緊急提言 「新型インフルエンザ」国内で二次感染が急拡大中!――「弱毒性インフルエンザ」ならではの「対策」とは
国内での蔓延が憂慮される「新型インフルエンザ」から自分と家族を守るには

増田建治 SAFETY JAPAN編集長
2009年 5月18日




■細野透:あなたの「エアコンと空気清浄機」は、「新型インフルエンザ対応」機種か?
2009年5月20日

「新型インフルエンザ」対応かどうかは、フィルターのメッシュでわかる
 梅雨や夏を控え、そろそろエアコン購入を検討している人も多いだろう。あなたの家庭や職場では、どんなタイプのエアコン、空気清浄機を使っているだろうか。それら空調機器が、新型インフルエンザに対応した機種でないと、もしものとき、「危なくて使えなくなる場合がある」ことを理解しておいてほしい。どうせなら、新型インフルエンザウイルスの驚異を少しでも低減させる効果のある機種のほうが、安心だ。
 まず確認しておきたいのは、機械の仕組みである。



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5.21(上野千鶴子×鴻上尚史)三省堂本店で対談/5.29原発をテーマにトーク(山秋真)

2009-05-20 09:30:51 | ジェンダー/上野千鶴子
明日21日夜、東京の三省堂書店神保町本店で、
上野千鶴子さんと鴻上尚史さんのトークイベントが開かれる。

テーマもおもしろそうだけど、この二人の組み合わせもおもしろそう。
予約制ではないみたいで、当日いって並べばOKとのことなので聞きたいのだけど、
来週また東京に行く予定が入っているのであきらめました。

ぜひお近くのひとに聞きにいってもらって、報告をブログに載せてほしいな。

 5月21日: 紀伊國屋書店出版部刊『戦後日本スタディーズ 第2巻 60・70年代』刊行記念 
上野千鶴子さん×鴻上尚史さん トークイベント


当事者としては学生運動を経験していないにもかかわらず、『ヘルメットをかぶった君に会いたい』『僕たちの好きだった革命』で60年代の学生運動を描き、「あの出来事を語ることがいま必要だという思いで作品を書いた。当時の熱気を現代の若者にぶつけてみたい」と語る鴻上尚史氏と、68年世代であり、自らを「裏切られた女社会主義者だった」と語る上野千鶴子氏が、60・70年代という「<社会運動>の時代」を現在から振り返った意味を問う、異色の対談。

【日時】
 2009年5月21日(木) 開場:18:30〜 開始:19:00〜
【会場】
 三省堂書店神保町本店 8階特設会場

※8階特設会場へは、正面入口(靖国通り)側エレベーターにてご来場ください。

参加ご希望のお客様先着100名様に整理券を配布しております。当日参加費として500円いただきます。尚、イベント後のサイン会はありません。

【お問い合わせ】
 三省堂書店神保町本店 4階  03-3233-3312 (代) 10:00〜20:00



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ところで、
5月15日発売の「週刊金曜日」に、山秋真さんが児童扶養手当をテーマにした記事、
「シングルパパもプレ・シングルママもほしい児童扶養手当」を書いてみえます。

最新号目次 


わたしの友人でもある山秋真さんは、『ためされた地方自治』(桂書房)の著者で、
この本で「やよりジャーナリスト賞」も受賞されました。

 『ためされた地方自治
原発の代理戦争にゆれた能登半島・珠洲市民の13年』
(山秋真/桂書房/2007)

「珠洲市民の《失われた時間》は、同時に、
闘って自治を手に入れる貴重なプロセスであった
 上野千鶴子 (東京大学大学院教授)」



◆「開発」に揺れる地域で、聞こえない声を聞く ◆
◆~女性・子ども・高齢者の視点から見た原発問題~◆


1993年、市長選の手伝いをきっかけにとびこんだ珠洲市で、原発計画をめぐって揺れる地域政治の実態を見たとき、「民主主義国・日本」のイメージは音を立てて崩れていった・・・。
 巨大な開発が人々にあたえる影響、草の根民主主義のうねりを、若い「外人」女性の立場から書き留めてきた山秋さんは、無視されがちな女性や子ども、老人たちの「声にならない声」に耳を澄まそうとしてきました。
 15年以上にわたる珠洲市との関わりをうかがいながら、社会の周辺に置かれた人々の視点から権力の構造を問うことの意味を考えたいと思います。

日 時:2009年5月29日(金)18:30~20:45
場 所:渋谷区女性センター・アイリス(全国婦人会館7階)
http://chizuz.com/map/map8934.html
参加費:800円(アジア女性資料センター会員は500円)
主 催:アジア女性資料センター
協 賛:高木仁三郎市民科学基金
    原子力資料情報室

◆講師:山秋真(やまあき・しん)
ライター。『ためされた地方自治―原発の代理戦争にゆれた能登半島・珠洲市民の13年』(桂書房)を2007年に上梓。平和と協同に関心をもつ女性ジャーナリストを対象とする「第13回平和・協同ジャーナリスト基金賞 荒井なみ子賞」を2007年に受賞。社会正義のためすぐれた活動を行う女性ジャーナリストに贈られる「やよりジャーナリスト賞」を2008年に受賞。

問い合わせ・お申し込みはアジア女性資料センターまで
TEL:03-3780-5245/ E-mail:ajwrc@ajwrc.org


山秋さんの話もぜひ聞きたいのだけど、東京からは28日に帰ってくるので、
こちらも一日違いで聞けそうもない(残念)。

2年前、『む・しの音通信』62号に、この本の書評を載せたので、紹介しますね。

『む・しの音通信』62号/『ためされた地方自治』(山秋真)
/公開講座「議会を変える!」 (2007.8.27)


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 新刊紹介『ためされた地方自治』
原発の代理戦争をせおい 自治を闘った人々
              新倉真理代


 能登半島の切っ先にある石川県珠洲市は、約四半世紀ものあいだ原発建設計画にゆれつづけた。住民たちは原発の賛否をめぐって対立し、とくに市長選挙では激しく争った。1993年の市長選に至っては票数があわず大混乱、裁判のすえ無効となっている。
 だがこうした対立は、地域社会の問題にみえながら、じつは地域社会固有の問題ではない。『ためされた地方自治:原発の代理戦争にゆれた能登半島・珠洲市民の13年』(桂書房)で、著者・山秋真はその対立を「原発の代理戦争」と呼ぶ。珠洲の原発問題は、地域社会にあらわれた現代日本の社会全体の問題という認識である。
 国策である原発をたてようとする珠洲市当局のもとで、「原発いらない」と住民たちが声をあげることは容易ではなかった。なにしろ、「お上」に異を唱えることがはばかられる土地柄。しかも「代理戦争」の地。なんとか勇気をふりしぼって声をあげても、目のまえの対立相手は真の相手ではない。擬似的な対立に人びとが疲弊していく一方で、真の相手はほとんど傷つかないのだ。著者は、買収などが横行する原発選挙や、水面下ですすんだ原発用地の先行取得事件などから、民主主義とはほど遠い原発立地の実態を浮き彫りにする。
 その実態にもがく人びとの苦悩を、1993年から約13年のあいだ珠洲へかよった著者は丹念に描きだす。それは代理戦争を押しつけられた珠洲住民の苦悩であり、知らぬ間に珠洲に代理戦争を押しつけてきた多数派のひとりである著者の苦悩であり、「原発いらない」と声をあげた珠洲市民を応援するため市外から駆けつけた人々を批判する「外人」攻撃に直面した、両者の苦悩でもある。原発の代理戦争を背負いもがきながら、その苦楽を引きうけ、自治を希求して闘った珠洲の経験から学ぶことは多い。
(『む・しの音通信』62号より)
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性犯罪「被害者教えないで」/【緊急署名】裁判員制度における被害者のプライバシー確保を求める要請

2009-05-19 19:44:46 | ジェンダー/上野千鶴子
裁判員制度の開始を21日に控えて、今朝の読売新聞記事に、
「性犯罪「被害者教えないで」裁判員候補に告知 女性団体が懸念』の記事が載っていた。

 性犯罪「被害者教えないで」
2009.5.19 読売新聞
 

女性の市民グループが署名活動を始めたのを受けて、
全国版の家庭欄に載ったものだろうと思うが、
webにアップされていないか探してみたけどないので、
5月6日の「九州発」の読売新聞記事のほうを紹介します。

 性犯罪被害者名も裁判員候補に開示、情報流出懸念の声
(2009年5月6日 読売新聞)

 21日に始まる裁判員制度で、強盗強姦など制度の対象となる性犯罪事件を巡り、裁判所が被害者保護と裁判員選任手続きの両立に頭を悩ませている。裁判員は事件と無関係でなければならず、数十人から約100人の候補者に被害者の氏名などを伝えることになる。選任されなかったほとんどの人は、裁判員法が定める守秘義務を負う必要がない。被害の経験者からは「制度が始まると、ますます被害を訴えにくくなる」との声も上がっている。
 性犯罪のうち裁判員制度対象の重大事件は強姦致死傷、強盗強姦、強制わいせつ致死傷、集団強姦致死傷事件。2008年の全国の対象事件2324件のうち約2割を占める。
 被害者のほとんどが、被害を他人に知られたくないと強く願っている。そこで刑事訴訟法は被害者の申し出があれば、氏名や住所などを法廷で伏せるよう定めている。
 ところが裁判員の選任手続きでは、候補者に事件との関係の有無を確認する。そのため被害者の氏名や事件の概要を知らせることは避けられないという。また、裁判員に課せられる守秘義務も候補者には及ばず、情報を他人に教えても罰せられることはない。
 最高裁も「情報流出による二次被害の恐れが考えられる」と懸念するが、対策の指針は示さない予定で、最終的には各地裁で対応を判断することになりそうだという。
 全国の都道府県の中でも性犯罪の発生率が高い福岡県。福岡地裁が08年に受理した裁判員制度対象の性犯罪事件は30件で、全体(156件)の19・2%だ。同地裁の関係者は、被害者情報が流出した場合「候補者に対し、被害者が損害賠償を請求するという手段は考えられる」と話す。
 一方で「忙しい中、選任手続きに来た人たちに『情報を外部に明かせば訴えられる』なんて言うのは失礼かもしれない。最終的には誠心誠意お願いするしかない」と苦しい胸の内を明かす。
 性犯罪の被害に遭った体験を昨年本にした東京都の小林美佳さん(33)は「被害を届け出ない女性は今でも多いのに、対策もないまま制度が始まるなんて」と憤る。
 性犯罪のうち、被害者がけがを負ったりPTSD(心的外傷後ストレス障害)などにかかったりする「致傷」事件になると、裁判員裁判の対象になる。「そうなることを嫌がる被害者が、心や体の傷を負っても申告しない事態が起きる恐れもある。重罰を求める気持ちが強くても、かなわなくなる」と小林さんは心配する。
(2009年5月6日 読売新聞)


『む・しの音通信』のすりましと、WANのチラシの印刷が終わったら
記事を紹介したいと思っていたら、友人からも【緊急署名】が転送されてきた。

あと二日しかないので、きゅうきょ記事を差し替えて、署名を呼びかけます。

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以下は、「アジア女性資料センター』の署名活動を呼びかけるページから転載です。

【緊急署名】裁判員制度における被害者のプライバシー確保を求める要請にご協力ください
2009-05-17 アジア女性資料センター

裁判員選任手続きにおける性暴力被害者の安全とプライバシーの確保を求める緊急要請にご賛同ください

5月6日付読売新聞九州版で報じられたように(→リンク)、21日に開始される裁判員制度の裁判員選任手続きにおいて、性暴力事件被害者の氏名が裁判員候補者に開示されてしまうことが明らかになりました。しかし最高裁はこの問題について対策指針を出していません。
被害者保護の手段を講じることなく制度を開始してしまわないよう、緊急の要請を行うことにしました。21日まで時間がありませんが、できるだけ多くの団体・個人の声を届けたいと思いますので、どうぞご協力をお願いいたします。なお最高裁への申し入れを19日に予定しています。

●賛同するには●
以下のフォームを利用してajwrc.shomei@gmail.comにお送りください。
------------------------------------
裁判員制度における被害者のプライバシー確保を求める要請
に賛同します。

●団体賛同の方
団体名:
●個人賛同の方
氏名:
肩書き(あれば):
------------------------------------

要請書
////////////////////////////////////////////////////////////////////////
裁判員選任手続きにおける性暴力被害者の安全とプライバシーの確保を求めます
////////////////////////////////////////////////////////////////////////

最高裁判所長官 竹崎博允 様

 私たちは、性暴力被害者の権利回復の観点から、5月21日より開始される裁判員制度における性暴力犯罪の取り扱い、とりわけ被害者のプライバシー保護について、重大な懸念を抱くものです。

裁判員が参加する刑事裁判が対象とする事件には、性暴力犯罪である強姦致死傷、強盗強姦、強制わいせつ致死傷、集団強姦致死傷が含まれますが、これらは対象事件の2割以上を占めると予想されています。にもかかわらず、報道によれば、性暴力犯罪事件においても、他の事件と同様に、それぞれの事件で100人にも及ぶ裁判員候補者に対し事件の概要と被害者の氏名が知らされるとのことです。

 裁判員候補者が事件の情報を漏洩することは「裁判員の参加する刑事裁判に関する法律」の秘密漏示罪の対象とはならず、漏洩を防止する確実な手段は整備されていません。しかし最高裁判所はこの問題に対する対策の指針を出さず、各地方裁判所に解決をゆだねる方針であると報じられています。これでは、地裁によってまちまちな解決策となり、被害者のプライバシー保護が公平に保障されない可能性が否めません。現在刑事裁判において被害者のプライバシーが保障されていることとも大きく矛盾します。

 性暴力犯罪は他の犯罪と異なり、性・ジェンダーに関わる社会的偏見ゆえに、しばしば被害者の側に責任が転嫁されたり、スティグマが付与されてきました。適切な配慮が行われなければ、裁判プロセスそのものが二次被害を及ぼす場となる危険性があります。こうした性暴力犯罪の特殊な性質が考慮されることなく、他の刑事事件と同様の選任手続きが行われれば、被害者に二次被害発生の不安を
呼び起こすだけでなく、二次被害を避けるために、被害にあっても被害届を出さないといった傾向を助長することにもなりかねません。

 一般市民が参加する裁判員制度で性暴力犯罪を取り扱う上では、性・ジェンダー偏見を排除するために十分な配慮を払い、被害者のプライバシーと安全を確保することが必要不可欠です。事件情報の漏洩を確実に防止する措置を講じることなく、拙速に裁判員制度を開始すれば、この制度そのものが、被害者にさらなる加害を招き、性暴力犯罪の訴追と被害者の救済を阻害する原因となりかねません。
被害当事者および支援者との協議のうえ確実な安全保護の措置が講じられるまで、裁判員制度の開始を延期するか、それが困難な場合は、性犯罪に関連する事件について裁判員選任手続きを開始しないよう要請いたします。


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純白のナンジャモンジャ、緑から白へオオデマリ、七変化するピンクオオデマリ

2009-05-18 19:34:44 | 花/美しいもの
今年も裏山にツブラジイの花が咲きました。

金色の雪をかぶったような花がまぶしくて、
岐阜の金華山もこの花から名づけられたとか。


家の西の山すそにはナンジャモンジャも咲いています。

木のまわりは淡竹や草がいっぱい生えていたので、
  
まずは、すっきりきれいにしてやりました。


ナンジャモンジャは岐阜県の東濃地方(中津川)に自生している珍しい木ですが、
岐阜市内にも、本荘小学校や金神社に大きな木があります。
岐阜大学前の並木もきれいなので、毎年写しにいくのですが、
今年見るのは、わが家のナンジモンジャだけになりそうです。
  



足で蹴飛ばして収穫した淡竹は、あくが少ないので
そのまま、わかめとの炊き合わせにしました。
  


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数年前に植えた2本のオオデマリも大きくなり、
大きなボール状の花をたくさんつけて重そうです。

オオデマリの花は、最初はグリーンで、
  
日がたつにつれてだんだん色が抜けてきて、

最後は真っ白な手毬(ボール)になります。
  




珍しいピンクオオデマリの苗もみつけてきて植えました。
オオデマリほど大きな木にならなくて、成長も遅くて、
花色は七変化するそうです。

 
最初オレンジがかった赤と黄緑の花が、
だんだん薄い色に変化して、最後はピンクから白に。 
  
葉の色も赤銅色から緑に変化していきます。


とってもかわいいピンクオオデマリの七変化です。


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続報!新型インフルエンザ、国内感染ひろがる。

2009-05-17 20:26:35 | 健康/くらし/薪ストーブetc
今日は朝から雨が降っているので、家の中で仕事を片付けていました。

ナンジャモンジャが咲いたので紹介しようと思ったのですが、
gooとPCの調子が悪いので立ち上げなおしてばかり。

ということで、
昨日に続いて、国内初の感染が確認された新型インフルエンザの最新情報です。

一日で、一気に40人に増えたようです。

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 新型インフル国内感染、計40人に 
2009年5月17日(日)19時49分配信 読売新聞

 厚生労働省は17日、新たに高校生ら7人が新型インフルエンザに感染していることが確認されたと発表した。
 また、神戸市はこれとは別に12人の感染を確認したと発表した。水際の検疫を除く国内感染が確認されたのは計40人となった。
 厚労省が発表した7人はいずれも兵庫県の検査で新型インフルエンザの陽性反応を示し、国立感染症研究所の検査で感染が確認された。内訳は、男子高校生4人、女子高校生1人、40歳代の男性教諭1人、20歳代前半の男子大学生1人。
 神戸市が発表したのは、市内の高校の生徒11人と保護者1人。
2009年5月17日 読売新聞




新型インフルエンザ対策新段階 
朝日新聞 2009年05月17日

 神戸市で新型の豚インフルエンザ感染者の発生が確認された16日、修学旅行で関西方面に向かう予定の中学校などには、計画の見直しに着手した学校もあった。「国内発生」という新たな段階に対し、県内の保健・医療関係者は週明けから態勢整備を本格化させる。
 県教育委員会によると、16日に中学校3校から関西方面への修学旅行について相談が寄せられた。そのうち、神戸市などへの修学旅行を1週間後に控えた高萩市の中学校は、旅行会社と奈良など別の行き先への変更を相談し始めたという。ただ、県教委の担当者は「安全第一だが、キャンセル料など保護者の負担も大きい。危ないからといって、すべてやめるというのは難しい」と話す。
 県は16日午後、保健師らによるインフルエンザ相談窓口=表=のうち、県庁の窓口を24時間対応にした。12保健所でも引き続き、毎日午後9時~午後5時に相談を受ける。
 相談窓口には16日午後5時までに、前日までの2倍強に当たる98件の相談があった。「海外渡航歴がなくてもかかるのか?」といった質問が多かった。発熱やせきなどの症状を訴える相談もあったが、新型インフルエンザと疑われるものはなく、かかりつけ医などへの受診をすすめた。
 県保健予防課は、国が感染を疑う必要がある症状の定義を変更すると想定したが、午後5時40分に「変更なし」との通知を受けた。担当者は「これまでは海外渡航者に比重を置いていたが、手を広げざるをえない」と話した。
 感染症指定と結核病床を持つ13医療機関に対し、県は発熱外来の設置を要請した。週明けに関係者が協議し、対応を詳しく検討する。
 指定医療機関の土浦協同病院(土浦市真鍋新町)には16日午後、土浦保健所から発熱外来の設置が要請された。ただ、同病院は9日、病棟脇に発熱外来専用の仮設プレハブ診療室を建て、すでに態勢を整えている。15日までに、保健所から紹介を受けた感染の疑いのある9人を診察した結果、全員が新型インフルエンザではなかったという。



新型インフルエンザ:初の国内感染 部活で交流、拡大か バレー試合、接点
 毎日新聞 2009年5月17日

 ◇他校でも22人
 初の国内での新型インフルエンザ感染が確定した神戸市では16日、学校間のスポーツ交流を通じて感染した疑いの強い高校生が相次いで現れた。市対策本部が特定した地域では、幼稚園、小中学、高校が1週間休校になり波紋が広がったほか、街では特にマスクを求める市民が薬局に詰めかけた。突然の感染確定と急激な拡大に不安が高まる一方、冷静に対応しようと努める企業なども目立った。【向畑泰司、金森崇之、金志尚、花澤茂人、近藤諭、重石岳史】

 兵庫県立神戸高校(神戸市灘区)の運動部と試合をした兵庫高校(長田区)など複数の県立高校の生徒計22人がインフルエンザに感染していることが分かった。少なくとも半数はバレーボール部員で、同市などが遺伝子検査で新型かどうかを調べている。試合などの交流で感染した可能性がある。
 兵庫高によると、8日、神戸高とスポーツの交流戦をした。インフルエンザと診断された16人はバレー部やサッカー部などに所属。うち4人はバレー部で、遺伝子検査でその後、新型と確認された。
 また、神戸市内の別の県立高校も2日、神戸高校を含む複数の高校のバレーボール部と試合をした。男子部員ら3人がインフルエンザに感染している。兵庫県高砂市の県立高校のバレーボール部も10日神戸高と練習試合をし、部員3人にA型の陽性反応が出ている。
 感染が確認された神戸高校の男子生徒(17)が所属するバレーボール部の後輩部員によると、10日に他校と練習試合をした際、既に複数の部員が体調不良を訴えていたという。翌日、男子生徒を含む複数の部員がインフルエンザを発症した。この後輩部員の体調に異変はないが、先輩の感染にショックを受けた様子。「話したくない」と言葉少なだった。
 3年の女子生徒(17)は、15日深夜の連絡網で新型インフルエンザ発生を知った。以前から同高ではインフルエンザがはやっていたが、新型インフルエンザを疑う声はなかったという。当面の休校と外出禁止の指示があり、通う学習塾も16日は休みに。女子生徒は「受験勉強もしたいので、学校も塾も休みが続くと困る」と話した。
 神戸高の岡野幸弘校長は16日午後3時から断続的に報道陣の取材に応じ、感染が確認された3人について「接点はほとんどないはず。部活が異なり、友人同士ということもない」と話した。同校では今月初めからインフルエンザなどによる欠席者が急増し、全校生徒995人のうち、11日32人、12日33人、13日46人が欠席。14日にいったん減ったが、15日は52人と急増した。うちインフルエンザと診断されたのは計12人という。
 今回の事態を受け、神戸市内では16日の高校や中学の各種スポーツ大会が相次いで中止や延期になった。
 女子生徒5人が新型インフルエンザに感染した兵庫高の江本博明校長は16日夜、報道陣の取材に応じ、「子供たちが早く回復してくれることを祈るばかり」と話した。この日朝、今月8日にスポーツの交流戦をした神戸高の校長から「うちの学校から疑い患者が出た」と連絡があり、職員を集め、確認作業中だったという。「驚きという言葉しかない。私どもの足元で起こるとは夢にも想像しなかった」と動揺を隠せない様子だった。

 ◇大阪の高校も動揺 症状訴える生徒100人に
 大阪府でも16日、私立高校の生徒ら9人の新型インフルエンザ感染が濃厚になった。大阪府などによると、症状を訴えるなどしている生徒は系列の中学を含めて約100人に上る。感染が大勢に拡大している可能性があり、関係者に緊張感が走った。高校の校長は同日夜、感染濃厚の生徒に「頑張ってほしい。学校として最大限守ってあげたい」と呼びかけた。
 生徒が通う茨木市の私立高校では午後8時10分から、校長らが記者会見。校長は「予想していないことが現実になり、とても残念だ。これからの危機管理を含めたチェックを徹底したい」と苦渋の表情を見せた。同校では、インフルエンザと診断された生徒が2年生に多かったため、13日、3日間の2年の学年閉鎖を決めた。その学年閉鎖は16日に解除。今回の事態は、2年生が登校を再開したばかりの判明だった。
 最初に感染濃厚となった女子生徒(16)は午後8時半ごろ、大阪府豊中市の市立豊中病院に搬送され、感染症病棟(14床)の個室に入院した。病院の説明では、女子生徒は搬送された時、38・4度の熱があったが、話ができて元気という。
 女子生徒が住む豊中市は市立小中学校の休校や市主催行事の中止などを決定。浅利敬一郎市長は市民に冷静な対応を呼びかけた。17日、市内の診療施設に発熱外来を開設する。また、私立高校のある茨木市は16日、17日に出発予定だった市立中学1校の修学旅行の延期を決めた。
 大阪府では午後8時から、笹井康典・健康医療部長らが記者会見。笹井部長は「準備はしていたが……」と疲れ切った表情で話した。豊中市に隣接する大阪市の平松邦夫市長は「大阪市内で発生したのと同じ認識で対応を」と職員に指示した。学校の休校やイベントの自粛要請などは、17日以降に判断する。

 ◇マスク売れる、品切れ店舗も--神戸の薬局
 神戸市の中心部・JR三ノ宮駅近くの薬局チェーン「コクミン」三宮センター店では、店員がマスクの入った小箱を並べるのももどかしげに買い物客が手を伸ばし、レジに長い列を作った。最後の一箱を手に入れた同市須磨区の大学教員の女性(40)は「新聞の号外で知り、別の薬局に行ったが品切れだった」と話した。別の店では、10箱単位でまとめ買いするサラリーマンの姿も。同社は、神戸市内の店舗に在庫のマスクを配るため、本社の社員が総出で対応している。兵庫県内では、スーパーへ食料品などの買い出しに駆けつける人も見られたが、混乱はなかった。【武井澄人】
毎日新聞 2009年5月17日 東京朝刊



新型インフルエンザ対策関連情報(厚生労働省)


新型インフルエンザの国内発生にかかる対応について(厚生労働省)
事務連絡

平成21年5月16日

新型インフルエンザの国内発生にかかる対応について

今般、メキシコや米国等における新型インフルエンザの発生に伴い、世界保健機関(WHO)において、4月28日にフェーズ4の宣言が行われ、世界の感染拡大が見られていたところですが、本日、国内において新型インフルエンザ患者の発生が認められました。

こうした事態を受け、新型インフルエンザ対策本部専門家諮問委員会より「『基本的対処方針』の実施について」(別紙1)において、国内における感染の状況が第2段階(国内発生早期)となったとの報告がなされました。新型インフルエンザ対策本部幹事会においては、これらの報告に基づき、基本的対処方針にかかる確認事項等(別紙2、別紙3)をとりまとめ、政府一丸となって、より一層の対策を講じていくこととなりました。

都道府県、保健所設置市及び特別区におかれましては、新型インフルエンザのまん延を防止するとともに、健康被害を最小限にとどめるため、関係部局及び医療機関、医師会等の関係機関と連携し、基本的対処方針及び確認事項を踏まえ、万全の体制で対策を講じていただくようお願いいたします。

別紙1:「基本的対処方針」の実施について(新型インフルエンザ対策本部専門家諮問委員会)
別紙2:確認事項(新型インフルエンザ対策本部幹事会)
別紙3:確認事項Q&A(新型インフルエンザ対策本部幹事会)(PDF:259KB)


PS:9時前のNHKニュースでは、
新型インフルエンザの感染者は計46名だそうです。



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速報!新型インフルエンザ:神戸市の高校生、国内初感染を確認

2009-05-16 14:20:54 | 健康/くらし/薪ストーブetc
NHKのお昼のニュースは、高校生3名(男性2名、女性1名)が
新型インフルエンザ陽性と判明とのトップニュース。
国内初感染を確認したとのことで、12時45分から枡添厚生大臣が記者発表すると予告。


  


1時から民主党の代表選挙の番組をやっているさなかのこと、
2時のニュースでは12時45分からの枡添厚生大臣が記者発表の様子。




「いちばん大事なことは、正確な情報に基づき、行動すること。」




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ということで、
以下にwebにアップされた最新ニュースを紹介します。


 新型インフル:神戸の高校生、感染の可能性…渡航歴なし
毎日新聞 2009年5月16日1時22分(最終更新 5月16日 1時57分)

 厚生労働省は16日未明、神戸市在住の男性が発熱などの症状を訴え、神戸市環境保健研究所で遺伝子検査をした結果、新型インフルエンザ感染を示す判定が出たと発表した。神戸市によると、同市内の男子高校生。男性に海外渡航歴はなく、国立感染症研究所が改めて検査を実施する。感染研でも同じ結果なら、検疫での水際阻止ではない国内初の感染者発生になり、感染ルート解明が急務になる。今回のケースが確定すれば政府行動計画は第1段階(海外発生期)から第2段階(国内発生早期)に移行する。
 政府はこれまで、新型インフルエンザ発生国からのウイルス上陸阻止に対策の力点を置き、これまで4人の感染者を水際で発見してきた。しかし、渡航歴のない人の感染が確定すれば、対策の大幅な転換が必要になる。
 厚労省によると、男性は11日に悪寒を訴え、12日に37.4度の熱が出たため、医師の診察を受けた。簡易検査の結果はA型インフルエンザ陽性で、さらに市環境保健研究所が15日に遺伝子検査をしたところ、新型陽性の判定が出た。
 神戸市はこの段階で、新型インフルエンザを否定できない例として、厚労省に届け出た。
 男性は15日の時点で平熱に戻っており、自宅療養中。12日から抗インフルエンザ薬のリレンザを服用しているという。
 政府の行動計画では、第2段階に移行すると、都道府県単位での一斉休校や集会の自粛、企業の業務縮小などの感染防止策が取られることになっている。
 しかし今回の新型インフルエンザについて政府対策本部の専門家諮問委員会は「季節性インフルエンザと極めて似ている」との見解を示しており、政府は行動計画を弾力的に運用し、大幅な活動制限は避ける構えだ。【清水健二】
毎日新聞 2009年5月16日



〈神戸の高校生、新型インフル確認までの経緯〉
朝日新聞 2009年5月16日13時2分
【神戸高校での新型インフルエンザをめぐる経緯】(厚生労働省や神戸市の発表内容などから作成)


5月8日 インフルエンザと思われる症状で部活動を休む生徒が出始める
 11日 バレーボール部の3年男子生徒Aが悪寒を訴える
 12日 生徒Aが発熱、診療所での簡易検査でインフルエンザA型陽性。診療所が詳しい検査を神戸市環境保健研究所に依頼。同日夜に同じ高校の2年女子生徒Bが発熱
 13日 簡易検査で生徒BがA型陽性
 15日 同じ高校のサッカー部の2年男子生徒Cが発熱で高校を早退、簡易検査でA型陽性。生徒Aの検体の詳しい検査で新型の豚インフルエンザ陽性
 同日午後11時ごろ 市が生徒Aに自宅から出ないよう要請、厚生労働省に連絡
 16日午前0時ごろ 市が生徒Aと高校に新型インフルエンザの疑いを伝える
 同日午前0時半ごろ 高校に教職員が集まり、各生徒の家庭に新型インフルエンザの疑いについて連絡
 同日午前1時すぎ 市が記者会見で「新型インフルエンザ国内初感染の疑い濃厚」と説明。同じころ生徒Cが指定病院に入院
 同日午前3時15分 生徒Aが指定病院に入院。この時点でほぼ回復
 同日午前4時半 生徒Bが指定病院に入院、その後に新型インフルエンザ陽性
 同日午前7時 市が新型インフルエンザ対策本部員会議を開催。この高校と同じ学区の市立幼稚園・小中高校などを22日まで休校にすることを決定
 同日午前9時ごろ 市が記者会見で、同じ高校の別の生徒17人が体調不良を訴えていると説明
 同日午前11時ごろ 国立感染症研究所が生徒Aの新型インフルエンザ感染を確認
朝日新聞 2009年5月16日



神戸市混乱、部活禁止・イベント中止・1000人外出自粛 
(2009年5月16日13時06分 読売新聞)

 新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の感染が水際の検疫以外で初めて確認された16日、関係者は未明から対応に追われた。
 感染が確認された高校生の通う神戸市内の県立高校では体調不良を訴える同級生がほかにも出ており、市内では学校の休校やイベントの中止も決まった。市幹部は「想定外の事態」と表情を曇らせるが、厚生労働省幹部は「海外で感染者が増え続ける中、日本だけ水際で止められるわけはない。大事なのは感染を拡大させないこと」と冷静に受け止めた。 「(通常の)季節性インフルエンザに近い症状。タミフルなどの治療薬も有効なので、冷静に対応してください」
 神戸市の矢田立郎市長は16日午前8時50分からの記者会見で緊急メッセージを読み上げた。市民の不安をあおらないよう注意を払いながら、手洗いやうがいの励行、マスク着用、不要不急の外出自粛などを求めた。
 渡航歴のない市内の高校生に感染の疑いが浮上したと神戸市が発表したのは同日午前1時10分頃。市幹部は「(海外渡航者の診察窓口となる)発熱外来から患者が出るのが通常と考えており、予想外」と話した。
 市では、この高校生の通う県立高校に近い同市東灘、灘、中央区にある学校の休校や、16、17日に開催予定だった神戸まつりのメーンパレードなどを中止することを決定した。一方、市の「発熱相談センター」には、16日朝から「自分も渡航歴はないが熱がある」「医療機関で診てもらえるのか」などの相談が殺到。市では、電話回線を3回線から9回線に増やして対応した。
 厚労省の担当者も「初の感染者は発生国から帰国して健康観察の対象になっている人から見つかると思っていた」と驚く。だが、「濃厚接触者の中に健康観察の対象者がいる可能性もある。今は、全力で調査に集中したい」と話した。
 感染が確定した生徒らが通う県立高校は16日未明から校長ら幹部が集まり、対応を検討。16、17日の部活動の禁止を決め、全校生徒約1000人には外出を自粛するよう連絡を始めた。
 同校によると、感染の確認された生徒が所属するバレーボール部の部員を中心に今月8日以降、発熱やせきなどの症状が出始め、インフルエンザの症状を訴える生徒も17人いるという。大型連休中、海外旅行をした生徒は数人いたが、その中には体調不良を訴える者はいなかった。
 校長は「今週初めから欠席者が多かったが、まさか新型の可能性があるとは」と驚いた様子で話した。
 一方、「神戸まつり」のイベントが中止となった神戸市中央区の東遊園地では、前日までに設営していた飲食店など約70の出店を業者が次々と撤去。たこ焼き店を片づけていた店主の鹿野辰也さん(45)は「新型インフルエンザの影響の大きさを身をもって感じた。予報が雨だったので食材をあまり仕入れていなかったのが唯一の救い」と言い聞かせるように話した。
(2009年5月16日13時06分 読売新聞)



新型インフルエンザ:国内感染可能性 感染対策を再確認 経路解明が課題
毎日新聞 2009年5月16日 東京朝刊

 新型インフルエンザの感染可能性がある患者が現れた。入国前に感染が判明した大阪府の高校生らと違い、感染が確定すれば政府から国内での発生と認定される初めてのケースだ。今回の患者に渡航歴はない。何らかのかたちで新型ウイルスが国内に侵入し、すでに感染が始まっている可能性もある。
 だが、今回のウイルスは感染しても大半は症状が軽いため、冷静に受け止めたい。一方で政府は国内で急激な感染拡大が起こりうるという前提に立った防止策の強化と、感染経路の解明を急がなければならない。
 米疾病対策センター(CDC)によると、新型ウイルスは発症する前日から発症後1週間、周囲に感染する。潜伏期間は1~7日だ。患者の2メートル以内に近付き、せきやくしゃみで飛び散ったウイルスを含む唾液(だえき)を吸い込んだり、ウイルスが付着した手で目や鼻の粘膜に触れることで感染する。これまでの新型に関する研究結果では、若年層で重症化する割合が高い一方、高齢者で感染者がほとんどいないなど理由がはっきりしない点もある。だが、新型の感染者の症状は季節性インフルエンザと同程度と考えられ、通常のインフルエンザ対策を再確認することが求められる。
 感染者が出た場合、保健所が中心になり濃厚接触者の追跡を始める。感染経路を追跡することができて始めて有効な対策をとることができる。感染者の感染源の特定は欠かせない。厚生労働省は速やかに情報を提供し、国民に冷静な対応を呼び掛ける必要がある。
 また、感染者が高校生であることからも、学校現場での対応を明確にすることも急がれる。過去の感染症の流行で明らかなように、児童や生徒が一緒に行動する学校は地域に最も感染を拡大しやすい。教育への影響を最小限に抑えるとともに、被害を拡大させない対応が求められる。
 今回の新型インフルエンザはだれもが感染してしまうと同時に、他者に感染させる恐れがある。手洗いを励行し、人ごみを避けるなど予防に向けた基本を徹底し、発症が疑われれば冷静かつ早期に各地の保健所などに電話相談することが大切だ。【関東晋慈】

==============
 ◇新型インフルエンザ相談窓口
▽厚生労働省 03・3501・9031
 (午前9時~午後9時)
▽農林水産省 03・3591・6529
 (午前10時~午後5時、平日のみ)
▽外務省 03・3580・3311内線4101、4102
 (午前9時~午後5時)
▽文部科学省 03・6734・2957
 (午前9時~午後6時半)
毎日新聞 2009年5月16日 東京朝刊



岡田副代表か、鳩山幹事長か、
投票が終わって開票が始まった、民主党の代表選挙の行方も気がかりです。


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紫のイチハツ・アヤメ・ダッチアイリス/漢方「麻黄湯」、新型インフルエンザにも効果あるかな?

2009-05-15 15:54:55 | 健康/くらし/薪ストーブetc
わが家のアイリス系で真っ先に咲くのが、白花のニオイイリス。


5月に入ると紫のイチハツとアヤメも咲きはじめます。

先に咲く「イチハツ(一初)」。

少し遅れてアヤメ。あとで植えたので気がつかなかったのですが、
葉と花の形が違うので、「あっアヤメ」と思って、
綾目の模様を写そうと思ったころには、しぼんでしまいました。


アヤメによく似たダッチアイリス。

すらりと伸びた花が、夕日にあたって透き通っています。



近くの紫の花、ホトトギスとツユクサも咲きました。
  



ゴージャスな花を咲かせるジャーマンアイリスも好きなのですが、
近くにあったはずの一株が草に負けて消えてしまったようです。

日当たりのよいところが好きなようなので、花壇に苗を植えました。
小さなつぼみをつけていますが咲いてくれるでしょうか。


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ところで、先日見つけたインフルエンザの特効薬の記事。
「はしか」にも効く漢方薬の「麻黄湯」です。

激しい咳のときの頓服の「麻杏甘石湯」も「麻黄」が入っていて効くのですが、
ウィルス性の呼吸器疾患にも効く、ということなのでしょうね。

新型インフルエンザへの効果は未確認ということですが、
タミフル代わりにもっていようかな。

 漢方「麻黄湯」、インフルにタミフル並み効果…福岡大病院
2009年5月8日(金) 読売新聞

 インフルエンザの治療に漢方製剤の「麻黄湯(まおうとう)」を使うと、抗ウイルス薬のタミフルと同じ程度の症状軽減効果があるという研究結果を、福岡大病院の鍋島茂樹・総合診療部長らが明らかにした。
 新型インフルエンザへの効果は未確認だが、タミフルの効かない耐性ウイルスも増える中、注目を集めそうだ。
 日本感染症学会で4月に発表された鍋島部長らの研究は、昨年1月~4月に同病院を受診し、A型ウイルスを検出した18~66歳の男女20人の同意を得て実施。うち8人はタミフル、12人は麻黄湯エキスを5日間処方した。ともに発症48時間以内に服用し、高熱が続く時は解熱剤を飲んでもらった。
 服用開始から平熱に戻るまでの平均時間は、タミフルが20・0時間、麻黄湯が21・4時間でほとんど違わなかった。解熱剤の平均服用回数はタミフルの2・4回に比べ、麻黄湯は0・6回と少なくて済んだ。
 麻黄湯のインフルエンザへの効能は以前から承認されており、健康保険で使える。
(2009年5月8日 読売新聞)



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『婦人公論』5/22号~40代から備えるひとりの老後〈覚悟のないアラフォー世代に喝!〉上野千鶴子

2009-05-14 19:01:57 | ジェンダー/上野千鶴子
最新号の『婦人公論』5/22号の<特集>は「40代から備える ひとりの老後」。

この特集の最初の記事が、上野千鶴子さんの
「〈覚悟のないアラフォー世代に喝!〉今からでも遅くはない、自分の収入を確保しよう」。
3ページの記事の最後は、「政治を諦めないで」。
「・・・・・ 自分の老後を守るのは自分自身。有権者として、年金制度の空洞化や介護保険の後退を許してしまっていいのか、ということです。非正規雇用者がワーキングプアになってしまうのも、つまるところ政治の問題。だから、政治を諦めないで。諦めることは、自分で自分の首を絞めることになるのです。」

 
婦人公論5/22号 【最新号目次】 

<特集>40代から備える ひとりの老後 
既婚・未婚にかかわらず平均寿命を考えれば、ひとり残るのは、私たち女。
最後まで充実した日々を送るにはしっかりとした計画と準備が欠かせません。
いざというとき慌てないために今からできることを始めましょう

 〈覚悟のないアラフォー世代に喝!〉 
今からでも遅くはない、自分の収入を確保しよう
上野千鶴子
〈「子供がいれば安心」「わが家が一番」なんて幻想〉 
理想的なお迎え待ち
平安寿子
〈60歳までの20年計画で〉 
88歳まで生きるのに必要なのは4800万円!
羽田野博子
〈専門家に聞く・準備は余裕があるうちに〉 
初心者歓迎! 老前塾
1時間目・法律
「そろそろ考えたい、財産管理」 中村久瑠美
2時間目・健康
「更年期障害と病気の見分け方」 村上祐子
3時間目・人間関係
「友達作りは、褒め言葉がカギ」 松原惇子
〈シニアライフ・ルポ〉 
「ひとりのこれから」へ歩き出す私たち 山田真理


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わが家の庭に4月に咲いたお花たちを駆け足で紹介しますね。


  
アメリカ花水木
  
平戸つつじ
  
雲南オウバイ


滝が流れるように咲く雲南黄梅(ウンナンオウバイ)がひときわ鮮やかです。

  
道の下には、ニオイイリス。

gooが込んでいるみたいで画像がなかなか送れないので、今日はここまで。
またねっ。


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庭の山野草~踊子草・ホウチャクソウetc/赤い芽吹き~チシオモミジ・紅シダレモミジetc

2009-05-13 20:09:39 | 花/美しいもの
連れ合いは議長選挙のある臨時議会でお仕事に。
夜はひとりごはん。

ということで、4月に咲いた庭の山野草たちの画像を整理しました。

いちばん長く咲いているのは「踊子草(オドリコソウ)」。


4月にはじめから咲きはじめ、まだ咲いています。
  
白、ピンク、黄色と色とりどりです。
大切にしてきたので、ほとんど雑草のようにはびこっています(嬉)。

ホウチャクソウもつぼみをつけてひょっこり顔を出したかと思ったら、
ぐんぐん伸びて、いまは50センチほど。
下向きの花がつぎつぎに咲きます。

わが家の庭に植えて5年目。どうやら宿根してくれたようです。
  

ホウチャクソウの手前に咲く可憐な白花は、ナルコランとニリンソウかな?
  

4月に咲いた山野草たち。
あちこちに所狭しと咲いています。

  

  

 

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もみじは秋に紅葉するものと思っている人も多いのですが、
新緑ならぬ新赤の芽吹きもうつくしい、チシオモミジ。

葉が開き、花が咲くようすがとっても美しいので、毎日、見あげていました。
  



紅シダレモミジもちょっとオレンジがかった赤い新芽を出します。

かなり大きくなったので今年は剪定してコンパクトにしようかと思ってます。
  


花桃も咲き終わり、新緑のうつくしい5月の庭。

これからは、すずしげな白や紫の花が増えていきます。

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小沢一郎、民主党代表を辞任!(新聞各紙の社説)

2009-05-12 18:08:50 | 市民運動/市民自治/政治
午後からお天気が下り坂、ということなので、
今日は、朝のうちにメールなどのお返事を書いて、
二日遅れの「母の日」のお花を届けて、その足で母がうちにやって来て、
ともちゃんとまどくんは、完成した鳥小屋にひよこのお引越し。
・・・そのあいだに、わたしは
 サツマイモの苗を植えて、
アゲラタムやトレニアなどの花苗も植えて 
と汗をかきながら、けっこうあわただしくすごしました。

午後から降るはずの雨は、夕方になってぽつぽつ。

あわてて、庭に植えた花苗に籾殻をたっぷり敷いてやって、
やっと外の仕事が終わりました。

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ということで、
衝撃の小沢一郎氏辞任の記者会見から一夜明けて、
今朝の中日新聞、朝日新聞、毎日新聞の社説です。

「政治とカネ」の問題に厳しい世論を甘く見てか、支持率が落ちてからの決断。
「遅すぎた」という感じはしますが、政局が動き出すのは確実です。

【社説】態勢立て直しを急げ 小沢民主党代表が辞任  
中日新聞 2009年5月12日

 小沢一郎氏が民主党代表を辞した。不信を晴らせず総選挙の陣頭に立てるはずもない。自然な結論だろう。失った信頼回復へ党の態勢立て直しが急務だ。
 ある程度予想はされていても、いざそうなってみると衝撃度は大きい。政権選択の総選挙決戦を目前に、野党第一党の党首が司令塔降板を宣言したのだから。
 辞任表明の記者会見に小沢氏は吹っ切れた表情で登場し、挙党一致へ身を投げ出す、と述べた。
 進退があいまいなままでは、近づく総選挙を好機と位置づけてきた政権交代は幻になる。民主の大勢は代表辞任を好感し、一方、自民など与党からは、民主支持率の復調を警戒する声が出た。

世論に逆らえずついに
 西松建設の違法献金事件で秘書が逮捕・起訴された。小沢氏は記者会見を重ねたが、説明責任を果たしていない、辞任すべきだ、との世論は各メディアの調査でもすさまじく、六割を超していた。
 しかし小沢氏は「当面」の条件付きで続投を表明、「総選挙勝利を行動基準に判断する」と進退の最終判断を先送りしてきた。
 三年前の代表就任以降、参院選圧勝などで政権に手が届きそうなところまで党勢を拡大した。
 総選挙で勝ち、政権交代できるのも自分、との自負から、この窮地も脱出できると考えていたかもしれない。総選挙を前に野党を狙い撃ちにしたかのような東京地検の捜査に、納得がいかないとの憤慨もあったのだろう。
 だが、かつて自民を離党して政治改革の旗を振った当人が、古い自民の象徴といえるゼネコンからの巨額献金集めをしていた。世間は失望し、疑念を持った。
 「政治とカネ」を抱えた「小沢首相」を想像できる国民はまずいない。それ以前に首相候補として総選挙を戦えるはずもない。世論に追い込まれた格好だ。

後継選びが党の試金石に
 世論が求めた「説明責任」は、言ってみれば「辞任要求」であったのだ。辞任の最終決断まで小沢氏や周辺が多くの日数を要した。遅きに失した感は否めない。
 小沢氏は辞任表明会見で、自ら身を引くことで挙党一致をより強固にする、それが政権交代の大目標につながる、と語った。
 違法献金事件については「一点のやましいところもない。政治的責任で身を引くのではない」と気色ばんだ。
 多額のゼネコン献金を必要とした理由は何か。多くの国民は小沢ファンも含めて聞きたかったのではないか。辞任会見でもここを避けたのは遺憾である。
 十三日には麻生太郎首相との党首討論が予定されていた。
 首相は小沢氏の辞任について早速「何について責任を取ろうとしているのか、なぜ今なのか、国民は理解できないのではないか」とこき下ろしている。
 国会日程を飛ばすのは、らしいといえばそれまでだが、小沢氏は敵に背を見せてしまった。
 民主党はその答えを用意しなければならない。速やかな後継代表の選出と、国会終盤に臨む態勢の立て直しである。
 「西松建設ショック」以降、民主は事件の負い目もあってか、国会論戦で迫力不足が目についた。企業献金全面禁止の主張も、議員の世襲制限も、有権者には“当座しのぎ”としか映っていない。
 党の危機対応能力が疑われる事態は遅まきながら辞任会見で決着した。
 党内に反転攻勢のムードは高まろうが、失地回復は簡単なことではない。早速問われるのは、後継の新代表を混乱なく選べるかである。お家芸ともいえる騒動が続くようでは、民主への失望を増幅することになりかねない。
 陰に陽に辞任を迫ってきた反小沢派と小沢支持グループとの確執を不安視する向きがある。右から左までの出自や政策、路線の違いから、互いにこの人物だけは新代表に受け入れたくない、という陰口も飛び交う。
 後継選びの過程そのものが政権交代への試金石になりそうだ。自民などから聞こえる「政権を担当するには未熟」批判に応えられるか、ぜひ大人の対応を見せてもらいたいものである。
 総選挙へ事実上のカウントダウンが始まっている。民主党は小沢氏が必ずしも熱心でなかったマニフェスト(政権公約)を完成させる作業を加速させるべきだ。

首相も解散で応えよ
 新代表のもとで民主は国会論戦を再活性化し、政権与党との対立軸を国民に明示することだ。
 「敵失」で支持率が回復傾向の首相にも、同様の注文をしておきたい。野党党首交代で衆院解散・総選挙は遠のく、との観測もあるようだが、それではいけない。
 歴史的決戦にふさわしい態勢づくりは与野党双方の責務である。
中日新聞 2009年5月12日



 小沢代表辞任―政権選択に向け再起動を  
朝日新聞 2009年5月12日(火)付社説

 民主党の小沢代表がようやく辞意を表明した。妥当な判断だ。もっと早く踏み切っていれば、民主党が被った損失は小さくて済んだろう。
 西松建設の違法献金事件で公設第1秘書が逮捕されてから2カ月余。代表の職にとどまった小沢氏に対する世論の逆風は強まる一方だった。それが、超低空飛行だった麻生内閣の支持率を上向かせることにもなった。

■容易でない党勢回復
 このままでは、秋までに必ずある総選挙での勝利、つまり年来の目標である政権交代の実現が遠のく。そんな危機感からの決断なのだろう。
 昨夕、記者会見した小沢氏は「政権交代の実現に向け、あえてこの身をなげうち、職を辞する」「身を捨て、必ず勝利する」などと述べた。
 もう一つ、これまで小沢氏批判が大きな声にはならなかった党内に、辞任を促す動きが表面化してきたことも、決断を後押ししたに違いない。
 秘書の逮捕以来、小沢氏は全面的に検察と争う姿勢をあらわにしてきた。昨夕の記者会見でも「一点もやましいことはない」と強調した。辞任すれば検察への屈服ととられかねない。そうした思いが、小沢氏の身を固くさせていた面もあろう。
 検察はまだ捜査終結を宣言してはいないが、焦点は近く開かれる事件の初公判に向き始めている。小沢氏とすれば、公設秘書の逮捕という強制捜査の手法や、献金の違法性などについて、今後は裁判の場で争っていくということなのだろう。
 民主党はただちに新代表選びの作業にとりかかるが、党勢の回復は容易なことではない。
 この事件が表面化する前、民主党の勢いには政権交代前夜のおもむきさえあった。それが一気に失速しただけではない。この2カ月というもの、国会に提出された多くの法案や予算案について、すっきりとした対応が定まらず、総選挙向けのマニフェストづくりの作業はほぼストップしていた。

■開かれた代表選びを
 小沢氏がなぜゼネコンから長年にわたって巨額の献金を受けていたのか。公共事業をめぐる政官業の癒着を厳しく指弾し、「国のかたち」を抜本的に変えると主張してきた民主党なのに、その基本姿勢と矛盾するのではないのか。そうした世間の批判に、小沢氏本人だけでなく、民主党もほおかむりしてきた。
 この不信感の集積を、ぬぐわねばならないのだ。新代表になればまた自動的に支持が取り戻せると思っているのなら、大きな間違いだ。
 代表選挙は、複数の候補者が政見を競い合う形にすべきだろう。国会審議への影響は最小限にしなければならないが、民主党が目指す政策や理念についての論争を党外に積極的にさらし、有権者にもその是非を考えてもらえる工夫をする必要がある。
 そして、何かといえば「小沢氏頼み」になりがちだった党の体質を、新代表のもとで刷新することだ。
 偽メール騒動で混迷した党の苦境を引き受け、小沢氏が代表に選ばれたのは3年前。その真骨頂は07年の参院選での与野党逆転だった。
 自民党の手の内を知り尽くし、選挙戦術にたけた老練さ。抜群の知名度。民主党内にも有権者の側にも、かつて自民党の中枢にいた小沢氏の過去や体質への懸念がなかったわけではない。それでも、どこかひ弱な民主党にとって、その腕力は政権につくのに欠かせない「劇薬」と受け止められた。
 副作用もあった。小沢代表になってから、社会保障財源のための消費税引き上げ、公共事業受注企業からの献金禁止といった民主党独自の政策が、いつの間にか政権公約から姿を消した。高速道路の無料化や子ども手当などの政策には「財源の裏付けがない」という与党などの批判が浴びせられた。
 外交面でも、例えば「第7艦隊で米国の極東におけるプレゼンスは十分」などといった、小沢氏の迷走発言が続いた。

■自民も問われる責任
 小沢氏がトップダウンで進めようとした自民党との大連立構想こそ頓挫したものの、小沢時代の民主党は「政策より政局」「何はともあれ政権に」の権力志向があまりにも前面に出ていなかったか。
 内政、外交の両面で、政策を練り直す作業を急がねばなるまい。
 民主党が態勢を立て直すことになれば、今度は麻生政権が改めて問われることになるだろう。
 一時は10%台前半に落ち込んだ内閣支持率こそ上向きだしたものの、世論調査では相変わらず6割の人が麻生内閣を「支持しない」と答えている。軽く見ていい数字ではない。
 麻生首相で本当に選挙に勝てるのか、そんな不安の声が再び自民党内で大きくなる場面もあるかもしれない。
 次の総選挙を、真の意味で国民による政権選択の選挙にすること。それが政治、とりわけ2大政党の自民、民主両党に課せられた責任だ。
 深刻な不況をはじめ、少子高齢化、人口減少などさまざまな面で、日本は大転換期にある。そんな中で迎える総選挙だ。両党とも指導者の魅力と政策の説得力を競わねばならない。どちらが先に態勢を整えられるか。残された時間は少ない。
朝日新聞 2009年5月12日


社説:小沢氏辞任表明 やっと政治が動き出す
毎日新聞 2009年5月12日

 民主党の小沢一郎代表が11日、代表辞任を表明した。今年3月、公設第1秘書が政治資金規正法違反容疑で逮捕されてから2カ月余。世論調査では辞任を求める声が一貫して6割以上に上り、国会も民主党が守勢に回って緊張感のない審議が続いてきた。このままでは次の衆院選に大きな影響が出ると考えたのだろう。むしろ遅すぎる決断だった。
 しかし、小沢氏の進退問題という呪縛から民主党はやっと解き放されたと前向きにみることもできる。近づく政治決戦に向け、民主党は新代表のもと早急に態勢を立て直さなくてはならない。そして機能停止のような状況に陥っていた政治が再び動き出すことを望みたい。 

 ◇決め手は厳しい世論
 連休中に熟慮したという小沢氏はこの日の記者会見で「政権交代の目標を達成するには党内の結束・団結が不可欠だ」「私が代表にとどまることで挙党一致に差し障りがあるとすれば、それは本意ではない」と何度も強調した。
 民主党内では小沢氏辞任を求める声が公然と出ていた。事件の引責辞任ではなく党内の結束が乱れるのを避けるため辞任するということなのだろう。捜査状況や今後、公設秘書の裁判がどうなるかという見極めのほか、衆院解散・総選挙が近いとの判断もあったと思われる。
 だが、小沢氏の進退を決した一番の要因は、世論の厳しさではなかったろうか。
 衆院選を間近に控えた時期に東京地検特捜部が捜査に乗り出したことに対しては「小沢氏をねらい撃ちしたものではないか」という疑問が多くの国民の間に今も残っている。しかし、その一方で、毎日新聞の4月の世論調査では「小沢代表は直ちに辞めるべきだ」が39%、「衆院選前に」が33%で合わせて72%に上り、他の調査でもこうした声は決して収まることはなかった。
 毎日新聞も小沢氏は自ら身を引くべきではないかと再三、指摘してきた。小沢氏が否定しようとも西松建設側が公共工事受注に何らかの期待があって献金したと供述している。利権をめぐりカネと票が動くことこそ、政官業癒着の本質であり、族政治そのものだ。ところが小沢氏は自民党政治を打破するといいながら、なぜ、ゼネコンから巨額の献金を受け続けてきたのか。素朴な疑問に小沢氏は結局答えられなかった。
 次の衆院選で首相を目指す民主党の代表が「古い自民党の体質を引きずっている」と多くの有権者を失望させた責任は大きい。決断が遅れたことを含め、そうした点に関して、小沢氏が記者会見でほとんど言及しなかったのは残念だった。
 小沢氏は06年4月、偽メール問題で前原誠司氏が代表を辞任した後、代表に就任した。07年7月の参院選で圧勝し、とかく「風」任せの選挙を続けてきた民主党議員に「地元回り」の必要性を説く一方、支持組織固めも進めた。 

 ◇与党の戦略も変化
 1989年、自民党幹事長に就任以来、小沢氏は絶えず政界の中心にいた。自民党当時の「普通の国」論など日本政治の先駆的役割も果たした。ただ、自民党顔負けのバラマキ型政策を重視する姿勢には民主党内に異論も多かった。国連中心主義の外交理念も党全体のものにはなっていない。党首討論をはじめ、表舞台に顔を出したがらない姿勢に疑問を感じる議員も多かった。
 オバマ米大統領に見るように、日本でもオープンな場で、強く分かりやすいメッセージを国民に向けて発信する力がリーダーには求められている。密室での駆け引きに剛腕を発揮してきた小沢氏だが、今回の辞任はそうしたスタイルの政治が終わりを告げていることも意味しているように思われる。
 民主党は新たな代表選びに入る。今のところ、代表経験者の岡田克也副代表を推す声が中堅・若手に強い一方、鳩山由紀夫幹事長や菅直人代表代行の就任を求める声もある。
 小沢氏の進退問題で揺れている間、次期衆院選のマニフェスト作りも停滞しているのが実情だ。言うまでもなく衆院選は、政権と首相を国民が選択する選挙だ。この首相候補のもとで、どんな政策を実施し、日本をどう具体的に変えていくのか。代表選びは、党の顔と党の政策を一致させ、国民に分かりやすく提示する形で進めてもらいたい。
 今年度補正予算案など国会審議も緊張感が薄れている。何より民主党が早期の衆院解散・総選挙を求めなくなったのが大きな要因だ。新代表と新執行部は直ちに国会運営の立て直しも進めなくてはならない。
 新代表以下、民主党の新体制をどう国民が評価するか。それ次第で、麻生太郎首相はじめ与党の解散戦略も大きく変わるかもしれない。政治が動き始めることを期待しよう。
毎日新聞 2009年5月12日



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