みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

堺市でなぜ特定図書排除が起きたのか(呉羽まゆみ『地方自治 職員研修』)

2009-05-11 14:37:52 | 「ジェンダー図書排除」事件
庭のサツマイモの畝は、ともちゃんの仕事の手が離せなかったので、
けっきょく、自分でエッチラオッチラ、
ブロックを運んで、土を運んで夕方までに完成しました。

高畝がよいとはいえ、車止めかわりのブロックを並べると、
花壇にしたほうがよさそうで・・・サツマイモ畑にはもったいないような出来。


あたらしい花壇も、花苗を植えたら何とかサマになりました。
まんなかの大きなまあるいミツマタがアクセントになっています。


東を見ると、わが家でいちばん遅く咲く黄もくれん「キンジュ」が、
今年はいっぱい花をつけて、けっこう長いこと咲いています。






東の家の二階の倍くらいの背丈になって10メートルくらいはあるでしょうか。
うえのほうの花はよく見えないし、木全体を写すことは不可能にちかい。
一昨年、2階のベランダから大工さんに切ってもらったのですが、
いまだ成長は止まらず。いったいどこまで大きくなるのでしょう。

落葉高木とはいえ、他のもくれんの自然樹形と比べると
「こぶし」に近い、上に伸びる性質があるようです。
  

末恐ろしいキンジュちゃんですが、わたしはこのお花がだいすきなので、
できれば、このまま大きく育ってほしいのです(笑)。


写真をクリックすると拡大。その右下のマークをクリックするとさらに拡大
人気ブログランキング(社会・経済)に参加中 
応援クリックしてね
 


話は変わりますが、
『む・しの音通信』69号の後半は、前号につづいて、
堺市立図書館の特定図書排除事件に関する記事。


まず、月刊『地方自治 職員研修』2月号(「公職研」発行)
に書かれた呉羽まゆみさんの「堺市でなぜ特定図書排除が起きたのか」。

呉羽さんは、以前からHP「木津未来会議」というホームページをつくってみえたのですが、
今回、ぜひブログもつくったら、とすすめて、
ブログ「くれはまゆみのページ」を開設。

で、昨夜はこの記事の画像やリンクのアップの仕方を
経験者として実地でアドバイス。
くれはさんのページもぜひのぞいてみてください。

呉羽さんの許諾を得て、全文を転載させていただきます。

 

 堺市でなぜ特定図書排除が起きたのか
  木津川市・呉羽まゆみ


 京都府最南端の市で議員をしている私の元に堺市立図書館の事件が伝わってきたのは、9月5日。その内容は「BL(ボーイズラブ)(1)関連の書籍が開架を中止し書架に移され、処分される予定」「冊数5499冊、購入金額366万8883円」(市のホームページ「市民の声」)というもので、「『ジェンダー図書排除』究明原告団」の事務局の寺町みどり氏からの連絡であった。  
福井県、北海道に続いての事件に、私は「女性センターではなく図書館が狙われ、『青少年にとって悪影響』ともっともらしい理由をつけるとは、バックラッシュの人たちはなんとも巧妙だ」と感じるばかりだった。

堺市立図書館で起こったこと
 まず、「原告団」14人で堺市教育委員会が排除した図書リスト、会議記録などを情報公開請求した。堺市情報公開条例は、何人も公文書の公開を請求することができるとなっており、市民でなくとも情報公開請求ができる。
 寺町みどり氏の手元に届いた公文書と「バックラッシュ」側のインターネット掲示板の書き込みを時系列を追って見ると、事件の全容がよくわかった。
 発端は7月24日、利用者が北図書館へかけた一本の電話。「「BL図書は、セクハラではないのか。子どもへの影響を図書館はどう考えているのか。購入、開架の基準は何か公表してほしい」というものであった。さらに翌日、同一人物と思われる男性から南図書館への「(BL本が)普通の本と並んでたくさんある。子どもを行かせたくない」という電話に続き、同日市会議員から中央図書館に問い合わせがあったことが、公文書から明らかである。
 同日開かれた第2回図書館事業調整会議では「BL資料の扱いについて」が案件として取り上げられ、BL図書の各館開架状況が呈示され、購入、開架していることについて図書館の公式見解を早急にまとめる必要があると協議されている。
 また、7月30日、31日には、47歳の男性から市へ「特定図書排除を求める」匿名のメールが届いている。前者は「大量に開架している本について」であり、後者は「BL図書を購入した趣旨や目的、またこれまでに購入した冊数及び購入費を教えてください」という内容である。  
 この匿名メールなどを受け、8月8日の定例館長会議では「BL図書を全て閉架(書庫入)とする、今後は収集しない、青少年には貸出さない」と決定され、8月20日の第3回図書館事業調整会議では、匿名メールである「市民の声」の説明、今後の方針の確認がされている。
 その方針とは「資料購入に際しては今後厳密な内容確認を実施する、収集基準の改定も必要である、開架は配慮不足であり書庫入れとする、青少年へは提供を禁止する」であった。これらは「BL資料の取り扱いについて(案)」としてまとめられ、9月3日に各図書館長宛に通知された。
 た、この頃、市ホームページ「市民の声」Q&A(図書館)に「BL図書の購入~冊数及び購入費を教えてください」という市民の声と、それに対する市の考え方が掲載された。この時点で初めて特定図書排除問題が市のホームページという公式な場所で公開されたのである。

今回の図書排除の問題点
 そもそも図書館とは、国民の知る自由を守り、広げていくことを責務として、あらゆる資料の要求に答えるべく、みずからの責任において作成した収集方針に基づいて資料を収集し、提供する自由を有するとされる。その際、個人・組織・団体からの圧力や干渉に屈してはならないと「図書館の自由に関する宣言」(日本図書館協会・1954採択)にうたわれている。
 堺市図書館に対して私が直感的に感じた疑問は、「BL本がなぜそんなに多くあったのか」ではなく「なぜそんなに急に処分が決まったのか」であった。図書館側は「掲示板」の存在を知らないで、市民の意見に真面目に丁寧に対応していたのであろう。公文書には「有害図書?をどういう観点から購入しているのか」という議員からの問い合わせが記され、同時期の匿名市民本人が書いたと思われる「掲示板」には、「市議会議員さんに、このBLの一件を伝えた」「その議員さんが動いてくれ」「市会議員さんからも、結果について連絡があり~BLを書庫へ収納するとのこと」とある。個人もしくは議員の圧力に屈し、短期間に方向転換をした図書館の混乱ぶりが明白となった。
 そもそも、「堺市立図書館資料収集方針」に基づき図書館が対応していたなら、問題はこのように拡大しなかったはずである。しかしながら、今回の問題点は、最初は匿名市民(市民かどうかは不明)からの電話で始まったものの、議員の介入があり、図書館が個人や議員の圧力に混乱したことにあると思われる。また、Web上でこれらの経過や報告が一種煽動的に扱われ、組織的な図書排除運動が展開されていることが明らかとなるにつれ、図書館本来のあり方が問われる問題に発展しているにもかかわらず、堺市のその意識は希薄であったといえる。

排除を受けて、市民の抗議
 「宣言」前文3には、「図書館は権力の介入または社会的圧力に左右されることなく」「自らの責任にもとづき」「図書館の総力をあげて、収集した資料と整備された施設を国民の利用に供する」とある。しっかりとした収集基準を持つ堺市でこのような混乱が起こったことから、我がまちでも充分に同様の事態が起こりえる、これはほってはおけないという思いを私たちは持っていた。
 そこで、福井事件でも行ったように、不当な公金の処分の差し止めを求め、住民監査請求を「原告団」で行うことになった。本件図書館の図書は「市民の貴重な税金で購入され、相応の目的と手続きを経て、取得し図書館で管理されてきた」ものであり、「図書選定基準等に従って購入した図書を合理的な理由や必要性もなく」「突如、一律に利用者の目に触れない閉架場所に排除したこと」は、「図書本来の目的を無にするもの」で「今回の不当な圧力に起因する思いつきの閉架扱いは、著しく恣意的で管理者あるいは職員らに許された裁量を著しく逸脱した違法な行為」であるから、その行為の差し止めを求めるというものである。
 民監査請求は、市民1人からできる法的手法。共感する堺市民が必要だった。ちょうどその頃、この事件を知り、なんとかせねばとの思いの市民の方が事務局の寺町みどり氏に連絡してきたことで、請求することができた。
 また、私たちはこれとは別に、堺市長・教育長に「堺市立図書館における特定図書排除に関する申し入れ」をすることにした。福井事件で図書排除を迫ったK氏が「政治家の力で図書が撤去できた」と言っていたのと同じ構造であることから、議員の介入に抗議することとした。知り合いの議員にも呼びかけ申し入れ人は、41人の議員(元・前職含む)と2団体となった。
 問題が報道されるにつれ、私も何かしたいと思いを寄せる方もいて、第2次申し入れは市民も含めて行った。申し入れ人総数は、市民97名・議員46名・7団体。代表の上野千鶴子・東京大学大学院教授に届いた堺市教育長の回答は、「廃棄が前提の処置ではない」と明記され、ひとまず廃棄は食い止められた。

特定図書排除はなぜ起きるか、特定図書排除を防ぐには
 08年10月28日付けの『世界日報』で「堺市図書館に大量の同性愛小説5500冊、過激なイラストも」とセンセーショナルな題字で報じられたことからも明らかなように、今回の特定図書排除も福井事件同様「ジェンダー図書排除」であり、ジェンダーバッシングに他ならない。今年、堺市で予定されている「全国女性会議」を意識しての運動と思われる。
 基準に従って収集したものは、図書館が総力を挙げて守る。「図書館の自由」のため、いかなる外圧に対しても毅然とそして粛々と闘うこと、が必要であり当然なことであろう。
※(1)男性同士の同性愛を題材とした女性向けの小説や漫画のジャンルのこと。 
(月刊『地方自治 職員研修』2月号から転載)
(『む・しの音通信』69号)



最後まで読んでくださってありがとう
「一期一会」にクリックを 
 記事は毎日アップしています。
明日もまた見に来てね
  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「スキルアップ連続講座」報告/桑名市・政務調査費返還請求事件、逆転勝訴/『む・しの音通信』

2009-05-10 13:39:00 | 「市民派議員塾」「M&T企画 選挙講座」
お天気がよいので、ブログを済ませてから
ガーデニングの続きをしようと思っていたら、プレゼントが届きました。

「母の日」のお花、かわいいカランコエ。

おひさまが好きなので、さっそく玄関に置き、
力仕事を手伝ってもらおうとしたのですが、あまりに暑いのでギブアップ。

じつは数日前に、「なると金時」のウイルスフリーの苗を見つけて買ってきて、
あまった庭土で畝を作り、おいしいサツマイモを育てることにしたのです。

  

サツマイモは肥えた畑の土ではおいしいものができないので、
ずっと長いことつくっていなかったのですが、
ちょうど、ひと畝できそうな土の山があったので、
「ブロックを積んでこの土で高畝にしてサツマイモをつくればいいじゃん」
と思いついたのですが、ここ数日の庭仕事でもうへろへろ。

つるはしで整地してから、一輪車で5杯位の土を動かさないといけないので、
屈強なわかものがやってこないかと、待ちかまえていたのです(笑)。

わかものたちは「またね」と去っていきましたが、
もみまきの準備にいそがしいともちゃんの手が空いたらやってくれるそうですから、
わたしは涼しい家のなかに戻って、ブログをすることにしました。

写真をクリックすると拡大。その右下のマークをクリックするとさらに拡大
人気ブログランキング(社会・経済)に参加中 
応援クリックしてね
 


ということで、
『む・しの音通信』69号の続きです。

==============================================================
第3回「M&T企画/議員としてのスキルアップの連続講座」報告
             プロジェクトスタッフ・島村紀代美
==============================================================


 1月30日(金)31日(土)、ウィルあいち(名古屋市)にて、第3回「議員としてのスキルアップの連続講座」を開催した。参加者は13名。寺町知正さんとみどりさんを講師とするスキルアップ講座の最終回である。今回のテーマはこれまでの講座の内容をふまえ、「一般質問と議案質疑のまとめ、情報公開、支出、予算審議など」。
 【セッション1】の「一般質問を深める」では、前回の講座で取り組んだ「12月議会の一般質問」のテーマについて各自が事後評価し、講師がコメントをする形で進められた。「獲得目標に届いたか?」、「その理由は?」を分析することがいかに重要かが見えてくる。講師からは質問のゴールをしっかり認識すること、必ず想定問答をすること等、多くのポイントが示された。
 【セッション2】は2部構成で、前半のテーマは「議案質疑を深める」。課題で提出した議案質疑の事後評価をもとに、よかった点、悪かった点を洗い出す。 
質疑は意見として述べるのではなく、一般質問と同様に意図をはっきり示すべきという講師からのアドバイスに、自分の質疑の問題点が明らかになった。
 後半の「一般質問、質疑のまとめ」では、参加者が事前提出した課題「一般質問でつまづいているところ」について整理した資料が用意され、講師のみどりさんからコメントがあった。テーマ選び、事前調査、目標設定、立論など各項目の「つまづいているところ」に即して、改善のポイントが的確に指摘されていく。
 【セッション3】も同じく2部構成で、前半は「3月議会に向けて=予算審議のために」。まずみどりさんから総論として「どこに軸足を置いて予算を評価すべきか」についてレクチャーがあり、続いて知正さんから具体的な予算審議の観点について細かいアドバイスがあった。 
 こんなに注意すべき観点があるのかと、まさに「目からウロコ」。後半は「情報公開を高めることは自分の仕事に返ってくる」ということで、参加者各自が作成した非公開情報への異議申立てについて知正さんがチェック&アドバイス。
 2日目の【セッション4】は、「情報公開を広げるには」をテーマとして、前日に引き続き、情報公開のレクチャー。後半は「まちの支出を斬る」として、住民監査請求の立論と展開について実践的に学んだ。講座の中でも、もっとも参加者のニーズが高いテーマとあって、情報公開条例の対象になっていな第三セクターの公開をどう引き出すか、住民訴訟を視野に入れた監査請求書の書き方など、より深い内容について学ぶことができた。個別な「まちのおかしい支出」について情報共有できたのも大きな収穫だった。
 まとめの【セッション5】では、参加者が3回の講座で得たことや、次に学びたいことをコメントして終了した。 「すぐに使える」実践的な講座を受講したことで、みな議員として「スキルアップできた」と実感していた。講座終了後、住民訴訟の勝訴を勝ち取った人や、あらたに監査請求を提出された参加者もあることからも、現実に獲得したものは大きい。
 わたしは、2008年度の講座はプロジェクトスタッフを1年間担当した。主体的に関わったことで、わたし自身が前向きな強い気持ちで議会活動ができたと感じている。今後は学んだことをさらに議会の場で、市民と組んで、どう生かすかが重要。また常に基本に立ち帰りながら新しい視点を獲得し、情報共有できる場が自分にとってもまだまだ必要だ。
 ということで、2009年度も勉強会プロジェクトスタッフとして手を挙げた。市民派として学びを深めたいという方は、ぜひ参加をお待ちしています!

=========================================================
「永六輔講演会」政務調査費返還請求事件 逆転勝訴しました!   
                三重県桑名市・小川まみ
==================================================================


【事件の経緯】
 桑名市議会の会派「緑風・無所属クラブ」は、2006年1月16日に会派所属議員9名の氏名を記載した講演会のチラシを新聞折込で市内全域に配布し、入場整理券を、市役所、各地区市民センターなど11箇所で、希望する市民に配布した。
 「緑風・無所属クラブ」は2月1日、桑名市民会館で「あの世の妻へのラブレター」と題して永六輔講演会を開催し、同時にロビーで電子投票模擬体験も実施した。 
 入場無料の講演会には983名の市民が参加し、その経費1,743.204円を政務調査費から支出した。
 6月14日、私は、約174万円の政務調査費の返還を求める住民監査請求を行った。監査結果は「棄却」。
 9月8日、津地方裁判所に住民訴訟を起こした。11月に桑名市議会議員選挙が迫っていたが、新聞でも報道され、多くの市民がおかしいと思うこの問題を見逃すことは市民派議員としてできないので、裁判を選んだ。

【私の主張】
・ 有権者向けに無料講演会を開催することは、利益供与で公職選挙法違反であり、不当利得である。
・ 会派所属議員全員の名前の入ったチラシの全戸配布、壇上での挨拶等は政治活動であり、政治活動に政務調査費は使えない。
・ 電子投票模擬体験には政務調査費からの支出はなく、返還請求には含まれていない。電子投票の調査をもって講演会を研修とはいえない。
・ 自治法の趣旨は、政務調査費は議員の調査研修のためにあり、市民向け講演会は使途基準に当てはまらない。
・ 公金の支出について、市長には調査する権利と義務がある。

◆証人尋問
 この尋問からは、議員らが市民のために講演会を開催したこと、参加者の心が豊かになっただけで政策や議会活動に反映されていないことが、はっきりした。この時、私は、勝てるかもしれないと思った。
 しかし、判決は「棄却」。政務調査費を問題にした住民訴訟はいくつかあったが、政務調査費を使って講演会を開催した事例は初めてだった。そのためかどうかわからないが、津地方裁判所は判断を避けた。

◆地裁の判決理由の概略
・ 電子投票制度の問題点を調査するために、著名人を招き、大量のチラシを配り、入場無料にするなどして多数の市民の参加を募り、講演会を聴講させたことが、明らかに市政と無関係であるとか、調査研究の方法・態様として極めて不相当とは言えない。
・ 支出がその必要性・合理性を欠くことが明らかとは言えない。

【名古屋高裁で逆転勝訴】
 負けたままでは、選挙前に税金を使って有名人の無料講演会を開催し、有権者に自己PRできるという悪い前例を作ることになるので、控訴した。控訴審では、私の主張がほぼ認められた。
 講演内容に関して抽象的な関連性があるだけでは、直ちに市政や議員活動に関連性があるとは言えない。電子投票模擬体験は別個独立した活動である。議員らが講師から調査研究に資する具体的な成果を得た証拠がない。講演会は市民向けに開催されたものと認められ、かかった経費(全額)が使途基準に反する違法な支出とされた。

◆裁判を終えて
 住民監査請求を出してから、約2年半。寺町知正さん、みどりさんに助言を受けながら、初めて住民監査請求に挑戦し、住民訴訟を弁護士なしの本人訴訟で乗り切った。裁判は、敷居が高いし、プロの弁護士に太刀打ちできないし、とうてい無理だと思っていたが、案ずるより産むがやすし。
 みなさんも、是非、チャレンジして!



最後まで読んでくださってありがとう
「一期一会」にクリックを 
 記事は毎日アップしています。
明日もまた見に来てね
  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

速報!国内で初感染3人「歯みがきでインフル予防」/新型インフルエンザの分かるようで分かりにくい関係

2009-05-09 06:04:45 | ほん/新聞/ニュース
カナダに行って帰ってきた、大阪府の高校教師と高校生二人が
新型インフルエンザに感染していることが確認されたというニュースが
朝からしきりにNHKで流れている。

3人は、カナダのオンタリオ州に交流事業に行きホームスティしながら観光もして、
昨日午後、アメリカ・デトロイト経由で成田空港に到着したそうだ。
いまは成田の病院に救急車で運ばれ、他の生徒たちも別のところで待機中。

検疫の段階で見つかった場合、国内での発生例としないそうだけど、
国内初の感染者が確認されて大騒動になりそうな予感。
このあと午前8時半から桝添厚生大臣が緊急の記者会見を開く予定とのこと。

アメリカでは、日本人の男の子の感染が確認されているという
ニュースも流れている。

今や世界中で2500人も感染している「新型」インフルエンザ、
日本人だけが感染を免れるということはありえないわけで、
うがい、手洗い、マスクなどの予防や、早めに受診するなど
冷静な対応をするしかないだろう。

とはいえ、呼吸器が弱いわたしとしては「タミフルモラットケバヨカッタ」とか、
「とうぶん出かけるのやめとこ」と思う(笑)。
ということで、今日もいちにち、日焼け予防のマスクをしてガーデニグになりそう。

たしか、ためしてガッテンでもやってたが、数日前の新聞にも
「歯みがきがインフルエンザ予防に有効」という記事が載っていた。

 緊急生放送! インフルエンザ最新対策(2009年02月04日放送)
「発症率が10分の1に!意外な予防法」
東京都府中市の介護保険施設では週1回、歯科衛生士が口腔ケアを実施しています。日頃からの丁寧な歯磨きや舌磨きの指導を行ったところ、インフルエンザの発症率が10分の1に激減したのです。
なぜ口の中をきれいにしておくと、インフルエンザにかかりにくくなるのでしょうか? メカニズムは次のように推定されています。鼻からのどにかけての粘膜はタンパク質の膜で覆われているため、ウイルスはなかなかくっつくことができません。ところが口の中の細菌が出す「プロテアーゼ」という酵素が膜を破壊することで、ウイルスがくっつき、細胞内に侵入できるようになると考えられるのです。
口の中には、インフルエンザウイルスの感染を助けると考えられる細菌以外にも、唾液に混じって気道に入り、重症の肺炎を引き起こす細菌なども多く住み着いています。そのため、日頃から口の中をきれいに保ち、細菌を除去しておくことが、幅広く危険な感染症を予防する対策として有効なのです。・・・・・・
 

歯みがきでインフル予防!!!
■「口腔ケアあり」は発症者1人、「なし」は9人


ハミガキの仕方は、通常と同じで、歯間、歯と歯茎の境目など
歯垢がたまりやすいところをていねいにみがくだけ。
一日4回ほどやるのがよいとか。
歯みがきは朝晩やってるから、とりあえず、よいといわれることはやってみましょ。


 新型インフル 米で日本人初感染 シカゴ在住の6歳男児
5月8日15時38分配信 産経新聞

 中曽根弘文外相は8日午前の記者会見で、米国シカゴ在住の6歳の日本人男児が新型インフルエンザに感染したことを明らかにした。同日未明、家族からシカゴの日本総領事館に連絡があった。日本人の新型インフルエンザ感染が確認されたのは初めて。
 外務省などによると、男児は現地の幼稚園に通っており、土曜日だけ日本人向けの補習校に行っていた。現地時間の5日に38度を超える発熱があったため、病院で受診。検査の結果、7日午前に新型インフルエンザへの感染が確認されたと連絡があった。男児は治療薬タミフルを服用し、ほぼ回復。隔離措置などは取られず、自宅で療養している。家族に発熱などの症状は出ていないという。
 補習校には幼稚園から高校までの日本人児童、生徒計649人が在籍しているが、大半は平日、現地の学校などに通っている。男児の感染判明を受け、補習校は9日の土曜日を休校にする。
 これに関連し、河村建夫官房長官は8日午前の記者会見で、家族ら濃厚接触者が帰国を希望した場合の対応について「猶予が必要だ。国内に影響が及ばないよう(現地で)検査をしてもらう必要がある」と述べ、健康状態などを確認したうえで判断する考えを示した。
 日本人の感染が確認された最初のケースだが、厚生労働省は「国内発生にはならない」としており、水際対策など、現段階での対応を引き続き継続する。
 一方、厚労省の新型インフルエンザ対策推進本部によると、米国では感染者を国籍別に分類して発表していない。すでに感染者として公表された数字の中に日本人がいる可能性もあるという。
 米疾病対策センター(CDC)の7日の集計によると、シカゴのあるイリノイ州の感染者数は全米最多の204人で、米国の感染者数の2割超を占めている。
(産経新聞 5月8日16時3分)


新型インフル、感染2400人超す
2009.5.8 読売新聞

 新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の感染者は7日、米国で200人以上、メキシコでも約100人が新たに確認され、感染者数は24か国・地域で計2485人に上った。
 米疾病対策センター(CDC)は同日、米国の感染者が41州、896人に上ったことを明らかにした。
 また、欧州では、フランスで3人、英国で2人の感染が新たに確認された。世界保健機関(WHO)は、感染者が多いスペイン、英国の保健当局と情報交換を密にして、状況の見極めに当たっている。スペインや英国でも地域単位の集団感染が認定されれば警戒水準の「フェーズ6」引き上げが避けられない。

 発熱患者拒否で対応改善を指導
 新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)感染が疑われるとして、発熱を訴える患者を医療機関が診療拒否する事例が頻発していることを受け、厚生労働省は6日、各都道府県に対し、医療機関の対応改善を指導するよう通知を出した。
 国の対策指針では、新型インフルエンザが流行している国から帰国したなど、感染の可能性がある発熱患者に対しては、まず発熱相談センターに相談するよう勧めている。しかし、同センターで「新型の可能性が薄い」と判断された患者でも、他の患者に感染させる恐れがあるなどとして診療を拒否する医療機関が相次いだため、対応を是正する必要があると判断した。

 厚労相ら対策の弾力的運用表明
 舛添厚生労働相は7日の衆院予算委員会で、新型インフルエンザ対策に関し、「毒性の高い鳥インフルエンザを想定したもので、経済活動、学校に問題があれば緩和する」と述べた。政府が国内発生を想定した対策には、企業に対し不要不急の事業の縮小を、学校・保育施設には臨時休業を要請することなどが盛り込まれている。しかし、専門家の間には「強毒性を物語る状況証拠はない」(宮村達男・国立感染症研究所長)との見方が強い。厚労相の発言は、「弾力的、機動的」な運用で混乱を最小限に抑える立場を改めて強調したものだ。河村官房長官も7日の記者会見で、「季節型でもいろいろな対応がある」と、地方自治体と協議しながら対応を決める考えを示した。
 麻生首相は7日夜、首相官邸で記者団に、「今の段階で警戒を緩めることはない」と強調した。
(2009年5月8日 読売新聞)


新型インフルエンザの情報は、随時お知らせしていきます。

写真をクリックすると拡大。その右下のマークをクリックするとさらに拡大
人気ブログランキング(社会・経済)に参加中 
応援クリックしてね
 


「鳥」「豚」「新型」インフルエンザの分かるようで分かりにくい関係  
[2009/05/08] ITpro

 ゴールデンウィークを目前にして突如出現し、世界中の注目を集めることになった「豚インフルエンザ」。メキシコに端を発した人の感染例は、お隣の米国はもちろんのこと、遠く離れた欧州やオセアニアからも相次いで報告され、瞬く間に世界各地へと拡大した。WHO(世界保健機関)は4月29日、新型インフルエンザの警戒レベルを、世界的流行(パンデミック)の一歩手前で、複数の国で人から人への感染が進んでいる証拠があることを示す「フェーズ5」へ引き上げた。
 こうした状況は、2003年に世界中を震撼させたSARS(重症急性呼吸器症候群)の流行を思い起こさせる。交通手段の発達した現代は、どこか世界の片隅で発生した感染症も、ジェット機に乗ってあっという間に世界中に拡大してしまう時代だ。これが、「21世紀は感染症の世紀」といわれるゆえんでもある。実際、SARSが問題になった当時、新型インフルエンザについても、4日で世界中に広がると試算されていた。
 それにしても、これまで新型インフルエンザの出現が警戒されていたのは、2003年以降アジアを中心に人への感染例が増えていた鳥インフルエンザ(高病原性鳥インフルエンザウイルスH5N1型)ではなかったのか。「なぜ、いきなり豚インフルエンザが新型インフルエンザなの?」と疑問に思っている人もいるだろう。新型インフルエンザの出現の仕組みには結構ややこしいものがあるから、それも当然だと思う。
 そもそもインフルエンザウイルスにはA型、B型、C型の3タイプがあるが、毎年流行するインフルエンザの原因となるのはA型とB型の2種類だ。一方、こうした季節性のインフルエンザとは異なり、数十年に1度の間隔で出現し、世界的な流行を引き起こす新型ウイルスの存在が知られている。こうした大流行を起こす原因となるのは、A型インフルエンザウイルスのみだ。
 実はA型インフルエンザウイルスは広い宿主域を持っていて、人だけでなく、鳥や豚、馬などにも存在する。原則として、鳥のインフルエンザウイルスが直接人に感染することはないが、1997年に香港で騒動となったH5N1型(前述の鳥インフルエンザ)は鳥から人への感染が確認された最初の例となった。これは30%もの高い死亡率が報告されたが、幸いなことに人から人への感染はなかった。当時香港政府により、150万羽もの家禽類が処分されたことを覚えている人も少なくないだろう。
 ところで、鳥のインフルエンザは、本来の宿主はニワトリではなく、カモやアヒルなどの水鳥だ。これらの水鳥では、インフルエンザはのどや肺ではなく主に腸の中で増殖している(したがって、水鳥の糞の中にはインフルエンザウイルスが含まれている)。鳥のインフルエンザはニワトリでは致死的だが、カモやアヒルでは病気を引き起こさないとされている。
 一方、先に述べたように豚にもインフルエンザは存在する。ウイルス学者の畑中正一氏の文献などによると、1918~1919年のいわゆるスペインかぜの流行のときには、米国で豚が一斉にかぜを引いたことが記録されているという。これ以来、米国の豚にもスペインかぜのウイルスがすみつくようになったようだ。人の世界ではこのウイルスは1919年以降、1930年代ころまで、ほそぼそと存在していたことが血清疫学的な面からも推測されている。ところが、1976年に突如として、米国ウィスコンシン州で豚のインフルエンザが人に感染した。そのウイルス遺伝子はなんと、かつての殺傷力は失っていたものの、スペインかぜ由来だったという。
 このように豚は人のインフルエンザに感染し、さらには鳥のインフルエンザにも感染する。豚に鳥と人のインフルエンザウイルスが同時に感染すると、豚ののどの細胞で人と鳥由来のウイルスが混ざり、遺伝子組み換えを起こすことがある。恐ろしいのは、このように2種類の異なるウイルスに同時に感染した宿主でウイルス遺伝子の組み換えが起こると、がらりと変わった新型ウイルスが出来上がることだ。このような変化は“シフト”と呼ばれており、通常の季節性インフルエンザにみられる突然変異(抗原連続変異)とはまったく異なったメカニズムのものといえる。したがって、例えば中国南部のように、人と鳥や豚などの家畜が同居しているような地域では、それまでに人が抗体をもっていないインフルエンザウイルスが突如出現することがあるという。
 国立病院機構仙台医療センター・ウイルスセンター長の西村秀一氏は、「今回の豚インフルエンザは、これまで豚で流行していたインフルエンザのウイルスが人に感染した可能性がある」としている。いずれにしても、豚インフルエンザから新型インフルエンザが出現するのは不思議ではないわけだ。
 最後に、西村氏によれば、「日本はこれから夏に向かうため、インフルエンザの大流行は考えにくいが、海外に出かける人は注意が必要だ。特にオーストラリアなど冬に向かう南半球では、流行が懸念される」という。豚肉を食べても大丈夫かという質問もよく耳にするが、豚のインフルエンザウイルスは人と同様にのどや肺で増殖するので、血液や筋肉中にウイルスはいないそうだ。「インフルエンザウイルスは酸に弱いので、仮に胃に入っても問題ない。豚肉を食べたからといって豚インフルエンザの感染を恐れる理由は1つもない」と西村氏は強調している。今のところ、国内にいる限りは、通常のインフルエンザに対する対策を心がけていれば問題はなさそうだ。

〔参考文献〕
1) 菅谷憲夫:インフルエンザ 新型ウイルスの脅威、丸善ライブラリー、2000.
2) 畑中正一:インフルエンザの流行――大流行はまだあるのか.内科2002;90(5):790-796.
3) 畑中正一:キラーウイルスの逆襲、日経BP社、2003.

瀬川 博子(せがわ ひろこ)

982年国際基督教大学教養学部理学科卒。日本ロシュ研究所(現・中外製薬鎌倉研究所)勤務を経て、88年日経BP社に入社。雑誌「日経メディカル」編集部で長年にわたり、医学・医療分野、特に臨床記事の取材・執筆や編集を手がける。現在は日経メディカル開発編集長として、製薬企業の広報誌など医師向けの各種媒体の企画・編集を担当。NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)技術委員。
[2009/05/08] ITpro


最後まで読んでくださってありがとう
「一期一会」にクリックを 
 明日もまた見に来てね

 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

関心高まる闘病記(上・下)増え続けるブログ、データベース化も/治療法選ぶ参考に

2009-05-08 20:56:28 | 健康/くらし/薪ストーブetc
今朝はのんびり起きてきて朝風呂に入っていたら玄関のチャイム。
まどかくん?と思ったが、声がちがうみたい。
ハダカで出るわけにもいかず、どうしようと思っていたら、
ともちゃんが畑からもどってきて、客人を家の中に招きいれようとしている。
友人がわざわざパソコンを直しに来てくださったのだ。

「うわっまずっ」と合図して外で待っててもらって、
わたしは急いでベッドルームに走って服を着ました。
居留守を使わなくてよかった(笑)。

パソコンを見てもらうと、いつも丸一日かかるので、
作業着に着替えて外に出て、丸一日暗くなるまでガーデニング。
おかげでパソコンも直って、苗も全部植えれたけれど、
腰が痛くてすぐに風呂にはいってシップを貼りました。

春は駈足ですぎさっていくというのに、
わたしのパソコンにはお花の画像がたまるばかり。

これからアップしてると夕ご飯も食べられないので、
きれいなお庭を見せられなくて残念です。
(とりあえず純白のオオデマリ。あとはまた明日ね)。




今朝切り抜いた毎日新聞の「関心高まる闘病記/下』の記事を紹介します。

関心高まる闘病記:/下 先輩患者の知恵、ネットに  
毎日新聞 2009年5月8日

◇増え続けるブログ、データベース化も
◇医学的情報、心構え…治療法選ぶ参考に


 闘病体験をブログなどのインターネット上で公開する動きが広がっている。その流れの中、先輩患者の経験を闘病に役立ててもらおうと、データベース化していく取り組みも始まっている。

  *
 医師や看護師、患者や研究者らでつくる市民団体「DIPEx Japan」(ディペックス・ジャパン、事務局・東京、別府宏圀理事長)は、乳がんと前立腺がんの患者各50人の闘病体験の語りを映像収録している。同じ病気を抱える患者に検査や治療の選択に役立ててもらうのが目的で、7月にもネット上にデータベースを構築し、無料で公開する計画だ。
 「がんの宣告をされた時は『なんで私が?』と、うろたえました……」
 横浜市内のビルの一室で今年2月、撮影が行われた。闘病体験を語ったのは、前立腺がん患者の吉田道雄さん(69)だ。
 65歳でがんの告知を受け、免疫細胞療法と重粒子線治療の、二つの先端治療を受けた。闘病体験が他の患者の参考になればと、撮影を受諾した。「告知を受けた時、医師の言葉の使い方に疑問を持ちました。医師にも、もっと言葉を大切に使ってほしいと伝えたい」と、映像を見る医療者にも注文をつけた。
 闘病体験をデータベース化するディペックスは、01年に英オックスフォード大で始まった。がんだけでなくうつ病や難病など、さまざまな患者の語りが映像、音声、テキストのデータで収録され、ネット上で公開されている。既にドイツ、スペインで取り組みが始まり、イタリアやニュージーランド、オーストラリアでも検討が進む。
 日本版は07年に始まった。ディペックス・ジャパン事務局スタッフの佐久間りかさん(49)は「体験者の語りには、情報以外の何かがある。医学的な根拠だけでなく、先輩患者がどう判断してきたのかなどの情報があれば、患者も治療の自己決定がしやすくなる」と説明する。
 英国では医学部の授業で使われるなど、教育や研究でも活用されている。日本でも同様の取り組みを進める予定だ。

  *
 闘病記は、これまで主に出版の形態をとってきた。今ではインターネットに闘病体験をつづるブログも多く、データベース化も進む。
 ネット上の闘病ブログを集めたサイト「TOBYO」(http://www.tobyo.jp/)は、1万4119件、691種類の病気の闘病ブログを収集する。発症時の年齢や性別、部位などから必要なブログを検索できる仕組みを持つ。
 また、「ライフパレット」(http://lifepalette.jp/)は、約500人の登録会員のみが執筆、投稿できる闘病ブログサイト。毎月約24万件のアクセスがあり、ネット上に多い中傷や根拠のない書き込みに対しては、医師やスタッフらが24時間常時監視体制をとる。
 「TOBYO」を運営する「イニシアティブ」(事務局・東京)の三宅啓代表(56)によると、ネット上には約3万件の闘病ブログがあり、少なくとも年間3000件ずつ増えているという。「ブログの良さは、必要な時にすぐに読めること。患者や家族がどこにいても、欲しい情報、新しい情報をより早く得られる」と話す。

  *
 書籍にネットに、患者の語りは多様な媒体に広がり、注目されている。その理由を、闘病記を収集する市民グループ「健康情報棚プロジェクト」(東京)の石井保志代表(43)は「先輩患者の語りには、病とどう付き合っていくかという当事者しか知らない情報、知恵があるから」と分析。さらに「データベース化がもっと進み、必要時に適切な情報を提供できる仕組みができれば、患者にとって今以上に大きな力になる」と期待している。【細川貴代】
(毎日新聞 2009年5月8日)


さっそく「TOBYO」を見てみましたが「すごい!」の一言。


 闘病者(患者、家族、友人)の新しい情報共有ツール=TOBYO(闘病)

TOBYO図書室

あの時、これを知っていれば・・・・
「TOBYO事典」 からインスリノーマを検索したら、こんなに出てきました。

インスリノーマ

「ライフパレット」のほうも充実しています。

闘病記を読む、書く、共有できる「LifePalette(ライフパレット)


写真をクリックすると拡大。その右下のマークをクリックするとさらに拡大
人気ブログランキング(社会・経済)に参加中 
応援クリックしてね
 


こちらは、5月1日の「関心高まる闘病記(上)」の記事です。
記事を紹介しようと付箋をつけておいたのですが、
資源回収にだす新聞を束ねたとき、いっしょに入れてしまったみたい(笑)。
ということで、webの記事です。

関心高まる闘病記:/上 患者の気持ち、知りたい
毎日新聞 2009年5月1日

 患者が病気や治療の体験をつづった闘病記が注目されている。同じ病を抱える患者や家族が読むだけでなく、医療側も患者の気持ちを理解したり、病気を詳しく知るために活用する取り組みも始まっている。【細川貴代】

 ◇元看護師らが朗読会、大学医学部で収集
 ◇「生活の視点なかった」反省/悩み語る契機にも

 大阪府立大看護学部(羽曳野市)では06年夏から毎月1回、学生が集まり闘病記の朗読会を開いている。参加者の多くは、看護師として働いた経験を持つ学生たちだ。

 3月上旬のある日。集まった9人は、糖尿病で両足を切断することになった新聞記者の本を読んだ。本には患者が病院の設備や規則に縛られた入院生活をおくる様子がつづられていた。「患者さんのためと思いながら、病院の規則を押しつけていた」「結局、患者さんを管理したいだけだったかも」。朗読後、感想とともに自身の看護経験に対する気付きや反省を語りあった。

 大学院生の有井千恵さん(35)は10年間看護師として働いた後、同大に編入した。読み始めたころは、自分の過去の満足いかない看護体験が思い出され、無力感で落ち込んだという。

 「読んで初めて患者さんがどんな思いで闘病していたのかも分かった。病院には生活の視点が全くなく、働いていた自分も患者さんに病院生活を強要していたと気付きました」。有井さんは朗読会をきっかけに、生活の視点を重視した看護のあり方を考え始めた。

 医学生の間でも、患者の気持ちや疾患を深く学ぶ資料として関心が高まっている。「患者さんは医師の細かな様子や反応を敏感に気付き、不安を感じていることが分かりました」と話すのは、愛媛大医学部6年生の小金丸茂博さん(24)だ。

 同大医学部の図書館には闘病記約740冊を集めたコーナーがある。学生は実習で患者と接するまでに数年要するため、「学生が少しでも患者側の気持ちを知るために」と小金丸さんら医学生らが大学側に働きかけ、06年に実現した。授業で学んだ疾患を詳しく理解する資料としても、医学生に活用されている。

     *

 闘病記が注目され始めたのには、各地の図書館に闘病記コーナーが整備され始めたことが大きい。東京都立中央図書館(港区)には05年6月、国内で初めて闘病記コーナー「闘病記文庫」が設置された。がんや心臓病、脳卒中など、疾患分類ごとに約1500冊の闘病記が並ぶ。

 設立に協力したのは、図書館司書や看護師らでつくる民間グループ「健康情報棚プロジェクト」(事務局・東京、石井保志代表)。病名も書名に明記されていないため図書館の棚にばらばらに収蔵されていた闘病記を収集し、病名や臓器ごとに分類した。各地の図書館に選定や分類の仕方を紹介しており、現在全国約75カ所の公共図書館、病院図書館などで闘病記コーナーが設置され、さらに広がりをみせる。

 大阪府立大で闘病記朗読会を企画した和田恵美子講師(38)は、同プロジェクトのメンバーだ。「闘病記からは患者さんの気持ちや人生を読み取ることができる。闘病記が医療者の患者への理解や、患者の視点を大切にした医療の実現にもつながってほしい」と期待する。

 また、和田さんは、闘病記朗読が看護職の人たちにとって自分が抱える思いと向き合うきっかけになっているとも感じている。「看護の中で感じる迷いや悩みを語る場はない。闘病記は、それらの思いを語らせるきっかけになっていると思う」。和田さんは今後、病院で働く理学療法士や看護師らを対象に、闘病記の朗読会を開けないかと考えている。
(毎日新聞 2009年5月1日)



最後まで読んでくださってありがとう
「一期一会」にクリックを 
 明日もまた見に来てね
  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

復活した“脳の力”~テイラー博士からのメッセージ/今日5月7日NHK総合で10時から放送

2009-05-07 19:32:23 | ほん/新聞/ニュース
緊急のお知らせです。

4月18日の記事で紹介した『奇跡の脳』の著者、
ジル・ボルト・テイラーさんのドキュメンタリー番組を今夜10時から、
NHK「復活した“脳の力”~テイラー博士からのメッセージ」でやるそうです。
3月24日にNHKのBSハイビジョン放映され評判になった再放送のようです。

(2009.4.18) お勧め!『奇跡の脳』
ジル・ボルト・テイラー著・竹内薫訳(新潮社)





復活した“脳の力”~テイラー博士からのメッセージ
 
チャンネル:総合/デジタル総合
放送日: 2009年5月7日(木)
放送時間:午後10:00~午後11:00(60分)


番組内容:女性脳科学者ジル・ボルティ・テイラー博士。脳卒中に倒れ、言語や思考を司る機能を失いながらリハビリを経て復活を果たした。その軌跡と脳の知られざる力に迫る。
詳細: 新進気鋭の女性脳科学者として活躍していたジル・ボルティ・テイラー博士。37歳で脳卒中に倒れ、一時、言語や思考をつかさどる左側の脳機能が停止した。8年間のリハビリを経て完全復活を果たした彼女の手記は、脳卒中の実態や脳の未知の力を示す貴重な記録として、人々の共感を呼んでいる。闘病中には不思議な幸福感を感じたと彼女は語る。復活までの軌跡を追い、生命科学者中村桂子さんとの対談を交えて人間の脳の神秘に迫る。
出演者ほか: ジル・ボルティ・テイラー, 【きき手】中村 桂子, 【語り】久嶋 志帆, 【声】弘中くみ子, 松岡 洋子, 小室 正幸, 園部 啓一


いま「日本のこれから『どうする未婚社会』」をみはじめましたが、
見逃さないように、番組予約しました。

まだ見てないけど、きっととってもよい番組みだと思うので、ぜひご覧ください。

写真をクリックすると拡大。その右下のマークをクリックするとさらに拡大
人気ブログランキング(社会・経済)に参加中 
応援クリックしてね
 


4月30日からの日経BP「著者に聞く」でも連載されています。

 
著者に聞く 脳卒中になった脳科学者の本――50万部ヒット、『奇跡の脳』がもたらすもの
第1回 ジル・ボルト・テイラー×竹内 薫)

日経BP 2009年4月30日(木)
脳卒中の患者数は、年間147万人。死亡率は昭和55年まで長い間トップだったが、死亡に至る割合が減ったため、現在では第三位の死因だ。それでも年間13万人が亡くなっている。交通事故の死亡者数が1万人、自殺者が3万人なので、13万人を多いと感じるか少ないと感じるかはひとそれぞれだが、発症時の峠を越せたとしても、運動麻痺や失語症などの後遺症に悩まされる患者さんが多いという。「後が大変」。それが脳卒中なのだ。
 一方で「脳ブーム」の中、脳の機能を高めようと日本中が躍起だ。ところが、肝心の機能を失う脳卒中そのものについて、当事者からの声は意外に聞こえてこない。がんの闘病記を読んだことがあっても、脳卒中のリハビリ記録の本はあまり書店でも見かけない。

 そこに登場したのが、このアメリカ人女性だ――。

アメリカで50万部の話題作
 彼女の名は、ジル・ボルト・テイラー、ハーバードの第一線で活躍する37歳の脳科学者だ。1996年12月10日の朝、目覚めとともに脳卒中に襲われてしまう。歩くことも話すことも、読むことも書くこともできず、記憶や人生の思い出が失われていく。そのとき、ひとはどんな行動をとるのだろう。そして、それは、なにをもたらすのか? それがあなただったらどうするだろう。
 その過程を、彼女は冷徹に科学者として観察し、後から長い時間をかけて思い出し、まとめる。それが今回紹介する『奇跡の脳』(原題は『My Stroke of Insight A Brain Scientist’s Personal Journey』竹内薫訳、新潮社、税込1785円)である。

『奇跡の脳』ジル・ボルト・テイラー著、竹内薫訳、新潮社、税込1785円 彼女の病名は、脳動静脈奇形(AVM)による脳出血だ(脳卒中は血管が詰まる脳梗塞と、血管が破れて出血する脳出血の二つに大別される)。主にダメージを受けたのは左脳だったため、左脳が司っていた言語機能、理性や時間感覚が失われる一方で、右脳の芸術家的機能が活発化していく。彼女がそれぞれ「左脳マインド」「右脳マインド」と称するものだ。
 科学者である彼女は、自らを対象に刻々と変化を遂げる脳について考察していく。
 その様子を語った講演会がYou Tubeで76 万回の再生を記録し(リンクはこちら)、著作は50万部の売り上げ、とアメリカでは大きな話題を呼んでいる。オプラ・ウィンフリー(アメリカでカリスマ的人気を誇るテレビ番組司会者)に感嘆の声をあげさせ、タイム誌の「2008年世界で最も影響力のある100人」に選ばれたテイラー博士だが、その体験は、現代社会になぜそれほど影響を与えるのだろう? 正直なところ、このアメリカ人女性のなにが必要とされているのだろう?
 日本でも発売後重版を重ねているという『奇跡の脳』を軸に、脳の機能を失い、そして再び取り戻す彼女の経験と、それがなぜ今の時代に必要とされているのかを3回の連載で考えていく。
 一回目は、『奇跡の脳』の翻訳に携わった竹内薫氏と著者のメールでの対談だ。
 二回目は、ご存知、養老孟司さんが、著者にメールで質問をぶつけてくれた。返事を分析しつつ、「脳化社会」への対処法をざっくばらんに語ってくれているので養老ファンは乞うご期待
 三回目は、編集部からのメール・インタビュー。今回の不況を皮切りにはじまった経済・社会の大きな変化にどう対応していったらいいのか、アドバイスを聞くことができた。
*   *   *   *
 では、さっそく竹内薫さんとの対話から始めよう。なお、テイラー博士からの返事は英語で書かれており、すべて翻訳は竹内氏による。
---------------------------------------------------
ジル・ボルト・テイラー博士
Jill Bolte Taylor
 インディアナ州インディアナ医科大学の神経解剖学者。ハーバード脳組織リソースセンター(脳バンク)で精神疾患に関する知識を広めるために尽力しつつ、「ミッドウェスト陽子線治療研究所(MPRI)の顧問神経解剖学者として活躍している。1993年より、NAMI(全米精神疾患同盟)の会員でもある。タイム誌の「2008年世界で最も影響力のある100人」に選ばれた。インディアナ州のブルーミントン在住。ホームページはこちら。 
・・・・・・・・・・・・・・・・(以下略)・・・・・・・・・・・・・・・・


最後まで読んでくださってありがとう
「一期一会」にクリックを 
 明日もまた見に来てね
  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『む・しの音通信』70号からweb版に移行します!/「む・しネット」スタッフ会の報告

2009-05-07 13:42:47 | 「市民派議員塾」「M&T企画 選挙講座」
『む・しの音通信』69号を発送しました。

今回は16ページだて、P1,2,3はスタッフ会報告、
会計からのお知らせ、前号の通信の反響です。
P4は島村紀代美さんから「M&T企画/議員としてのスキルアップの連続講座」報告」
P5は小川まみさんの「政務調査費返還請求事件 逆転勝訴!」の記事。


後半は、呉羽まゆみさんの「ジェンダー図書排除に抗する
堺市でなせ特定図書排除が起きたのか」(『地方自治職員研修』2月号)と、
『月刊 創』5月号の上野さん(とわたしの)インタビュー記事、
堺市立図書館、BL本排除騒動の顛末」です。 



現在、http://gifu.kenmin.netとのアクセスができない状態で、
ホームページの「みどりのwebページ」は現時点で更新不能になっているので、
先に、ブログで順次、紹介しますね。
(復活したらホームページにも掲載しますのでご覧ください)。

  『む・しの音通信』70号からweb版に移行します!
=========================================
「む・しネット」スタッフ会の報告
事務局・寺町みどり
========================================== 


4月1日に、ハートフルスクエアGで「新旧スタッフ会」を開催し、2009年度の活動方針、プロジェクトなどについて話し合いました。
以下、「む・しネット」スタッフ会の報告です。

●2008年度の事業報告

①議員のためのスキルアップ講座」(島村)
・8月23~24日、10月24~25日、
1月30~31日の3回連続講座として開催。
・「M&T&企画」と共催のプロジェクト企画なので「む・しネット」は会場費だけを支出。
・参加者の受講料はちょくせつ講師に支払い、宿泊費などは各自負担。残金はゼロ。
・講師との共催だったので「む・しネット」としては楽だった。
・「む・しネット」のプロジェクトとしての事務局は必要。
・実践に基づいた内容で、中身が濃くて議員として働くのに役立った。
・新しい人との出会いがあり、よかった。
・今年度のスキルアップ講座は会員と会員外を区別していないので、講座参加者からの新規入会はない。
・「今年も勉強会をやりたいので」引き続きプロジェクトスタッフを引き受ける。
・できれば、会員同士が顔を合わせて交流するオフ会のようなこと、議会ウォッチングや自治体視察などもやりたい。

②読書会のプロジェクト(新田)
・テーマ本は、上野千鶴子さんの『おひとりさまの老後』。開催は7回。
・会場費を「む・しネット」が支出。
・参加者限定だったので、会場費を出してもらってよいのかと気が引けた。
・新しい参加者もいて、読みやすい本で毎回話が盛り上がりよかった。

●2008年度の会計報告(小川)

・新旧スタッフ会の交通費までを、2008年度会計に編入。
・事業がすべてプロジェクトになったので、会計がすっきりして、支出が減り、次年度への繰越金が多くなっている。
・いちばん多いのは、通信の発送費。
・今年度と同じプロジェクト方式なら、引き続き会計をやってもよい。
・会員の動向は、講演会やイベントをすると、市民会員が増える。
・会員数は、発足当時と変わらない。毎年、数人が入り、数人がやめていく。
・議員会員は増えている。4年の選挙ごとに若干の入れ替わりがある。

【2009年度スタッフ】

 事務局・寺町みどり
 会計・小川まみ
 勉強会スタッフ・島村きよみ
通信および情報発信スタッフ・寺町みどり

【2009年度運営方針・決定事項】

☆2009年度は会費を徴収しない。
☆『む・しの音通信』の紙媒体での発行は69号まで。今後はwebでの発行に移行する。
☆2009年度もプロジェクト事業方式にする。
☆プロジェクトは「やりたい人がやる」という基本で、会員が自主的に事業を企画する。
☆プロジェクトスタッフは「企画、実行、報告」までを担当。事業は独立採算とする。
☆会場費は「む・しネット」が負担する。
☆女性総合サイト「WAN」(ウイメンズ・アクション・ネットワーク)をサポートする。

●『む・しの音通信』について(みどり)

・2008年度の通信の発行は3回。昨年は個人的な事情で発行が減った。回数が減ったのでページを増やしているが、編集作業に一週間ほどかかる。発行が少ないと、勉強会報告も含めて、タイムリーな記事が間に合わない。
・「編集・発行はみどり、発送は別の人」という分担になっていたが、実際には、みどりが編集から(校正は新田さん)印刷・発送まで一人で担当していて、負担が大きくなっている。
・記事は会員以外にも広く送っているが、反響はよい。ここ数年、「webで見るので送らなくてもいい」という人が増えている。
・「む・しネット」は、積極的に情報発信する運動体なので、情報発信は続けたいが、タイムリーな記事を随時、ブログやHPで発信するほうがよいと考えている。とはいえ、生原稿をそのままアップするわけではなく、通信としての編集作業は必要なので、引き続き、通信スタッフを担当する。
・ということで、紙媒体での『む・しの音通信』発行を今月号(69号)までとし、今後はweb発信にしたい。なお、会員にはメールで通信の発行を知らせるようにする。
・紙媒体の通信をやめるもうひとつの理由として、5月31日に発足する「ウイメンズアクショクネットワーク(WAN)」(チラシをご覧ください)の「女性と政治」のページ作成にかかわることになり、前半はそちらのプロジェクトにウェイトを置くことになりそう。
・WANと相互リンクすれば、通信をweb発信することでより多くの人に読んでもらえる。
・デジタルデバイド(webにアクセスできない人)をどうするのか、という問題も残るが、「む・しネット」はもともと運動体で、会員を増やすことを志向してこなかった。
・発足から10年目になるが、会員は相互関係ではなく、通信を読むだけの一方通行の人が多いのが現状。「む・しネット」を支えるスタッフのなり手も少なく、一度、整理したほうがよいのではないかと思っている。

●「WAN」(ウイメンズ・アクション・ネットワーク)のサポート

・上野さんを中心に関西の女性(研究者)たちで準備してきて、女性のための総合webサイトとして5月31日に発足予定。
・「む・しネット」として、「WAN」をサポートすることを決定。
・「WAN」にweb団体登録し、同時にNPO法人会員(年会費1万円)になる。
・今年度は、「む・しネット」の会費を徴収しないので、会員のはWANのNPO個人会員(年会費1万円)になって支えてもらいたい。
・7月末をめどに開設するP-WAN(女性と政治)のページに相互リンクを呼びかける。NPO会員になれば、RSSで新着記事がP-WANに自動的に届くシステムにする予定。
 
●P-WAN(女性と政治のページ)

・みどりがP-WAN(女性と政治) のページの責任者を引き受けてきた。
・7月末をめどに、WANサイト内に開設。
P-WANプロジェクトを始動させたところ。
・「む・しネット」スタッフが全員、呼びかけ人およびWAN会員になっている。
・WANサポートプロジェクトとして、P-WANの会議の際の会場を「む・しネット」で予約、会場費を支出する。
(文責:みどり)      

==========================================
会計から会員のみなさんへ
       会計スタッフ・小川まみ
==========================================

 
 2003年度から6年間、私は会計を担当してきました。その間、「上野千鶴子さん講演会」、シンポジウム「政治を市民の手に!」、「さまざまなマイノリティが生き延びるために」フォーラムなどを開催し、「議員と市民の勉強会」(一泊二日・年4回)を「む・しネット」の主催事業として行ってきました。正直いって会計を担当するのも大変なので、2008年度限りにしようと思っていました。
 ところが、2008度から「議員と市民の勉強会」が講師と共催のM&T企画「スキルアップ講座」となり、独立採算の事業として、島村さんがプロジェクトスタッフを担当しました。「む・しネット」は会場費を負担しただけで、会計もとてもシンプルになりました。これなら私でもできると思い直し、引き続き会計を担当することにしました。
 2008年度の「む・しネット」の事業は、通信の発行(3回)と、スキルアップ講座と読書会の2つのプロジェクト事業に会場費を負担しました。約40万円の収入に対して約16万円の支出だったので、今年度の繰越金は、約43万円あります。(詳しくは会計報告をご覧ください)
また、『む・しの音通信』の発行については、作成・発送経費が最も多くかかります。今年度から、通信をwebでの発行にかえることで、限られた紙面に収めるという編集の手間と印刷・発送経費がかからなくなります。

【2009年度の会費について】
 2008年度末で1年分以上の繰越金があり、通信をweb判にすることで、印刷・発送経費がかからなくなります。
 よって、「2009年度の1年間は会費を徴収しないこと」をスタッフ会で決定しました。

=================================
『む・しの音通信68号』の反響
==================================
会員の平井紀子さんから、「ジェンダー図書排除事件」について、お手紙が届きましたので紹介します。



『む・しの音通信68号』をご送付くださり、ありがとうございました。・・・・(略)・・・・・排除されていたのは、ほとんど女性だったのではないでしょうか? 論点がズレているとは思いますが、「これだけたくさんの作家を排除しておいてなんで渡辺淳一の著書が一冊も含まれていないんだ?!」と怒りで震えました。
 みどりさんの今回の記事を読ませていただくと、朝日新聞の記事の内容とは全く違うので驚くと同時にショックを受けました。これはみどりさんのブログよりも先に朝日新聞の記事を目にしたときに、目に飛び込んできた見出しを見て「ああ、私には関係ないわ」と見落としていた記事でした。実際にはこのような問題が潜んでいるとは思わなかったのです。確か、見出しにとても大きな字で「悩ましい、ボーイズラブ」と書かれていました。実際には、ボーイズラブよりも、言論弾圧や人権侵害の問題が大きいはずなのに、どうして好奇心をわざと煽るように「ボーイズラブ」を強調したのでしょうか。・・・・(略)・・・・  
同時期に、国連人権委員会から「性的マイノリティへの人権侵害、差別を止めよ」と日本政府に対して警告されていたにもかかわらず、こうやってボーイズラブだけを槍玉に挙げるのは時代錯誤だとも思います。
 「性」に関する問題は、私自身が異性愛、同性愛にかかわらず全て「タブー視」しておりました。(正確には過去形でなく現在形です)。昨年初めて上野教授の講演会に参加したときに、「セックス」と何度もおっしゃって仰天したくらいです。そして、自身の体を大切にする意識も希薄です。
 「性」を否定することは、「生」を否定することと同義なのでしょうか。とにかく、この問題は、まだ何一つ私の中でも解決していません。これからも、自身に突きつけられた問題として考えていきたいと思います。
・・・・・ (以下略) ・・・・・・・・・



写真をクリックすると拡大。その右下のマークをクリックするとさらに拡大
人気ブログランキング(社会・経済)に参加中 
応援クリックしてね
 


【イ ン フ ォ メ ー シ ョ ン の ペ ー ジ】
★2009年「M&T企画/議員と市民の勉強会」ご案内
テーマ「議員の仕事・市民の仕事 ~ まちをかえるのはあなた」

◆第1回 8月7日(金)~8日(土)
「議会で働くために必要な各種の基本を身につける
 ―知っておくべき役所の支出や文書の「基本のき」―」

1.議会の基本/議会の流れ、議会の構造、各議会の実態
2.役所の支出の基本/役所の仕事は公文書主義。情報公開との関係
・支出の分類と定義/ex. 委託料・補助金の違いと基本。人件費・給与等
・支出に関連してどんな文書が作られているか~文書の作られ方/仕事を定義づけるもの
3.一般質問と議案質疑の基本/議会での実効性のある発言の手法

◆第2回 11月7日(土)~8日(日)
「実践編 まちをかえるのはあなた~基本は情報公開・議会改革」
◆第3回 2010年 2月6日(土)~7日(日)
「予算の見方、市民派議員としての切り口」


いずれも会場は「ウィルあいち」(名古屋市)、
前日13時から翌日12時まで。
※各回とも日程終了後に、個別の相談に対応。
《講 師》 寺町みどり&ともまさ 
《対象者》「無党派・市民派」の議員および市民
(初参加者は別途、誓約書の提出が必要)
《参加費》 45000円を事前振込み(3回分) 
《申込み》 先着順で定員15名
《お問い合わせ》寺町みどり  
e-mail midori@ccy.ne.jp tel 0581-22-4989 
・初参加の方はまず電話でお問い合わせください。
・原則として部分参加はお断りしています。
《担当スタッフ》島村紀代美

========================================================
ウィメンズ アクション ネットワーク設立記念
~今始まる!ウェブがつなぐ女たち~
特別講演:上野千鶴子さん 「女から女たちへ
ウェブ時代の新しいシスターフッドを求めて」 
=========================================================

日時:5月31日(日)13:30~16:30
会場:キャンパスプラザ京都
参加費:1000円(WAN会員は無料) 
《要申し込み》「お名前・所属・メールアドレス」を明記してWAN事務所 info@wan.or.jp へ。
(詳細はチラシをご覧ください)
-------------------------------------------
★5/31オープンのWANサイトに「女性と政治(仮)」ページをプロジェクトで準備中。
※開設はまだ先(総選挙後の予定)になります。

「自治体議員および市民・団体との相互リンク」および「NPO会員(個人・団体)のブログ・HPのRSS自動更新」などのコンテンツを予定しています。
あなたもぜひWANにご参加ください。

●HP・blogをWANと相互リンク(無料)
「名前(個人・団体)/メールアドレス/HP・blogのタイトルおよびアドレス」
●RSSで自動更新を希望(WAN会員)
「名前(個人・団体)/メールアドレス/連絡先/HP・blogのタイトルおよびアドレス」
上記送り先:寺町みどり midori@ccy.ne.jp 

【編集後記】  
○上野さんに誘われてWANの「女性と政治(仮)」ページの責任者を引き受け、深くかかわることになりそうな予感(笑)。「女から女たちへ」ネットワークを拡げる活動はおもしろい。あなたも仲間になりませんか。 
○『む・しの音通信』は今後、紙版からwebに発展的に移行。紙に愛着があるのですが、続きはタイムリーにwebにアップ。希望される方にメールでお送りする予定です。引きつづきご愛読いただければうれしいです。(みどり)



最後まで読んでくださってありがとう
「一期一会」にクリックを 
 明日もまた見に来てね
  



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3610gのバースディベア&紅手毬蘭(エピデンドラム)のうれしいプレゼント。

2009-05-06 18:17:03 | おいしいもの/食について
昨日、長島温泉の帰りに、おきまりの「なばなの里」に立ち寄り、
珍しい苗木を買ってきたのですが今日も朝から雨、体調もいまいち。

数日前、名古屋で高校教師をしているけんさんから、
パートナーのみくさんと遊びに来たいと連絡があったので、
朝から急いで掃除機をかけ、何とか終わったところにチャイム。

「はい」と手渡されたのは、ずっしりと重いテディベア。
  

袋から出して、持参のプラスチックケースも組み立ててもらい、
「かわいーい」と記念写真を撮っていると、また玄関のチャイム。


こちらもわたしあての大きな箱で、なかにはお花が入っていて、
  
ちょっとはやめの「母の日」のプレゼントでした。

大好きな蘭の花、赤、黄、ピンク、濃桃のエピデンドラム(紅手毬蘭)
送り主のふたりがいるときに届くとは、なんという偶然でしょう。
ダブルでうれしいプレゼントです。

 
ずっしりと重いくまさんの体重は3610g。
けんちゃんが生まれたときの体重で、それぞれの親に
バースディベアとしてプレゼントだそうです。

ケースが大きいのでシロネコちゃんも入れて、薪ストーブの上に置いたら、
昼から遊びに来た、ゆうちゃんが珍しそうに指差して、
ストーブの上によじ登ろうとして失敗し、おろしてほしいと催促。

帰ってからは、ケースから出して薪ストーブの上に座っています。 

来年ストーブに火を入れるまで、とうぶん楽しめそうです。

未来さん、けんさん、ありがとう!

写真をクリックすると拡大。その右下のマークをクリックするとさらに拡大
人気ブログランキング(社会・経済)に参加中 
応援クリックしてね
 


ところで、
今年はけんさんの勤めている同胞高校で7月18日(土)~20日(月・祝)の3日間
「愛知サマーセミナー」が開催され、現在、講座を募集中との事。

愛知サマーセミナー ウェブサイトにようこそ!

詳しいことは、まだウェブサイトにのっていませんが、
7月19日(日)の2時間目には、上野さんを招いての講演もあるそうです。
最近もの忘れがひどいので(笑)、さっそく手帳に書き込みました。

こちらは、前にふたりが来たときにもらった源 吉兆庵のお菓子。 
 

  
高価そうで、上品な甘さ控えめの和菓子です。


この日は、結婚の報告に来たふたりと岐阜グランドホテルでお食事。
  

  

  
対岸の長良川堤防は、ちょうど桜の花が満開でした。


最後まで読んでくださってありがとう
「一期一会」にクリックを 
 明日もまた見に来てね
  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画「子供の情景」/「拝啓 未来を生きる君 こどもの日に考える」(中日新聞社説)

2009-05-05 19:17:35 | ほん/新聞/ニュース
5月5日は「こどもの日」。

おとなは、だれも、はじめは子どもだった。
(しかし、そのことを忘れずにいるおとなは、いくらもいない。)
『星の王子様』(サン・テグジュペリ作)より


昨日から、何度目かの三重県の長島温泉で骨休めをしていました。

ブログは帰ってから、最近の新聞各紙の映画解説でとりあけられている
映画「子供の情景」のことを紹介したいと思っていたら、今日の中日新聞の社説
「拝啓 未来を生きる君 こどもの日に考える」のなかでに言及されていました。

 「子供の情景」公式サイト

作品解説・紹介 - 子供の情景
6歳の少女バクタイは、隣に住む男の子アッバスが学校で習った面白いお話を読むのを聞いて、学校に行きたいと思う。市場へ行って、やっとの思いで卵を売ったお金で何とかノートを手に入れる。そしてバクタイは心を弾ませて学校へ向かうが、着いたところは男子校で、追い返されてしまう。女子校を探す途中、タリバンごっこをする少年たちにノートを取り上げられたりしていじめられる。通りかかったアッバスも悪戯をされて・・・。 
弱冠14歳でドキュメンタリー映画『ハナのアフガンノート』を発表した(ヴェネチア国際映画祭コンペ部門に出品)ハナ・マフマルバフ監督は、イラン映画の鬼才モフセン・マフマルバフ監督の娘としても知られている。長編劇映画デビュー作の本作では、タリバンに破壊されたアフガニスタンのバーミヤン遺跡の近くに住む愛らしい少女の“冒険”を通し、戦争のもたらす不条理や残酷さを描きだす。脚本は自身も映画監督で、ハナの母親でもあるマルズィエ・メシュキニ。キアロスタミ作品のような瑞々しい無垢な前半と、後半、“戦争ごっこ”から浮かび上がる大人社会の影響の怖さ、そのイマジネーションの対比が見事だ。


 映画インタビュー:「子供の情景」ハナ・マフマルバフ監督に聞く 
「傷ついた子どもの痛みを描いた」

毎日新聞 2009年4月26日

 イランの名匠モフセン・マフマルバフ監督の末娘ハナ・マフマルバフさんの初の長編劇映画「子供の情景」が18日から、東京・岩波ホールなど全国で順次公開されている。ハナ監督が19歳で完成させたデビュー作は、サンセバスチャン国際映画祭審査員賞、ベルリン国際映画祭で二つの賞を受賞した。戦争で破壊された仏像のがれきが残るアフガニスタン・バーミヤンの少女が、さまざまな障害を乗り越え、学校を目指す物語。紛争の現実を、子供の世界を借りて寓話(ぐうわ)的に描き出した。ハナ監督に話を聞いた。【文・写真:上村恭子/フリーライター】

 --主人公バクタイ(ニクバクトちゃん)がとても可愛らしいですが、子どもたちは現地で見つけたそうですね。
 教室に入ったら、まだ5歳半の彼女が2年生の教室に座っていました。学校に行って勉強したいというバクタイの役そのものだと思いました。ニクバクトは「映画はヤダヤダ」と言っていましたが、「もうやらなくていいよ」と言うと、反対にカメラの前で演じるようになったんですよ。プライドの高い彼女の性格から、キャラクターが生まれました。別の子が演じていたら、また違った主人公になっていたでしょう。ちなみに、バクタイとは「小さな幸運」という意味です。

 --バーミヤンを実際に見て、映画に取り入れた部分は?
 当初この映画は、少女がノートを買って、学校に行くというシンプルなものでしたが、そのまま撮ってみたら、かなりポエティックなものになってしまったので、もっと社会的な問題に触れたいと思いました。そして、バーミヤンの町を母と一緒に歩いて、見聞きしたことを脚本に加えました。少年たちがタリバンごっこをしているシーンは現地で知ったものの一つです。

 --タリバンごっこをする少年たちの「石投げの刑ごっこ」のシーンは怖かった。
 「石投げの刑」は実際に存在している刑だから、どうしても頭の中で理解できなくて自分の中で消化するのは大変でした。でも、これを説明しなければ戦争を語れません。撮影しながら、とても痛みを感じました。私は父に「人の痛みを自分の痛みとして感じなさい」と教えられました。戦争を味わった子どもが、将来どうなるのか。傷ついた子どもの痛みについて描きたかった。

 --ハナ監督は、8歳のときに父親マフマルバフ監督の映画学校に入学したそうですがアドバイスなどはありましたか?
 私の行っていた学校は女子への禁止事項が多くて、面白い科目が一つもありませんでした。父の学校では絵、写真、詩、哲学、美術、文学などを学び、例えば文学なら文学だけ1カ月、まるでシャワーを浴びるように勉強します。授業前に必ず父が詩を読んでくれました。「この映画は19歳のお前にしか語れないから」と父からのアドバイスはありませんでした。映画のタイトル「ブッダは恥辱のあまり崩れ落ちた」(原題)は、父が書いた本からの引用です。父は言っていました。爆弾の代わりに本やノートを落としてくれれば、国の文化はずっと豊かになっていただろう、と。

 --イランの女性監督として道を開いた姉サミラさんは、どんな存在ですか。
 ああ、その質問は初めてです! サミラについてなら、すごく長く話せますよ(笑い)。まず、姉としても監督としても偉大です。それまでの映画人といえば、50代くらいで、ハゲで、ヒゲの男性って感じだったんだけど(笑い)、サミラが壊してくれました。女性としても私のモデルとしても、道を開いてくれました。サミラは人の痛みを感じることができ、まるで哲学者のような人。可愛い女の子や、スタイルのいい女の子だけでなく、頭脳でも女性が舞台の上に立てるんだということを証明してくれました。

 --これからどんな映画を作っていきたいですか。
 映画作りは、誰かが勝った負けたではなく、映画人が一つの道を歩いていくことだと思います。映画監督は大きく目を見開いてものをよく見ることが仕事。人が見ないものを取り上げて、見せていくことが仕事だと思います。この映画を73分間見ることは、73分間、暴力について考えることであり、その国に旅することでもあり、73分間、子ども時代に戻ることでもあると思います。私はこの映画を通して、大人に「あなた方は子どもの本当の学校ですよ」と注意をしたかったのです。 
 <ハナ・マフマルバフ監督のプロフィル>
 88年テヘラン生まれ。8歳のときに、父モフセン・マフマルバフ監督の設立したマフマルバフ・フィルム・スクールで、姉サミラさん、兄メイサムさんと一緒に学ぶ。8歳で撮影した短編「おばさんが病気になった日」で、9歳にしてロカルノ国際映画祭に参加。03年、姉サミラさんの「午後の五時」のメーキングで、アフガニスタンを描いた長編ドキュメンタリー作「ハナのアフガンノート」を15歳で発表、ベネチア国際映画祭コンペティション部門に最年少記録で出品し、スペイン・サンセバスチャン国際映画祭で審査員賞を受賞するなど、世界各国の映画祭で称賛された。
(毎日新聞 2009年4月26日)


少女バクタイのまっすぐな目に、吸い込まれそうです。
この映画、ぜひ見たいと思っています。

写真をクリックすると拡大。その右下のマークをクリックするとさらに拡大
人気ブログランキング(社会・経済)に参加中 
応援クリックしてね
 


中日新聞【社説】、アンジェラ・アキさんの作詞、作曲した「手紙」のことが中心です。

 拝啓 未来を生きる君 こどもの日に考える
中日新聞 2009年5月5日

 拝啓、未来を生きる君たちへ。未来はかすみ、悲しみだって避けては通れません。けれども、明日はきっとよくなるという、希望を少し同封します。
 「誰の言葉を信じ 歩けばいいの?」
 アンジェラ・アキさんは、作詞、作曲を手掛けた「手紙」という歌の中で、繰り返し、そう問いかけます。
 「手紙」は、昨年度「NHK全国学校音楽コンクール中学校の部」の課題曲でした。
 十五歳の「僕」が未来の自分自身に手紙を書いて、多くの悩みで張り裂けそうな心の中を打ち明けます。大人になった未来の「僕」は、十五の「僕」に返事を書いて励まします-。

 未来との往復書簡
 二人の「僕」のやりとりにそれぞれの今を重ね合わせてか、「手紙」は中高生だけでなく、世代を超えた愛唱歌として広がりつつあるようです。
 アンジェラさんは十代のころ実際に、「未来の自分へ」と題した分厚い手紙をしたためました。
 大人になって読んでみて、夢や希望をつづるというより、悩みと愚痴が延々と続く「未来への手紙」に驚きました。
 友達や先生の何げないひと言にひどく落ち込んでしまったり、片思いに悩んだり…。ところが今では、片思いの相手の顔さえ、まったく思い出せません。
 「正直、『そんなことで悩むなぁ!』と思うことばかり書かれていたけれど、当時の私は『そんなこと』でいっぱいいっぱいだったのだなと思いました」と、アンジェラさんは、コンクールで「手紙」を歌う中学生との交流を記録した「拝啓 十五の君へ」(ポプラ社)で語っています。
 「そんなことで」とあっさり言えてしまうのは、今、現に見えない明日におびえて悩む十五の「僕」よりも、二十五歳になった「僕」は十年分だけ、未来を知っているからです。

 大人になれば大丈夫?
 子どもにとって、大人は未来そのものです。ひと足先に未来をのぞいた者として、大人は子どもに安心と希望を示さなければなりません。希望への道しるべであり続けなければなりません。
 アンジェラさんは、その本の中でこんなことも言っています。
 「中学生が歌いながら、『自分も大人になったら、きっとこういう気持ちになれるんだ』と思ってくれるように。今は先が見えなくて、苦しくてつらいかもしれないけれど、でもきっと大丈夫だから!」
 五月五日の背比べも、もう今は昔でしょうか。端午の節句は、未来への階段を上る子どもの成長を、一年に一度柱の傷を見比べながら、家族そろって確かめ合う日だったのでしょう。
 さて、その大切な道しるべ、このごろ特に間違いが多いみたいで気がかりです。

 公開中の映画「子供の情景」はイランとフランスの合作です。
 撮影当時十九歳だったイラン人女性のハナ・マフマルバフ監督は、アフガニスタンの子どもたちを戦争やテロへ導く大人の影を、リアルに描き出しています。
 貧困と孤独の中で、大人と同じ暗い目をして、米国相手の戦争ごっこ、タリバンごっこ、処刑ごっこに没頭する少年たち。
 「戦争ごっこなんか嫌い」と叫ぶ少女の悲痛な声は、砂漠の風にかき消されてしまいます。
 遠い異国の出来事だけではありません。「先進国」と呼ばれる日本では、食品偽装、エコ偽装、拝金経済、虐待、汚職、振り込め詐欺に環境破壊…。政治家も確かな未来を示すことができません。
 世界各地でミツバチが、なぞの大量死を遂げています。
 ハチの社会では、外敵に巣を襲われたとき、まず老蜂(ろうほう)が戦います。人間界ではその逆です。
 ミツバチは、未来を生きる子孫のために、目に見えない環境異変と戦って、人知れず犠牲になっているのでしょうか。私たちもハチに負けてはいられません。

 私の言葉を信じなさい
 「誰の言葉を信じ 歩けばいいの?」
 アンジェラさんは「手紙」の中で、答えもちゃんと示しています。「自分の声を信じ 歩けばいい」と。でも、それだけでいいのでしょうか。
 今、負けそうで、泣きそうで、消えてしまいそうな「僕」や「私」は無数にいます。彼らの肩を抱きながら、大人たちが「私の言葉を信じなさい」と、正々堂々、胸を張って言える社会を築くべきではないですか。
 端午の節句。さわやかに泳ぐ鯉(こい)のぼりを見上げつつ、大人としてのひそかな決意を、心の中の柱に深く刻みつけておきました。
(中日新聞 2009年5月5日)  


手紙 ~拝啓 十五の君へ~ - アンジェラ・アキ


最後まで読んでくださってありがとう
「一期一会」にクリックを 
 明日もまた見に来てね
  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お花畑も鶏小屋もできてきました。/初物アスパラガスとエンドウ

2009-05-04 21:13:32 | 有機農業/野菜&ハーブ
先週からガーデニング。
広っぱのまんなかにあったお花畑の土を東のほうに動かして、
しだれ花桃の周りに新しいお花畑を作りました。



安売りのビオラとマリーゴールドとナスタチウムを植えて、
宿根草の皇帝ダリアや段菊、ハシカンボクもうえました。


新しいお花畑の出来上がりです。


毎日、外で遊ぶひよこたち。


育すう箱も手狭になってきたので、
畑を整地して鶏小屋を作ることにしました。

わたしが庭でお花畑をつくってるうちに、
ともちゃんと子どもたちが鶏小屋を建てています。
 
設計図を引き、材木を買ってきて、素人ながら本格的に棟上げ。

「おもしろーい」とこどもたち。
材料費はしめて10万円ほど。

トタンを88枚張って、立派な鶏小屋が完成間近。



わたしが住んでもよさそうな・・・(笑)。
道行く人が「注文が来る」とほめてくださるそうです。



もうすぐここにひよこたちが引っ越してきます。

写真をクリックすると拡大。その右下のマークをクリックするとさらに拡大
人気ブログランキング(社会・経済)に参加中 
応援クリックしてね
 


鶏舎の北側はアスパラガス畑。


友人に送った、初物アスパラガスのオリーブオイル焼き。


初物エンドウも取れ始めました。


こちらはシンプルに、ゆでたスナップエンドウとアスパラ。
新タマネギのサラダはともちゃんの好物。

定番のエンドウの卵とじ。
わが家の鶏の卵で作ったらおいしいだろうな。
楽しみです。


最後まで読んでくださってありがとう
「一期一会」にクリックを 
 明日もまた見に来てね
  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

森田健作:後援会から1500万円寄付・パチンコ利権/こりゃダメだ~知事も議会も腐っている

2009-05-03 19:54:54 | 市民運動/市民自治/政治
ひさしぶりに森田健作関連の記事。

千葉県の人たちががんばっていて、「森田健作を告発する会」のブログもできています。

森田健作氏を告発する会

「告発つながり」で、わたしと連れ合いのブログもブックマークにリンクされてます。
このブログの記事を読むと、マスコミ矢週刊誌に取り上げられた関連の記事などが
一目瞭然、タイムリーにわかるのでおすすめです。
「幸福の科学」とも深い関連がある、という記事は、
わたしもハートセンターの『週刊現代』で読みました。

数日前、「森田健作氏を告発する会」ブログからTBがあったのですが、
リンクがついてなかったので、ウッカリ削除してしまいました。

以下は、わたしが見つけておいた、森田健作関連の記事です。

 森健知事 パチンコ利権
2009年5月3日(日)10時0分配信 日刊ゲンダイ

●「悪代官」と「越後屋」を兼任
「恥知らず」「ホラ吹き」「二枚舌」……。有権者から批判続出の森田健作千葉県知事にまた醜聞浮上だ。5月から投入される新たなパチンコのCR機「おれは男だ!」をめぐる“利権疑惑”だ。
 この機種は、森田が主演した70年代のドラマ「おれは男だ!」のタイアップ機として、名古屋市の会社が開発・製造。5月初旬にも店頭に並ぶ予定だ。森田はこの件について「まったく問題ない」なんてトボケているのだが、冗談ではない。千葉県議の吉川洋氏が言う。
「パチンコの新機種が店頭に並ぶには、都道府県公安委員会の検定と警察の審査にパスしなければなりません。この公安委員会委員を選任したり(要・議会同意)、警察の給料を決めたりする権限を持つのが知事。今回の機種は、森田知事らの著作権が設定されており、店頭に並べば森田知事らに著作権料や肖像権料が入る流れです。自分の懐にカネが入る仕組みに対し、自ら関与できる立場にいるのです。時代劇でいえば『悪代官と越後屋』が一緒になったようなものです」
 公選法違反疑惑に迂回献金疑惑、“空想”政策……。選んだ千葉県民は、こんな森田に一体何を期待したのか。
(日刊ゲンダイ2009年4月30日掲載)
-----------------------------------------------------------------------
こりゃダメだ~「森田健作」知事も議会も腐っている
2009年4月26日(日)10時0分配信 日刊ゲンダイ

 22日、初の県議会に臨んだ森田健作千葉県知事(59)。「完全無所属」の偽りや違法献金など“疑惑の渦中”にいるのに、注目の所信表明では、説明も謝罪も一切ナシ。これに議会側も、過半数を占める自公が森田知事擁護に回って、異議も反論もナシ。知事も知事なら県議も県議だ。全く千葉県政は腐っている。
 開会前から議場はユル~い空気に満ちていた。知事は県議に、親指を立ててグーのポーズ。救いようのない軽さである。所信表明も、「千葉が首都圏をリードするチャンス。千葉が頑張れば首都圏が変わり、日本も変わる」とか、「無駄な公共事業を排し、利権政治とは一切決別する」などと、威勢がいいだけの空疎な演説には失笑まで漏れた。
 その後、一部の県議が知事の疑惑に関する質問を求める動議を出したり、民主や共産などが百条委員会(地方自治法に基づく調査委員会)の設置を求めようとした。ところが、「森田知事に余計なことをしゃべらせて、墓穴を掘られては困る」とでも思ったのか、自公の反対であっさり門前払いされてしまった。
「議会の過半数を占める自民党にとって、“軽量”知事ほど扱いやすいものはない。県政を自分たちのいいように牛耳れるわけですから。今後は、自公の県議が県職員と一緒に、森田知事をおだてながら、手のひらの上で踊らせるんでしょう」(県政記者)
 この日選任された副知事(県庁OB)は、就任挨拶で、「元気で明るい副知事として森田知事を支えていく」と発言した。こんなフザケた挨拶は聞いたことがない。実は身内からもバカにされていることに森田知事は気づいていないんだろうなあ~。
(日刊ゲンダイ2009年4月23日掲載)


写真をクリックすると拡大。その右下のマークをクリックするとさらに拡大
人気ブログランキング(社会・経済)に参加中 
応援クリックしてね
 


 森田知事:自身の後援会から1500万円の寄付 資金の出元「調べる」/千葉
毎日新聞 2009年4月25日

 ◇知事選で1500万円
 森田健作知事の政治資金問題にからみ、知事選告示直前の3月上旬に森田知事個人が、自身の「森田健作後援会」(千葉市中央区、1月に設立)から約1500万円の寄付を受けていたことが分かった。森田知事は24日の会見で「(寄付は)政党からの資金の流れではない」と話し、東京都内で代表を務める自民党支部で集めた企業献金を選挙に使っていないことを改めて強調した。

 この寄付は、森田知事が県選管へ提出した選挙運動収支報告書に記載していた。ただ、後援会が1500万円をどこから得ていたかについては、来年公開される09年分の政治資金収支報告書を見なければ分からない。資金の出元など詳細については「きちんと調べてお答えする」と述べるにとどまった。

 一方、代表を務める「自民党東京都衆議院選挙区第二支部」の解散については「まだ手続き中。支部を閉めたうえで自民党を離れる」と説明した。【森有正】

 ◇知事定例会見 一問一答
 政治資金問題を巡る会見でのやり取りは以下の通り。(敬称略)

 記者 今現在、自民党員か。もしそうなら離党する予定は。

 森田 あのー前に言ったように(自民党の)支部をちゃんと閉めたうえで、そうすることによって自民党から離れることになる。

 記者 「支部は解散する」「(解散に必要な)監査の途中」ということだったが、今も手続き中か。

 森田 やっております。

 記者 解散とともに離党するかたちか。

 森田 もちろんもちろん。

 記者 党員をやめることは、支部の解散より手続きが簡単だと思うが。

 森田 あのね、あのー、支部長でなければ解散できないんですよ。党員でないと。これは自民党の内規で決まっている。

 記者 (今回知事選の)選挙運動費用収支報告書で、収入欄に「森田健作後援会」から1500万円の寄付がある。知事がこれまで説明してきた「政党支部のお金は今回の選挙には使っていない」と証明するには、後援会に政党支部のお金が入ってないことを証明する必要がある。後援会の収支を明らかにする予定はあるか。

 森田 これは、あのー、えー、弁護士に聞いたところによりますと9月に(公開される)ということなんで弁護士のアドバイスによって明らかにする。

 記者 今年の9月ですか。

 森田 そう聞いています。それはね、もう一度その件に関して私も精査してですね、聞いておきます。

 記者 前回(16日)の会見でも出たが、政党支部の収支報告書をご自身で積極的に公開する予定はあるか。

 森田 はい。それも弁護士と相談してやります。

 記者 後援会には政党支部からのお金は入っていないと考えていいのか。

 森田 ん? もう一度言ってください。

 記者 後援会からの1500万円の寄付が森田さんご自身にあって、それが選挙資金に使われたとなっている。その1500万円の出所は政党支部ではないということでいいのか。

 森田 あのー、僕の政経懇話会のこと?

 記者 いや、1月に設立された「森田健作後援会」のことです。

 森田 分かりました。それはちゃんと、もうちょっとぴしっと精査してお答えします。

 記者 知事は当選翌日に「政党支部からのお金はこの選挙に使っていない」と言い切っている。今回選挙(費用)の出所は後援会からだと思いますが、どこからのお金が後援会に入って選挙に使われたのか。

 森田 だから、私がこの間言ったとおり。

 記者 政党支部でないなら、どちらからのお金を(選挙に)使われたのか。

 森田 ですからこの間言ったように。あのー政党のほうからの資金の流れはない。

 記者 ないというのは分かるんですが、どこからのお金を使ったのか。森田さん個人のお金なのか。

 森田 分かりました。もう一度間違いのないようにきちっと調べてそれでお答えしますよ。

 記者 前回知事選の収支報告書によると3000万円の残金がある。その後の使い道は。

 森田 それは政治活動です。政治活動で使っております。

 記者 今回の選挙に使われたということは。

 森田 ないです。ない。
毎日新聞 2009年4月25日



連休は夏野菜の植え付けで忙しいのですが、今年は早く済んだし、
ガーデニングも通信の発送も終わって、ほっと一息ついています。

個人的にとてもストレスの多い出来事があったので疲れていて、風邪をひきそう。
薬局で見つけた半額の「ユンケル皇帝液」を飲んでブログをしている間、
きょうもともちゃんがご飯を作ってくれています(感謝)。

で、連休中なのですが、骨休めにどこかへ行こうと誘われています。

最後まで読んでくださってありがとう
「一期一会」にクリックを 
 明日もまた見に来てね
  
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする