熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

日韓大学生交流

2007-05-29 23:48:14 | Weblog
テレビの深夜番組で、「日韓大学生の交流」を放送していました。日本と韓国の大学生がそれぞれの相手国を訪れ、日韓の歴史認識の相違、国民性等を、現地の人々との対話を通して、実感していく内容です。
日本の大学生が韓国で直面したのは、日本の城址跡に代表される日本の占領時代の名残と、日本では学んだことがない歴史上の事実です。この事実に動揺したり、韓国の高校生との対話で、日本が嫌いな生徒が少なかったことの驚き等、かなり刺激を受けていました。
一方、韓国の大学生も、熊本を訪問したときに、加藤清正が韓国人を捕虜として日本に連れ帰った事実を誰も知らないことへの怒り、在日韓国人の窯元が作陶するときの心構えに対する感動等、日本の大学生と同じように刺激を受けていました。
私が感動したのは、在日韓国人窯元の言葉です。「ろくろで作陶するときに、注意しなければいけないのは、ろくろの中心に意識を集中することです。ろくろの中心は動かないが、周囲の回転部分は常に変化するので、周囲の回転部分に注意を奪われると、良い作品ができない。君達も、不動の中心に意識を集中し、人の手により変化する周辺部分に囚われるのは賢明ではない。韓国人の立場だけで考えるのではなく、日本人の喜びと悲しみ、中国人の喜びと悲しみ、多くの国の人の喜びと悲しみを理解するように務めなければいけない。」これは、国家の意図に影響される歴史教育をそのまま信じるのは賢明ではなく、自分で意識して不動の中心部を探しなさいと言っていると理解しました。
最後に、日韓大学生が集まってお互いの体験を話し合っていました。その話し合いで、韓国人の女子学生が、「どのように歴史を学ぶかで、その国に対する認識が大きく異なることを実感した」と述べていました。
日韓の大学生が、両国の歴史教科書を比較して判断することで、より客観的な歴史認識が育つことを期待しています。
このような交流が日韓の距離を近づけることになると確信しています。
コメント
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