姑息な手段

内閣府の２０１６年度の沖縄振興予算の概算要求は、県などの意向を踏まえて１５年度当初予算より約９０億円増の３４２９億円ですが、辺野古基地移設問題で沖縄県知事が反発していることを受けてか、財務省は３００１億円をベースとし、概算要求からの大幅減額を示唆しています。

この予算減額示唆に対して、沖縄出身の島尻安伊子沖縄担当相が１５日の閣議後会見で、名護市辺野古の新基地建設をめぐって政府と対立する翁長雄志知事の政治姿勢が、来年度の沖縄振興予算に影響する可能性を示唆したそうです。

島尻氏は「予算確保に全く影響がないというものではないと、私自身が感じている」と述べました。

発言は、沖縄の基地問題と振興との関連性を事実上、認める見解であり、「リンクしない」としてきたこれまでの政府見解とも異なることになり、県選出の沖縄担当相による発言に、島尻氏の閣僚としての資質を問う声が噴出しそうですね。

それにしても安倍政権の強引なやり方には呆れるばかりです。

自分に反対する人間には、お金で懐柔したり脅したりして、挙句の果てには、普天間基地周辺の住民に知事を訴えるという内部分裂を起こす卑劣な手段を取ろうとしています。

沖縄県民を分断してどうなるのか、そんなことを画策するような人間は総理失格というより人間失格ですね。









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