熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

短答試験終了

2007-05-20 23:56:07 | Weblog
受験生の皆さん、短答試験お疲れ様でした。
今日一日ノンビリして疲れを取り、明日から論文試験に向けて勉強を開始することになりますね。短答試験の結果を検討しても現時点では意味がありませんので、論文試験に集中しましょう。
私も昨年、短答試験終了後直ぐに論文試験の勉強を開始しましたが、これが論文試験合格につながったと思います。短答試験から論文試験までの期間は短いため、1日1日をどのように過ごすのかが勝負の分かれ目となります。もう少しの時間です。頑張りましょう。
私は、現在司法試験の基礎講座を受講していますが、講義の間に、講師が論文試験の勉強方法について話をします。論文試験の勉強方法は、論文の書き方、論点の記載方法等、弁理士試験と共通するものがかなりあります。司法試験の論文試験問題は、過去1年間に発生した事件を題材にして出題される場合があるので、新聞・テレビのニュースに注目して、この事件を民法の規定で処理するとどのような論点があるのか、妥当な結論は、その理由は、と、自分で問題を作成して答案構成することが本試験の良い練習になるとのことでした。
そういえば、私も弁理士論文過去問の問題文の条件を変えた場合にどのような結論になるのか、論点は何か、と、自分で問題文を考え、答案構成していたことを思い出しました。
司法試験の基礎講座を受講しながら、弁理士受験時代を思い出して、思わず比較していました。来年の今頃は、司法試験を受験していることでしょう。弁理士受験生の皆さんに負けないように頑張ります。
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レイチェル・カーソン

2007-05-20 00:27:01 | Weblog
「レイチェル・カーソンの世界へ(上遠恵子・かもがわ出版)」を読みました。
レイチェル・カーソンは、アメリカ合衆国のペンシルベニアに生まれ、1960年代に環境問題を告発した生物学者です。当時、州当局が積極的に散布していたDDTなどの合成化学物質の蓄積が環境悪化を招くことはまだ顕在化しておらず、その啓蒙活動を行った彼女の意義は大きかったと評価されています。特に、1962年に発表した『沈黙の春』は、農薬類の問題を告発した書として米国政府にまでその衝撃が伝わりました。本書を基にケネディ大統領は大統領諮問機関に調査を命じました。これを受けアメリカ委員会は、1963年農薬の環境破壊に関する情報公開を怠った政府の責任を厳しく追求し、DDTの使用は以降全面的に禁止され、環境保護を支持する大きな運動が世界的に広がりました。
私とレイチェル・カーソンとの出会いも、この『沈黙の春』です。1974年に新潮文庫が『沈黙の春』の翻訳本を出版しましたが、最初は、それほど読まれていたという印象派ありませんでした。当時、私は20代後半で、研究者として研究に没頭していました。ある日、研究所長が1冊の本を差し出して、「この本を読んでみなさい。面白いよ」と薦めてくれたのが『沈黙の春』でした。
この本を読んで衝撃を受けました。当時、私は、科学技術は人類の進歩に貢献すると信じて研究活動を行っており、科学技術のマイナス面を考えることはありませんでした。『沈黙の春』の中でレイチェル・カーソンは、農薬のような化学物質を無制限に無秩序に使い続けていると、やがて春が来ても鳥も囀らず、虫の羽音も聞こえない沈黙した春を迎えるようになる、と警鐘を鳴らしました。この警鐘は、科学技術が絶対であると単純に信じていた私にとって、大きな衝撃でした。それから20年余りの研究生活で、この警鐘を忘れたことはありません。
『沈黙の春』の最終章で、カーソンは、「私たちはいまや分かれ道にいる。ロバート・フロストの有名な詩とはちがって、どちらの道を選ぶべきかいまさら迷うまでもない。長い間、旅をしてきた道は素晴らしい高速道路ですごいスピードに酔うこともできるが、私たちはだまされているのだ。その行きつく先は禍であり破滅だ。もう一つの道はあまり人もいかないが、この分かれ道をいくときにこそ、私たちの住んでいる地球の安全を守る最後の唯一のチャンスがあるといえよう。とにかく、どちらの道を選ぶべきかきめなければならないのは私たちなのだ」と述べています。私達は、正しい決断をしなければいけません。
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終わりよければすべてよし

2007-05-19 10:49:45 | Weblog
NHK「おはよう日本」の 土曜リポート 「自宅で最後を ~映画監督・羽田澄子さん~」を見ました。終末期ケアをテーマにしたドキュメンタリー映画「終わりよければすべてよし」が来月公開されます。監督は羽田澄子さん(81)。ガンなどで治る見込みがなくなったとき自宅で最後を迎えたいという高齢者の切実な思いを描いた作品で、自分自身も自宅で母親を看取った経験を持つ羽田さんに映画に込めた思いを聞くという番組です。
羽田澄子さんは、1926年、旧満州(中国東北部)大連生まれ。自由学園高等科卒業後、恩師である羽仁説子の紹介で、50年に岩波映画の設立とともに入社。羽仁進監督の助監督についた後、57年「村の婦人学級」で監督デビューして以来、90本を超すドキュメンタリーを手がけています。
フリーになった翌年の82年に「早池峰の賦」で芸術選奨文部大臣賞。現在は制作会社「自由工房」で映画を作っています。作品には、「痴呆性老人の世界」(86年)、「歌舞伎役者片岡仁左衛門」(93年)があります。
羽田さんは「自らの問題として考えたり、今の医療・介護制度のあり方を議論したりするきっかけにして」と話されていました。医療・介護は、自分で体験しないと解らないことが多く、どうしても観念的に問題を考える傾向があります。映画は、観念的に考えていた問題を具体的な映像でみせることにより、見る人に自分の問題として考えさせるきっかけを与えると言う効果があります。
私も、来月、このドキュメンタリー映画「終わりよければすべてよし」を見にいきたいと思っています。
この番組で、羽田さんは、「自分は医療・介護の専門化ではないが、この歳になれば、自分の意見を述べたり表現してもいいだろう」と思い、この映画を作製したと、述べておられました。
私も、年齢を重ねると、「何を言っても、何をしても許される」という特典があると考えています。回りの人の意見や見方を気にせずに、自分が良いと思うことを発言し、行動する、素晴らしい年齢になったともいえます。
私と同じ「団塊世代」の皆さん、大いに発言・行動し、社会に良い風を吹かせましょう。
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6億円

2007-05-18 15:40:49 | Weblog
サッカーくじtotoのBIGを買いました。
BIGは、J1及びJ2の14試合を対象にホームチームの90分間での 勝ち=「1」、その他(引き分け・延長)=「0」、 負け=「2」をコンピュータが選択するもので、サッカーについての知識は不要です。キャリーオーバーで1等賞金が6億円、それも4口となる可能性が出てきたそうです。
あまりの人気の高さに購入希望が殺到し、システムダウンで購入できない人が増大しており、大変な事態になっています。私は、運の良いことに、16日の出張の帰り、最寄り駅の販売店で購入することができました。
普段は購入しない人が来店するせいか、お店の人も対応に追われていました。私の前に購入した初老の男性、「BIGを1000円下さい」「BIGは1口300円です。3口900円でよろしいですか」「どの紙に数字を書くの?」「コンピュータが数字を決めますので書く必要はありません」「コンピュータは信用できないから、この数字で」「それならば別のくじをお買い下さい」「俺は6億円が欲しいんだ」まるで漫才の掛け合いです。
6億円当たったら何に使うかな~。取らぬ狸の皮算用。しばらく夢を見ましょう。
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短答試験直前

2007-05-18 08:04:09 | Weblog
短答試験まで2日となりました。昨年の今頃は、休暇を取り必死に勉強していたことを思い出します。試験直前は、不安と妙にテンションが高い状態とが同居しています。試験直前の勉強は、「健康に注意して、無理をしない」という趣旨の合格者のアドバイスが多いのですが、当時の私は、頭では理解しているのですが、不安が大きく、結局深夜まで勉強することが多かったように記憶しています。
「健康に注意して、無理をしない」ということを言われても、なかなか実行することは難しいと思いますので、納得のいくまで勉強したほうが良いと思います。
ただ、本番の試験で実力を発揮することが重要ですので、「睡眠不足にならない」「試験本番までのリズムを大切にする」ことを考えながら勉強することをおすすめします。
どちらにしても本番まであと2日、悔いのないように勉強して、本試験で普段どおりの実力を発揮し、良い結果を得られることをお祈りしています。
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デザイン保護

2007-05-16 21:04:07 | Weblog
弁理士会主催の会員研修「デザインの保護」に参加してきました。
研修の冒頭に講師から、「意匠登録は、デザインの最も強い保護手段ではあるが、唯一の手段ではない。依頼者は、デザイン(創作)の保護を求めているのであり、意匠登録だけを求めているのではない」という説明がありました。
その通りです。一部の弁理士ですが、目的と手段を取り違えている方がいます。
クライアントは、デザインの創作を保護して欲しいのであり、意匠登録出願のみして欲しいと言う依頼をしているのではありません(企業の知財担当者も同じような人がいます。創作を特許法による保護だけを考えて結論を出している)。
したがって、デザインの保護であれば、意匠法、商標法、著作権法、不正競争防止法、技術的特徴があれば、特許法、実用新案法による保護も考える必要があります。
クライアントの真の要求が把握できない弁理士は、クライアントから敬遠されること間違いなしです(企業内弁理士も同様)。
研修内容に話を戻します。研修は、デザインの保護について、意匠法、著作権法、不正競争防止法等に関連する重要判例、最新の判例についての解説があり、大変参考になりました。
著作権法、不正競争防止法に関連する判例検討は、大学院でかなり行いましたが、それも2004年の卒業までですから、ここ3年間の裁判例はほとんど読んでいません。意匠法にいたっては、裁判例が少ないせいか、ほとんど読んでいません。
研修テキストには、各裁判例が論点別に整理して記載されていますので、実務にも役立ちます。
一つ残念なことがあります。今回の研修が意匠に関連するテーマだったためか、参加者が少なく、研修が今一つ盛り上がらなかったことです。
多くの弁理士の参加を期待しています。
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鮎の姿焼き?

2007-05-15 16:30:52 | Weblog
先日、新宿駅西口の物産展で珍しいものを見つけました。



これ何だと思いますか?どう見ても鮎の姿焼きです。ところが、これは和菓子です。鮎の姿焼きの和菓子作りの実演を見て感動しました。
熟練の職人さんが、餡を生地に包んで整形し、天板に並べて色を付けます。その後、バーナーで焼き色を付けて、写真の「鮎の姿焼き」が完成します。その職人さんの和菓子作りの見事なこと、まさに芸術です。
この職人さんが働いているお店が「菓匠 志むら」、東京の狛江で、低農薬・有機肥料栽培等、無漂白原料を使用し、カルキなどを除去したアルカリイオン水、そして無添加にて菓子を製造しています。

http://www.kasho-shimura.com/

最近、このような見事な技を駆使する職人・技術者が少なくなり、寂しい思いをしていましたが、久しぶりに見事な技を見て、目の保養をさせていただきました。
このような素晴らしい技能・技術を大事にする社会になればと願いつつ講演会に向かいました。講演会の内容は、明日のブログでお話します。
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還暦間近の仲間達

2007-05-14 20:14:55 | Weblog
高校時代の友達と上野で会ってきました。高校卒業後約40年、毎年1回会って食事・会話を楽しんだり、時々、一緒にに旅行に行ったりしています。昨年は、皆の予定が合わなかったので、1年半振りの食事会です。
待ち合わせまでに、少し時間があったので、上野公園を散歩することにしました。上野公園は美術館が多く、大道芸も見られ、芸術的な香りがして好きな場所です。
上野公園口を出て信号を渡ると、国立西洋美術館があります。この日は、国立西洋美術館ファン・デーで、入場無料でした。

http://www.nmwa.go.jp/index-j.html

入場口で記念のバッジと布製のトートバッグを配っていました。






記念品をもらい、常設展示を楽しんで、待ち合わせ場所の喫茶店に行き、その後、おすし屋さんで食事をしました。
食事をしながら会話をしていると、還暦の話題になりました。還暦とは、干支(十干十二支)が一巡し、起算点となった年の干支にふたたび戻ることを言い、日本における還暦の祝いでは、本人に赤色の衣服(頭巾やちゃんちゃんこなど)を贈ります。かつては魔除けの意味で産着に赤色が使われていたため、再び生まれた時に帰るという意味でこの習慣があるそうです。
私が仲間内では、最初に還暦を迎えるので、「何かセレモニーをするのか?」「赤いちゃんちゃんこを着て食事をするのか?」と質問がありましたが、正直言って、特に予定はありません。また、赤いちゃんちゃんこを着て写真を撮るようなことはお断りです。結局、我々はまだ若いから還暦の祝いは早いのでは、ということになりました。
世間一般では、還暦のお祝いをしていると聞きますが、本当のところはどうなのでしょうか?何分にも始めての経験ですから。私が尊敬する日野原先生は、昔の60歳は、今の75歳から80歳に相当するので、還暦の祝いは75歳以降で良いのではとおっしゃっていました。私も、日野原先生の意見に賛成です。
還暦の話題、仕事の話、趣味の話に花が咲いた4時間でした。
みんな元気で良かった。
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宇宙

2007-05-13 08:44:30 | Weblog
「宇宙、それは最後のフロンテイア」これは、私が好きなスタートレックの冒頭のナレーションです。
小学生の頃、宇宙に興味を持ち、宇宙論、天文関連の書籍を数多く読み、天文学者になることを夢見ていました。企業の研究者になり、その後、知的財産部門に異動して法律に関連する仕事に就くことになりましたが、少年時代の夢は未だに持ち続けています。いつか天文学、宇宙物理学の勉強を始めたいと考え、少しの時間ではありますが、関連書籍を読み、関連サイトにアクセスして、知識・情報の収集を行っています。
最近、天体望遠鏡の技術が向上したことから、宇宙理論を天体観測で実証するという従来の方法論から、天体観測で得られた事実を理論化するという方向に変化しているようです。その天体望遠鏡の技術向上を実感させてくれる本が、「ハッブル望遠鏡が見た宇宙(野本陽代著・岩波新書)」です。初版・続の2冊があり、ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した美しい写真を数多く掲載しています。この本を読むと、宇宙の美しさ、不思議さ、神秘さに感動します。
NASAが運営するハッブル宇宙望遠鏡が撮影した画像を集めて整理している「ハッブル・ヘリテッジ・プロジェクト」が、月に1枚のペースで、惑星や惑星状星雲、星形成領域、銀河、銀河団など、70枚ほどの画像を公開していますので、興味のある方はサイトにアクセスして下さい。
http://heritage.stsci.edu/

宇宙物理学の知識・情報を収集しているサイトは、
京都大学理学研究科 宇宙物理学教室と、
http://www.kusastro.kyoto-u.ac.jp/index-j.html

東京大学大学院理学系研究科・理学部 物理学教室 宇宙理論研究室 (UTAP)です。
http://www-utap.phys.s.u-tokyo.ac.jp/


少年時代の夢は、じっくり・のんびり育て、実現していきます。
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湘南乃風

2007-05-12 17:44:49 | Weblog
2006年の夏以来、ムコ多糖症のための支援活動を繰り広げている人気レゲエグループ「湘南乃風」についてのテレビ番組を見ました。

http://www.dai2ntv.jp/p/a/046a/

「ムコ多糖症」は、正式にはムコ多糖代謝異常症といいムコ多糖(アミノ糖を成分にもつ多糖の一群)を分解する酵素が、生まれつき欠けていることにより、全身(特に皮膚、骨、軟骨などの結合組織)に ムコ多糖の切れ端(デルマタン硫酸、ヘパラン硫酸、ケラタン硫酸)が蓄積し、種々の臓器や組織が次第に損なわれる進行性の病気です。15歳まで生存することが難しい難病です。
私は、恥ずかしながら「湘南乃風」、「ムコ多糖症」についての知識がなく、テレビ番組を見てその存在を知りました。
「湘南乃風」は彼らのライブで、「大人の腐った社会を俺達の力で変えよう」と訴えていました。「大人の腐った社会」は、大人が変えなければいけません。私に何ができるのか、できるところから行動していきたいと思います。先ずは、「湘南乃風」のファーストライブDVDを購入するところから始めますか。
それにしても、頑張っている若者も多くいますね。日本の将来もそんなに捨てたものではありません。
若者に負けないように、大人の皆さん頑張りましょう。
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