朝の散歩ですっかり雪のなくなった庭に花の芽生えが見られる。今日は曇り、気温7℃。散歩が気持ちのいい季節になった。
何の芽といぶかるさへや朝たぬし 富永 和夫
今日は電気記念日。日本で最初に灯った電灯は、東京虎ノ門の工科大学校で灯されたアーク灯であった。明治11年3月11日のことである。もっともその時代はどこの家庭でも軽油によるランプがまだ新しいものであった。明治30年代後半になって、田中正年博士が発明したガス・マントル灯が普及しはじめた。青白いガス灯が東京の名物のなった。
ところがガス灯は2、3年で退場を余儀なくされる。電灯がめざましい普及を見せはじめたからだ。ガスの配管工事がまだ完了しない時期に、電灯の普及が始まった。それほど、技術の革新は目覚しかった。
だが、電気の普及は大都会の話で、私の生まれ故郷に電気が来たのは第二次大戦後のことであった。ランプは一晩でホヤに煤がつき真っ黒になった。このホヤ掃除は、子どもたちの仕事であった。
先月、LEDライトが安くなったので、全室この照明に切り替えた。これのよって随分電気の節約になる。これからも、照明は技術革新によって変わっていくであろうが、次世代にはどのような形態になっているであろうか。