夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『リアル・ペイン 心の旅』

2025年02月14日 | 映画(ら行)
『リアル・ペイン 心の旅』(原題:Real Pain)
監督:ジェシー・アイゼンバーグ
出演:ジェシー・アイゼンバーグ,キーラン・カルキン,ウィル・シャープ,ジェニファー・グレイ,
   カート・エジアイアワン,ライザ・サドヴィ,ダニエル・オレスケス他
 
なんばグランド花月の後に映画も観て帰れないかを調べるのが普通になってしまいました。
吉本新喜劇が終わったのは21時半近く。でもあるんですよねぇ、こんな時間から観られる作品が。
TOHOシネマズなんばにて22時ちょうどから上映の本作は絶対観たかった作品だから嬉しい。
 
デヴィッドとベンジーは兄弟同然に育った従兄弟同士。
近年は訳あって疎遠気味だったが、最愛の祖母が亡くなったのをきっかけに久々の再会。
祖母は、彼女の故郷であるポーランドを孫ふたりに訪れてほしいとの遺言とそのための旅費を遺していたのだ。
 
ニューヨークからポーランドへと向かい、史跡巡りツアーに参加することになったふたり。
同じツアーに参加するのは中年女性とルワンダ出身の青年、それに高年夫婦。
ガイドはこの道5年を超えるベテランのジェームズ。
 
真面目なデイヴィッドは自由奔放なベンジーの言動が心配でならない。
ジェームズにガイドについての意見を求められれば躊躇なく批判。
レストランでは下品な振る舞いもするものの、なぜかデイヴィッドは人を惹きつけるらしく、
心配するのが馬鹿馬鹿しくなったりもして……。
 
監督と主演を務めるのはジェシー・アイゼンバーグでユダヤ系アメリカ人。
彼自身のポーランド旅行のときの体験に着想を得ているそうです。
 
ホロコーストの悲劇を描いた作品は数あれど、こんなロードムービーは今までにありません。
笑うことは許されない雰囲気があるから、コメディタッチでは描きづらいですよね。
だけど本作はシリアス一辺倒ではなくて、重さと軽さのバランスが実に上手い。
 
特筆すべきはベンジー役のキーラン・カルキンの演技。
こんなの、誰があの『ホーム・アローン』(1990)で一世を風靡したマコーレー・カルキンの弟だと思いますか。
自由気ままで、人のことなんておかまいなしの勝手な奴に見えるけれど、心に傷を持っている。
デイヴィッドは、みんなを虜にするベンジーのことが羨ましくて、彼になりたいとすら思うけれど、
同時に彼のことが憎らしい。ジェシー・アイゼンバーグもそんなデイヴィッドの気持ちを巧みに表しています。
ジェームズ役のウィル・シャープは『エマニュエル』の謎のアジア人よりずーっとよかった。
 
ところどころふきだしました。
最後のショパン空港の「頬を張る」シーンは最高。
心洗われる作品です。

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『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』

2025年01月11日 | 映画(ら行)
『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』(原題:The Lord of the Rings: The War of the Rohirrim)
監督:神山健治
声の出演:市村正親,小芝風花,津田健次郎,本田貴子,村治学,田谷隼,山寺宏一,中村悠一,
     森川智之,入野自由,斧アツシ,大塚芳忠,沢田敏子,飯泉征貴,坂本真綾他
 
元日にTOHOシネマズ西宮で3本ハシゴの〆。
客はかろうじて私ともうひとり。正月早々、上映終了時刻が23時の回にはそんなに客は来ないか。
 
アメリカ/イギリス/日本作品で、できればこれも字幕版を観たかったけれど、ここでは吹替版の上映しかなし。
“ロード・オブ・ザ・リング”3部作を手がけた製作陣が、その200年前に遡る戦いの物語を長編アニメ映画化。
 
誇り高き騎士の国ローハンでは、偉大なる王ヘルムのもと、民も平和な日々を送っていた。
ある日、ヘルムが招集した領主のうちのひとりで横柄なフレカが、自らの息子ウルフとヘルムの娘ヘラを結婚させよと言う。
ウルフとヘラは幼なじみでお互いに好意を抱く仲ではあるが、ヘラは誰とも結婚する気などない。
また、ヘルムはフレカの息子にヘラを嫁がせる気持ちなど皆無で、あっさり断る。
 
憤慨したフレカはヘルムに殴りかかり、ヘルムが殴り返したところ、一撃でフレカは死亡。
ウルフもローハンから追放されることになり、ヘルムを激しく憎む。
 
ウルフの消息はわからないまま時が経つが、出先で猛獣を退治したヘラが何者かに拉致される。
ヘラのいとこフレアラフや侍女オルウィンらがひそかにつけて行くと、なんとそこにはウルフがいた。
ローハンを征服することを目論むウルフが同志を集め、リーダーとなって襲撃の機会を図っているらしい。
 
ヘラの救出には成功したものの、ウルフは大軍を率いてローハンに襲いかかり……。
 
夜も遅いし、134分の長尺だし、絶対眠くなるだろうと思っていたのに、全然そうならず。
“ロード・オブ・ザ・リング”は一通りしか観ていないけれど、思いのほかわかりやすい話で没入できました。
さまざまな登場人物のことをもっと覚えていれば、もっともっと楽しいと思います。
私が「おおっ、この人は」と思い出せたのはサルマンだけですからね。(^^;
 
200年前から始めて、シリーズをまた辿るのが良いかもしれません。

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『ライオン・キング:ムファサ』〈字幕版〉

2025年01月05日 | 映画(ら行)
『ライオン・キング:ムファサ』(原題:Mufasa: The Lion King)
監督:バリー・ジェンキンズ
声の出演:アーロン・ピエール,ケルヴィン・ハリソン・Jr.,ジョン・カニ,セス・ローゲン,ビリー・アイクナー,
     ティファニー・ブーン,ドナルド・グローヴァー,マッツ・ミケルセン,タンディ・ニュートン,
     レニー・ジェームズ,アニカ・ノニ・ローズ,ブルー・アイヴィ・カーター,ビヨンセ・ノウルズ=カーター他
 
テアトル梅田で2本観たあと、TOHOシネマズ梅田へ移動して。
 
『ライオン・キング』(2019)の続編というのか前日譚というのか。
 
前作の主役シンバはナラと夫婦になり、娘キアラを授かります。めっちゃ可愛い子ライオン。
プライドランドの王であるシンバがしばらく出かける間、
キアラの世話をすることになったのはイボイノシシのプンバァ、ミーアキャットのティモン。
イマイチ頼りないプンバァとティモンがキアラに何か話を聞かせようと思っていたところへ、
シンバが生まれる前からその父親ムファサと親友のシャーマンマンドリルのラフィキが現れます。
ラフィキのことが大好きなキアラは大喜び。そこでラフィキが話しはじめるのはムファサの物語。
つまり、続編として話は進んでいるけれど、そこで語られるのは前日譚ということですね。
 
シンバの父親でありキアラの祖父であるムファサは伝説の王。
もともと血筋正しく賢く強いライオンだったとキアラは思っていたが、そうではないらしい。
ラフィキが語る、過酷な運命にさらされたムファサの話。
 
両親の愛情をいっぱいに受けて育ちつつあったムファサは、ある日、氾濫した川で溺れかける。
息子を必死で助けようとする父親のおかげで一旦は水から這い出たものの、また川に流されてしまう。
 
ムファサが流れ流れて行き着いた先でワニに食いつかれそうになっていると、
通りかかった子ライオンのタカが川から引き上げてくれる。
タカは彼の父親で一族の王オバシのもとへムファサを連れて行くが、オバシは野良ライオンに冷たい。
一方、タカの母親エシェは、兄弟がほしかったというタカのためにもムファサの面倒を見ることに。
また、エシェはムファサの優れた観察力にも気づき、実の息子タカ同様の愛情をムファサに向ける。
 
あるとき、獰猛なはぐれ者のホワイトライオンたちが襲撃をかけてくる。
エシェを危機から救ったのはムファサで、ほかのライオンたちは恐れをなして逃げてしまったのだ。
逃げたうちのひとりがタカで、母親を見捨てかけたことを父親から叱咤されると共に、
自分が逃げたことは恥だから、決して誰にも言わないようにと告げる。
 
わずかな変化も鼻や耳で拾うムファサは、ホワイトライオンが翌朝には再びやってくると断言。
オバシとエシェは、タカとムファサに一緒に逃げるように言う。
ムファサは両親から聞いていた理想郷“ミレーレ”を目指して進むと決める。
 
共にミレーレに向かって走り出したムファサとタカは、途中、サラビという姫と出会う。
こうして旅は3人になるが、ホワイトライオンの王キロス率いる軍団に追われて……。
 
キロスの声がやたら渋くて、聞いたことあるけど誰だっけと思ったらマッツ・ミケルセンでした。
ほかに“ライオン・キング”に初めて登場する気になる声の人といえば、エシェ役のタンディ・ニュートン
 
飲酒してから観たのに寝なかったし、飽きずに最後まで観られましたけれど、
ライオンの三角関係って、あんまり観たくないような(笑)。
 
サラビのことを好きになったタカはムファサに相談。
女子と話すには何を話題にしたらいいかなど教えてもらうけれど、いいところを見せようと知ったかぶりしたって駄目。
結局サラビにはバレバレで、彼女はムファサのことを好きになります。
それでムファサに裏切られたと憤るタカはメラメラと嫉妬の炎を燃やし、キロスとこっそり交渉。
百獣の王の風上にも置けん奴。って、日本語の使い方、なんか間違ってますかね(笑)。
 
こうしてタカがスカーになり、ムファサとの因縁が生まれるのでした。
人間もライオンも、嫉妬って嫌ですよねぇ。

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今年観た映画50音順〈ら行〉

2024年12月31日 | 映画(ら行)
《ら》
『ラッキー・シスターズ これってチャンス?!』(原題:Las Hermanas Fantasticas)
2024年のアルゼンチン作品。Netflixにて配信。
異母姉妹のジェシカとアンジェラは父の訃報を受けて遺体確認の場で再会。
ふたりとも父親とは長く会っていないから、それが父親かどうかすらわからない。
遺体を確認した父親の秘書に「遺産とかはないの?」とジェシカが尋ねると、
マンションは持っているが悪事を疑われて差し押さえ中だとの返事。
とりあえず父親を偲びたいからと秘書から鍵を預かり、姉妹はマンションを訪れる。
いったい父親は何をしていた人なのか、とにかく凄いマンション。
ふたりで部屋を見てまわるうち、壁の向こうに大金が隠されているのを発見して……。
姉妹ともに父親から捨てられ、幸せに暮らしているとは言えません。
ジェシカはイケイケ女子風なのにファストフード店でバイトしてつましい暮らし。
アンジェラは子どもが嫌いなのに幼稚園教諭になり、全然なついてもらえなくてクビ寸前。
好きでもない男とつきあって、彼の母親の世話になっています。
真面目なアンジェラはそれでも金を盗むのは駄目だと思っているし、父親が悪い人間だったとは思いたくない。
それに対してジェシカは金を持ち逃げして新しい人生を始めたいと思っています。
父親が亡くなるまではジェシカから姉妹の絆を求められても無視してきたアンジェラが、
妹を大事に思うようになったのがわかるシーンが好きでした。
 
《り》
『Lift/リフト』(原題:Lift)
2024年のアメリカ作品。Netflixにて配信。
インターポールからも目をつけられるほどの泥棒サイラスは、
ものの価値をわかっていない単なる金持ちが美術品を持つことを許さない。
良いものはその価値をわかっている人が所有するべきというのが持論。
彼のチームには金庫破りハッカー、パイロットなど凄腕が集まっている。
ある日、国際的なオークションに堂々と出席したサイラスは、覆面NFTアーティストのN8の作品を2000万ドルで落札。
その後N8の誘拐を偽装すると、騒動を巻き起こしてまんまとゴッホの絵画を盗み出す。
インターポールの捜査官アビーとサイラスは、かつてお互いの素性を偽って1週間だけ恋人だった仲。
そのことを知るアビーの上司ハクスリーは、近日中に計画されている犯罪を防ぐため、サイラスに「泥棒」を依頼するよう、アビーに命じる。
計画されている犯罪とは、大金持ちでその実テロリストのヨルゲンソンが
ハッカー集団リヴァイアサンと組み、金塊を移送しようとしている件。これを阻止しなければ、多くの人命が危機にさらされることになる。
ヨルゲンソンは金のためなら平気で人を殺すような人間。
つまり、恐ろしいヨルゲンソンの強盗計画を潰すためにそのヨルゲンソンから盗みを働けという依頼。
さすがに引き受けられないと断るサイラスだったが、チームのメンバーが話を受けようと言い出し……。
サイラス役がケヴィン・ハートだったので、もっとコメディに振っているかと思いきや、意外とシリアス。そこが逆に面白い感じ。
チームのメンバーがみんな信頼の置ける良い奴で楽しかった。
ヨルゲンソン役にはジャン・レノ。クソ野郎のハクスリー役にはサム・ワーシントン。これも意外なキャスティング。
 
《る》
『ルー・ガルー 人狼を探せ!』(原題:Loups-Garous)
2024年のフランス作品。Netflixにて配信。
音楽教師のジェロームは、妻子を連れて認知症の兆候が見える父親ジルベールを訪ねる。
実家にあった“人狼ゲーム”をみんなで楽しもうと提案するが、みんなシラけた顔で中止に。
がっかりしながらジェロームがゲーム盤をしまった瞬間、地震が起きる。
その後どうも家周辺の様子が妙だと家族全員で町に繰り出すと、
中世を再現した祭の最中のはずが、やけに大がかりな再現率。
実はそれは再現どころか本物で、一家は1847年にタイムスリップしていたのだ。
しかし息子のテオがここはゲームの中であることに気づき、
ゲームをつくった先祖に聞けばゲームをを終了させる方法がわかるのではないかと考える。
そこで、一家は魔術師だと疑われて投獄されている先祖に会いに行き……。
冒頭、ゲームをしようとはりきっていたジェロームがそれぞれに役をあてがいます。
タイムスリップ先のゲームの中では各々がその役の能力を持っている。
ジェロームは読心術、テオは物を盗む術、ジルベールは屈強な狩人、娘のクララは透明人間に変身。
末娘のルイーズは人狼になっちゃうんですけど。
人権派の弁護士である妻マリーが中世の横暴な男どもに腹を立ててつい口を出したせいで魔女扱いされるところが面白い。
音楽も絶大な力を放ちます。大画面で観たい物語。
あ、爺ちゃんのジルベール役はジャン・レノ。久しぶりに彼を見た、と思ったけれど、《り》で見とるがな。
 
《れ》
『レディ加賀』
2023年の日本作品。TSUTAYA DISCASにてレンタル。
樋口由香(小芝風花)は加賀温泉の老舗旅館のひとり娘。
子どもの頃に観たタップダンスに魅了され、タップダンサーになるべく上京するが、
そろそろ潮時かと感じていたタイミングで実家に呼び戻され、観念して女将修行を始めることに。
想像以上に厳しい修行に悪戦苦闘しつつも、加賀温泉を盛り上げたいと考える。
新米の女将たちを集めてタップダンスチームを結成、開催を計画するのだが……。
実際に加賀温泉郷で働く女性PRグループ“レディー・カガ”をモチーフとしているとのこと。
町おこしのためのご当地ムービーで、能登半島地震の復興支援映画でもあります。
配給収入の一部を石川県への義援金に充てることも発表されていて、
こりゃもう応援するしかない作品ではありますが、話としてはありきたり。
夢破れた女性が地元に帰って奮起、最後は大盛り上がりで終わるけど、
よく考えてみたら、実は何も解決していないんだもの。
しかもモデルとなった旅館の経営会社がコロナ対策の雇用調整助成金を不正に受給していたことが発覚。
水を差された感が否めません。
 
《ろ》
『ロ・ギワン』(英題:My Name is Loh Kiwan)
2024年の韓国作品。Netflixにて配信。
脱北して中国・吉林省の延吉市で母親と暮らしていた青年ロ・ギワン(ソン・ジュンギ)。
理不尽に虐げられている友人を助けようとしたせいで当局から目をつけられ、お尋ね者に。
母親に守られてなんとか生活していたが、あるとき見つかってしまう。
ロ・ギワンを逃がそうとした母親は車にはねられて死亡。
母親の希望はロ・ギワンが幸せに暮らすことだったから、
彼が中国から出国できるようにと親戚が母親の遺体を病院に売り、金をつくる。
偽造パスポートでベルギーに到着して難民申請するもすぐには認められず。
審査の日まで2ヶ月近くあり、その日までどうしても生き延びなければならない。
公衆トイレや路上で生活していたところ、若者たちから暴行を受ける。
意識を失って倒れている間に財布を盗まれるが、犯人はベルギー在住の韓国人マリ(チェ・ウソン)だった。
マリは裕福な家庭に育ちながら、母親の死を受け入れられず、父親のことを憎んでいた。
ロ・ギワンから盗んだ財布は今は手元にないらしく、必ず返すと言われても信じられない。
それでもマリと会ううち、ロ・ギワンはここで生きる希望を持ちはじめて……。
終始暗く、つらく重い話ですが、飽きることなく最後まで観ました。
北朝鮮からなんとか脱出しても、ほかの国で生きるのは簡単なことではないのですね。
ソン・ジュンギがもう少しタイプだったらもっと好きになれたかもしれませんが、
アイドル並みのイケメンをキャスティングしたらこの悲壮感は出ないかなぁ。

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『ラブ・アクチュアリー』【4Kデジタルリマスター】

2024年12月22日 | 映画(ら行)
友人夫婦とNGK→晩ごはん→まっすぐ帰ってもよかったけれど、せっかく午後休を取ってなんばまで出てきていたので、
友人夫婦と別れた後、なんばパークスシネマにも寄って映画をせめて1本だけは観ることにしました。
何本か選択肢があったところ、『ラブ・アクチュアリー』の4Kデジタルリマスター版に決定。
日本公開20周年を記念してこのたびの公開に至ったようです。
 
DVDも持っているのですが、劇場で観たのちに買ったことに満足して家では一度も観ていません。
好きだったからこそ買ったにもかかわらず、話の内容をほぼ覚えていないとは。(^^;
 
落ちぶれたロック歌手を演じるのはビル・ナイ
かつてのヒット曲をクリスマス仕様にしただけの新曲を歌わされるのが面白くない。
生放送で放送禁止用語も叫びまくって、長いつきあいのマネージャーはハラハラドキドキ。
 
ヒュー・グラントが演じるのはまだ若い英国首相。
独身だから別に誰とつきあおうが問題はないけれど、自分の担当になった秘書ナタリーに恋をする。
出演していることを忘れていましたが、いけ好かない米国大統領役でビリー・ボブ・ソーントンが。
 
英国首相の妹役はエマ・トンプソンで、彼女の夫役がアラン・リックマン
会社社長の夫は、女性新人社員に色目を使われ、まんざらでもない様子。
それに気づいた妻から釘を刺されたのに、ふらふら浮気してしまいそうになります。
 
妻を亡くしたばかりの男を演じるのはリーアム・ニーソン
妻の連れ子とふたりきりの生活を送ることになり、どうすればいいか戸惑っています。
部屋にこもりっきりの小学生の息子は母親がいないことを悲しんでいるのかと思いきや、
片想いをしている相手がいて、そのせいで悩んでいると言う。
 
と、挙げればキリがないほどたくさんの登場人物による群像劇です。
 
この20年の間にこの世を去ってしまった人もいます。
たとえばアラン・リックマン。70歳にもならないうちに死んじゃいましたもんね。
逆に、リーアム・ニーソンの義理の息子を演じたトーマス・ブロディ=サングスターはもう34歳。
昨年には結婚して、俳優としての道も歩み続けています。
 
恋人が自分の弟と浮気している場面に出くわしてしまった作家の役を演じたのはコリン・ファースでした。
彼が避暑に訪れた地で恋に落ちた相手はメイドのポルトガル人女性。
ふたりとも相手の母国語を学ぶ様子は微笑ましいものだけど、2週間かそこらで語学マスターって、無理はないか。
 
親友の結婚相手キーラ・ナイトレイへの想いを隠す男性役のアンドリュー・リンカーンがよかったですね。
デザイン会社に勤める女性役のローラ・リニーの同僚を演じるロドリゴ・サントロがイケメンすぎ。
ポルノ映画の男優と女優を演じるマーティン・フリーマンとジョアンナ・ペイジもよかったなぁ。
 
と、2度目の今回もまたあらすじを全部書いてしまいそうな勢いです。
こういう作品を観ると、本当に幸せな気持ちになる。リチャード・カーティス監督、ありがとう!

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