『シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち』(原題:Les Crevettes Pailletees)
監督:セドリック・ル・ギャロ,マキシム・ゴヴァール
出演:ニコラ・ゴブ,アルバン・ルノワール,ミカエル・アビブル,ダヴィド・バイオ,
ロマン・ランクリ,ロラン・メヌ,ジョフレ・クエ,ロマン・ブロ,フェリックス・マルティネス他
コロナ禍でもなじみのお店が営業している限りは外食しようと誓っているので、
土曜日毎に相変わらず外で食事していますが、なかなか大変です。
というのも職場ではまだ感染者が出ていませんし、
こうして今までどおり映画に行き、外食もしている私が万が一第1号になろうものなら、
何を言われるやらわかりません。言われなくても思われる(笑)。
だから私は絶対にコロナにはかかれない。万全の対策をして出かけなければ。
そんなふうに出かけて、京都で酔っぱらった翌日。
もうええ加減しんどいし、連休最後の日ぐらい家でじっとしていようと思ったのに、
目覚ましをかけずとも朝6時には目が覚めてしまうんですよねぇ。
長く寝ていられるのは若い証拠。無理。目が覚めたなら起きなきゃもったいない。
もしも普通に起きられたら観に行こうと決めていた1本。
フランスに実在するゲイの水球チームをモデルにした作品。
同チームに所属するセドリック・ル・ギャロが自ら監督を務めています。
シネ・リーブル梅田にて鑑賞しました。
世界水泳で頂点を目指すべく練習に励んでいたがスランプ気味で、
インタビュアーに毒づいたところ、その発言が問題視される。
というのも、同性愛者であるインタビュアーに「ホモめ」と言ったから。
そのせいで世界水泳の選考会の出場資格を剥奪される。
再び資格を得る条件として連盟が提示したのは、
ゲイのアマチュア水球チーム“シャイニー・シュリンプス”のコーチを務めて
3カ月後に開催される“ゲイゲームズ”(LGBTQ+による世界大会)に参加せよというもの。
ほかに選択肢はないのだから引き受けるよりほかない。
渋々コーチを引き受けたマチアスだったが、
彼を待ち受けていたチームの面々は、およそ勝つ気のないお調子者だらけで……。
自分で泳ぐのは特に好きでも嫌いでもないのですけれど、
プールの話ってなんか楽しくないですか。
『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』(2018)なんかも大好きでした。
問題行動を起こした選手やコーチが弱小チームのコーチを仕方なく引き受ける。
最初はどうしようもないチームで、教えたい気持ちも湧かない。
打算で教えるうちにメンバーとの絆ができあがるというのは全然珍しくない話。
『だれもが愛しいチャンピオン』(2018)とか『マクファーランド 栄光への疾走』(2015)もそうか。
よくある以外の何物でもないストーリー展開なのですが、
人はこの手の話がやっぱり好きだと思うのですよ。
たいていが駄目な奴だけど、基本的に善人。
たまにすごく才能のある奴もいて、時には余命わずかな者もいる。
彼らがひとつになって試合に臨む姿が胸を打たないはずもない。
マチアス役のイケメン、ニコラ・ゴブが「このマッチョハゲ!」と罵られたり、
ひとりでマチアスを敵視するメンバーと他のメンバーの憤る点がズレていたり、なかなか笑えます。
あまりに品のないジョークに関しては、ゲイはいつもこんなこと言ってるみたいで、
ゲイに怒られたりしないかい?と心配になりました。(^^;
ところで、ゲイの人たちがセリーヌ・ディオンを嫌いだというのはもはや一般常識ですが、
ライアン・ゴズリングが大人気だというのは初耳だったので目からウロコ。へ〜っ!
明るく振る舞ってはいても、まだまだ世の中は厳しい。
ゲイゲームズが世界中で中継されるようになればいい。