夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

世にも楽しき「検索キーワード」

2013年05月30日 | 映画(番外編:小ネタいろいろ)
「gooブログ」に引っ越してから丸2年が経ちました。
画像も貼らなければコメントも受け付けない形にしている本ブログは、
せっかくのさまざまな機能をあまり活用しているとは言えませんが、
毎日ひそかに楽しみにしているのが「検索キーワード」。

どんなキーワードでウェブ検索してここへたどり着いたのか。
誰がそんなキーワードで調べたのかまではもちろんわかりませんが、
ほぼ毎日のように上がってくるキーワードがあります。
世の中にそのキーワードで調べる人が毎日数名はいるということですよね。

ものすごく頷いてしまうのが「ウアカリ線虫」。
貴志祐介の『天使の囀り』に登場する寄生虫です。
この本を読んだときには私も調べた覚えが。
だって、実在の寄生虫なのかどうか気になりますから。
実在はしないそうですから、ご安心を。

それから、「ヒロミくん」または「白鳥広海」と「大山高校」の掛け合わせ。
これは『ヒロミくん!全国総番長への道』(2010)のせい。
竹内力に興味がある人がそんなに多いんでしょうか。

いつも笑ってしまうのが「ジュード ロウ 胸毛」。
そうよ、私じゃなくても気になるでしょ、やっぱり。
『レポゼッション・メン』(2010)でツルツルだったのは何故?
「胸毛」と何かの掛け合わせというのはよくあって、
マーク・ラファロ 胸毛」というのもありました。

何度も「苦学列車」が上がってくるのもなんででしょう。
そんなにたくさんの人が間違っている?それともいつも同じ人?
『苦役列車』(2012)やっちゅうねん。

『23年の沈黙』(2010)とか『101日』(2010)のような、
あまりブログでも取り上げる人がいないと思われる未公開作品は
断続的に検索する人がいらっしゃるようです。
最近とみに多いのは「クエスチョン 実話」。
やはり未公開の『クエスチョン』(2011)が実話かどうか気になる人が多いようで。

ウケたのは「一度女骨抜きされた男」(←ブランクなしで続けて)。
なんか女に騙されたとか、ツライことでもあったんでしょうかね。
これでヒットするブログページは『理想の女(ひと)』(2004)かと。

その他、こんなキーワードで(しかも長いし)検索した人がいてはるのかとワロたのが、
「犬神家の一族 波立つ水面から突き出た足」。
気持ちはよ~くわかりますが、何が知りたかったんでしょうか。
これはもちろん「佐清(スケキヨ!)」で。

と、なかなか毎日楽しいです。
座布団を進呈したくなるような検索キーワードが出現したら、
また書くことにします。

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『県庁おもてなし課』

2013年05月28日 | 映画(か行)
『県庁おもてなし課』
監督:三宅喜重
出演:錦戸亮,堀北真希,関めぐみ,甲本雅裕,松尾諭,
   高良健吾,船越英一郎,相島一之,小日向文世他

109シネマズ箕面でハシゴの3本目。

『阪急電車 片道15分の奇跡』(2011)と同じ原作・脚本・監督の面々。
有川浩の著作はTV化や映画化に大人気。
とっても好きだった『三匹のおっさん』よりも、
自衛隊三部作『塩の街』、『空の中』、『海の底』ならばどういうふうに映像化されるのか、
見てみたい気がします。

高知県の観光促進のため、県庁に「おもてなし課」が設けられる。
新部署に配属された若手の掛水史貴はやる気満々。
課長の下元、先輩職員の近森らとともに、業務について考えるが、
何をどのように進めればいいのか、誰もいまいちピンと来ない。

そこで掛水は、高知県出身の著名人に観光特使になってもらえばどうかと提案する。
さっそく地元出身の人気作家、吉門喬介に電話をかけるとOKの返事。
出足順調、その後も次々と著名人の快諾を受けて意気揚々のおもてなし課。

ところが、吉門に電話してから32日が経過した日、
吉門のほうから掛水に電話がかかってくる。
「普通の企業であれば、最初の電話から32日も音沙汰なしだということは、
話そのものが流れたと理解する。そうではないのか。
そうでないならば途中経過の報告ぐらいはしてくるべき」だと。

「そんなことはありません」と慌てる掛水らに、吉門は言い放つ。
お宅らにもっとも欠けているのは“民間感覚”。
特使の話が生きているならば続行してもかまわないが、条件がある。
役所の職員ではない若い女性を一人採用すること。
それと、その昔パンダ誘致プランをかかげた男を雇い入れること。

パンダ誘致プランとはなんぞや。
資料室に行くと、そこには初対面のアルバイト女性、明神多紀がいた。
迅速的確に仕事をこなす多紀は、吉門のひとつめの条件にぴったり。
掛水は多紀をただちにスカウトする。

さて、パンダ誘致プランとは。
それは20年ほど前、高知県職員だった清遠和政なる男がぶち上げたプラン。
しかし誰も聞く耳を持たず、プランはなかったことのように扱われた。
その後、神戸市がパンダを誘致して大賑わい。
清遠こそが高知県を愛し、先見の明も持ち合わせた男だったわけだ。

掛水と多紀は清遠の娘さわが切り盛りしているらしい民宿を訪ねるが、
「いまさら県庁が何の用で」とさわから門前払いを喰わされてしまう。
それでも吉門の紹介であることを口にすると、
仕方なく父親に連絡を取ってくれる様子。

翌日、ふたたび出向いて話をすると、清遠は受けてもいいと言う。
それなりの報酬を求められたものの、
清遠が提出してきたプランはその報酬も至極当然のすばらしい内容。
なんとしてでも予算を確保しようと、下元は上司に掛け合いに行くのだが……。

これも前述の『L.A.ギャングストーリー』同様、非常に魅力的な出演陣。
空気が読めなくてしょっちゅうバカ呼ばわりされる錦戸亮くん、カワイイ。
堀北真希ちゃんは居住まいから何から何まで愛くるしい。
misonoとのキスシーンに引いた船越英一郎もこんな役なら問題なし。
ついつい憎まれ口を叩く高良健吾もいい感じ。
高知弁はまったく知りませんが、にゃーにゃー言うのが可愛らしくて。

最近、女優陣の演技に泣かされることは少なかったのですが、
これは2回、堀北真希と関めぐみにつられて泣きましたねぇ。

民間感覚が欠けていると言われて、だって役人だもんと開き直っていた職員が
だんだん仕事に熱意を見せはじめるのも楽しく。

役人だって仕事してぇ。

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『L.A.ギャングストーリー』

2013年05月26日 | 映画(あ行)
『L.A.ギャングストーリー』(原題:Gangster Squad)
監督:ルーベン・フライシャー
出演:ジョシュ・ブローリン,ライアン・ゴズリング,ショーン・ペン,ニック・ノルティ,エマ・ストーン,
   アンソニー・マッキー,ジョヴァンニ・リビーシ,マイケル・ペーニャ,ロバート・パトリック他

109シネマズ箕面でハシゴの2本目。
もう少し軽そうな作品を観ようかと思っていたのですが、
今週終映予定のこちらを選択。

1940年代後半にロサンゼルスを牛耳っていたマフィアのボス、ミッキー・コーエン。
アル・カポネとも面識があったらしい彼と、彼に戦いを挑んだ男たちの話です。

1949年のロサンゼルス。
ミッキー・コーエンの力は政治家や警察内部にも深く浸透し、
彼に楯突く者はどこにもいない。

しかし、実直かつ無謀なジョン・オマラ巡査部長は、
ミッキーの娼館に若い女性が連れ込まれるのを黙って見てはいられない。
単身で乗り込むと女性を救出、ミッキーの手下を連行する。
上司は余計なことをしたもんだと渋い顔、手下もすぐに釈放となる。

そんなジョンを頼もしく思ったのは市警本部長のパーカー。
パーカーはジョンを呼ぶと、ミッキーを潰せと密命を下す。
ミッキーを殺したとしても組織は存在しつづける、
そうはならないように、ミッキーの組織丸ごと、徹底的に叩き潰せと。

共に戦う仲間の人選もジョンに任せるという。
警察内部の誰も信用できないから、ジョン自身に決めろと言うのだ。
身重の妻コニーは、夫の危険な任務を知って怒り悲しむが、
ジョンが候補者として挙げた人物のファイルを熟読。
コニーが選出した人物にジョンは当たり、仲間に引き入れる。

こうして集まったジェリー・ウーターズ巡査部長、コールマン・ハリス巡査、
コンウェル・キーラー巡査、ナビダ・ラミレス巡査、マックス・ケナード巡査。
完遂したところで出世はないこの任務。
警察バッジを外し、ただただ街の平和を取り戻すため、
彼らはギャング顔負けの手段で立ち向かうのだが……。

『ゾンビランド』(2009)や『ピザ・ボーイ 史上最凶のご注文』(2011)を撮ったあとにこれですか。
監督の作品選びがおもしろい。

ジョン役には『メン・イン・ブラック3』(2012)で若かりし頃のKを演じたジョシュ・ブローリン。
ミッキーの愛人でありながらジェリーと恋仲になるグレイスをエマ・ストーンが演じ、
ジェリー役のライアン・ゴズリングとは『ラブ・アゲイン』(2011)と同じくカップル。

近頃、変人役の多かったジョヴァンニ・リビーシも、本作では頭脳派のコンウェル役。
見れば必ずレッドブルを思い出してしまうアンソニー・マッキーがコールマン役に。
また、『ターミネーター2』(1991)の殺人マシーン役だったロバート・パトリックが狙撃の名手マックスと、
とにかく男どもがバラエティに富んでいてカッコイイ。

けれども誰よりも男前だったのは、ミレイユ・イーノス演じるコニー。
夫の仲間として誰をスカウトするか。
彼女の決め方はなるほどとうなずけることばかりで、見る目が素晴らしい。
夫の留守中に自宅に銃弾を撃ち込まれながら、
無事に出産したシーンは胸に迫るものがあります。

男くさいギャング映画ではありますが、ヘヴィー級を想像していたら、
そこは『ゾンビランド』の監督、娯楽性も高くて見やすい作品に仕上がっていました。

ますますでぶでぶになったニック・ノルティに驚きましたが、
面積が増えた分、しわが伸びて目立ちにくくなったような!?

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『中学生円山』

2013年05月24日 | 映画(た行)
『中学生円山』
監督:宮藤官九郎
出演:草彅剛,平岡拓真,遠藤賢司,ヤン・イクチュン,鍋本凪々美,刈谷友衣子,
   YOU,原史奈,田口トモロヲ,岩松了,坂井真紀,仲村トオル他

休みを取っていたレディースデー。
あれこれ用事を片づけてから、マイルを貯めるべくTOHOシネマズへ行くつもりが、
伊丹まで行くのが面倒になって109シネマズ箕面へ。

『あまちゃん』も絶好調らしいクドカン。
役者としての彼も嫌いではないですが、
脚本を書いて出演はしない作品のほうが好きかもしれません。
アホなことばかり言っているように見えて意外にマジメ、
笑わせておいてしんみりさせてくれるところが大好きです。

両親と妹の茜とともに団地に暮らす中学2年生の円山克也。
身体の柔軟度を高めれば、自分のアソコを舐めることも可能なのではないか。
そんなことを考えてレスリング部に入部、帰宅後も自主トレに励む。
来る日も来る日も頑張るが、舌はなかなかアソコに届かない。

ある日、真上の部屋にシングルファーザーの下井辰夫が引っ越してくる。
ゴミの分別も完璧な下井は、団地の主婦層の評判も上々。
しかし、克也は下井に得体の知れない不安を抱く。
そんな折りに団地の近所で殺人事件が発生。
克也は下井こそが子連れ狼、凄腕の殺し屋だと考え、妄想を膨らませる。

殺人事件の話で盛り上がる教室。
密かに想いを寄せている同級生、清水ゆず香の気を引きたくて、
犯人を知っていると口走ってしまう克也。
ゆず香を含む、“イケてる”同級生数名に下井の話をしたところ、馬鹿にされてガクッ。

その日、克也は階上の下井に会いに行き、作り話を謝罪する。
すると下井は気を悪くするでもなく、面白いと言って克也の話に聞き入るではないか。
自分の妄想に初めてまともにつきあってくれた下井。
嬉しくて嬉しくて、以降、克也は物語の続きを考えては下井に話すようになるのだが……。

今までにない役柄の人が多く、かなり楽しそう。
食後のフルーツとエロ画像を愛するサラリーマンの父親に仲村トオル
地味な母親役の坂井真紀は、韓流の元主演俳優が電器屋に転職して家にやってきたからさあ大変。
髪型を整え、化粧を念入りに、胸元の大きく開いた服を着て電器屋を迎える姿は、
ある意味、『ノン子36歳(家事手伝い)』(2008)よりイタいのですが、
きっと本人はものすごく楽しんでいると思えます。
この電器屋に扮するのがヤン・イクチュンで、これまた『かぞくのくに』(2011)とは全然ちがう役どころ。
さらにタイムリーなことに、『バルーンリレー』のヒロインがゆず香役で、およっ。

アホな話のまま最後まで進むのかと思いきや、
『みなさん、さようなら』のような、悲しくてたまらないエピソードも。
また、いくつもの台詞に人への愛情を感じて、グッと来ずにはいられません。
たとえば、茜の同級生の祖父、井上のおじいちゃんと茜との会話。
認知症のおじいちゃんに向かって茜が言うこんな台詞。
「また一緒に散歩しようね。ひとりだと徘徊だけど、ふたりだとデートだもん」。

不覚にも、克也が「届くか」という体育館のシーンでは涙腺が緩んでしまいました。
なんでこんなシーンで泣かなあかんねん、私。(^^;
いやはや、クドカンにやられました。

妄想が現実を超えるとき、それは真実になる。

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途中で挫折した映画

2013年05月23日 | 映画(は行)
自慢じゃありませんが、観はじめた映画、読みはじめた本を
途中で放棄することはありません。
某球団がどれだけ大差をつけられて負けていようと、
いったん試合を観はじめたら最後まで観るのと同じで、
何があろうと最後まで観ます、読みます。

映画をDVDで観る場合は早送りもしないし、
途中で寝てしまったときはシャキンとしてからその部分をもう一度観ます。
本に関しては、読みはじめてからどうもこの気分ではない……
ということもしばしばありますが、その場合は一旦中止。
数日後か数カ月後か、その気分になったら最初から読みなおします。

この10年ぐらいの間に、数本は腹立たしい作品にも出会いました。
すぐに思いつくのは、これとかこれとか。
それでも最後までたどりつくことはできたのですけれども。

先週レンタルした『星の長い一日』。
今年の作品で、大阪ではシネ・ヌーヴォで上映されました。
いまおかしんじ監督といえば、「ピンク七福神」の一人ですが、
『あんにょん由美香』(2009)には出演者として顔を見せ、
『苦役列車』(2012)では脚本を担当。
監督作の『ちちり』(2010)はビミョーでしたが、
『UNDERWATER LOVE おんなの河童』(2011)は非常におもしろく、
期待を持って観はじめたのですけれども。

86分の作品で、はじめの30分はなんとか耐えました。
途中でやめるなんて自分を許せない!と思いましたが、無理でした。(T_T)

「星」というのは冴えない主人公の名前。
金に困ると空き巣に入るという生活を続けています。
最初からまず耐えがたいシーンが。
空き巣に入ったつもりが部屋には女性の姿、慌ててベランダへ。
ところが、隠れている間に尿意をもよおします。
我慢できなくて掴んだのは、ベランダに置かれていたゴミ袋の中のペットボトル。
その中に放尿するわけですが、見たくないっちゅうの。
この時点でまず、「最後まで耐えられないかも~」。(--;

女性がトイレに行った隙に、財布からお札をくすねて脱出。
スーパーでお茶とおにぎりを買い、むさぼり食う星。
出てくる客にタバコを無心するも、ほとんど無視されますが、
仕事を終えた女性従業員の良江が「どうぞ」と差し出してくれます。

上手そうにタバコを吸い、良江の跡をつける星。
押し倒しながら「1回ヤラせてくれたらそれだけでいいから」と懇願。
生理中の良江は、コンドームを着けてくれるならOKだと言うではないですか。
手元にコンドームはなく、さっきのスーパーへ星が買いに行くことに。

しかし、コンドームを買うための500円がない。
「あとで払いにくるから」などという言い訳が通じるはずもなく、
スーパーから追い出された星は、500円を求めて空き巣狙い。
金の在処を探っていたところ、住人が帰宅して小競り合いになり、
星は刺されてしまいます。包丁がグサリ、星のお腹に。

気が動転した住人は血だらけの星を放置して外へ。
苦しむ星の前に謎の男女、腹の出たオッサンとロリ系女子の2人組が現れて……。

この2人が現れてからは、どうにもこうにも無理でした。
星の血を見て興奮するオッサンと女子の絡み具合がキショイのなんのって。
ここまでで30分、あと60分はどう頑張っても無理だと止めました。

バイオレンスもエログロも、自分で観ようと決めたものはたいてい大丈夫だと思っていたのに、
どういう点でこれが耐えがたかったのかが自分でもよくわかりません。
カッコイイ人もカワイイ人もちっとも出てこないのもツライところ。
ビジュアルってやっぱり重要な気がするんですけれど。

せっかくレンタルしたのに、1本にカウントできない1本になっちゃいました。
ま、これも貴重な経験ということで。(^^;

唯一興味を引かれたのは、スーパー(HPによるとコンビニ)の扉に書かれた営業時間。
6:00~20:00って、どの辺りだとこういう時間帯なんでしょ?

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