『キリクと魔女』(原題:Kirikou et la Sorcière)
監督・脚本・原作:ミッシェル・オスロ
フランスのアニメーションだと言うので、
しゅわしゅわしゅわっと喋る(フランス語ってこんなイメージ?)、
オシャレなアニメを想像していました。
そしたら、フランスはフランスでもこれはアフリカ系。
前々述の『名もなきアフリカの地で』と景色がだぶり、
大地で培われたパワーを感じました。
スタジオジブリがはじめて提供した洋画アニメとしても話題です。
アフリカの小さな村。
キリクはまだ母親のお腹の中。
「母さん、僕を産んで!」と声をかけると、母はこう答える。
「お腹の中で話す子は、自分で生まれるの」。
そしてキリクは自分で胎外へ出る。
ヘソの緒も自分で切り、すぐさま立ちあがるキリク。
村には魔女カラバの呪いがかけられ、
黄金は奪われ、泉は涸らされていた。
カラバに戦いを挑んだ男たちは生きて帰ることなく、
彼女に喰われてしまったらしい。
この日、ひとりでカラバのもとへと向かった叔父に
キリクはこっそりついてゆく。
カラバに狙われた叔父をキリクは見事救う。
その後も次々と襲われる村の子どもたち。
しかし、そのたびにキリクは知恵をはたらかせ、みんなを救う。
ことごとくキリクに妨害されることに憤るカラバ。
キリクはなんとか呪いを解こうと、
カラバの縄張りを通り越したところにある、
「禁じられた山」の賢者に会いにいくことにする。
小さなからだのキリクが一生懸命考える姿に
生きるための原点を見るような気がします。
キリクが発する言葉、「どうして?」。
村の人びとが考えるのをやめて諦め顔なのに対し、
キリクはなぜこういうことが起こるのかを問いつづけ、ひとつずつ解決していきます。
そしてカラバがどうして意地悪なのかがわかったとき、
キリクは自分のすべきことを理解します。
「大きくなりたい」というキリクに、
「小さいからこそできることがある。
そして、大きくなったときには、忘れずにそれを喜びなさい」
とやさしく語る賢者の言葉が印象に残りました。
幼少時代をギニアで過ごした監督。
声優にはセネガル人を起用し、「ヨーロッパのフランス」とはまったく趣を異にします。
鳴り響くアフリカの伝統音楽も圧巻。
ジブリやディズニーとはひと味もふた味もちがうアニメ、
たまにはどうでしょ?
監督・脚本・原作:ミッシェル・オスロ
フランスのアニメーションだと言うので、
しゅわしゅわしゅわっと喋る(フランス語ってこんなイメージ?)、
オシャレなアニメを想像していました。
そしたら、フランスはフランスでもこれはアフリカ系。
前々述の『名もなきアフリカの地で』と景色がだぶり、
大地で培われたパワーを感じました。
スタジオジブリがはじめて提供した洋画アニメとしても話題です。
アフリカの小さな村。
キリクはまだ母親のお腹の中。
「母さん、僕を産んで!」と声をかけると、母はこう答える。
「お腹の中で話す子は、自分で生まれるの」。
そしてキリクは自分で胎外へ出る。
ヘソの緒も自分で切り、すぐさま立ちあがるキリク。
村には魔女カラバの呪いがかけられ、
黄金は奪われ、泉は涸らされていた。
カラバに戦いを挑んだ男たちは生きて帰ることなく、
彼女に喰われてしまったらしい。
この日、ひとりでカラバのもとへと向かった叔父に
キリクはこっそりついてゆく。
カラバに狙われた叔父をキリクは見事救う。
その後も次々と襲われる村の子どもたち。
しかし、そのたびにキリクは知恵をはたらかせ、みんなを救う。
ことごとくキリクに妨害されることに憤るカラバ。
キリクはなんとか呪いを解こうと、
カラバの縄張りを通り越したところにある、
「禁じられた山」の賢者に会いにいくことにする。
小さなからだのキリクが一生懸命考える姿に
生きるための原点を見るような気がします。
キリクが発する言葉、「どうして?」。
村の人びとが考えるのをやめて諦め顔なのに対し、
キリクはなぜこういうことが起こるのかを問いつづけ、ひとつずつ解決していきます。
そしてカラバがどうして意地悪なのかがわかったとき、
キリクは自分のすべきことを理解します。
「大きくなりたい」というキリクに、
「小さいからこそできることがある。
そして、大きくなったときには、忘れずにそれを喜びなさい」
とやさしく語る賢者の言葉が印象に残りました。
幼少時代をギニアで過ごした監督。
声優にはセネガル人を起用し、「ヨーロッパのフランス」とはまったく趣を異にします。
鳴り響くアフリカの伝統音楽も圧巻。
ジブリやディズニーとはひと味もふた味もちがうアニメ、
たまにはどうでしょ?