『セイジ 陸の魚』
監督:伊勢谷友介
出演:西島秀俊,森山未來,裕木奈江,新井浩文,渋川清彦,
滝藤賢一,宮川一朗太,二階堂智,津川雅彦他
ミナミで1本、キタで3本、計4本をハシゴしたのは人生初。
4本のうちどれから書こうか迷うところですが、
4本目にテアトル梅田で観た本作から。
俳優として活躍する伊勢谷友介の監督第2作。
辻内智貴の累計10万部を突破したベストセラー小説『セイジ』の映画化です。
まだバブルの熱気が冷めやらぬ20年前。
さしたる苦もなく就職先が内定した大学4年生の「僕」は、
学生最後の夏休み、ふと思い立って、自転車で一人旅に出かける。
ところが、ブレーキが故障して暴走し、酒屋の軽トラックと衝突。
軽トラを運転していたヤンキーもどき、酒屋の息子カズオは、
旧道沿いのドライブイン“HOUSE475”へ、怪我をした「僕」を連れていく。
美人女性オーナーの翔子から手当てを受けた「僕」は、
なんとなくそのまま居着いて“HOUSE475”を手伝うことに。
“HOUSE475”には寡黙な雇われ店主セイジがいた。
ほとんど口を利こうとしないセイジがときおり発する言葉は、
人びとの心をとらえて離さないらしく、
見かけは寂れたドライブインなのに、夜な夜な常連客が集まってくる。
「僕」は彼らから「旅人」と呼ばれ、可愛がられるようになる。
特に不満もないけれど、何か特別な楽しみがあるわけでもない。
そんな毎日を送ってきた「僕」が、“HOUSE475”で居場所を見つけます。
伊勢谷友介の第1作は未見で、彼の俳優としてのイメージから、
なんとなく小難しい作品を撮る人ではないかと思っていたため、素直さにびっくり。
もちろん一筋縄では行きません。
終盤に起きる凄惨な事件によって、何もかもが吹っ飛びます。
そのとき、幼い魂を救うためにセイジがすること。
セイジ役の西島秀俊はやはり役柄のほうがついてくる役者に思えてなりません。
『松ヶ根乱射事件』(2006)が私の心に強烈な印象を残した新井浩文演じるカズヤは、
後ろ姿だけが映るシーンに思わず唸りました。
肩を少し落とすだけなのに、心情が深く表されています。
ちょっぴり気になる渋川清彦も味のある役で大満足。
そうそう、『春、バーニーズで』(2006)のプールのシーンで、
上半身裸の西島秀俊を見て、ちょっと貧相だなぁとがっかりした覚えが。
本作の裕木奈江との絡みのシーンでは、ちらりとしかわかりませんが、
かなりがっちり鍛えたっぽい。
『探偵はBARにいる』(2011)のときの大泉洋と張り合えそう。(^o^)
森山未來演じる「僕」のエプロンが“HOOTERS(フーターズ)”であることにもご注目。
監督:伊勢谷友介
出演:西島秀俊,森山未來,裕木奈江,新井浩文,渋川清彦,
滝藤賢一,宮川一朗太,二階堂智,津川雅彦他
ミナミで1本、キタで3本、計4本をハシゴしたのは人生初。
4本のうちどれから書こうか迷うところですが、
4本目にテアトル梅田で観た本作から。
俳優として活躍する伊勢谷友介の監督第2作。
辻内智貴の累計10万部を突破したベストセラー小説『セイジ』の映画化です。
まだバブルの熱気が冷めやらぬ20年前。
さしたる苦もなく就職先が内定した大学4年生の「僕」は、
学生最後の夏休み、ふと思い立って、自転車で一人旅に出かける。
ところが、ブレーキが故障して暴走し、酒屋の軽トラックと衝突。
軽トラを運転していたヤンキーもどき、酒屋の息子カズオは、
旧道沿いのドライブイン“HOUSE475”へ、怪我をした「僕」を連れていく。
美人女性オーナーの翔子から手当てを受けた「僕」は、
なんとなくそのまま居着いて“HOUSE475”を手伝うことに。
“HOUSE475”には寡黙な雇われ店主セイジがいた。
ほとんど口を利こうとしないセイジがときおり発する言葉は、
人びとの心をとらえて離さないらしく、
見かけは寂れたドライブインなのに、夜な夜な常連客が集まってくる。
「僕」は彼らから「旅人」と呼ばれ、可愛がられるようになる。
特に不満もないけれど、何か特別な楽しみがあるわけでもない。
そんな毎日を送ってきた「僕」が、“HOUSE475”で居場所を見つけます。
伊勢谷友介の第1作は未見で、彼の俳優としてのイメージから、
なんとなく小難しい作品を撮る人ではないかと思っていたため、素直さにびっくり。
もちろん一筋縄では行きません。
終盤に起きる凄惨な事件によって、何もかもが吹っ飛びます。
そのとき、幼い魂を救うためにセイジがすること。
セイジ役の西島秀俊はやはり役柄のほうがついてくる役者に思えてなりません。
『松ヶ根乱射事件』(2006)が私の心に強烈な印象を残した新井浩文演じるカズヤは、
後ろ姿だけが映るシーンに思わず唸りました。
肩を少し落とすだけなのに、心情が深く表されています。
ちょっぴり気になる渋川清彦も味のある役で大満足。
そうそう、『春、バーニーズで』(2006)のプールのシーンで、
上半身裸の西島秀俊を見て、ちょっと貧相だなぁとがっかりした覚えが。
本作の裕木奈江との絡みのシーンでは、ちらりとしかわかりませんが、
かなりがっちり鍛えたっぽい。
『探偵はBARにいる』(2011)のときの大泉洋と張り合えそう。(^o^)
森山未來演じる「僕」のエプロンが“HOOTERS(フーターズ)”であることにもご注目。