『恋愛終婚(レンアイオワコン)』
監督:岡本雄作
出演:秋月三佳,濱正悟,北原里英,芹澤興人,辻川慶治,吉澤メイ,野島健矢,粟森涼,
秋山ゆずき,河野通晃,中川知香,鮎川桃果,松村清美他
イオンシネマ茨木にて、前述の『徒花 ADABANA』の次に。
岡元雄作監督の作品を観るのもお初です。
監督自らの婚活体験を通じて得た気づきを基に撮り上げた作品とのこと。
親友の天野美月(北原里英)に付き添ってもらって婚活パーティーに出向くと、同僚の桂木一輝(濱正悟)と遭遇。
およそ結婚に興味のなさそうな一輝がなぜこんなところにいるのかと問うと、「遊びに決まってる」。
一輝曰く、恋愛はオワコン=終わっているコンテンツで、結婚には不要。
恋愛を夢見てはいるものの、とにかく結婚できるならばと、遥は一輝にアドバイスを求める。
一方の美月は結婚に無関心。効率の良いパパ活でひたすら貯金してひとりで生きて行くのが夢。
ある日、彼女の盗撮を試みた武志(芹澤興人)を捕まえて金を要求。
マザコンの武志は母親のために結婚したいのだと言い、結婚相手を見つけられるように美月のレッスンを受けることに。
広告代理店に勤務する東大卒のマーケター、井上悠人(辻川慶治)は何でもリサーチ。
数字に現れる結果に基づけば、自分に最もふさわしい結婚相手が見つかると信じ、
それによれば同僚でお嬢様の三ツ峰麻衣(中川知香)が最適。
しかしアプローチの仕方がわからず迷っていたところ、女子高生の佐藤乃愛(吉澤メイ)が教えてくれることに。
役者の小泉広海(野島健矢)はゲイで、ライターの桂木匠(粟森涼)と同棲中。
幸せな日々を送っているが、一緒に暮らしはじめて1年になるというのに、匠が一切触れてこないのが悩み。
こんな4組の恋愛群像劇です。
匠と輝樹は兄弟だし、乃愛と広海は同じカフェのバイト仲間。
また、広海と麻衣は役者仲間で、広海は匠のことを麻衣に相談することも。
遙と婚活相手がデートに使ったり、美月が武志にレクチャーする場だったりするのが乃愛と広海が働くカフェ。
というように、それぞれ少しずつ繋がっています。
この手の作品としては長尺の2時間超。
しかもビミョーに美人やイケメンからは外れていて、大画面では見たくないキャストも何人か。
性格的にもこの人は好きだと思える人がいなくて、ちょっぴりイラッ。
しかし終わってみれば楽しかった。
大画面では絶対に見たくない(失礼ですみません(^^;)芹澤興人のマザコンぶりがずっと気持ち悪かったのに、
最後は彼にすべて持って行かれた感じで、ちょっとホロリとするほどです。
恋愛結婚よりお見合い結婚のほうが別れる率が圧倒的に少ないってご存じでしたか。
恋愛抜きで結婚相手を探すほうが幸せになれると言いつつ、結局みんな恋をする。