『一度死んでみた』
監督:浜崎慎治
出演:広瀬すず,吉沢亮,堤真一,リリー・フランキー,小澤征悦,嶋田久作,
木村多江,松田翔太,加藤諒,でんでん,大友康平,竹中直人,妻夫木聡他
TOHOシネマズ西宮にて、前述の『初恋』の次に。
浜崎慎治監督はCMディレクター、これが長編映画監督デビュー作。
最初からオリジナル作品で勝負っていいじゃあないか。
妻・百合子(木村多江)の危篤の知らせにも病院に駆けつけなかった。
一人娘の女子大生・七瀬(広瀬すず)はそんな父親のことが大嫌い。
計は娘に自分の会社を継いでほしいが、七瀬にはもちろんそんな気はない。
ボーカルを務めるデスメタルバンドでは、父親への不満を吐き出すかのように、
「一度死んでくれ」とライブで歌いつづけている。
そんなある日、計が本当に死んでしまう。
実は、社員の藤井(松田翔太)が開発に成功した新薬“ジュリエット”という、
2日間だけ死ぬことができる薬を飲んだため。
最近、計の会社が開発中の若返りの薬“ロミオ”を狙うライバルの製薬会社が
計の会社との合併を画策しており、
一度死んでみれば裏切り者をあぶり出せるのではと考えたから。
しかし、ライバル会社の社長と手を組む裏切り者は、
計が仮死状態にある隙に本当に殺してしまうことを企む。
それを知った七瀬は、計の秘書を務める松岡(吉沢亮)と協力し、
大嫌いなクソ親父を生き返らせようとするのだが……。
売れっ子CMディレクターの力なのか、カメオ的出演俳優が楽しすぎる。
一瞬しか出てこないひと多数。
中華料理屋の店主はでんでんだし。
それに比べりゃまぁまぁ出番の多いホテルの支配人役に妻夫木聡。
あの世への案内人役はリリー・フランキーでした。
やっぱりこんなふうに知名度の高い役者が出ていると、
それだけで豪華で楽しいんですよね。
普通に笑って泣いて楽しみました。
吉沢亮は、その綺麗すぎる顔を生かしたしょうもない恋愛ものよりも、
こんな役のほうが絶対イイ。
彼をこんな「存在感のないことが特技な秘書」の役に配したのは大正解。
「言わなわからん」が信条の私ですから、大納得です。
エンドロールが回り始めても席を立たないでね。
すずちゃんと吉沢くんのキスシーンはその後ですからお見逃しなく。