夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』

2024年01月31日 | 映画(か行)
『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』
監督:福田己津央
声の出演:保志総一朗,田中理恵,石田彰,森なな子,鈴村健一,坂本真綾,折笠富美子,三石琴乃,子安武人,
     関智一,笹沼晃,桑島法子,佐倉綾音,大塚芳忠,福山潤,根谷美智子,楠大典,諏訪部順一,
     田村ゆかり,下野紘,中村悠一,上坂すみれ,福圓美里,松岡禎丞,利根健太朗,森崎ウィン,池田秀一他
 
封切り翌日だった土曜日、実家で母と過ごした後、イオンシネマ茨木にて夜の回を観賞しました。
が、ごめんなさい。まったく、全然、1ミリもついていけませんでした。
 
“機動戦士ガンダム”は1979年に放送開始となった不動の人気を誇るロボットアニメ。
微妙に私の子ども時代とズレているせいか、私は思い入れ皆無。
これまでにも総集編やら劇場版やらを観る機会はあったはずですが、ことごとくスルーしてきました。
それはある意味正解だったようで。私のような一見(いちげん)が理解するのは無理でしょう。
 
登場人物が多すぎる。そしてカタカナだから覚えられない(笑)。
「チーム」がそれほど多くないし、話もシンプルだったので問題ありませんでした。
ところがこの『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』はそうじゃない。
キラ・ヤマトとラクス・クラインぐらいは登場シーンの多さから覚えられるとしても、他は無理。
 
誰と誰が同じチームで、どことどこが敵対しているのかもわからない。
王子とか姫とかもようわからんし、姫っぽいラクス・クラインがこんな料理上手なのは何故ですか。
フルコース並のディナーをつくったかと思えば、夜食におにぎりまでおつくりになるのですね。(^^;
 
さっぱり話がわからないから眠気にも襲われる。
やはりこれは今さら私が手を出してはいけないシリーズだと思いました。
初見の人をファンとして獲得するつもりもないように思います。
 
声優陣も誰を挙げておけばよいかわからないので(笑)、そのまま全員載せておきます。
ガンダムよ、さようなら~。

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『後継者』

2024年01月30日 | 映画(か行)
『後継者』(原題:Varisu)
監督:ヴァムシー・パイディパッリ 
出演:ヴィジャイ,ラシュミカ・マンダンナ,スリカント,シャーム,サンギーター,ジャヤスッダ,サラトクマール
   プラカーシュ・ラージ,プラブ,ヨーギ・バーブ,ガネーシュ・ヴェンカトラマン,スマン他
 
大阪市内まで出ないと観る映画がないなぁと思いながら、梅田も難波も遠いよと尻込みしていました。
ナナゲイまでならたどり着けそうな気がすると調べたところ、“インディアンムービーウィーク 2023”開催中。おおっ!
 
10年以上前の作品も多いけれど、2023年のタミル語作品もあるじゃあないか。
ヴィジャイ主演、昨年1月本国で公開されたヒット作とのこと。観る観る♪
いざ、十三・第七藝術劇場へと行かん。
 
ほぼ満席です。ボリウッドファンか、中でも特に人気のヴィジャイファンか。
インディアンムービーウィークの公式サイトでは、ダンスの有無も明示しているのが嬉しい。
ヴィジャイ主演ならばもちろんダンスも付いてきます。
 
大企業オーナーであるラジェンドラン家の当主には息子が3人いる。
長男ジャイ、次男アジャイ、三男ヴィジャイ。
ジャイとアジャイはすでに父親の両腕として仕事に携わっているが、
ヴィジャイは自ら得た奨学金でハーバード大に留学し、帰国したばかり。
長男と次男のみならず、三男の自分まで後継者を賭けて競わせようとする父親にはウンザリ。
面と向かってそれを父親に言い放ち、家を出て行く。
 
7年が経ち、母親は父親の65歳の誕生日を家族そろって祝いたいとヴィジャイに連絡。
父親には二度と会うまいと思っていたヴィジャイだが、母親の頼みは断れない。
久々に帰ってきたヴィジャイをジャイとアジャイは敵視する。
 
実はジャイは不倫中で、相手から関係を公表するようせっつかれていた。
また、アジャイは消費者金融から多額の借金をしていた。
もしもそれが父親にバレれば、後継者になれないことは確実。
 
はからずも、盛大に開かれた父親の誕生祝賀会の席でそれが明るみに出てしまい、
父親は勘当同然だったヴィジャイにここに残って後を継いでほしいと言うが、ヴィジャイは拒否。
しかし、父親が末期の膵臓癌であることを主治医から教えられ、気持ちを変える。
 
父親の病のことなど知らないジャイとアジャイは、ヴィジャイが社長の座に就くと聞いて憤り……。
 
凄い豪邸なんですよ。豪邸なんてもんじゃない、『RRR』(2022)に出てくる宮廷ぐらいデカい(笑)。
インドの金持ちってこんな感じですか。いや、インドに限らないんでしょうかね。
 
とにかく面白い。
ヴィジャイをあの手この手で潰そうとするけれど、ほかの主演作同様に彼は強すぎる。
『ビギル 勝利のホイッスル』(2019)や『マスター 先生が来る!』(2021)などのパロディシーンもあり、
それらの作品を観たことがある人ならついつい笑ってしまう。
 
ヴィジャイの台詞はわりといつも説教くさいのに、そうとは聞こえない
なんだか彼が言うと、そうだよなぁと素直に思えるのです。
こんな性格悪い長男と次男が最後はええ奴になるなんてありえないはずなのに、そうなる。
そして、そうなることに納得している私がいます。
 
160分超の長尺でも眠くなる隙なく、テンション上がる、笑う、ダンスに酔いしれる。
全然好みじゃなかったはずが、今じゃすっかりヴィジャイのファン。

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『ゴールデンカムイ』

2024年01月29日 | 映画(か行)
『ゴールデンカムイ』
監督:久保茂昭
出演:山崎賢人,山田杏奈,眞栄田郷敦,工藤阿須加,柳俊太郎,泉澤祐希,矢本悠馬,
   大谷亮平,勝矢,高畑充希,木場勝己,大方斐紗子,秋辺デボ,永尾柚乃,
   マキタスポーツ,島津健太郎,山内圭哉,堀部圭亮,玉木宏,舘ひろし他
 
封切り日に109シネマズ箕面のレイトショーにて。
 
監督は“HiGH&LOW”シリーズの久保茂昭
原作が野田サトルの大人気コミックだというのは知っていますが、読んだことはありません。
TVアニメ化されていたのは知らず。つまり前知識ゼロです。
だけどそれが何の支障にもならないほどわかりやすい。
 
日露戦争に出兵して刺されようが撃たれようが死なず、“不死身の杉元”と呼ばれた軍人・杉元佐一(山崎賢人)。
戦いの後、北海道に渡って砂金採りに明け暮れていたある日、
森の中で酒を飲む男・後藤竹千代(マキタスポーツ)から話しかけられる。
 
酔っぱらいの後藤が言うには、アイヌが所有していた金塊を強奪してどこかに隠した奴がいる。
そいつは捕らえられて網走監獄にぶち込まれたが、金塊の隠し場所を決して言おうとせず、
アキレス腱を切られて脱獄不能な状態にされても口を割らない。
実はそいつはほかの囚人24人の身体に刺青で暗号を彫り、
全員揃えば隠し場所がわかるようにしたうえで、24人に脱獄を促したのだと。
 
見事に脱出した24人は、散り散りバラバラに逃げてどこかにいる。
酔っぱらってついつい喋りすぎたことを後悔する後藤は、眠りについた杉元を殺そうとするが失敗。
慌てて逃げるが、杉元が追いついた頃には熊に襲われたのか死んでいた。
後藤の服を脱がせてみると、後藤自身が24人の囚人のうちのひとりだったことがわかる。
 
後藤の言っていたことが酔っぱらいの与太話ではないと知った杉元は、
金塊を見つけるために囚人たちの行方を捜すと決める。
そのとき、熊に襲われかけた杉元を救ってくれたのがアイヌの少女アシリパ(山田杏奈)。
金塊が強奪されるさいにその村にいたアイヌたちは皆殺しにされた。
親の仇を討つために、アシリパは杉元に協力するのだが……。
 
金塊を狙っているのは、北海道征服を目論む帝国陸軍“第七師団”の中尉・鶴見篤四郎(玉木宏)や、
戊辰戦争で戦死したはずの新撰組“鬼の副長”こと土方歳三(舘ひろし)。
顔かたちまで変わるような特殊メイクではないにもかかわらず、
誰が誰やら確信が持てないほどに顔が変わっている人もいます。
エンドロールを見て初めて、あれ、こんな人も出てたんやと思ったりもしました。
玉木宏や舘ひろしはわかるとして、工藤阿須加のことは見逃しました。どこに?
 
マキタスポーツは冒頭であっけなくサヨナラでしたが、
やはり24人の囚人のうちのひとり、白石由竹役の矢本悠馬が大活躍。いいキャラでした。
 
前知識ゼロだった私は、本作はもっとシリアス一点張りの話かと思っていました。
笑えるシーンが結構あって、単純に楽しい。
公開初日のレイトショーに来る客には原作ファンも多かったかと思いますが、
原作ファンの人はどうでしたか。わりと評判いいようですね。
 
最近、1作では終わらない作品が多くて、あれもこれも続くのかよぉとは思う。
生きている間に、というのか、話を覚えている間に続編をお願いします。

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『ゴジラ-1.0/C』、すなわち『ゴジラ-1.0』【モノクロ映像版】

2024年01月28日 | 映画(か行)
『ゴジラ-1.0/C』とはすなわち『ゴジラ-1.0』のモノクロ映像版のこと。
カラー版もまだ上映中ですが、このモノクロ版も1月12日より公開されています。
一応観ておかねばと思い、109シネマズ箕面へ。
 
技術的なことは私にはまったくわかりませんけれども、
カラーをモノクロにしたからって、ただ色を消しましたということではないらしい。
近年、もともとカラーだった作品をモノクロ作品として蘇らせるのが「粋」だとか。
映画は儲かってなんぼを公言している山崎貴監督のことですから、
ま、そりゃやってみるでしょうね、こんなことも。
 
カラーをモノクロにするのではなく、最初からモノクロで撮った最近の作品としては、
『カモンカモン』(2021)、『パリ13区』(2021)などが頭に浮かびますが、
いずれもどちらかといえば静的な作品ばかりで、こうしたスペクタクル作品は真逆のイメージ。
 
だから、こんな作品をわざわざモノクロにすれば、否が応でも昔の作品と対比してしまう。
元祖『ゴジラ』(1954)を思い出した人が多いかと思います。
 
私はゴジラにさして思い入れがないから、比べるなんてこともないわけですが、
本作に関してはカラーよりもモノクロのほうが好きでした。
色がないせいでいろんなものが逆に目立ったりもして、なんでこんなに病院が綺麗なんだよと思わなくもない。
けれど、モノクロのおかげで映像に集中できた部分はあったように感じます。
 
いずれにせよ、いちばん驚くのはやっぱり「典子、生きとったんか」ということなのですけど(笑)。
普通は死んでるって、あんな爆風で吹き飛ばされたら。なのにモノクロでも美しい浜辺美波の顔。(^O^;

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『アクアマン/失われた王国』

2024年01月27日 | 映画(あ行)
『アクアマン/失われた王国』(原題:Aquaman and the Lost Kingdom)
監督:ジェームズ・ワン
出演:ジェイソン・モモア,パトリック・ウィルソン,アンバー・ハード,ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世,
   ニコール・キッドマン,テムエラ・モリソン,ドルフ・ラングレン,ランドール・パーク他
声の出演:ジョン・リス=デイヴィス
 
メンバーズデーに寄ることができたので、せっかくだからとScreenXで観ました。
このスクリーンがあるのは109シネマズ箕面だけ。
端っこ好きの私が、このスクリーンで観るときだけは最後列のど真ん中に座る
 
前作の『アクアマン』(2018)はかなり楽しめたと記憶しています。
ハワイ生まれで先住民の血を引く彼、面白くてカッコイイです。
一回り年上の女優リサ・ボネットと結婚したときは、お相手があまりに地味すぎて(すみません)たまげたものですが、
そうですか、やっぱり離婚しましたか。って言うとさらに失礼ですね。ごめんなさい。
 
そんな彼の本作での妻役は、お騒がせ女優のアンバー・ハード
確かに美人だけど、ジョニー・デップとの結婚&離婚騒動のせいで、カネ目当ての女にしか見えん。(^^;
 
さてさて、監督は前作に引き続いてジェームズ・ワン
『ソウ』(2004)で大注目されてから20年経ちました。
『M3GAN/ミーガン』(2022)にも製作者として関わっています。相変わらず売れっ子。
 
海底の王国アトランティスの王となったアクアマンことアーサー。
母親はアトランティスの元女王アトランナ、父親は灯台守で人間のトム。
海底国ゼベルの王女メラと結婚し、息子を授かる。
公務に追われつつも子育てが楽しくてたまらない。
 
あるとき、南極で探査していた科学者シンが、氷河の下に眠る何かを発見。
駆けつけた海賊で傭兵のブラックマンタことデイビッドは、
落下した先で古代兵器“ブラック・トライデント”に触れる。
長い眠りから覚めたその兵器は、父親をアーサーに殺されたデイビッドに取り憑くと、
復讐させようとするとともに、呪われて失われた王国の封印を解こうとする。
 
このままではアトランティスと人間界、海も陸も危ないと、
アーサーは異父弟でアトランティスの元王オームのもとを訪ねる。
アーサーによって幽閉されていたオームは協力を拒んだものの脱獄。
世界を救うため、兄弟はブラックマンタのもとへと向かうのだが……。
 
なんでしょうかね。前作の魅力には敵わない気がします。
オーム役のパトリック・ウィルソンのツルっとした顔があまり得意でないからなのか。
兄弟のやりとりは軽妙でそれなりに面白いのですけれど。
 
とにかくすべてが吹っ飛ぶくらい衝撃的で駄目だった理由があります。
地上食を食わず嫌いのオームに、アーサーがゴ○○リを勧めるんだもの。
エビの食感に似ていると聞いたことはあっても、エビ好きなのにやめてほしい。
そのシーンだけでゲーッとなっていたのに、ラストにもう一度そのシーンが。
チーズバーガーにパクつくオームがテーブルの上を走るゴ○○リを捕まえて、
ハンバーガーの間に挟んで食し、満足げな顔。勘弁してほしい(泣)。
 
もうこのシーンだけで頭の中がいっぱいで。は~っ。

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