『トンマッコルへようこそ』(英題:Welcome To Dongmakgol)
監督:パク・クァンヒョン
出演:シン・ハギュン,チョン・ジェヨン,カン・ヘジョン,
イム・ハリョン,ソ・ジェギョン,スティーヴ・テシュラー他
一昨年、韓国で大ヒットした作品。
反戦をテーマにした、おとぎ話のようなドラマです。
宮崎駿のアニメでもお馴染みの
久石譲が音楽を担当したことも話題を呼びました。
ちょっと宮崎アニメをも彷彿とさせる本作で、
笑って泣いてグッときたら、
まだまだ自分はひねくれていないかも、そう思えます。
1950年代、朝鮮半島の主権をめぐり、
韓国と北朝鮮の間で戦争が勃発。
やがて、米国をはじめとする国連軍も加わり、
国際戦争へと発展する。
さて、そんな世界情勢とは無縁と思われる、
朝鮮半島の山奥の村、トンマッコル。
村びとたちが自給自足の生活を送り、
ひたすら穏やかに時間の流れるこの村は、まさに理想郷。
ある日、連合軍の米国人兵士の操縦する戦闘機が
村の近くに墜落する。
ほどなくして、殺戮合戦の果てに生き延びた、
韓国側の南軍の兵士2名と、北朝鮮側の人民軍の兵士3名が
次々と村へ迷い込む。
敵対する者同士、村びとたちを挟んで銃を向け合い、
一触即発の事態となる。
しかし、争いごとなど知らない村びとたちは
兵士たちが武器をかざそうともビビらない。
村びとたちの最大の気がかりは、畑を荒らす大きな猪。
動くなと命じられても、畑を見に行かずにはいられないのだ。
長時間に渡り、兵士たちのにらみ合いが続くが
村びとたちはそれを楽しんですらいる様子。
空腹と睡魔に襲われた兵士たちはひとまず休戦で合意。
不発弾と思われていた手榴弾を放り投げたところ、
それが穀物庫の床下で爆発。
村びとたちの大切な食糧を焼いてしまった兵士たちは
畑仕事を手伝うことにするのだが……。
兵士たちが次第に心を開いてゆくことは予想どおり。
予想できても、やっぱりイイ。
村を守りたい一心で、米軍の爆撃機の誘導作戦に出るシーンでは、
市川染五郎似の南軍兵士に涙、涙。
猪を食べる習慣のない村びとたちが
みんなで仕留めた猪を土に埋めると、
どの兵士も猪肉が頭をよぎって眠れません。
夜中に猪の埋められた場所へ行ってみれば、兵士たち全員集合。
バツの悪そうな顔をしながら、
上手に焼いた猪肉を食べれば誰もが笑顔。
「多くの人を統率するコツは?」と聞かれた村長の答えは
「たくさん食べさせることです」。
旨い食事が人の心を癒す。
監督:パク・クァンヒョン
出演:シン・ハギュン,チョン・ジェヨン,カン・ヘジョン,
イム・ハリョン,ソ・ジェギョン,スティーヴ・テシュラー他
一昨年、韓国で大ヒットした作品。
反戦をテーマにした、おとぎ話のようなドラマです。
宮崎駿のアニメでもお馴染みの
久石譲が音楽を担当したことも話題を呼びました。
ちょっと宮崎アニメをも彷彿とさせる本作で、
笑って泣いてグッときたら、
まだまだ自分はひねくれていないかも、そう思えます。
1950年代、朝鮮半島の主権をめぐり、
韓国と北朝鮮の間で戦争が勃発。
やがて、米国をはじめとする国連軍も加わり、
国際戦争へと発展する。
さて、そんな世界情勢とは無縁と思われる、
朝鮮半島の山奥の村、トンマッコル。
村びとたちが自給自足の生活を送り、
ひたすら穏やかに時間の流れるこの村は、まさに理想郷。
ある日、連合軍の米国人兵士の操縦する戦闘機が
村の近くに墜落する。
ほどなくして、殺戮合戦の果てに生き延びた、
韓国側の南軍の兵士2名と、北朝鮮側の人民軍の兵士3名が
次々と村へ迷い込む。
敵対する者同士、村びとたちを挟んで銃を向け合い、
一触即発の事態となる。
しかし、争いごとなど知らない村びとたちは
兵士たちが武器をかざそうともビビらない。
村びとたちの最大の気がかりは、畑を荒らす大きな猪。
動くなと命じられても、畑を見に行かずにはいられないのだ。
長時間に渡り、兵士たちのにらみ合いが続くが
村びとたちはそれを楽しんですらいる様子。
空腹と睡魔に襲われた兵士たちはひとまず休戦で合意。
不発弾と思われていた手榴弾を放り投げたところ、
それが穀物庫の床下で爆発。
村びとたちの大切な食糧を焼いてしまった兵士たちは
畑仕事を手伝うことにするのだが……。
兵士たちが次第に心を開いてゆくことは予想どおり。
予想できても、やっぱりイイ。
村を守りたい一心で、米軍の爆撃機の誘導作戦に出るシーンでは、
市川染五郎似の南軍兵士に涙、涙。
猪を食べる習慣のない村びとたちが
みんなで仕留めた猪を土に埋めると、
どの兵士も猪肉が頭をよぎって眠れません。
夜中に猪の埋められた場所へ行ってみれば、兵士たち全員集合。
バツの悪そうな顔をしながら、
上手に焼いた猪肉を食べれば誰もが笑顔。
「多くの人を統率するコツは?」と聞かれた村長の答えは
「たくさん食べさせることです」。
旨い食事が人の心を癒す。