《わ》
『嗤う分身』(原題:The Double)
2013年のイギリス作品。
内気で世渡り下手、驚くほど存在感の薄い青年サイモン・ジェームズ(ジェシー・アイゼンバーグ)。
ツキにも見放されて、会社のセキュリティーカードを紛失。
休まず通勤しているにもかかわらず守衛はサイモンのことを覚えておらず、
再発行を拒否されて、入館許可を求めて用紙に記入する日が続く。
密かに想いを寄せるコピー係のハナ(ミア・ワシコウスカ)からもまるで相手にされず、
楽しみといえば向かいの建物に住むハナの姿を望遠鏡で覗き見ることのみ。
そんなある日、彼の会社に新入社員がやってくる。
期待の新人はサイモンとそっくりで、しかも名前はジェームズ・サイモン。
似ているどころかまったく同じ容姿なのに、誰もそれに気づく様子がない。
要領のいいジェームズは上司や同僚の人望を即座に集め、
しかもなんだかんだとサイモンを利用するように。
サイモンの居場所がどんどんなくなってゆき……。
俊英として名高いリチャード・アイオアディ監督は、
『エイリアンバスターズ』(2012)には役者として出演していました。
暗さのかけらもなかった出演作、そして監督作はとにかく暗い。この対比が面白い。
BGMには昭和歌謡、これが妙にハマって不気味さ満点。
《を》
『ヲ乃ガワ WONOGAWA』
2013年の日本作品。
山形県米沢市小野川温泉の全面協力で完成したというスチームパンクなSF映画。
2033年に地球に天変地異が発生、大崩壊する。
生き残った人類は、元の山形県の位置に各々の文明を寄せ集めてコミュニティを築く。
1000年後、そこは“ヲノガワ”と呼ばれる王国に。
女性考古学者の月山ヲノガは、地層から風化した携帯電話を発掘。
わずかな情報の復元に成功したヲノガは、
そこに映る画像から旧世界について知ることができるのではないかと考えるのだが……。
七変化する国王の姿に、いったいどういうオチが待っているのかと楽しみに。
その国王は1000年前から生存する学者で、脳のみ生きつづけ、死亡した人に姿を借りているというわけ。
大崩壊とともに人類はいっさいの生殖機能を失い、
人類滅亡の危機から脱出するために、その学者が「人が人を生み出すマシーン」を作成。
肉体は死亡しても脳だけで生きて、とにかくマシーンを完成させようというつもりで。
及川奈央演じる弔屋(とむらいや)など、ヲノガワの世界観は面白く、
山口ヒロキ監督が見せてくれる映像はレトロフューチャーという言葉がピッタリです。
《ん》
ありません。
今年は劇場鑑賞本数が人生初の200本超えだと思っていたら、
さっき去年の〈わ行〉を読み返していて、去年208本観ていたことを知りました。なぁんだ。
今年は去年の208本よりさらに増えて、昨日までに222本。
一昨年の12月末から今年の1月にかけてと、9月から10月にかけてと、
1ヶ月フリーパスポートを2度利用できたのが大きかったように思います。
「観ようと思ったら観られたのに観なかった」というものはないと言いたいところですが、
今月26日以降、連日の忘年会(ときには昼と晩のダブルヘッダー)にへろへろ状態になってしまい、
3本観るつもりが2本とか、忘年会前に1本観るつもりが取りやめとか、
なんだかんだであと5本は観られたはずなのに。(--;
DVDで観た本数は156本で、合計378本。去年とまったく同じでした。
去年初めて劇場鑑賞本数がDVD鑑賞本数を超え、今年もそれを維持。
なかなか体力が要るので、こんなことはいつまで続けられるやら。
だけど来年もがんばって劇場通いを続けたいです。
今年もおつきあいをありがとうございました。
どうぞ良い年をお迎えください。
『嗤う分身』(原題:The Double)
2013年のイギリス作品。
内気で世渡り下手、驚くほど存在感の薄い青年サイモン・ジェームズ(ジェシー・アイゼンバーグ)。
ツキにも見放されて、会社のセキュリティーカードを紛失。
休まず通勤しているにもかかわらず守衛はサイモンのことを覚えておらず、
再発行を拒否されて、入館許可を求めて用紙に記入する日が続く。
密かに想いを寄せるコピー係のハナ(ミア・ワシコウスカ)からもまるで相手にされず、
楽しみといえば向かいの建物に住むハナの姿を望遠鏡で覗き見ることのみ。
そんなある日、彼の会社に新入社員がやってくる。
期待の新人はサイモンとそっくりで、しかも名前はジェームズ・サイモン。
似ているどころかまったく同じ容姿なのに、誰もそれに気づく様子がない。
要領のいいジェームズは上司や同僚の人望を即座に集め、
しかもなんだかんだとサイモンを利用するように。
サイモンの居場所がどんどんなくなってゆき……。
俊英として名高いリチャード・アイオアディ監督は、
『エイリアンバスターズ』(2012)には役者として出演していました。
暗さのかけらもなかった出演作、そして監督作はとにかく暗い。この対比が面白い。
BGMには昭和歌謡、これが妙にハマって不気味さ満点。
《を》
『ヲ乃ガワ WONOGAWA』
2013年の日本作品。
山形県米沢市小野川温泉の全面協力で完成したというスチームパンクなSF映画。
2033年に地球に天変地異が発生、大崩壊する。
生き残った人類は、元の山形県の位置に各々の文明を寄せ集めてコミュニティを築く。
1000年後、そこは“ヲノガワ”と呼ばれる王国に。
女性考古学者の月山ヲノガは、地層から風化した携帯電話を発掘。
わずかな情報の復元に成功したヲノガは、
そこに映る画像から旧世界について知ることができるのではないかと考えるのだが……。
七変化する国王の姿に、いったいどういうオチが待っているのかと楽しみに。
その国王は1000年前から生存する学者で、脳のみ生きつづけ、死亡した人に姿を借りているというわけ。
大崩壊とともに人類はいっさいの生殖機能を失い、
人類滅亡の危機から脱出するために、その学者が「人が人を生み出すマシーン」を作成。
肉体は死亡しても脳だけで生きて、とにかくマシーンを完成させようというつもりで。
及川奈央演じる弔屋(とむらいや)など、ヲノガワの世界観は面白く、
山口ヒロキ監督が見せてくれる映像はレトロフューチャーという言葉がピッタリです。
《ん》
ありません。
今年は劇場鑑賞本数が人生初の200本超えだと思っていたら、
さっき去年の〈わ行〉を読み返していて、去年208本観ていたことを知りました。なぁんだ。
今年は去年の208本よりさらに増えて、昨日までに222本。
一昨年の12月末から今年の1月にかけてと、9月から10月にかけてと、
1ヶ月フリーパスポートを2度利用できたのが大きかったように思います。
「観ようと思ったら観られたのに観なかった」というものはないと言いたいところですが、
今月26日以降、連日の忘年会(ときには昼と晩のダブルヘッダー)にへろへろ状態になってしまい、
3本観るつもりが2本とか、忘年会前に1本観るつもりが取りやめとか、
なんだかんだであと5本は観られたはずなのに。(--;
DVDで観た本数は156本で、合計378本。去年とまったく同じでした。
去年初めて劇場鑑賞本数がDVD鑑賞本数を超え、今年もそれを維持。
なかなか体力が要るので、こんなことはいつまで続けられるやら。
だけど来年もがんばって劇場通いを続けたいです。
今年もおつきあいをありがとうございました。
どうぞ良い年をお迎えください。