夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ソロ活女子のススメ』を観てみる。

2022年05月18日 | 映画(番外編:映画とドラマ)
仕事帰りに劇場に寄るのは面倒、家で2時間前後の映画を観るのも疲れる。
でも何も観ないのも寂しいから、ササッと観られるドラマを観ることに。
 
昨年春から初夏にかけてテレビ東京系深夜ドラマ枠“ドラマ25”で放送されていたのは知りませんでした。
現在、NetflixでもAmazonプライムビデオでも配信中。
シーズン1の第7話まで観たところで、そろそろ終わりかと思いきや、シーズン2もあるじゃあないか。
 
原作はフリーライターの朝井真由美のエッセイなのだそうです。
「ソロ活」とは、積極的にひとりの時間を楽しむこと。
江口のりこ演じる主人公・早乙女恵がひとりで行ってみたのは、
焼肉、リムジン、動物園水族館、プラネタリウム、ラブホ、夜景クルーズ、フレンチ気球
そして第7話が「せんべろ」。千円でべろべろに酔えるやつ(笑)。
 
私とて映画はもっぱらひとりで、外食にひとりで行くのは普通の身。
ひとりUSJを企てていたらコロナ襲来で機会を逃していますが、そのうちきっと行きます。
 
第7話で恵が見かけた「ソロ活」初めての女子が
「ひとりだと寂しい人みたいに思われる」というような台詞を言うシーンがあります。
私もいつだったか映画のハシゴの合間にひとりランチしていたとき、
隣のテーブルにいた女性二人連れが「今日はつきあってくれてありがとう」、
「こちらこそ。ひとりじゃなんか寂しい人みたいでさぁ」と話しているのを聞きました。
 
いやいや、誰かといるのは楽しいけれど、ひとりでいるのって超楽ちんよと思うけど、
自分はきっとみじめに見えているのだろうと恥ずかしくなるのかなぁ。
奇行にでも走らない限り、まわりの人はアナタのことをそんなに気にしちゃいないから(笑)。
でもまぁ、「ひとりだと寂しい人みたいに思われる」と思っている人は、
実際、ひとりでいる人を見ると「あの人、寂しい人だ」と思うのでしょう。
 
自分の好きなものを、好きなお店で食べて、どこが寂しい。
酔っぱらいたいから酒を飲むのか。美味しいから飲むんだよ。
というのが恵の持論。賛成です。
 
第4話か第5話で「的を得ている」という台詞があったのだけはガックリ。
的は射てくださいね。
それから、「ちゃんぽんしたら悪酔いする」というのはやっぱり酔っぱらいの戯言です。(^o^;

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Netflixで韓国ドラマ『私たちのブルース』。

2022年04月19日 | 映画(番外編:映画とドラマ)
劇場に行くのも面倒だった日曜日、Netflixで何か観ようと思いました。
映画を観るつもりだったのに、新作っぽい韓流ドラマが目に止まる。
だって、イ・ビョンホンって書いてあるよ。スルーできないでしょ。
 
4月9日に配信がスタートしたそうで、現時点では第4話まで配信されています。
私が観たのはまだ最初の2話のみ。
各話に副題が付いておりまして、どうやら第3話までの副題が「ハンスとウニ」。
ここまでの主人公はハンス(チャ・スンウォン)とウニ(イ・ジョンウン)です。
 
舞台は済州島。この島出身で、オバハンになった今も島で暮らし続けるウニは独身。
「どうして結婚しないんだよ」「相手がいないからだよ」とあっけらかんと答える、
女が惚れる女のような人物。オバハンになった伊藤沙莉みたいな感じですかね(笑)。
 
複数の魚屋にカフェまで経営する彼女は、堅実な商売でビジネスの展開に成功。
しかし驕ることなく、厄介な兄弟の面倒までみています。
そんな彼女の初恋の相手がハンスで、彼はソウルの大学を卒業して銀行に就職。
支店長となって済州島へと帰ってきました。
 
一見ハンスは成功者に見えますが、ゴルフ留学した娘に金を注ぎ込み、
娘についてアメリカを巡る妻ミジンとの関係は破綻。
金を工面するために家まで売り払ってしまいましたが、それでも費用が足りません。
 
何十年かぶりに出世して帰ってきたかに見えるハンスは、
ずっと地元で暮らしている同級生たちから同窓会に誘われ、集られます。
みんな全然悪気はありません。銀行の支店長なんだから金を持っていると信じて疑わない。
 
でも、ウニはそんなふうには思わない。
ハンスが金に困っていると察したわけではなく、支店長といえどもサラリーマン、
一生懸命働いている人に集るなんてありえない、逆に久々の帰郷者にご馳走するべきでしょと言う。
ね、男前でしょ、ウニって。
 
ハンスもウニのような「正しい人」であってほしいと観ているこちらは思うわけですが、
第2話の時点では、ハンスがよからぬことを考えているのではと嫌な予感。
自分がウニの初恋の相手であることを知っていて、かつ、ウニが金を持っていることも知っている。
愛娘のため、ウニから金を取ろうなんて考えてないよね、と疑いたくなるのがここまでの話。
 
第3話で「ハンスとウニ」は終わるようですから、とっととそれを観ることにします。
嫌な予感を持ちつつも、そんな嫌な話で終わるはずがないから期待。
 
そしてここまでただの脇役に過ぎなかったイ・ビョンホンがいつメインになるのか、
また、やはりまだ脇役でウニの店を手伝う船長役のハン・ジミンと、
彼が秘かに想いを寄せるいかにも尻軽そうな(!?)海女役のキム・ウビンがメインとなる話もあると思われ、
今後のエピソードが楽しみです。

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今さらですが、観ました『イカゲーム』。

2022年01月09日 | 映画(番外編:映画とドラマ)
年明け、109シネマズ箕面で『99.9 刑事専門弁護士 THE MOVIE』を観たきり、
シュッと行けそうな劇場では観たい映画がなく、困り果てました。
だからって寒空の中、ちょっと遠方の劇場に行く気力もなく、
そうだ、もう映画に行くのはあきらめて、Netflix三昧しよう!と思い立ちました。
 
マイリストに登録している映画はいっぱいあります。
でもここはやっぱり正月らしく(!?)、ずっと保留していた『イカゲーム』ですよね。
前回「今さらですが」と始めたのは『愛の不時着』でした。
『愛の不時着』は3回に渡って書きましたが、今回はイッキ見したので今日限り。
 
『イカゲーム』のシリーズ1は全9話。
1話が60分程度なので、1話が時に90分あった『愛の不時着』とは違います。
9時間あれば全話視聴可能です。
 
視聴前の私の勝手なイメージは、『バトルランナー』(1987)、『ハンガー・ゲーム』(2012)。
直近の映画では『ザ・ハント』(2020)もそうで、セレブの娯楽のために貧困者が殺し合う。
このイメージは間違ってはいませんでしたが、うーむ、面白い。
 
老母に甘えて自堕落な生活を送るオッサン、ギフン。
母の口座からこっそり引き出した金をギャンブルにつぎ込んで大当たりしたというのに、
競馬場から出てきたところを借金取りに見つかってすべて持って行かれる。
離婚した妻との間の一人娘の誕生日に会ってもプレゼントを買えず、食事も屋台で。
 
呆然としながらの帰途、地下鉄の駅で見知らぬ男から声をかけられる。
彼はギフンに金を賭けた面子(めんこ)の10回勝負を持ちかけ、
金を持っていないギフンが負けた場合は頬を張らせればいいと言う。
勝負に勝って大金を手にしてホクホク顔のギフンに、相手は怪しげな招待状を渡す。
 
で、招待状にあった電話番号に連絡して参加するのが人生一発逆転ゲームです。
集まったのはカネがなくて人生崖っぷちの456人。
参加者が死ねば配当金が増え、第9話では最終的にその額が460億ウォン。
日本円でいくらぐらいになるのかなと調べたら、約45億円ですね。
 
まずキャストに惹かれます。
知った俳優は出ていないだろうと決めつけていたら、主演のギフン役はイ・ジョンジェじゃあないか。
もしも『イカゲーム』で初めて彼を知ったという方がいらっしゃれば、ぜひ他の作品もご覧ください。
『新しき世界』(2013)なんてめちゃめちゃカッコイイですから。
『観相師』(2013)、『暗殺』(2015)など、とにかく彼はいつも締まっている。
こんなヨレヨレしたオッサン役の彼を見ることになるとは思いもしませんでした。
 
それから、彼に声をかける見知らぬ男がコン・ユで目が点に。
第1話の最初と第9話の最後にしか出てこないので、思いっきりカメオ出演ですね。
あとはなんと言っても驚いたのがフロントマン役。イ・ビョンホンだったなんて。
嬉しいオマケってとこですが、本作での彼の顔はなんかツルツルしすぎていて好きじゃない。
唯一好きだった顔は、ウィ・ハジュン演じる弟の刑事に撃たれた後の髪ぼさぼさのとき。
 
貧困者同士が殺し合いさせられてそれをセレブが楽しむだけの話ではありません。
行方不明になった兄を探す刑事が潜入し、真相を暴こうとするからドキドキハラハラ。
また、ゲームを主催する組織の一員でありながら、
瀕死の状態の参加者の臓器を秘密裏に取り出し、売っている者もいる。
そしてそれに手を貸す元医師の参加者は、見返りにゲームの内容を教えてもらっています。
この「不平等な状況」を主催者は決して許しません。バレれば組織側の人間であっても速攻で殺される。
 
第6話では脱北者セビョンと、彼女と組むことになったジヨンの会話に泣きました。
セビョンは一家で脱北を試みるも、両親は失敗、父親は殺されました。
今は施設にいる弟と、中国にいる母親を連れ出して家を買い、一緒に暮らしたい。
一方のジヨンは自分を性的虐待していた父親を殺してここにいる。
セビョンとジヨン、どちらかが敗者となって死ななければならない局面で、ジヨンはわざと負けます。
「どうして」と涙ながらに尋ねるセビョンに、「出る理由がないの」。
勝者となってここから出たところで、生きる理由もない。こんな悲しいことがあるでしょうか。
 
イッキに9話、楽しませてもらいました。
かなりグロいシーンも多いので、苦手な人には奨められませんが、
韓国映画好きで未見の人はどうですか。
 
ところで最終戦まで残った3人に振る舞われるごちそうの席のカトラリー、
ライヨールじゃないだろうかとそればかり気になってしまいました。
死闘の武器にもなるステーキナイフ、柄の部分と刃の形を見て思ったのですが、誰もそんなこと気にならん?
 
シーズン2が始まったら絶対に観ます。
また「今さら」な時期にはなるかもしれないけれど。(^^;

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今さらですが、『愛の不時着』(完)。

2021年07月13日 | 映画(番外編:映画とドラマ)
Netflixを契約したんだからそっちで観りゃいいものを、
お借りしたDVDで観はじめた『愛の不時着』
毎晩1話ずつ観て、ついに最終話の第16話まで来てしまいました。
 
第14話ぐらいからは泣きっぱなしだと聞いていたので、
泣く気満々になりすぎていたせいかそこまでは泣けず。
でも第15話の最後から第16話冒頭にかけては、あっちもこっちも死にかけで泣かされる。
ユン・セリとリ・ジョンヒョクよりむしろソ・ダンとク・スンジュンにグッと来てボロ泣き。
 
えーっ、死んじゃうのかよ、ク・スンジュン!
どこかで「実は生きて身を隠していました」という展開を願いましたが、
そんな漫画みたいなことは起きないんですね。くっすん。(T_T)
ソ・ダンと一緒にオイオイ泣いてしまいました。
 
第16話の冒頭はこんなふうにク・スンジュン死にかけ、
一方のユン・セリも意識戻らず、一旦は心臓が止まる。
死にかけのふたりを前に泣いた泣いた。
 
引き裂かれたセリとジョンヒョクがスイスで再会するシーンには、
そんなに上手いことパラグライダーの着地点に行けるわけないやろとツッコミ入れつつ、
美しいハッピーエンドでよかったです。
 
一度観ただけですし、何度も繰り返し観ることもないと思いますけれど、
振り返ると好きだったシーンいろいろ。
 
最初の最初にも書いた、チーム長が行方不明になった代表(セリ)を探してくれと泣き叫ぶ姿。
保険会社に勤めるパク・スチャンがチーム長と共に代表を探すところ。
代表は絶対生きていると言って譲らず、そのせいで会社をクビになった彼が、
戻ってきたセリに礼を言われて涙を抑えられない姿。
 
北朝鮮のおばさん衆のうち、ヨンエの夫が捕まったとき、
家にこもりっきりのヨンエを心配する班長その他がそれぞれこっそりヨンエに差し入れをするシーン。
また、彼女たちがセリの噂をするシーンのいくつかもとてもよかった。
 
中隊の面々も大好きでした。
最年少のクム・ウンドンが飲料の自販機を見て悩む姿も可愛かった。
自販機の中には人が入っていて、お金を入れてホットミルクのボタンを押すと、
中の人がその都度牛乳を温めて出してくれると嘘を言われて信じるのが可愛い。
そんな彼だけど、オンラインゲームの腕は凄い、ハンドルネーム“血のにじむ努力”ですもんね(笑)。
 
というように、振り返るとなぜか笑ったシーンばかり思い出すのです。
楽しい全16話、約2週間でした。ありがとう!
 
「日々の生活に散りばめられている、小さな幸せを忘れないで」。

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今さらですが、『愛の不時着』(続)。

2021年07月07日 | 映画(番外編:映画とドラマ)
今さら観はじめた『愛の不時着』にどハマリしていると書きました。
観終わったらロスまちがいなしとも書きました。そしてすでにロス。(T_T)
 
第1話から面白かったことは面白かったけれど、ハマるほどではない。
その第1話を観たときの私のお気に入りは、
ユン・セリの部下で広報チーム長を務めるホン・チャンシクでした。
見た目はまったく格好良くない。頭もキレるのかどうか知らん。
でもいなくなったセリのことを本気で心配し、
泣き崩れんばかりの彼がとても良いキャラで、
彼が最後まで登場するのかが気になっていました。
 
第6話辺りから俄然面白くなり、第7話以降は毎話泣けるシーンがある。
第10話でセリが帰還したとき、チーム長がセリに抱きつくシーンで笑い泣き。
鬼社長のセリのもとで働くのはキツくて、セリの声を聞くと蕁麻疹が出るほどなのに、
「帰ってきたわよ」とセリから差し出された手を取ることなく、
いきなり抱きついて「どこに行ってたんですかぁ。どれだけ探したか」とオイオイ泣くチーム長。
一緒に泣いちゃいましたよ。
 
第11話と第12話辺りで可愛かったのはなんといってもク・スンジュン。
セリのかつての見合い相手で、今はセリの次兄を騙して逃亡中。
女も泣かせる詐欺師のはずが、ソ・ダンの前では形無し。
 
あ、ご存じない方のために説明しますと、ソ・ダンはリ・ジョンヒョク の婚約者です。
婚約者といっても政略結婚。ジョンヒョクはダンのことが別に好きではない。
でもダンのほうはジョンヒョクこそが初恋の相手で、セリに嫉妬心メラメラ。
 
そんなダンとスンジュンがひょんなことから知り合いますが、
いつのまにかダンに惹かれてしまったスンジュンが悶々とする様子が傑作。
そりゃ私はジョンヒョクのほうが圧倒的にタイプだけど、
スンジュンのほうが好きだという女性も多いんじゃないでしょうか。
 
スンジュン役はキム・ジョンヒョン。
ダン役のソ・ジヘは超クールな美人。ちょっと大原麗子を思い出します。
セリ、ジョンヒョク、スンジュン、ダン、みんな○。
ついでにやっぱり面白い、北朝鮮のご近所のおばさんたちと、
ジョンヒョクとセリを探しにやってきた中隊の面々。
ダンの母親と叔父の会話にもいつも笑わされています。
 
「続」でやめておくつもりでしたが、最後まで観たらもう1回書きます。
 
1話がだいたい80分前後あるんだよなぁ。
短めの映画1本分ぐらいあるから毎晩2話ずつとかは無理で大変。
あ、毎晩映画を2本観て帰るよりは楽か(笑)。

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