『ブラックアンドブルー』(原題:Black and Blue)
監督:デオン・テイラー
出演:ナオミ・ハリス,タイリース・ギブソン,フランク・グリロ,
マイク・コルター,リード・スコット,ボー・ナップ他
前述の『アルプススタンドのはしの方』とハシゴ。
同じくイオンシネマ茨木にて。
故郷であるニューオーリンズに戻って警官となったアリシア。
ある日の勤務終了後、コンビを組む警官ケヴィンのもとへ
夜勤に就いてほしいとの依頼が入る。
その日はケヴィンが終業後に妻と過ごすのを楽しみにしているのを知っていたから、
アリシアは彼の代わりに夜勤を引き受けると申し出る。
ベテラン警官のディーコンに連れられ、付近の巡回に出たアリシア。
廃墟に入るディーコンについていこうとすると、車内で待つようにと言われる。
しかし銃声が聞こえたため、廃墟に入ってみると、
そこにはディーコンと共に麻薬課の刑事テリーとボーの姿が。
息を潜めて様子を窺っていたところ、なんとテリーが売人を射殺。
アリシアが目撃したことに気づいたテリーたちは、彼女をも殺そうとする。
一部始終を撮影したカメラをアリシアが装着していたから、
彼女を抹殺しなければ、テリーたちは警察をクビになる。
なんとか逃げてカメラの中身をアップロードしたいが、
周囲にいるのはテリーの息がかかった警官ばかり。
しかも殺された売人は地元ギャングのボス、ダリウスの甥っ子ゼロで、
アリシアにゼロを殺されたと信じるギャングたちも彼女を追い……。
ノーマークでしたが、かなり面白かったです。
汚職警官の話って本当に多いですが、実際こんなにいるもんなんですかね。
いるんだろうなぁ。
テリーが見るからにずるそうなのに、それを信じるダリウスが阿呆に見えます。
元軍人のアリシアが孤立無援で奮闘。
そんな彼女の闘いぶりを見て協力する昔の知り合い、マイロの存在が心強い。
この町の出身だから、同じ黒人だからと言っても、一旦は出て行った人間。
しかも警官だなんてと、故郷の人間のアリシアを見つめる目は冷たい。
マイロのみが味方という状況からどうなるか。最後は胸がすく。痛快。