『ディアトロフ・インシデント』(原題:The Dyatlov Pass Incident)
監督:レニー・ハーリン
出演:ホリー・ゴス,マット・ストーキー,ルーク・オルブライト,
ライアン・ホーリー,ジェマ・アトキンソン他
映画を観るときのスケジューリングについてだけは、
“月曜から夜ふかし”の桐谷さん並みだと評価されている私。(^o^)
なのに今回に限ってはしくじってしまいました。
前述の『タイピスト!』と一緒にチケットを購入した本作。
ハシゴする場合、普段ならもちろん1本目の終映時間を確かめるのですが、
なぜかこの日は確かめずに本作のチケットを買ってしまいました。
『タイピスト!』の上映時間は18:15~20:15。
こんなに長い作品だとは思わなかったんです。90分ぐらいの作品かと。
手がこんなふうになってから腕時計もしなくなったので、時間もわからず、
なんとなくずいぶん長い気がする、もしかしてもう20:00過ぎてる?
そう、本作の上映開始時間は20:00。
でも、そんなだったらチケット購入時に言ってくれるんじゃないかと。
暢気にエンドロール終了までゆっくり座り、
出てみると向かいのスクリーン扉前でまるで私の出を待っているかのような係の人。
え~、やっぱりもう始まってる~、けどトイレに行きたいし。
あきらめてトイレを済ませ、20:20に席に着きました。
たぶん本編開始後10分は経っています。
意味がよくわからないけれど、必死のぱっちでついていくことに。
ちなみに、本編開始に間に合わなかったのはこれに次いで2度目。
アメリカ/イギリス/ロシア作品で、
監督は娯楽大作映画の巨匠、フィンランド出身のレニー・ハーリン。
1959年、旧ソ連のウラル山脈で、9人の学生登山グループが謎の死を遂げる。
この事件に興味を持ったアメリカ人学生、ホリー、ジェンセン、JP、アンディ、デニースの5人は、
現地で数日間かけて調査をおこなおうと、極寒のウラル山脈へ向かうのだが……。
おそらく観逃した最初の10分間で、事件の詳細や関係者らの話が紹介されたかと。
私が観はじめたのは、学生5人が現地入りしようというところでした。
「ディアトロフ峠事件」は実在の事件らしいのですが、
ネットで調べても本作のこと以外には日本語の記事がほとんど出てきません。
徹底的に隠されていた機密扱いの事件かと思うと余計に恐ろしく。
序盤は数々のアクション大作を撮ってきた監督と思えないほど地味なモキュメンタリー。
学生がカメラ片手に取材を続ける様子が淡々と。
監督が本領を発揮するのは、現地の雪山で学生たちが雪崩に遭うシーンから。
これはさすが『クリフハンガー』(1993)の監督です。
ここから完全ネタバレモードで。
雪山に入る前、登山口までトラックに乗せてくれた男が、
ついでに事件当時の現場目撃者の女性アリアに会わせてくれます。
アリアが言うには、遺体は9人ではなく、11人だったと。
絶対にそれはまちがいないとアリアは主張します。
雪山に入り、テントを張る5人。
ホリーとジェンセンは、夜間に周囲を探索中、雪に埋もれた扉を発見。
夜が明けてからみんなに話して中に入ってみようと決めます。
ところが翌朝雪崩に襲われ、デニースが死亡、アンディが大けが。
救助を求めるため照明弾を打ち上げたところ、誰かがやってきます。
照明弾を見てからにしては到着が早すぎる。
彼らは救助に来てくれたわけではなく、何かを知ってしまったホリーたちを抹殺に来たのでした。
ホリー、ジェンセン、JPは、見つけた扉をなんとか開けて中に。
すると、追ってきた男たちは外側から扉をロックしてしまいます。
この建物は旧ソ連の軍事施設だったらしく、おどろおどろしい雰囲気。
建物内は人型の化け物の巣窟となっていて、これが気味悪いの何のって。
JPはお陀仏、生き延びたホリーとジェンセンが逃げ込んだ部屋には
テレポーテーション(瞬間移動)できる空間が。
外に出て行くことはできないとなれば、ホリーとジェンセンの選択肢は1つのみ。
瞬間移動先として想定するのは最近通った確実にイメージできる場所が良いからと、
2人は雪山の扉のすぐ外を想像して念じます。
こうして2人は移動は果たしたものの、扉の前で遺体に。
これがアリアの目撃した10人目と11人目の遺体だったわけですね。
2人の身元がわからないから、9人の遺体とは分けられて、
こっそり軍事施設の中へと運び込まれます。
瞬間移動中に変異してしまった2人(♀と♂)は、一室で怪物となって息を吹き返し、繁殖していく……。
と、私は理解しましたが、合っているのかどうか不明。(^^;
ホリーが異様にこの事件に惹かれると話していたのも、帰巣本能ゆえだったかと。
実際にあった事件が基ではあるものの、
化け物まで出てきたくだりでは、監督の暴走ぶりにワロてしまいました。
こんなのを観たら寝つけなくなるかなぁと心配でしたが、
あまりの暴走に怖さは吹っ飛んで笑い、逆にしっかり眠れました。
好きだなぁ、こういう無茶ぶり。
〈追記〉本作公開後、ずいぶん経ってから再び調べてみたら、
ウィキペディアに「ディアトロフ峠事件」について載っているではありませぬか。
公開時にはなかったはず。ボリュームたっぷりの記事をUPした人、お疲れさま!
監督:レニー・ハーリン
出演:ホリー・ゴス,マット・ストーキー,ルーク・オルブライト,
ライアン・ホーリー,ジェマ・アトキンソン他
映画を観るときのスケジューリングについてだけは、
“月曜から夜ふかし”の桐谷さん並みだと評価されている私。(^o^)
なのに今回に限ってはしくじってしまいました。
前述の『タイピスト!』と一緒にチケットを購入した本作。
ハシゴする場合、普段ならもちろん1本目の終映時間を確かめるのですが、
なぜかこの日は確かめずに本作のチケットを買ってしまいました。
『タイピスト!』の上映時間は18:15~20:15。
こんなに長い作品だとは思わなかったんです。90分ぐらいの作品かと。
手がこんなふうになってから腕時計もしなくなったので、時間もわからず、
なんとなくずいぶん長い気がする、もしかしてもう20:00過ぎてる?
そう、本作の上映開始時間は20:00。
でも、そんなだったらチケット購入時に言ってくれるんじゃないかと。
暢気にエンドロール終了までゆっくり座り、
出てみると向かいのスクリーン扉前でまるで私の出を待っているかのような係の人。
え~、やっぱりもう始まってる~、けどトイレに行きたいし。
あきらめてトイレを済ませ、20:20に席に着きました。
たぶん本編開始後10分は経っています。
意味がよくわからないけれど、必死のぱっちでついていくことに。
ちなみに、本編開始に間に合わなかったのはこれに次いで2度目。
アメリカ/イギリス/ロシア作品で、
監督は娯楽大作映画の巨匠、フィンランド出身のレニー・ハーリン。
1959年、旧ソ連のウラル山脈で、9人の学生登山グループが謎の死を遂げる。
この事件に興味を持ったアメリカ人学生、ホリー、ジェンセン、JP、アンディ、デニースの5人は、
現地で数日間かけて調査をおこなおうと、極寒のウラル山脈へ向かうのだが……。
おそらく観逃した最初の10分間で、事件の詳細や関係者らの話が紹介されたかと。
私が観はじめたのは、学生5人が現地入りしようというところでした。
「ディアトロフ峠事件」は実在の事件らしいのですが、
ネットで調べても本作のこと以外には日本語の記事がほとんど出てきません。
徹底的に隠されていた機密扱いの事件かと思うと余計に恐ろしく。
序盤は数々のアクション大作を撮ってきた監督と思えないほど地味なモキュメンタリー。
学生がカメラ片手に取材を続ける様子が淡々と。
監督が本領を発揮するのは、現地の雪山で学生たちが雪崩に遭うシーンから。
これはさすが『クリフハンガー』(1993)の監督です。
ここから完全ネタバレモードで。
雪山に入る前、登山口までトラックに乗せてくれた男が、
ついでに事件当時の現場目撃者の女性アリアに会わせてくれます。
アリアが言うには、遺体は9人ではなく、11人だったと。
絶対にそれはまちがいないとアリアは主張します。
雪山に入り、テントを張る5人。
ホリーとジェンセンは、夜間に周囲を探索中、雪に埋もれた扉を発見。
夜が明けてからみんなに話して中に入ってみようと決めます。
ところが翌朝雪崩に襲われ、デニースが死亡、アンディが大けが。
救助を求めるため照明弾を打ち上げたところ、誰かがやってきます。
照明弾を見てからにしては到着が早すぎる。
彼らは救助に来てくれたわけではなく、何かを知ってしまったホリーたちを抹殺に来たのでした。
ホリー、ジェンセン、JPは、見つけた扉をなんとか開けて中に。
すると、追ってきた男たちは外側から扉をロックしてしまいます。
この建物は旧ソ連の軍事施設だったらしく、おどろおどろしい雰囲気。
建物内は人型の化け物の巣窟となっていて、これが気味悪いの何のって。
JPはお陀仏、生き延びたホリーとジェンセンが逃げ込んだ部屋には
テレポーテーション(瞬間移動)できる空間が。
外に出て行くことはできないとなれば、ホリーとジェンセンの選択肢は1つのみ。
瞬間移動先として想定するのは最近通った確実にイメージできる場所が良いからと、
2人は雪山の扉のすぐ外を想像して念じます。
こうして2人は移動は果たしたものの、扉の前で遺体に。
これがアリアの目撃した10人目と11人目の遺体だったわけですね。
2人の身元がわからないから、9人の遺体とは分けられて、
こっそり軍事施設の中へと運び込まれます。
瞬間移動中に変異してしまった2人(♀と♂)は、一室で怪物となって息を吹き返し、繁殖していく……。
と、私は理解しましたが、合っているのかどうか不明。(^^;
ホリーが異様にこの事件に惹かれると話していたのも、帰巣本能ゆえだったかと。
実際にあった事件が基ではあるものの、
化け物まで出てきたくだりでは、監督の暴走ぶりにワロてしまいました。
こんなのを観たら寝つけなくなるかなぁと心配でしたが、
あまりの暴走に怖さは吹っ飛んで笑い、逆にしっかり眠れました。
好きだなぁ、こういう無茶ぶり。
〈追記〉本作公開後、ずいぶん経ってから再び調べてみたら、
ウィキペディアに「ディアトロフ峠事件」について載っているではありませぬか。
公開時にはなかったはず。ボリュームたっぷりの記事をUPした人、お疲れさま!