『僕たちは世界を変えることができない。
But, we wanna build a school in Cambodia.』
監督:深作健太
出演:向井理,松坂桃李,柄本佑,窪田正孝,村川絵梨,阿部寛他
前述の江口のりこがここにも登場。
「なんでアンタなんかにフラれなあかんのよ」(失礼)と
向井くんファンなら言いたくなることでしょう。(^^;
先週末から公開の話題作で、説明不要かもと思いつつ。
医大生の甲太は、バイトにコンパにと忙しい毎日を送っているが、
なんとなく気持ちが満たされない。
そんなある日、郵便局でたまたま目にしたパンフレット。
“カンボジアに屋根のある小学校を”。
150万円寄付すれば、カンボジアに小学校を建てることができる。
「これだ!」と思った甲太は即座に知人全員にメール。
しかし一応の賛同者は、いつものようにウダウダしに来た悪友、芝山と矢野の2人だけ。
と思いきや、ついこの間の合コンを仕切っていた他大学のチャラ男、本田が現れる。
本田のノリの良さに押され、150万円を貯めるためにプロジェクトを立ち上げるのだが……。
原作は、本当にこれを成し遂げた大学生の同名自費出版。
その後、加筆して小学館から出版されたそうです。
カンボジアに小学校を建てようとしているくせに、
カンボジアへ一度も行ったことがないの?
その事実を女子学生に指摘されて、甲太ら4人はカンボジアへ向かいます。
彼らのガイドを務めるのは、本職もガイドのブティさんゆえ、
この辺りは思いっきりドキュメンタリー風。
向井くんのナレーション入り、まるで『世界ウルルン滞在記』。
ただ、素人である現地の人びとからカメラが4人に移ると、
やはりこちらは演技っぽくて(演技なのだから当然だけど)、
そうそう、これはフィクションでしたと思い出します。
このギャップがちょっと微妙ではあったのですが、
ポルポト政権下のカンボジアのことなど、
教科書で勉強するよりもずっとわかりやすくて、
そうだったのかと唸ることしきりでした。
やりたいことが見つからなくてもやもやしているときに
なんとなくそのパンフレットが目に入った、それだけのこと。
なぜそれなのかと言われてもわからない。
わからないと、こういうことをしちゃ駄目ですか。
ええやん、それで。そんな気がします。
観ている間に思い出したのは伊坂幸太郎の『砂漠』。
私は、伊坂幸太郎の作品では、誰がなんと言おうとこの『砂漠』がいちばん好きです。
たとえば目の前に捨てられた犬がいたとしても、
この一匹を救ったところでその他の犬は救えない。
ならば一匹救うのは無駄なこと。私も含めてそう思う人は多いでしょう。
ところが、『砂漠』に登場する西嶋は、何の躊躇もなく一匹を連れ帰ります。
「目の前の危機を救えばいいじゃないですか。
今、目の前で泣いている人を救えない人間がね、
明日、世界を救えるわけがないんですよ」。
デリヘル役の黒川芽以が良かったこともつけ加えておきます。膝枕のなせる技。
それと、マスターがリリー・フランキーのバー。行ってみたい!
But, we wanna build a school in Cambodia.』
監督:深作健太
出演:向井理,松坂桃李,柄本佑,窪田正孝,村川絵梨,阿部寛他
前述の江口のりこがここにも登場。
「なんでアンタなんかにフラれなあかんのよ」(失礼)と
向井くんファンなら言いたくなることでしょう。(^^;
先週末から公開の話題作で、説明不要かもと思いつつ。
医大生の甲太は、バイトにコンパにと忙しい毎日を送っているが、
なんとなく気持ちが満たされない。
そんなある日、郵便局でたまたま目にしたパンフレット。
“カンボジアに屋根のある小学校を”。
150万円寄付すれば、カンボジアに小学校を建てることができる。
「これだ!」と思った甲太は即座に知人全員にメール。
しかし一応の賛同者は、いつものようにウダウダしに来た悪友、芝山と矢野の2人だけ。
と思いきや、ついこの間の合コンを仕切っていた他大学のチャラ男、本田が現れる。
本田のノリの良さに押され、150万円を貯めるためにプロジェクトを立ち上げるのだが……。
原作は、本当にこれを成し遂げた大学生の同名自費出版。
その後、加筆して小学館から出版されたそうです。
カンボジアに小学校を建てようとしているくせに、
カンボジアへ一度も行ったことがないの?
その事実を女子学生に指摘されて、甲太ら4人はカンボジアへ向かいます。
彼らのガイドを務めるのは、本職もガイドのブティさんゆえ、
この辺りは思いっきりドキュメンタリー風。
向井くんのナレーション入り、まるで『世界ウルルン滞在記』。
ただ、素人である現地の人びとからカメラが4人に移ると、
やはりこちらは演技っぽくて(演技なのだから当然だけど)、
そうそう、これはフィクションでしたと思い出します。
このギャップがちょっと微妙ではあったのですが、
ポルポト政権下のカンボジアのことなど、
教科書で勉強するよりもずっとわかりやすくて、
そうだったのかと唸ることしきりでした。
やりたいことが見つからなくてもやもやしているときに
なんとなくそのパンフレットが目に入った、それだけのこと。
なぜそれなのかと言われてもわからない。
わからないと、こういうことをしちゃ駄目ですか。
ええやん、それで。そんな気がします。
観ている間に思い出したのは伊坂幸太郎の『砂漠』。
私は、伊坂幸太郎の作品では、誰がなんと言おうとこの『砂漠』がいちばん好きです。
たとえば目の前に捨てられた犬がいたとしても、
この一匹を救ったところでその他の犬は救えない。
ならば一匹救うのは無駄なこと。私も含めてそう思う人は多いでしょう。
ところが、『砂漠』に登場する西嶋は、何の躊躇もなく一匹を連れ帰ります。
「目の前の危機を救えばいいじゃないですか。
今、目の前で泣いている人を救えない人間がね、
明日、世界を救えるわけがないんですよ」。
デリヘル役の黒川芽以が良かったこともつけ加えておきます。膝枕のなせる技。
それと、マスターがリリー・フランキーのバー。行ってみたい!