『ゼロ・ダーク・サーティ』(原題:Zero Dark Thirty)
監督:キャスリン・ビグロー
出演:ジェシカ・チャステイン,ジェイソン・クラーク,ジョエル・エドガートン,
ジェニファー・イーリー,マーク・ストロング,ジェームズ・ガンドルフィーニ他
TOHOシネマズ西宮で3本ハシゴ
前述の『世界にひとつのプレイブック』に続いて2本目。
大統領選挙の年、投票日直前の公開ということで、
究極のプロパガンダでしょと言われても致し方なし。
ただ、私が観たかったのは、ビンラディン死亡のニュースが流れたとき、
あまりにサラリと呆気なかったのが印象に残っていたため、
いったい何がどうなっていたんだろうと不思議だったからです。
巨額の予算を注ぎ込みながらも、ビンラディンの行方をまったく掴めずにいるCIA。
手詰まりとなったビンラディン追跡チームに抜擢されたのが女性分析官マヤ。
まだ20代半ばの華奢すぎるマヤをチームのメンバーは半信半疑で見つめるが、
本部の話によれば彼女は冷酷な凄腕らしい。
CIAのパキスタン支局へ飛んだマヤはさっそく捜査に合流するが、
関係者を捕まえて取り調べを続けるも、事態は変わらない。
その間にもアルカイダによるテロは各地で勃発し、犠牲者が後を絶たない。
CIAの拷問による取り調べにも風当たりが強くなり、
マヤは異なる方法でビンラディンの居場所を掴もうと決める。
何年をも捜査に費やし、ようやくビンラディンの腹心の部下を見つけ出すが、
なんとかその人物と繋がりをつけようとしたマヤの同僚が、テロに遭って死んでしまう。
しばし呆然としたマヤだったが、ビンラディン追跡に執念を燃やし、
やがてビンラディンを匿っているとおぼしき一家を突き止めるのだが……。
アメリカに都合の悪いことは描かれていないでしょうから(拷問シーンもわりとヤワい)、
話半分とは言いませんけれども、これが真実だとも思えず。
ただ、ビンラディン殺害まではこんなふうだったのかと、
脚色を施した史実の一部を見せてもらった程度で。
だから、特に感慨とかいうのはありません。
華奢な女性がこんなチームに合流して、ナメられるのかと思いきや、
CIAの面々には嫉妬も何もないらしく、みんないたってイイ感じ。
悪役の出てくる作品はイライラすることも多いので、そこは○。
ネイビーシールズのメンバーもいい人ばっかりです。
ビンラディンの隠れ家に突入するシーンには緊迫感が溢れ、
アクション大作としてもいい出来かと。
千の顔を持つ俳優と称されるイ・ビョンホンもいいけれど、
『ヘルプ 心がつなぐストーリー』(2011)のアーパーギャル、ジェシカ・チャス
テインも凄いです。
個人的には久々に見たジェームズ・ガンドルフィーニが嬉しかったなぁ。
彼の台詞の田舎もんっぽい翻訳には違和感があってウケました。
同じくCIAが活躍する作品としては、『アルゴ』(2012)のほうが断然好き。
『アルゴ』では達成感がありましたが、
本作は、どこへ行けばいいかわからないマヤの涙とともに虚無感が漂うような。
だけど、『グリーン・ゾーン』(2010)と併せて観ておくべき作品かなという気はします。
監督:キャスリン・ビグロー
出演:ジェシカ・チャステイン,ジェイソン・クラーク,ジョエル・エドガートン,
ジェニファー・イーリー,マーク・ストロング,ジェームズ・ガンドルフィーニ他
TOHOシネマズ西宮で3本ハシゴ
前述の『世界にひとつのプレイブック』に続いて2本目。
大統領選挙の年、投票日直前の公開ということで、
究極のプロパガンダでしょと言われても致し方なし。
ただ、私が観たかったのは、ビンラディン死亡のニュースが流れたとき、
あまりにサラリと呆気なかったのが印象に残っていたため、
いったい何がどうなっていたんだろうと不思議だったからです。
巨額の予算を注ぎ込みながらも、ビンラディンの行方をまったく掴めずにいるCIA。
手詰まりとなったビンラディン追跡チームに抜擢されたのが女性分析官マヤ。
まだ20代半ばの華奢すぎるマヤをチームのメンバーは半信半疑で見つめるが、
本部の話によれば彼女は冷酷な凄腕らしい。
CIAのパキスタン支局へ飛んだマヤはさっそく捜査に合流するが、
関係者を捕まえて取り調べを続けるも、事態は変わらない。
その間にもアルカイダによるテロは各地で勃発し、犠牲者が後を絶たない。
CIAの拷問による取り調べにも風当たりが強くなり、
マヤは異なる方法でビンラディンの居場所を掴もうと決める。
何年をも捜査に費やし、ようやくビンラディンの腹心の部下を見つけ出すが、
なんとかその人物と繋がりをつけようとしたマヤの同僚が、テロに遭って死んでしまう。
しばし呆然としたマヤだったが、ビンラディン追跡に執念を燃やし、
やがてビンラディンを匿っているとおぼしき一家を突き止めるのだが……。
アメリカに都合の悪いことは描かれていないでしょうから(拷問シーンもわりとヤワい)、
話半分とは言いませんけれども、これが真実だとも思えず。
ただ、ビンラディン殺害まではこんなふうだったのかと、
脚色を施した史実の一部を見せてもらった程度で。
だから、特に感慨とかいうのはありません。
華奢な女性がこんなチームに合流して、ナメられるのかと思いきや、
CIAの面々には嫉妬も何もないらしく、みんないたってイイ感じ。
悪役の出てくる作品はイライラすることも多いので、そこは○。
ネイビーシールズのメンバーもいい人ばっかりです。
ビンラディンの隠れ家に突入するシーンには緊迫感が溢れ、
アクション大作としてもいい出来かと。
千の顔を持つ俳優と称されるイ・ビョンホンもいいけれど、
『ヘルプ 心がつなぐストーリー』(2011)のアーパーギャル、ジェシカ・チャス
テインも凄いです。
個人的には久々に見たジェームズ・ガンドルフィーニが嬉しかったなぁ。
彼の台詞の田舎もんっぽい翻訳には違和感があってウケました。
同じくCIAが活躍する作品としては、『アルゴ』(2012)のほうが断然好き。
『アルゴ』では達成感がありましたが、
本作は、どこへ行けばいいかわからないマヤの涙とともに虚無感が漂うような。
だけど、『グリーン・ゾーン』(2010)と併せて観ておくべき作品かなという気はします。