『アウトレイジ 最終章』
監督:北野武
出演:ビートたけし,西田敏行,大森南朋,ピエール瀧,松重豊,大杉漣,塩見三省,白竜,
名高達男,光石研,原田泰造,池内博之,津田寛治,金田時男,中村育二,岸部一徳他
台風&選挙の日曜日TOHOシネマズ伊丹にて、2本目。
「世界の北野武」が私にはいまいちピンと来ません。
『キッズ・リターン』(1996)は好きだったけれど、
そのほかはなかなか観ているのがツラかったりして、
『アウトレイジ』(2010)、『アウトレイジ ビヨンド』(2012)は観る前からパス。
だから本作もわざわざ観に行く気はありませんでした。
しかし、TOHOシネマズ伊丹で前述の本命『ミックス。』を選択したあと、
残る選択肢としては本作か古澤健監督の『恋と嘘』。
後者を選んだら学習がないような気がして(笑)、こっちを選んでみました。
そうしたら、これまでパスしてきたことを後悔。
なんだ、すごくシンプルでわかりやすいし、思ったほどグロくないやんか。
そんなわけで、前作までの話はまったく知りません。知らなくても大丈夫。
大友なる男が日本で何事かを起こし、弟分の市川とともに今は韓国へ。
大友を可愛がっている超大物フィクサー・張会長のグループに属し、
済州島の歓楽街を仕切っているようだということは、観ればすぐにわかりますから。
済州島へ遊びに来た花菱会の幹部・花田(ピエール瀧)。
女をホテルに呼び、傷物にしたうえで、いちゃもんをつけようと責任者を呼びつけたところ、
やってきたのは大友(ビートたけし)と市川(大森南朋)たち。
脅すつもりで呼びつけたのに逆に脅され、翌日カネを用意すると約束させられる。
ところが、大友のことを知らない花田は、約束を反故にしたどころか、
自分の部下のもとへカネを取りにきた大友の部下を殺させる。
その事実がすぐに大友から張会長(金田時男)へと伝えられる。
花田がしでかしたことはすぐに花菱会幹部にも伝わる。
自分が喧嘩を売った相手が大友だと知った花田は大慌て。
若頭・西野(西田敏行)と若頭補佐・中田(塩見三省)の力を借りて
どうにかその場を収めようとするが駄目。
一方、西野のことが気に入らない花菱会会長・野村(大杉漣)は、
この騒ぎに乗じて西野を抹殺してしまおうと考える。
張グループの仕業に見せかけて西野を殺せばいいと、
次期会長の座を中田にちらつかせ、上手く事を運ぶように命じるのだが……。
前作を観た人たちのレビューでは、話がシンプルすぎるという感想があります。
シンプルだからこそ私もついていけたのでしょう。単純に面白い。
シンプルな話の筋と並んで素晴らしいのがキャスト。
キャスティングの妙が言われているとおり、
オープニングロールでしっかり「キャスティング」の表示があり、
そこに注目してくれと言わんばかり。
冒頭のシーンに映る車のナンバーが「8189」、
これは「配役」のお遊びなのではと思ったのですが、私の考えすぎでしょうか。
花菱会会長役の大杉漣、山王会若頭に光石研、警視庁刑事に松重豊。
ここに前述の『ミックス。』に出演していた遠藤憲一も加えると、
“バイプレイヤーズ”勢揃いまであと一歩。惜しい!
って、仮に全員揃ってるところを見たから何?って感じですけれども(笑)。
久々に見たような気がする塩見三省が激痩せしていて迫力なく、
関西出身のわりに関西弁のイントネーションが変に聞こえてセリフ棒読みっぽい。
何かご病気でもされたのかなと思ったら、
3年ほど前に脳出血で倒れたのこと、道理で。
ならばこんなふうに復帰されたというのは凄いこと。役者魂に敬意を表します。
監督:北野武
出演:ビートたけし,西田敏行,大森南朋,ピエール瀧,松重豊,大杉漣,塩見三省,白竜,
名高達男,光石研,原田泰造,池内博之,津田寛治,金田時男,中村育二,岸部一徳他
台風&選挙の日曜日TOHOシネマズ伊丹にて、2本目。
「世界の北野武」が私にはいまいちピンと来ません。
『キッズ・リターン』(1996)は好きだったけれど、
そのほかはなかなか観ているのがツラかったりして、
『アウトレイジ』(2010)、『アウトレイジ ビヨンド』(2012)は観る前からパス。
だから本作もわざわざ観に行く気はありませんでした。
しかし、TOHOシネマズ伊丹で前述の本命『ミックス。』を選択したあと、
残る選択肢としては本作か古澤健監督の『恋と嘘』。
後者を選んだら学習がないような気がして(笑)、こっちを選んでみました。
そうしたら、これまでパスしてきたことを後悔。
なんだ、すごくシンプルでわかりやすいし、思ったほどグロくないやんか。
そんなわけで、前作までの話はまったく知りません。知らなくても大丈夫。
大友なる男が日本で何事かを起こし、弟分の市川とともに今は韓国へ。
大友を可愛がっている超大物フィクサー・張会長のグループに属し、
済州島の歓楽街を仕切っているようだということは、観ればすぐにわかりますから。
済州島へ遊びに来た花菱会の幹部・花田(ピエール瀧)。
女をホテルに呼び、傷物にしたうえで、いちゃもんをつけようと責任者を呼びつけたところ、
やってきたのは大友(ビートたけし)と市川(大森南朋)たち。
脅すつもりで呼びつけたのに逆に脅され、翌日カネを用意すると約束させられる。
ところが、大友のことを知らない花田は、約束を反故にしたどころか、
自分の部下のもとへカネを取りにきた大友の部下を殺させる。
その事実がすぐに大友から張会長(金田時男)へと伝えられる。
花田がしでかしたことはすぐに花菱会幹部にも伝わる。
自分が喧嘩を売った相手が大友だと知った花田は大慌て。
若頭・西野(西田敏行)と若頭補佐・中田(塩見三省)の力を借りて
どうにかその場を収めようとするが駄目。
一方、西野のことが気に入らない花菱会会長・野村(大杉漣)は、
この騒ぎに乗じて西野を抹殺してしまおうと考える。
張グループの仕業に見せかけて西野を殺せばいいと、
次期会長の座を中田にちらつかせ、上手く事を運ぶように命じるのだが……。
前作を観た人たちのレビューでは、話がシンプルすぎるという感想があります。
シンプルだからこそ私もついていけたのでしょう。単純に面白い。
シンプルな話の筋と並んで素晴らしいのがキャスト。
キャスティングの妙が言われているとおり、
オープニングロールでしっかり「キャスティング」の表示があり、
そこに注目してくれと言わんばかり。
冒頭のシーンに映る車のナンバーが「8189」、
これは「配役」のお遊びなのではと思ったのですが、私の考えすぎでしょうか。
花菱会会長役の大杉漣、山王会若頭に光石研、警視庁刑事に松重豊。
ここに前述の『ミックス。』に出演していた遠藤憲一も加えると、
“バイプレイヤーズ”勢揃いまであと一歩。惜しい!
って、仮に全員揃ってるところを見たから何?って感じですけれども(笑)。
久々に見たような気がする塩見三省が激痩せしていて迫力なく、
関西出身のわりに関西弁のイントネーションが変に聞こえてセリフ棒読みっぽい。
何かご病気でもされたのかなと思ったら、
3年ほど前に脳出血で倒れたのこと、道理で。
ならばこんなふうに復帰されたというのは凄いこと。役者魂に敬意を表します。