『僕だけがいない街』
監督:平川雄一朗
出演:藤原竜也,有村架純,及川光博,鈴木梨央,中川翼,林遣都,
安藤玉恵,福士誠治,森カンナ,杉本哲太,石田ゆり子他
次年度に繰り越しできない有休があと半日残っていました。
それを使い切るべく、午後休を取った先週の水曜日。
12:00の鐘とともに職場を出てTOHOシネマズ伊丹へ。
意外と道が混んでいて、12:35上映開始の本作にすべりこみセーフ。
三部けいの大人気コミックスの映画化。原作は未読。
アニメ版は現在第11話まで放送されているそうですが、
これを観たときにレンタルが開始となっていたのは
第1話と第2話が収録された1本目だけ。
その1本目のみTSUTAYA DISCASでレンタルして鑑賞済みでした。
アニメ版と映画版では細かいところに違いがあるものの、
最初の2話分に限定すると、ほぼ同じ設定のようです。
時代は2006年。売れない漫画家の藤沼悟(藤原竜也)。
漫画だけでは食べて行けず、ピザ屋でアルバイトしている。
彼は自分に特殊な能力があることに気づいていた。
事件や事故に遭遇すると、その原因が発生する直前の時点に時間が勝手に巻き戻るのだ。
彼が原因を特定してそれを取り除くことに成功すると、時間がまた進み始める。
好きなときに時間を巻き戻せるわけではなく、
自分にとっては迷惑でしかないこの能力を彼は“リバイバル”と名づけていた。
ある日、ピザの配達途中、リバイバルに襲われた悟は、懸命に原因を探す。
その結果、車に轢かれそうになった男児を救うが、
悟自身がはね飛ばされて気を失い、病院へと運ばれる。
病院へ付き添ってくれたのはバイト仲間の片桐愛梨(有村架純)。
愛梨によれば、北海道から悟の母親・佐知子(石田ゆり子)が駆けつけ、
奇跡的に軽傷だった悟の帰りを自宅で待っていると言う。
すっかり観光気分の佐知子と一緒に出かけた悟は、再びリバイバルに遭遇。
原因を排除するため、佐知子にもどこかに違和感がないかと尋ねたところ、
佐知子が何かに気づいたおかげで事件に至らなかった様子。
しかしその後、ひとりで悟の部屋にいた佐知子が何者かに殺される。
すぐに通報すると同時に、部屋から走り去る人影を追うも届かず、
駆けつけた警察に悟が犯人扱いされてしまう。
警察から逃げる途中、リバイバルが起こり、
悟は小学生だった1988(昭和63)年へとタイムスリップ。
頭の中は2006年だが、姿は1988年の小学生の悟(中川翼)。
時は同級生の雛月加代(鈴木梨央)が連続誘拐殺人事件の被害者となる直前。
佐知子が殺された原因はきっとこの時代にある。
加代を守り抜くことが佐知子をも救うことになると、悟は確信するのだが……。
平川雄一朗監督は『ツナグ』(2012)や『想いのこし』(2014)など、ほろり路線はお手のもの。
が、アマノジャクの私は彼の作品にあざとさを感じるときもあって、いつもは泣けません。
だけど、これは泣けました。
母親とその恋人から虐待に遭っている加代。
母親役の安藤玉恵がこれ以上ないくらいに憎らしく、
実際にこんな虐待に遭っている子どもたちがいるのかと思うと耐えられません。
子役たちが本当にけなげで、涙を誘うことは確実。
連続誘拐殺人犯として逮捕されてしまった近所のお兄ちゃん役に林遣都。
可愛い子役のイメージだった彼もいつのまにかこんなお兄さんを演じられる人に。
子どもたちを思いやるいい先生に見えたけど……という役には及川光博。
……なんていう書き方をするとネタバレですね。すみません。(^^;
しかし、長谷川博己がもはやどんな演技をしようとシリアスに見えないのに対し、
藤原竜也はコミカルな役の後でもシリアスな役を演じてそれにハマる。
このちがいはいったい何ゆえなのでしょう。
言葉にしつづけていれば、いつか本当になる。
監督:平川雄一朗
出演:藤原竜也,有村架純,及川光博,鈴木梨央,中川翼,林遣都,
安藤玉恵,福士誠治,森カンナ,杉本哲太,石田ゆり子他
次年度に繰り越しできない有休があと半日残っていました。
それを使い切るべく、午後休を取った先週の水曜日。
12:00の鐘とともに職場を出てTOHOシネマズ伊丹へ。
意外と道が混んでいて、12:35上映開始の本作にすべりこみセーフ。
三部けいの大人気コミックスの映画化。原作は未読。
アニメ版は現在第11話まで放送されているそうですが、
これを観たときにレンタルが開始となっていたのは
第1話と第2話が収録された1本目だけ。
その1本目のみTSUTAYA DISCASでレンタルして鑑賞済みでした。
アニメ版と映画版では細かいところに違いがあるものの、
最初の2話分に限定すると、ほぼ同じ設定のようです。
時代は2006年。売れない漫画家の藤沼悟(藤原竜也)。
漫画だけでは食べて行けず、ピザ屋でアルバイトしている。
彼は自分に特殊な能力があることに気づいていた。
事件や事故に遭遇すると、その原因が発生する直前の時点に時間が勝手に巻き戻るのだ。
彼が原因を特定してそれを取り除くことに成功すると、時間がまた進み始める。
好きなときに時間を巻き戻せるわけではなく、
自分にとっては迷惑でしかないこの能力を彼は“リバイバル”と名づけていた。
ある日、ピザの配達途中、リバイバルに襲われた悟は、懸命に原因を探す。
その結果、車に轢かれそうになった男児を救うが、
悟自身がはね飛ばされて気を失い、病院へと運ばれる。
病院へ付き添ってくれたのはバイト仲間の片桐愛梨(有村架純)。
愛梨によれば、北海道から悟の母親・佐知子(石田ゆり子)が駆けつけ、
奇跡的に軽傷だった悟の帰りを自宅で待っていると言う。
すっかり観光気分の佐知子と一緒に出かけた悟は、再びリバイバルに遭遇。
原因を排除するため、佐知子にもどこかに違和感がないかと尋ねたところ、
佐知子が何かに気づいたおかげで事件に至らなかった様子。
しかしその後、ひとりで悟の部屋にいた佐知子が何者かに殺される。
すぐに通報すると同時に、部屋から走り去る人影を追うも届かず、
駆けつけた警察に悟が犯人扱いされてしまう。
警察から逃げる途中、リバイバルが起こり、
悟は小学生だった1988(昭和63)年へとタイムスリップ。
頭の中は2006年だが、姿は1988年の小学生の悟(中川翼)。
時は同級生の雛月加代(鈴木梨央)が連続誘拐殺人事件の被害者となる直前。
佐知子が殺された原因はきっとこの時代にある。
加代を守り抜くことが佐知子をも救うことになると、悟は確信するのだが……。
平川雄一朗監督は『ツナグ』(2012)や『想いのこし』(2014)など、ほろり路線はお手のもの。
が、アマノジャクの私は彼の作品にあざとさを感じるときもあって、いつもは泣けません。
だけど、これは泣けました。
母親とその恋人から虐待に遭っている加代。
母親役の安藤玉恵がこれ以上ないくらいに憎らしく、
実際にこんな虐待に遭っている子どもたちがいるのかと思うと耐えられません。
子役たちが本当にけなげで、涙を誘うことは確実。
連続誘拐殺人犯として逮捕されてしまった近所のお兄ちゃん役に林遣都。
可愛い子役のイメージだった彼もいつのまにかこんなお兄さんを演じられる人に。
子どもたちを思いやるいい先生に見えたけど……という役には及川光博。
……なんていう書き方をするとネタバレですね。すみません。(^^;
しかし、長谷川博己がもはやどんな演技をしようとシリアスに見えないのに対し、
藤原竜也はコミカルな役の後でもシリアスな役を演じてそれにハマる。
このちがいはいったい何ゆえなのでしょう。
言葉にしつづけていれば、いつか本当になる。