マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

矢野建彦遺作展~大和路をみつめて~の案内に想う

2023年07月13日 07時20分37秒 | しゃしん
最後の最後まで頑張っていた矢野建彦氏の関係者が届けてくださった写真展 「矢野建彦(やのたてひこ) 遺作展 ~ 大和路をみつめて ~ 」。

日程は、1カ月先の7月14日(水)から7月19日(月)までの6日間・・・ 終わりました

展示会場は、奈良県大和郡山市北郡山町211-3 「DMG MORI やまと郡山城ホール」



高名な矢野建彦とはじめて会話したのは、平成27年5月3日。

第20回目になる「入江泰吉と水門会写真展」だった。

会場は、旧イイトーヨーカドー(※現在はミ・ナーラ)5階にある奈良市美術館。

知人の写真家たちが、出展していた写真展

その会場におられた矢野建彦に、ドキドキしながら会話をさせていただいた。

そのときをキッカケに矢野建彦氏が主宰する修羅の会の会場にも伺うようになった。

写真家さんたちとの会話が広がる知人の輪つながり。

その後も、会場にお逢いした矢野建彦氏との会話の話題は、退院後の身体状況。

病いは異なるが、復帰に命を得られた身体は、今まで以上に気を配る大切さ。

ご互いの健康を気遣い、手を握り合ったぬくもりは、今も忘れない。

在りし日の矢野建彦氏を中心に、長年に亘った写真家仲間たちのつながり。

笑顔で立つ姿に、仲間たちも微笑んでいた第二回フォトクラブ矢野写真展が最後になった

(R3. 6. 9 SB805SH撮影)

不要なカメラ・レンズはカメラのキタムライオンモール郡山店に買い取り依頼

2023年04月04日 07時28分46秒 | しゃしん
それほど多くの撮影機材は、持ち合わせていない。

何年も使ってないカメラやレンズ。

特にこれっ、というのもない。

取材活動に活躍してくれたカメラ・レンズもあるが、無駄に場所をとっていた。

必要、無用に切り分け、処分することにした。

20年以上も前の道具もあるがそれら一切を買い取ってもらう。

不要のカメラは2台。

レンズは3本の買い取り依頼に見積もりは後日になった。

見積り依頼は、3月26日。

それからずいぶん待った。まったくの音無しにしびれを切らしてI店長宛てに電話をかけた日は、4月22日。

そうしたら、こう答えてくれた。

「数日後には見積もりできるから来店をお願いしていた」・・・と。

アレマ、である。

私の勘違いか、聞き間違いだったのか。

そりゃぁ、いつまで経っても連絡はないはずだよな。

翌日の23日に訪れたら、店長は時間をずらしたお昼の休憩中。

しばらく待っていただければ、といわれたので、すぐ近くにある店舗カルデイにスーパーイオンでお買い物。

時間、たっぷり潰して再びキタムライオンモール郡山店。

見積もりしていた、データが期限切れになっていた。

そのデータ復元対応の作業に待機が5分間。

ようやく支払ってくださったカメラ・レンズの引き取りは、1個が50円。

合計250円の買い取り代金を、店員Fから受け取った。



と、いうワケで、私の手元からやっと消えた無用のカメラ・レンズは・・・

EOS KISS DIGTAL N※平成17年/2005年発売) ボデイ色はシルバーにボデイ色がブラックのEOS-1000QD※平成2年/1990年発売)。

名機と云われた銀塩カメラ・EOS-1000QDもおさらばだ。

キャノンAF35-80 4-5.6DLZ ZENに、キャノンAF100-300 5-6.3とキャノンEF80 3.5-5.6ⅡUSM。

(R3. 3.26 SB805SH撮影)
(R3. 4.23 SB805SH撮影)

第四回入江泰吉記念写真賞受賞作 紡ぎ音から

2023年02月14日 07時24分04秒 | しゃしん
第四回ならPHOTOCONTEST受賞作品展がはじまった。

会場は、入江泰吉記念奈良市写真美術館。

見たい作品は、知人の小豆澤ヒロさんがとらえた新薬師寺に、毎年行われている3枚組の「おたいまつ」情景。

なるほどの作品に感服。

その勢いもあってか、入場した第四回入江泰吉記念写真賞作品「紡ぎ音(※つむぎね)」」に見惚れる。

作者は、岩波友紀氏。

前日にトークがあったようだが、私は「第23回こおりやま歴史フォーラム-町家礼讃-古民家および歴史的町並みの保存と活用を巡って」の講演会場に居た。

ご本人の生の声を聴きたかったが・・・

奈良市がアップした記事

自己紹介に「がれきが散乱している町の中を、山車を動かす人たち。その姿に神聖なものまで感じ心を動かされた反面、身内を亡くし、 家を失い、生活もままならないときに、どうして“祭り”をするのだろうかという疑問が湧きあがった。“復興”を目指して頑張る姿。
そんな簡単なヒロイズムだけでは片付けられないものがあるのではないだろうか。その奥にあるものを、知りたくなった。(作品ステートメントより抜粋)」と、ある。

第四回入江泰吉記念写真賞作品は、編集されて一冊の本になった。

福島県猪苗代町に移住し、撮り続けた7年間

総数81枚の作品点数がものをいう。

多くの情景に、どれもこれも圧倒される。

写真の一部が一般公開されているが、全体像は見えない。

一枚、一枚丁寧に拝見させてもらった「紡ぎ音(※つむぎね)」。

モノクロであるが、写真展資料は、今も大切に残している。



撮影地は、岩手県、宮城県、福島県。

甚大な被害を受けた東日本大震災地域である。

センセーショナルな映像を、どう感じるか。

その当時を、どう思い起こすのか。

今の表情もとらえておくのも写真家の意義ではないだろうか。

祭りに限らず、日々の暮らしに生きてきたすべてが民俗。

そういう見地からみれば、その後も撮り続けるのも使命ではないだろうか。

氏は、拠点を福島県に移し、その後の記録も後世に伝える役目を担っているのだろう。

手元に写真展会場でいただいた資料がある。

「撮影した祭礼、民俗芸能」を記した撮影地マップから、拾っておく。

岩手県は、普代村(1祭礼)、田野畑村(1祭礼)、山田町(7祭礼)、大槌町(9祭礼)、釜石市(7祭礼)、大船渡市(10祭礼)、陸前高田市(4祭礼)。

宮城県は、気仙沼市(5祭礼)、南三陸町(7祭礼)、女川町(2祭礼)、石巻市(12祭礼)、東松島市(2祭礼)。

福島県は相馬市(4祭礼)、南相馬市(6祭礼)、浪江町(5祭礼)、飯館市(2祭礼)、双葉町(5祭礼)、大熊町(1祭礼)、富岡町(2祭礼)、葛尾市(1祭礼)、川内村(4祭礼)、いわき市(9祭礼)である。

実弟次男が住んでいる町がある。

ある年、次男家を訪ね、周辺の有名観光地も拝見。

名所旧跡に美味しい食事を味わった宮城県。

奈良県葛城に奉納された鬼剣舞取材から20年来のお付き合いしている知人が住む岩手県大船渡の町もある。

大方、50年以上も前に訪れた相馬の馬追い。

中学生時代の同級生とともに大型フェリー・レンタルカーを利用してやってきた福島県。

いわき市に転勤されたカメラのキタムラ奈良南店の副店長。

また、コロナ禍になってから我が家の食卓を豊にしてくれる漁業の町々もある。

撮影地をこうしてみると、地域の情景が走馬灯のように浮かんでくる。

(R3. 2.21 SB805SH撮影)

行方不明、やむなく発注したキャノンバッテリーパックLP―E6

2023年01月25日 07時36分12秒 | しゃしん
その素晴らしさに楽天市場フオトアシスト、担当のT氏にお礼のメールをした。

「注文受けて、直ちに対応、発送してくださったフオトアシスト、担当のTさま。
包みを開けて、これまた直ちに装着し、コンセント接続。これまで使っていたキャノンバッテリーパックLP―E6の出足は鈍間でした。ところが、御社から送っていただいたLP―E6が凄い。数秒後に点滅しだした赤いランプ。点滅状態にほっ。製品は大丈夫だ。それからしばらくして見たLP―E6のランプ。なんと早くも緑色に点灯。まさかの充電状況に、眉唾か、と思い、再トライ。同じ結果に、カメラに装着したら・・・100%の充電。それも装着したキャノンEOS7Dの充電バー表示が・・・。これまで見たことのない完全なる100%表示。
今まで使ってきたLP―E6は、なんだったのか、と思えるほど。驚愕のバッテリーチャ-ジャーは、大事に使わせていただきます。感謝申し上げるとともに、厚く御礼申し上げます。」

後に、見つかったこれまで使っていたLP―E6。

すべてを使い切ったバッテリー。

空っぽになったバッテリーは、充電器に装てん、コンセントに繋いでもまったく動作しない。

数分経っても動作しない。

故障ではく、それは型番違いだと思って、置いていた場所を探し回った。

頭の中に思い浮かべるこれまで置き場。

黒塗りの充電器は、たしかもうひとつあったのでは、と・・・。

実は、それは完全なる誤認であった。

同一型番の充電器とわかって愕然とする。

間違って、また装填するかも、と思ってマジックで書いた「OLD」。

これで誤ることはないだろう。

ちなみに楽天市場で買ったキャノンバッテリーパックLP―E6は、送料無料。

税込み価格が4580円だった。

レビュー文タイトルに「素晴らしい対応に、感動のLP―E6に感謝」

レビュー文に、その素晴らしさに楽天市場フオトアシスト、担当のTさまにお礼のメールをした。



「注文受けて、直ちに対応、発送してくださったフオトアシスト、担当のTさま。
包みを開けて、これまた直ちに装着し、コンセント接続。これまで使っていたキャノンバッテリーパックLP―E6の出足は鈍間でした。ところが、御社から送っていただいたLP―E6が凄い。数秒後に点滅しだした赤いランプ。点滅状態にほっ。製品は大丈夫だ。それからしばらくして見たLP―E6のランプ。なんと早くも緑色に点灯。まさかの充電状況に、眉唾か、と思い、再トライ。同じ結果に、カメラに到着したら・・・100%の充電。それも装着したキャノンEOS7Dの充電バー表示が・・・。これまで見たことのない完全なる100%表示。
今まで使ってきたLP―E6は、なんだったのか、と思えるほど。驚愕のバッテリーチャ-ジャーは、大事に使わせていただきます。感謝申し上げるとともに、厚く御礼申し上げます。」

ショップレビューに「遠いところから送ってくださり、ありがとうございました。」

“楽天ROOM”も「同文」。

(R3. 2.19 SB805SH撮影)

2度目のeRR-01障害のキャノンレンズEFS17-85の対応にどうする

2023年01月18日 07時46分31秒 | しゃしん
平成28年の7月2日に買った中古商品のキャノンレンズEFS17-85mm。

撮影中に発生したeRR-01障害。

発生日は、令和3年の2月11日。

宇陀市榛原栗谷・大念寺に行われていたコロナ禍の涅槃会取材

解散後は、同地に鎮座する春日神社に出会った節分行事の福豆御供

帰路に就く途中に立ち寄った大宇陀小附に見つけた白梅咲くの古民家。

逆光に撮り方難しいシーン。

1ショット打った途端に発生したeRR-01障害にがっくり。



ただ、なんとか一枚はクリヤーできていたのがうれしかった。

デイスプレイメッセージは「カメラとレンズの通信不能です。レンズの接点を清掃してください」。

このメッセージは、令和元年7月28日に発生した事象と同じだ。

修理依頼した店舗は、カメラのキタムライオンモール大和郡山店。

今回も同事象の2度目のeRR-01障害。

仕方なく修理見積り依頼をした。

クレジットカード支払いした1080円は見積もり料。

修理不能と判断され、返却扱いになった場合は、返金される。

おそらく見積もりは、待ち、待ち状態らしく、結果が出るまえ長期間かかる。

カメラのキタムラの扱いは、様変わり。

昔なら気を利かしてくれて代替機を貸与してくださった。

とても助かる代替機。

平成30年5月5日に発信されたニュース情報によれば、レンタルツタヤを展開するCCCがカメラのキタムラを買収した、とある

経営者の視点から外れたカメラのキタムラ奈良南店は、平成31年3月4日に閉店した

およそ20年間もお付き合いしてくださった代々の店長・副店長に店員さんたちともお別れした。

そのご、店舗規模を大幅に縮小したカメラのキタムライオンモール大和郡山店に、顔なじみの一部職員が戻ってきた。

久しぶりに会話することもあるが、つい長引いてしまうのが申しわけない。

短時間に用を済ませて場を離れ、ついでの買い物に・・・

その後の、令和4年7月22日に放送があった

テレビ東京が伝えている番組「カンブリア宮殿 斜陽産業でも大躍進!~知られざるキタムラ復活劇」は、うれしいことだが・・・

新品カメラ購入に際しては、復活劇もとらえようが、なんせ機械のトラブル対応が、今一歩どころか、二歩、三歩も、顧客満足度が大きく下がった。

修理対応のすべてではないと思うが、見積もりだけでも長期間。

場合によれば、見積もり出てからも修理期間が、超の冠がつくくらいの遅さ。

ちなみに、今回の修理完了日は3月4日。

ほぼ1カ月もかかっている。

ズームレンズがなけりゃ、取材もできない。

こういう場合にお頼み申す取引が早い楽天市場に救いを求めた。

2月11日、待ってられんからの決断に午後7時に動いた。

パソコンに向かって探した中古品のキャノンレンズEFS17-85mm。

数社から出店している同レンズ。

あれこれ迷うことなく、決めた取引先は、楽天市場お取り寄せ本舗KOBACO(福岡県北九州市小倉北区鍛冶町)

中古レンズであるが、「非常に良い」とある。

フードカバーのEW-73B付きのキャノンレンズEFS17-85mm。

送料は910円もかかるが仕方ない。

売値は税込みの26510円。

注文決定した直後に「売り切れました」に表示が替わった。

そうか、在庫は1台だったんや。

我が家に到着した日は、2月15日。

開封したレンズは、美品良品。



初期動作確認にシャッター押しは問題なし。

だが保証書はないし、製造年月日も製造国も表示なし。

怪しいのは怪しいが、使用せざるを得ない、まったなしの民俗行事取材。

2月14日に行われた天理市長滝町・九頭神社の祈願祭は、代用にフイルムカメラ時代に使用していた望遠レンズのCanonEF75-300mm。

狭い室内撮影に苦労した。

KOBACOに入手を求めたフードカバーのEW-73B付きのキャノンレンズEFS17-85mmの初出動は、2月17日。

大淀町・大岩に向かう走行中に振り出した雪はあっという間に、視界に見える世界を一変させた。

思わず車を停めた御所市玉手。

駅前の世界は、すべてが白に染まった。

横殴りに吹き荒れる風雪に耐えられず、車に戻った。

ほんの数十秒にカメラもレンズも保護するために戻った。

これより先は峠越え。

道路は凍るところまではいってなかったから、佳しとしよう。

スタッドレスタイヤの効果も発揮してたどり着いた大岩の里も真っ白。

それらの情景撮影はいかんなくパワーを発揮してくれた中古・美麗のキャノンレンズEFS17-85mm。

それからも活動してくれたKOBACO売りのキャノンレンズEFS17-85mmに感謝、感謝だ。

そして、カメラのキタムラに委託された日研の修理、完了したキャノンレンズEFS17-85mmが戻ってきた。

3月11日の受け取りに修理代が消費税込みの24200円。

オリコカード・ポイント換金に貯めていたJCBクレジットカード払いに15000円の支払い。

不足分の9200円はクイックペイで支払った。

オリコカード・ポイント換金に貯めていたJCBクレジットカードは、こういうときのために使うもの。

毎年の利用額にだいたいが、溜まるJCBクレジットカードは15000円になる。

ありがたいポイント制度に享受している。

それから半年も満たない平成3年7月15日に発生した見たくもないeRR-01障害表示。

思わず書き込んだ商品レビュー文は「お取り寄せ本舗 KOBACOさんへ」。

「素早い対応に喜んでいます。なんとか撮影に間に合ったキャノンレンズのEF-S17-85mm。動作、ピント保持がピタリ。初期動作確認に問題なし。美装、美品、良品ですが、保証書は付いていないし、製造番号もわからない。たぶんに中国製と思われるが、そのことも含めて、文書がないから、なんとも・・。」
「・・半年間使用に問題なく稼働していたが令和3年7月15日にシャッター押したら、Err-01カメラとレンズの通信不能発生。このエラーは対応不可、ICチップに問題あり、過去、何度も体験してきたeRR-01障害は接点不良。保証書が同封されていなかったので、なんとかなりませんか。まだ半年しか使用してないのに・・・売買に当時担当した夏目樹さんに直接、電話していいですか!・・・に、返信なく・・・



その後のKOBACO購入の美麗のEF-S17-85mm。

ずっと使用し続けてきた。

稼働数は極端に減ったが、令和5年1月現在もエラーなく動作している。

どうやら、一時的に発生したeRR-01障害のようだ。

また日研に修理してもらった古い方のEF-S17-85mm。

リングがまるで古参のような、使いすぎた感がすごいEF-S17-85mmは、万が一のためのレンズ扱いとし、取材地に移動する愛車に積んでおくことにした。

(R3. 2.11、15 SB805SH撮影)
(R3. 7.15 SB805SH撮影)

二人写真展「季/とき」会場を彩る山郷の恵み

2022年08月27日 08時11分18秒 | しゃしん
写真展会場に彩った粋な計らい。

山郷の恵みを床に置いただけなのよ、というが、これはきちんとした生け花のあり方。

何も鉢に据えるだけが生け花とは限らない。

そう思った粋な計らいを撮らせてもらった。



直に床置きでなく、敷物を広げたそこに生ける。

体制を落としたアンダーな撮り方。



ちょっとでも長くなれば、息が苦しくなり撮るどころではない。

心臓が圧迫されるような胸苦しさ。

心臓を手術してからの後遺症でもあるが・・・



撮っているときは、熱中していて気づかなかった白抜き文字が「田原の里」。

これも粋な計らいだ。

撮影地は、まさに奈良市・東山間地。

付近一帯を田原の里と呼んでいる自然に囲まれた地域にずっと佇んでいたい。



自然物の生け花に一つだけ混じって展示したつくりもの。

形から見て、雨の日の農作業に着用していた野良着のひとつ。

蓑(みの)に違いない。

ところで、形がちょっと異なる蓑(みの)は、ずいぶん前にも田原の里で拝見したことがある。

茗荷町に住むOさんが残していた蓑を思い出した。

こんなに素晴らしい秋の彩りを仕立てた生け花をしてくださった方は、田原の里惚れ込み、近年に移住されたAHさん。ご縁があって、寄り添うことになったそうだ。

写真展は、久保田昌子・南田祐子両名が、映し出す里山景観。

自然な情景を生ものも添えて調えた。

当初の予定では、令和2年の5月26日から31日までの日程だった。

展示会場も、奈良ではなく京都市左京区北山通下鴨中通にあるギャラリー翔で開催する計画だった。

その時期は、まさに新型コロナウイルス拡散し、防止策に緊急事態宣言をとっていた。

写真展他、イベントのすべてと云っていいほど、全国の展示場は、まちがいなく中止、中断の判断を下したであろう。

それから待つこと、1年と半年。

自粛対応に延期された二人写真展を開催されたのだ。

(R2.10.28 SB805SH撮影)

山の気配を背中に感じて・・

2022年07月30日 07時25分32秒 | しゃしん
午前中に立ち寄ってゆったりと拝見したい写真展がある。

久保田秀典さんがとらえた写真展テーマは「気配」。

気になる「気配」の数々を拝見し、はっとする。

もちろん人間界においても感じる気配。

むしろ息遣いとかも気配になるのだろうが、自然界そのものに気配を感じる。

観る人、観る目、観る感性、体験なども何もかもが気配をもつ。

それを映像化するのは、カメラマンの感性によって決まる。



そう感じて、後ろをふと振り返った。

そこには今まで見たことのないような現実があった。

「気配」写真展にモノクロもいいな、と思って試し撮り。

ガラホ携帯の画像にセピア設定がある。



一度は試したかったモノクロ設定の写真。

雨がもたらす山にかかる靄を撮っていた。

(R2.10. 9 SB805SH撮影)

日本の祭りフォトコンテスト2019in富士フイルムフォトサロン大阪

2022年06月28日 07時46分13秒 | しゃしん
富士フイルムフォトサロン大阪で「日本の祭りフォトコンテスト2019」写真展が開催されると知ったのは数カ月前である。

案内状でもなく、どなたかが伝えていたものでもなく、たまたま見ていた富士フイルムフォトサロン大阪の展示日程にあった「日本の祭りフォトコンテスト2019」写真展。

今どき、日本の祭りだけに絞り込んだ写真展をしているとは・・。

会場から考えたら、個人写真展、もしくは属する団体、グループがとらえた写真展と思っていた。

富士フイルムフォトサロン大阪展示場で行われていた写真展のすべてが中止。

と知ったのは、今年の3月半ば。

知人が組織する団体がとらえた写真展の案内は正月初めに届いた案内状からである。

会場は富士フイルムフォトサロン大阪でなく、ニコンプラザ大阪・フォトスクエアであった。

写真展の日程は3月21日から31日。

在廊のない展示に適当な日を選んで出かけた3月23日。

エレベーターで上がった会場。

入口に立て看板。

その向こうの室内は真っ暗。

えっ、これって何?。

案内を読んでみて愕然とした中止理由。

新型コロナウイルス対策のために3月2日より臨時休館をしていた。

しかも3月13日から休館対応は延長継続中とある。

自宅に戻ってネットで見たニコンプラザ大阪・フォトスクエア

なんてこったい、であった。

それからというものは、これまで行ったことのある展示会場のすべてを拾い上げ、極力、開場の有無を見てからいくように切り替えた。

その一貫に目についたのが「日本の祭りフォトコンテスト2019」写真展だった。

案内に書いてあった「・・・カメラのキタムラはフォトコンテストを通じて“日本の祭り”を応援しています・・」とあった。

カメラのキタムラといえば、17年間以上もお世話になったカメラのキタムラ奈良南店

惜しくも平成31年の3月3日を最後に閉店した

忘れもしない入選に喜んだ日もあった。

平成14年11月。

カメラのキタムラ協賛の“よみうり風景写真2002”に応募した写真が入選した。

入賞、入選した作品は読売新聞社から発刊された『こころの風景 よみうり風景写真コンテストより2002』に掲載された作品タイトルは「中元万燈籠」。

描写した場所は奈良市・春日大社であった。

おまけのプレゼント優待券を活用した小旅行。

70歳半ばのおふくろと叔母のふーちゃん。

二人とも、まだまだ若い。

介護の世話になってもいなかった健康人だったころ。

私が運転する乗用バンに乗って出かけた行先は和歌山の新宮。

那智勝浦のホテルに泊まって食べた屋上庭園ランチ。

巨大なまぐろの頭焼き。

老婆の二人は、本場勝浦の港にあがったまぐろの造りを味わっていた。

行先を勝浦に決めたのは、那智勝浦の火祭りを見たくて、だ。

平成15年の7月14日。

巨大な松明を担ぐ男たちの姿に感動。

おおかた20年にも小旅行、二人とも喜んでいた姿を思い出す。

平成15年当時は、フイルム撮りを専門に取材活動をしていた。

愛用していたデジカメは100万画素のシャープ製のJ-SH53

精度はまだまだの時代であったが、メモ的記録に活躍してくれた携帯画像。

時代を先行する画期的機器。

今、思えば、廃棄せずに保存しておくべきだったな。

一方、フイルムでとらえた那智の火祭り映像。



知人のDさんを通じて、NHK和歌山放送局が取り上げてくださり、テレビ放映に紹介された。

それから18年後、コンテストは風景写真(2001年~2013年)から、いつ日本の祭り(2014年~2019年・・・)に衣替えしたのか、覚えてないが、公募案内のチラシはいつも奈良南店にあった。

風景写真コンテスト時代の写真展も日本の祭り写真展もしているとはまったく存じていなかった。

民俗写真家を名乗るようになった今に拝見したくなった民俗の撮りどころを学びたくなって出かけた。

会場は、「日本の祭りフォトコンテスト2019」の他、二つの写真展を開催していた。



先に拝見したのはPREMIUM PRINTで飾る「フォトアドバイス」Web写真教室作品展。

足止めくらった作品が目白押し。

展示のあり方に視線を落とした。

一部の展示写真に1枚ずつ“撮影禁止プレート”に注目した。

これってなんで。

質問させてもらった当番女性の答えは私が思った通りの回答。

ほとんどが風景だけをとらえた写真。

ところが、撮影禁止プレートがあった何枚かのすべてに撮影被写体の顔があった。

そういうことか。

肖像権は承諾して撮影、公開したと思うが、なにかが起きても対応に困ると判断した決め手が撮った“顔”である。

そういう手もあったと一つの学び。

ちなみに応対してくださった女性も出展者の一人。

二人の孫女児をとらえたNさんの作品もまた新鮮味があって美しい。

ちなみにWeb写真教室に参加している人たちが、Web公開だけではもったいない、と講師が判断したのかどうか存知しないが、今回が初の公式公開写真展になるそうだ。

ひと通り拝見して、今回目的の「日本の祭りフォトコンテスト2019」写真展を拝見。

受付におられた当番女性に、実は私もカメラのキタムラに長らく世話になって、祭りでなく、風景写真コンテストに入選。

おまけに小旅行までいかせてもらった縁があって、寄せてもらった、と伝えた。

なんでも女性はカメラのキタムラで講師として活動しているプロの写真家だった。

ならばと、ついつい喋ってしまった団体、グループの撮影会に撮影マナーは・・・。

祭り撮影でえーとこばかり撮って、はいちゃさいならケースが多い。

祭りに従事している人たちのおかげもあってえー写真が撮れたことを忘れて・・。

四方に竹を立てて注連縄を張った場を結界と知らずに入り込むカメラマン。

クラブ、団体で来ているなら、なおさらのこと。

そこは神聖な結界ですからと、クラブ員に伝えることはなかったのか。

祭り、行事で大切なのは執行する人たちの苦労を知ること。

メインイベント以上に意識しなくちゃならんのが、その前後に何をしているか、である。

えーとこ撮ってさっさと帰る人たちは大多数。

居残ってでも聞いて欲しい、苦労話し。

前段階の準備があってメインがある。

そのことも知らずにえーとこばかり。

昨今の祭り現場に滞在するカメラマンの所業を見ていて感じたまま話してしまった。

あれもこれもとしゃべりすぎたと思っていたが、これまで教えられたことなく、今にきた。

逆に勉強になりましたと云ってくれる。

えっ、たいがいの人は、何を言うとんのや、と思うような体験話に、女性は勉強になった、という。

あらためて名刺交換してくださった女性お肩書が広報販促アドバイザーの森川ゆみ子さん

フイルム時代のころからPCC会員。

1年に4回送ってくださる『フオトライフ四季』。

掲載写真に学ぶことがいっぱいありそうなんだが、未だにこなせない実力レベル。

そのことはともかく、最新号のVOL.114を見て驚いた。

PCC専属の指導先生だった。

さて、本日の目的の展示写真を見なくては・・。

遠目からでもわかる展示写真。

祭り写真は、どれもこれも煌びやかでハデ。

綺麗とか、凄いとかの声が聞こえてきそうな映像ばかり。

激しい動きを描写するダイナミックシーン。

一般的にもつ祭りのイメージそのものがガーンと眼前に迫ってくる。

撮る人も、選者、審査員もみなそういう感覚。

しっとりとした本来の日本の祭り映像はここにない。

地味であっても物語る映像なんてざらにあるが、選者はそれを選ばない。

それだけに応募者はハデさばかりを求める。

撮影にのっこみ、拍車がかかる。

思っていた通りの写真展だった。

こういった兆候の背景にあると考えられるのがテレビ映像に映し出される激しい祭りの姿である。

毎週の土曜日。BS12トゥエルビが放映する「ダイド-ドリンコスペシャル 日本の祭り」がある。

日本全国津々浦に伝わる祭りごとをドキュメント番組に編集した作品。

裏方の心理、動き、発信に考えさせるものは多々ある。

番組途中に挟むダイドードリンコのコマーシャル。

ワッショイ、ワッショイの囃子にドンドンドンドコドンの太鼓打ちに映像にキャプションが流れる。

バックの祭り映像は神奈川県真鶴の貴船まつりに「祭りは祈る。」。

佐賀県の唐津くんち・富山県のおわら風の盆に「祭りは踊る。」。

長野県の御柱祭に「祭りは走る。」。

山梨県の天津司の舞・大分県の日田祇園祭に「祭りは弾ける。」。

長崎県のヘトマトに「人々は祭りとともにいきていく」・・・「祭りの力は日本の力。」・・にダイドードリンコは日本の祭りを応援しています。」と締めくくった。

まさに、煌びやか、眩しく、綺麗、美しく、雅、激しく、ダイナミック、神々しく、微笑む、燃える、水しぶき、暴れる、廻る・・・映像が短時間に。

脳裏に焼き付く映像そのものが、写真展に要求される「日本の祭り」に辟易する。

ユーチューバーなどの動画も同じような映像ばかり。

こうした映像に刷り込まれた人たち。

祭りの印象は、どうですかの問いに、答えはみな同じ。

それが日本の文化と指導する写真家に教え込まれた結果は、将来どうなっていくのだろうか。

正直申し上げて、学びたい映像がないのがさみしい。

グランプリはともかく、特選入選も・・・。

これまで見てきた写真群と同様。

没個性の作品群は、コンテスト自体が量産していたとは・・。

(R2. 9.15 SB805SH撮影)

写真展会場に併設展示していた「NIPPON KATORI」に暮らしの民俗を想う

2022年05月28日 08時23分30秒 | しゃしん
この日は、知人のMさんが主催する写真グループ・フォトサークルDANの写真展。

今回が2回目になるフォトサークルDAN10人展。

写真展会場は、ニコンプラザ大阪・フォトスクエア

実は、この年の3月2日より、新型コロナウイルス対策ため、ずっと臨時休館だった。

予定告知していた休館はさらに継続延長していたニコンプラザ大阪・フォトスクエア。

やっと開催できる環境になったことから再開した会場。

体温測定にマスクは着用。

会場入りした目的も問う厳正な対策。

消毒液は当然としてもニコン関係者が一人一人に応対し受付する。

目的を尋ねて会場の案内。

と、同時に受付番号札を手渡す。

担当者はマスクでなく全面的に被るフェースシールド姿。

その姿を後日訪問された一人の写真家がFBに揚げたコメントが「まるで戒厳令や・・・」。

返す言葉が見つからない表現ワード・・・。

そんなことはともかく、ニコンプラザ大阪のコロナ対策に、“大阪コロナ追跡システム”は導入されていない。

政府のココアもないし・・

さて、目的の写真展である。

拝見していたときだ。

数人グループが会場入り。

そのグループのうち一人は知人のSさん。

偶然であるが、同じ写真展を見ていた。

テレビに度々紹介される海が空を反射する光景をとらえた作品に、解説しだした一人の男性は、父母ケ浜映像の地は愛媛県だと、伝えていた。

えっ・・・である。

受付していた担当女性のGさん。

あそこは香川県ですね、と云ってくれた。

正解である。

ご本人も行かれたことがある父母ケ浜は香川県三豊市仁尾町にある海水浴場にもなっている海岸。

干潮時の時間帯に夕陽が沈む。

すると海水面が、鏡面状態になり、「ウユニ塩湖」のように見えることから、SNS映えすると一気に観光地のお様相と化した人気の景勝地。

Gさんも見たくて訪れたそう。

夕陽が落ちる瞬間は、ほんの僅かな時間。

現地入りに独り撮影は難しい。

人が跳ぶ姿を撮るには、友達がいないと・・。

そう話してくれたGさんは、奈良が大好き、だという。

明日香の風景や、二月堂のお松明も興味をもっている、というので私が撮影、解説しているブログを紹介した。

ニコンプラザ大阪会場は、他にも数々の展示物がある。



これは、素晴らしいと思った松・竹・梅に富士山などの日本の美を造形。

その造形物が、本物の線香に驚いた。

えっ、なんでここに、と思った蚊取り線香。

実は、多摩美術大学統合デザイン学科卒業制作。

4年の高見梨沙氏が創作した「NIPPON KATORI」であった

松、竹、梅、桜、笹竹、鷹、白鳥、蝶、富士山に日の出などの造形。



見ていて飽きない創作作品にしばらく魅いっていた。

ちなみに、渦巻型蚊取り線香を初めて開発した人は和歌山県有田市出身の上山英一郎氏。

“金鳥の渦巻”を製造、販売する大日本除虫菊㈱創業者である。

明治28年に渦巻型を開発したとされる創案者は、上山の妻、ゆきであるらしい。

以降、有田市と周辺地区が一大産地になったそうだ。

ニコンプラザ大阪は、カメラ・レンズのメンテナンスも受け付けているが、写真に関する展示会場でもある。

写真作品に限らず、このような展示がもっとあってもいいのでは、と思った。

(R2. 8.20 SB805SH撮影)

万全の対策を調えて再開したClub Y/m写真展

2022年03月30日 07時22分41秒 | しゃしん
新型コロナウイルス拡散防止によって展示の一切を停止していた富士フイルムフォトサロン大阪は、業務を再開した。

ほとんどの会場がまだ閉鎖中、あるいは、ごくごく一部しか再開されていない状況下なのに、富士フイルムフォトサロン大阪は全開。

会場利用にどのような形で拝観者をウイルス感染から守ろうとしているのか、その対策ぶりを実見したくて訪れた。

尤も、会場視察が主たる目的でなく、知人たちが展示する作品を観たくてやってきた。



講師の前田義夫氏が主催するNHK文化センター梅田教室と神戸教室の有志会員の32人が展示する作品は、ほわっとしている。

そのほわっと感の映像にほっと落ち着くのはなぜだろう。

生活感、暮らしも取りまぜながらの風景をとらえた映像に癒される。



展示に在廊されていたS氏が応対してくださった。

お顔は存じていたが会話は初めてだったS氏は、Kさんのご主人。

夫婦ともども風景などを撮っている。

ありきたりの風景写真から脱皮したく会員になられたそうだ。

ところで会場の対策は2点。

展示作品下に小さなプレートを置いてソーシャルディスタンス。

えっ、それでえーのん、と思った次第。

他にしていた対策は個々のブースの受付場は、銀行や駅員さんが応対する透明プレートで遮断。

受け渡しに小窓である。

開けられる小窓はない。

出入り口は開放し、そこに消毒液を配置。

現在、どこにでもある対策に、拝観人数が多いときには警備員を配置するのだろうか。

未だ検討中であるのか、“不特定多数の人が集まる施設やイベントを対象に、QRコードを活用し、感染者との接触の可能性がある利用者に、 メールで注意喚起を行い、行動変容を促すとともに、クラスターの発生のおそれを早期に感知することで、感染拡大を防ぐ“大阪コロナ追跡システム”は未設置だった。

展示会場は、5月29日から運用を開始したシステムに当該する不特定多数施設に該当している、と思われるのだが・・。

(R2. 7.10 SB805SH撮影)